IS~八咫烏の導き~   作:誤字脱字

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二十七羽

side 秋奈

 

週末の日曜日。天気は快晴。

俺は愛するセシリアと久しぶりの休日を使いデートに出かける予定だったのだが‥‥

 

「‥‥せっかくのデートですのに」

 

「ははは!デートは何時でも出来るだろ!お嬢!」

 

「ごめんねセシリア。僕が我が儘言っちゃったから」

 

「‥‥なってしまったモノは仕方ありませんわ。行きましょう秋奈さん」

 

「ん、あぁ‥‥」

 

シャルルの我が儘‥‥

『SSSの皆で買い物がしたい!』とのことで学園行事である臨海学校に使う水着を買いに行くことになったのだ

 

ん?セシリアはSSSじゃないだろって?

‥‥しるか、セシリアはSSSの一員、いや、それ以上の存在なんだよ俺にとって‥‥

 

海里は‥‥暇そうだったから連れてきた

 

「でもここのショッピングモールって凄いね!なんか一つの街みたいにいろんなお店があるよ!」

 

「『レゾナンス』。年代格差を感じさせない趣、この場所だけで一つのレジャースポットとして確立させた店構え、人が多く集まる場所だから安全面にも力を入れ防犯、盗難防止に各場所には防犯カメラが設置されている」

 

「え?」

 

「‥‥確かペナント代を最小単位に設定し、店舗ごとの競争ではなく共存、協力による発展をコンセプトにしているのですよね?」

 

「あぁ」

 

「秋奈?セシリア?‥‥っ!もしかして!」

 

「そ!sss援助、発展協力のショッピングモールだ!」

 

「やっぱし‥‥」

 

うなだれるシャルル‥‥

最近と言うか、SSSの一員になってから、この姿を見る機会が多くなったもんだ

 

「‥‥いい加減慣れませんの?SSSと言う大企業の本社は日本にあるのですからSSSの息がかかっていて当たり前と考えた方が自然ですわよ?」

 

「言うけどセシリア~、そう簡単に割り切れないよ。なんか行く場所全てがSSS関連で視察に来てるみたいなんだもん」

 

「ははは!なら天女ちゃんは日本在住中はずっと視察だな!」

 

「えぇ!!うそ!?」

 

はぁ~、海里もいい加減な事を言うな~

 

「安心していい、日本にSSSに関わっていない企業なんてまだあるぞ?」

 

「‥‥だよね。海里さん脅かさないでくださいよ!」

 

「脅してねーよ!関わっていない企業ってIS関連企業だけだろ!」

 

「え!?それだけ?」

 

シャルルが確認の為、俺に目を向けるが‥‥

 

「行こうかセシリア」

 

「はい!秋奈さん!」

 

‥‥あえてスルーした。

 

「ちょっと!嘘だと言ってよ~!」

 

「「ははは!」」

 

シャルルが慌てているなか、俺たち四人はショッピングモールへと入っていったのだ

 

 

 

インフィニット・ストラトス~八咫烏の導き~

 

第二十七羽 天才というもの

 

 

 

「はぁ~、長いの~」

 

「女性の買い物は長い。気軽に待とう」

 

「気軽にって長いわ!もう一時間は待ってるぞ!こんな事なら俺も秋奈と一緒に挨拶しに行けばよかったわ・・・」

 

「まだ社員ではない海里を他の企業に紹介したらヘットハンティングされるからな。我慢してくれ」

 

「俺はSSS(おまえのところ)以外はいかんよ、おもしろくないしな」

 

「それはありがたい」

 

 

海里が愚痴り始めて五分、今の状況は・・・

 

 

水着製造企業Swimming完全出資のとあるペナント店に来店。

 

勿論な事にSwimmingはSSSの傘下の企業な為、俺の来店は現場に緊張を生んだ。

 

責任者や店長がが挨拶したいと申し立ててきたのでSSS社長という建前上、応じなければいけない。

 

軽く挨拶をするとしても30分はかかる、なので俺を除く三人に先に買い物してくる様に言う

 

30分後、挨拶を終えて海里と合流水着を購入

 

セシリア達に電話『水着を内緒にしたい』と言われ待つ事30分

 

海里が愚痴り始める ←いまここ

 

事実上、海里は一時間は待ってるな・・・

 

「しかし水着を内緒にしたい、か。・・・開けてビックリ玉手箱!ってか?愛されてるな~」

 

「俺もセシリアを愛している」

 

「ちょっと店員さーん、ブラックこーひぃ~もってきて~」

 

「当店では扱っておりません」

 

「解せぬ!いっちばん偉い奴呼んで来いや~」

 

「俺だが?」

 

「オワタ」

 

「・・・なにやってるのかな秋奈、海里さん」

 

呆れ顔で尋ねて来るシャルル・・・どうやら待ち人が来たようだな

 

「いや~、社長がお嬢を愛してるってさ!」

 

「あ、あ、あい!?」

 

「普通公共の場で言うかな~それ」

 

