今日も貪食   作:4256巻き

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1月中に投稿できずに申し訳ない

そして時間がないまま話しを書いたが
正面からのご対面までは書けた

8話サブタイトルのようにの部分を如くに変更

貪食ドラゴンはかわいさと恐ろしさが凄い割合で融合したものに思う



9話 やっぱり恐ろしく

「・・・・で、具体的にどうするのよ?」

 

ルイズはがらんと人の気配が消えた食堂で

窓から覗き込むように顔を出す貪食ドラゴンと会話していた

 

『叩き潰す』

 

「なに物騒な事を言ってんのよあんた!?」

 

『違う』

 

「違うって・・・・でも叩いて潰すんでしょ」

 

『戦う手立て全てを叩き潰す』

 

「・・・・そうならそうって言いなさいよ」

 

しかし円滑とは言いがたいどこかずれた会話だった

 

「でもあんたならあいつのゴーレム全部潰せそうね」

 

貪食ドラゴンはゴーレムと言う単語にピクリと反応し

気になる事でもあるのかどんなゴーレムかとルイズに問う

 

『どのようなゴーレムだ』

 

「ギーシュはドットのメイジだけど

青銅のゴーレムを6体か8体作り出して戦うわ」

 

『大きさは』

 

「普通の大人程度ね」

 

『武器は』

 

「武器?・・・・青銅の剣とか槍じゃないの?」

 

・・・・・・・・?

 

貪食ドラゴンはこの情報をまとめてどのようなゴーレムかと

思い浮かべるが疑問を浮かべるように頭を斜めに傾け

その動作をルイズは不覚にもかわいく思った

 

『なぜ強くない』

 

「竜を倒せるようなゴーレムなんてドットじゃ無理よ

トライアングルとかスクウェアだったら作れそうだけど」

 

ゴーレムと聞き、貪食ドラゴンはセンの古城にて猛威を振い

立ち塞がり続けたアイアンゴーレムなどの姿を思い浮かべたが

ルイズに聞かされたギーシュのゴーレムに少し拍子が抜けた

 

そして6体か8体いても竜を倒せるほどでないと言うのなら

黒騎士のように竜と殴り合える強靭な体に及ばないであろう

そう貪食ドラゴンは考え、ルイズに言葉を伝える

 

『普通に勝てる』

 

「まぁそうよね、物騒な事は得意そうだし」

 

「あの、すみません」

 

そうこうルイズと貪食ドラゴンが話していると

遠慮がちに声を掛ける者がおり、ルイズが振り返る

 

「あなたはさっきの・・・・どうしたの?」

 

そこには連鎖的に被害を被りある意味、事の発端になってしまった

黒髪のメイドが申し訳なさそうな表情でルイズと貪食ドラゴンに話す

 

「その、私を庇ってこんな大事になってしまって・・・・

それに使い魔さんが決闘をする事にも」

 

「その事なら平気よ」

 

「平気、なんですか?」

 

この軽い返事にメイドはぽかんとした顔でルイズを見た

 

「これがそこらのメイジにどうにかできると思う?」

 

「・・・・無理だと思います」

 

「心配なのは決闘相手が死なないかどうかってところね」

 

「ああ・・・・確かに心配ですね」

 

メイドは自分を庇って決闘をしてしまうと思い詰め、忘れていたが

ルイズの言葉でその決闘をするのが貪食ドラゴンであると思い出し

全くもって必要のない心配なのだと理解した

 

そして話している途中、貪食ドラゴンが言葉を伝えてくる

 

『広場はどこにある』

 

「ヴェストリ広場は外の・・・・あっちの方向ね

人が集まってるだろうからだいたい分かる筈よ」

 

『わかった』

 

ズシャン、ズシャン

 

ルイズが広場のある方向に指を向けてそう言うと

貪食ドラゴンはその方角へと移動するが、建物と建物を繋ぎ

渡り廊下としても使われる大きな塀に広場は遮られていた

 

しかし貪食ドラゴンは裂けた体の部分を仰け反らし

塀の上部に手を着く事で裂けた体を支え、塀の上にひょこりと

爬虫類のような頭部を出してその先にあるヴェストリ広場を見渡す

 

 

 

 

ヴェストリ広場には決闘をする為に待つギーシュと

それを見物しようと集まった多くの生徒達がいた

そして決闘相手である使い魔をまつギーシュは思う事が複数あった

 

