ではでは今年も(更新とかその他諸々)ぐっだぐだな物語開幕開幕
「さて、ようこそ我が工房へ!」
両手を広げ高らかに宣言するレオナ殿、いや、明らかに主任クラスじゃないじゃろう…
「ああ、安心したまえ、主任は私だから我が工房は何一つ間違ってはいないよ、さてもう一人紹介しようじゃないか」
では少し待っていてくれたまえと部屋の奥に消えた、いやぁテンションたけぇなぁ、と言うかあのテンションと性格で主任なのか大丈夫なのかそれ…
「腕は確かなんだ…」
「お主思ったが絶対に苦労人じゃろ、これからよろしくな」
「頼むから僕の頭痛の種を無闇に増やさないでくれよ」
ん?これからってどういうことじゃだと?簡単な話じゃ、あれだけ派手な敵対してて一般に戻れるはずなかろうってことじゃ、そして向こうもそれはもう理解しておるから今の会話になったというわけじゃ
それから少しするとレオナ殿の声ともう一人女性の声が聞こえ姿を現す。メガネに白衣の少々癖っ毛のある女性はわしらを見ると同時に驚いた表情になってレオナ殿に詰め寄る。
「え!?二人も連れてきちゃったんですか!」
「ああ、遅かれ早かれ彼女らにも聞くのなら早いほうがいいと思ってるからね」
「そうですが…あ、申し遅れました、私『マリエル・アテンザ』です、ここでメンテナンススタッフをしています」
あ、きっとここのスタッフの大半はレオナ殿に振り回されるのが日常な連中なんじゃなと直感で思わせるほどの雰囲気を纏わせながらもそれでも明るい雰囲気を持った女性、マリエル殿の自己紹介に合わせわしらも軽くまた名乗りを上げる。
「うんうん、主任から聞いてるよ。でも二人のデバイスは主任じゃないと説明出来ないんだよね」
「それは、どういうことじゃ?」
「何、それは私が手がけたデバイスシステムを乗っけているものだからってだけさ」
「と言うことは雪信の『ノッブ』も私の『無明』もレオナさんが?」
ああ、そうとも。ふふんと聞こえてきそうな顔でそういうレオナ殿、まぁだろうな、寧ろこれで違かったらどうしようかと思うところじゃったぞ。一人納得しているとそれを聞いたなのはがあっと何かを思い出したかのような声を出してから。
「それって、確か『デミ・サーヴァントシステム』でしたっけ?マシュちゃんのデバイスにも使ってるって、あれ、でもあれって確か…」
「お、よく覚えてたね。あの時は結構バタバタしてると思ったんだけどね」
「と言うか僕達の預かり知らないところでまたデバイスを作ってたのですか…」
「クロノ…」
疲れるように溜息を付いてるクロノとそれを心配するように覗き込むフェイトはまぁ置いておいて、また知らぬ単語は増えた…説明を求めるようにレオナ殿を見ると勿論と言った感じに頷き空間ディスプレイを出現させる。
「では説明させてもらうよ、試作デバイス『カルデアス』及び今しがた完成した後継機にしてマシュの正式デバイス『キャメロット』の『デミ・サーヴァントシステム』を搭載しているものを『デミ・サーヴァントデバイス』と呼んでるものだ、と言っても二人にはその『デミ・サーヴァントシステム』が分からないだろうからこれを軽く説明しよう」
スッとまた別のモニターが現れるがそこに写っていたのはマシュのシルエットと謎の数値、あとこの星の文字ではない文字で色々書かれているがその辺りはレオナ殿の説明聞いたほうが早いな。
「さて、見ての通りこれはマシュだ。『デミ・サーヴァントデバイス』と言うのは言ってしまえばこの星の神話等に出てくる英雄の力をデバイスに収めて使ってしまおうというちょっとネジが飛んだ発想から着手生まれたデバイスなんだ、まぁ魔法なんてのがあるからね、そこに考えが至っても不思議ではないだろう。で当初こそただデバイスに収めてって話だったし現に開発できたんだけどそこで新しい問題が出てわけさ」
「…強大すぎた、故に使える人間が居らんかった」
思わずわしが呟くとレオナ殿がほうっと感心した声を上げる、いや待て、ああそういうことか…
「そう、君が思ってるとおりさ、『普通の人間』に扱えない代物ならばそれに適合或いは扱える人間をいや、もっと言ってしまえば『機械人間』を作ってしまえばいい、そして生まれたのが」
「私『マシュ・キリエライト』となります、はい、私は人間ではなく人の手によってこの『デミ・サーヴァントデバイス』を使うためだけに生み出された存在なのです」
スッと前に出てきてそういう彼女の顔は少々辛そうではあった、まぁ今まで隠し事しててってところじゃろうな。だがまぁ、『だからどうした』仮に彼女がそうであったとしてもわしらが一々気にするかそんなもん、魔法とか宇宙船とかが存在してるのならばそういった物が生まれるのも直ぐに思いつくしな。
「マシュ、何を気にしているかは知らぬがわしらがその程度のことでお主と関わりを断つと思っておるのか?」
「そうですよマシュ、伊達に貴女の友人をしてませんし、貴方以上にぶっ飛んでる雪信の幼馴染をしているんです、それくらいどうってことありませんよ」
「え、いや、だって…あ、ありがとうございます」
「さて、しんみりいい話雰囲気をしてる暇はないよ、では次になぜ君たちは『デミ・サーヴァントデバイス』を扱えるかについての説明に入ろうじゃないか!」
「余韻って大事だと思うんですよレオナさん!」
「う、うん」
若干どころかガチ泣き既のなのはの叫びに同じくガチ泣きではないが潤んでいたフェイトが小さく同意するもハハハ、たしかに大事だけど割りと時間が押しちゃってるからね、すまないね。と軽く流すレオナ殿、ああうんもう何も言うまいて…と思いつつ新たに出されたモニターに目を移すとそこにはわしと総美のシルエットが先程と同じように映される。
「ま、見ての通り、これはそこの二人さ」
「お、なんじゃわしらも実はってオチか?」
「ざぁんねん、それは無いよ。君たちは正真正銘、人間だよ」
そうかと納得しつつ、レオナ殿の話に耳を傾ける。と言うかさっきからマリエル殿が黙ってるが良いのか?まぁわしらのデバイスに関しては口を挟めぬだけか
「っとその前にだ、マリエル君、多分先になのはちゃん達の用事をそっちで済ました方が良いと思うよ、時間は有限だからね」
「あ、やっぱり長くなるんですね。分かりましたではなのはちゃん、フェイトちゃんこっちに来てくれるかな」
急じゃな…だったら最初からそう言えばよかったのでは、いやよそう、わし個人の考えでこの場を混乱させてはならぬからな。という事でここからはわしと総美とクロノ…おや?
「お主は行かなくてよいのか?」
「ああ、このまま話を聞いてないと何かまたとんでもないことを聴きそびれそうな気がしてね」
「やだなぁ、そんなこと無いさ…マシュの作成した組織の技術協力に確かDr.スカリエッティが関わっててしかも完成と同時に姿を消したくらいかな?」
「なっ!?」
誰じゃそいつ思ったがクロノの反応見る限りトンデモナイ爆弾なのは確かなようじゃな、正直そろそろ話し進めんか?
「聞きたいだろうけどまぁ待っててくれよ?さて、こっちの説明を続けようか。『デミ・サーヴァントデバイス』はさっき言ってたように本来であれば普通の人間には扱えないはずだった、それはミッドチルダで研究してるときから何度も確認したから確かな事実だったんだ」
「ですが私たちは扱えている…」
「ああ、総美ちゃんの言う通りさ、地球に来てここ、海鳴市に腰を据えて初めて発覚した時はそりゃもう驚きに驚いたものさ。勿論私は直ぐに理由を探した、その為に君たちの両親と接触して二人の血液を調べた、そして見つけたんだよ」
スッとまた新しいモニターが投影される。がまぁ分かるのはその血液の成分とその数字だけで他はちんぷんかんぷん、という事でまたレオナ殿の説明を待つ。
「それは血筋、そのデバイスに封じ込めた英雄の子孫、しかもただ子孫で良ければって訳でもなくその中でも先祖との魂の波長が同じないし似ているものに限り『デミ・サーヴァントデバイス』の適合者となることがわかったのさ」
なんじゃその見つけるだけでも天文学的数字の低さの確率、欠陥品どころか失敗作に近いではないか…軽く呆れておると総美が少し思案する顔した後
「その、疑問なのですが私達の先祖はたしかに有名ではありますが神話の英雄に比べたら何か特別な力を持ってはいないのに何故ベースに選んだのですか?」
「だからこそさ、特別な力が無い近代に近い英雄であれば扱えるんじゃないかなって言うのが理由さ」
それでも駄目だったけどね!えぇ…寧ろよく2機もその扱える人間が居るかどうかも怪しいデバイス作ったし許しが出たな
「わしからも聞いてよいか、何故昨日になってこいつも無明も起動したのじゃ?」
「単純に魔力の発現が昨日だったって話だよ、それでノッブが起動すれば連動して無明が起動、逆もありえたけどね」
というわけでまぁ諸々もうちょっと細かい説明したいけど良い時間だし後日にしようか。そう言われ携帯の時計を見れば22時、確かに明日も学校だと考えればもう帰って寝なければという時間じゃな。
「と言うか言うほど長くなかったな」
「誰も長くなるなんて言ってないのにね」
そこでなのは達も帰ってきた…見覚えのない緑髪の少年を連れてが後ろに着くがまぁあやつの知り合いじゃろうなうん。
「あ、そっちも終わった?」
「く、クロノ、大丈夫?さっきよりもひどい顔してる…」
触れてやるなフェイトよ、ちょっとそこの主任がホウレンソウしてるか怪しいレベルの情報を持ってただけじゃ…
「はい、今しがた、それと…」
「初めましてだよね、『ユーノ・スクライア』です」
名乗ってから一礼する少年、ユーノに続きわし等も軽く自己紹介をしてから
「さて、わしらはもう帰るのじゃがお主等は大丈夫なのか?」
「うん、お母さんたちもこういうことに私が関わってるって知ってるから、それにリンディさんも説明してくれるから」
「雪信たちの方こそ大丈夫なの?」
「む?ああ、問題ない問題ない、このデバイスの事で間違いなくこっち側の事情知ってるから寧ろ問い詰めるつもりじゃ」
「そうですね、今回ばかりは両親に連絡入れて帰ってきてもらって私も聞かなければなりませんね」
若干、怒気の孕んだ声で言う。聞いてきたフェイトが少々怯えているように見えるが気のせい、気のせいだと言ったら気のせい。
という事でわしら小学生組はメンテナンススタッフに挨拶しリンディ艦長とクロノ、それとクロノの幼馴染の『エイミィ・リミエッタ』と言うこれまた元気ハツラツ少女と共に家路につくことになった。
次回 まぁその何かやらかしてくれるさ。
と言うか話の流れ酷すぎるだろこれ…