「(よくよく考えたらここで決闘の相手を

まっている場合ではないんじゃないか!?)」

 

ギーシュはこの一連の流れに勢いで乗ってはいたが

時間が経てば経つほどなんの解決にもならないと理解した

 

「(ああ、モンモランシーにケティとは談笑したり

薔薇は全ての女性に優しくあれとしていた日ごろの行いで

ここまで好感度が上がっているとは思ってなかったと伝えたい!)」

 

事の始まりはあまりのタイミングの悪さで悲劇に見舞われ

メイドに絡んでしまったが少ししたらやめるつもりであった

だがあのゼロの使い魔であるらしい大きくはあるが全く怖くない竜が

言葉を使いまさかの口論によって熱くなった結果、決闘をする事に

 

しかしギーシュは熱くなったとは言え

勝算があるとも考えていた故に決闘をすると口に出した

頭部の大きさから見て体も大きそうな竜だが

争いとは無縁かつ火を吹かないような顔の形に体色

 

防御力はありそうだが動き鈍く、単純な攻撃だけだろうし

自分の操る青銅のゴーレム、ワルキューレで囲み込み

じりじりと体力を削るように戦い続ければ勝てる

 

そしてゼロの召喚した竜であるが竜に決闘で勝利すれば

この事実で浮気と言う誤解が薄れる話題になると目を着け

なによりモンモランシーの気を引けるかもしれないと考えた

 

しかし落ち着いて考えるとやはりすぐにでも追いかけて

誤解だと伝えるのが一番だったかなぁとギーシュは思った

 

「(そう言えばゼロが呼び出したのはただの竜ではなく

見た事のない恐ろしい怪物と言う噂を聞くがどこがそうなんだ?)」

 

「おい、塀の上にあの使い魔がいるぞ!」

 

一人の生徒の声に反応して塀の上を見ると

決闘の相手である恐ろしさなど欠片もない竜の顔が見え

生徒達はやっと決闘が見れるのかと沸き立ち始める

 

そして前回と同じく貪食ドラゴンが文字を見せると

文字が分からないほどの距離であっても意味が伝わった

 

『敗北条件を決めろ』

 

ギーシュが威勢よくそれに答える

 

「気絶またはまいったと言えば負けになる

これでいいかい?、決闘をするのだからここに来たまえ!」

 

『そうか』

 

返事を聞くと貪食ドラゴンは塀の下に隠れていた

四つの巨大な翼を大きく広げ、それが大勢の眼に映る

 

「・・・・・・・・へ?」

 

ただでさえ大きい頭部が豆粒の様に見えてしまうほどの巨翼に

ギーシュと生徒達は大いに困惑しつつもある疑問を思い浮かべる

 

この巨大な翼を支えている体はどうなっているんだと

 

『いまそこへ行こう』

 

ゴウッ!!

 

貪食ドラゴンがこの翼を動かすと凄まじい風圧を起こし

数秒で太陽を背にする高度まで飛び、ヴェストリ広場へ落ちる

 

ドォォオオオオォン!!!

 

ギーシュとの距離を置いた真正面に降り立ち

貪食ドラゴンの全体像がなんの遮りもなく映る

 

それは胸部から腹まで縦に裂け、蠢く牙と口があった

それは大きな六つの手と足に四つ巨大な翼を持ち

それは全体よりも長くしなやかな尻尾が生え

それは体に反して小さく脅威を感じさせない頭部

 

それは人を一人飲み込めるだろう頭と比べても体が大き過ぎた

 

この怪物としか言いようのない恐ろしく巨大な異形の前に

誰もが言葉を、声を、感情を失ったかのように止まる

 

そして貪食ドラゴンは裂けた体をのけぞらせ

恐ろしい口を前面に晒し出すと

 

「グォォォォオオオォォオオオオオ!!!」

 

召喚されて二度目となる咆哮を開戦前の挨拶として

ヴェストリ広場全域に響き渡らせた

 

 

ちなみにギーシュは辞世の句を考え始めていたが

死にたくないので考えるのをやめ

逃げようとも考えたが逃げられないこの状況に

心の中で助けてと一言つぶやいた

 




あいさつするたび、ともだちにげるね

次回、ゴーレム八種のYOU DIED
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