「わ、わ、わたくしも、あ、あ、あきなさんをあ、あ、あ、あ、」

 

「変わりようのない事実だ、恥ずかしくはない」

 

「秋奈は大丈夫でもセシリアが・・・戻ってきて~セシリア~」

 

「あ、はい。・・・オホン!失礼しました、私としたことが・・・水着も買いましたしこれからどういたします?」

 

ふむ、当初の目的は果たしたしここは、セシリアと二人になりたいところだが・・・デートはいつでも出来るからな、今日は4人で楽しむとするか・・・

 

「・・・時間的に昼をとるか?」

 

「そうですわね。でしたら最近オープンした「ちょい待ちお嬢!」 どうかしましたか海里さん?」

 

「俺はまだ寄りたい所があるんよ」

 

「そうですの?なら私達もご一緒しますよ?」

 

「いや遠慮しとくわ。二人の愛にゴッツ影響されたから天女さんとデートしてくるわ」

 

「え、僕と!?ででで、デート!?」

 

いきなりの指名で驚くシャルル。しかし海里の奴め・・・

 

「おう!だから二人でごゆっくり~」

 

「ちょ、ちょっとまってよ海里さん!」

 

シャルルの手を取り、俺達に手を振りながら二人は人混みの中へ消えていったのだった・・・若干シャルルの顔が赤くなっていたような・・・しかし・・

 

「・・・・気を使わせてしまったな」

 

「そうですわね、『デートは何時でも出来るだろ』じゃないのですか、海里さん」

 

「まぁ、折角二人っきりにしてもらったんだ。・・・行こう、セシリア」

 

「はい!秋奈さん」

 

口ではあのように言っていたが二人っきりが嬉しいのかセシリアは腕を絡めてきた

 

「・・・公共の場だけど恥ずかしくないのか?」

 

「あ、あれはいきなりでしたので・・・私も秋奈さんを愛しておりますわよ?」

 

「俺もだ」

 

「「ふふふふ」」

 

わかっていても言葉として伝えてくれると嬉しいものだ

海里に心の中で感謝しつつ今日一日をセシリアと楽しもうと決めたのだ・・・そう、決めたのだ・・・

 

「よう!秋奈、セシリア」

 

「む、雑賀とオルコットか・・・」

 

「え!?セシリアと秋奈!・・・え~と、ごめん」

 

「「・・・・はぁ~」」

 

そう決めたのだ!唐変木(いちか)に会うまでは・・・

 

海里わるいな・・。俺達は二人っきりにはなれないようだ・・・海里に心の中で謝罪したのであった

 

 

 

 

side  シャルロット

 

「も~二人っきりにさせたいのなら最初に言ってくれればいいじゃないですか!」

 

「悪かったって!あーしないと二人共遠慮しちまうからな!」

 

「だとしても『二人の愛に影響されて』とか、すっごく驚いたんだよ!」

 

・・・今までデュノア社やお父さんの影響で異性と遊んだ事はあまりなかったからとてもビックリしたのに!

 

「わかったわかった!昼飯奢ったやるから許せ!な?」

 

「・・・お昼だけ?」

 

「・・・今日は言う事、3つ聞いてやる」

 

「うん!なら許す。僕おなかペコペコだよ~」

 

「・・・・学生の小遣いで済ませる範囲で頼むぞ?」

 

「ふふふ、ど~しよ~かな~♪」

 

「マジで頼むわ、天女さん」

 

天女さん、か……よし!

 

「1つめは・・・名前で呼んで?」

 

「……そんな事でいいのか?」

 

「うん、海里さんはいつも『天女さん』って呼んでくるからなんか恥ずかしくて……」

 

「おう!御安い御用だ!じゃぁ俺の馴染みの店でメシ食べるけどいいか?『シャル』」

 

「期待していいんだよね?……シャル?」

 

「おう!シャルロットだからシャル。いいだろ?」

 

いいだろ?って……でもなんか新鮮な感じだな~

 

「うん、いいよ。でね、ふたつめは~」

 

「おっと!早くも二つ目!?もっと大切に使った方がいいぞ?」

 

「それで先延ばしにして期限切れって言う手は受けないよ?」

 

「Oh ……」

 

「二つ目は秋奈と海里さんの馴れ初めを聞きたいな?」

 

「…………恥ずかしから却下」

 

「ならカラドリウスの初対戦相手にしてあげる♪」

 

「OK降参だ……馴れ初め、か~・・・俺と秋奈が会ったのは5年前だな」

 

「5年前…………秋奈が10歳、海里さんが12歳」

 

「兄貴の紹介でな」

 

「ふ~ん、じゃま初対面から仲が良かったの?」

 

「いや、俺は秋奈の事大嫌いだったわ「え!?」……おっと着いたぞ?買ってくるからそこのベンチで待ってな」

 

「まって!……っていっちゃった」

 

颯爽と人混みの中へ消えていく海里さん。あの二人が仲が悪かった?いや、考えられないよ、年は少しはなれているけどお互いを信じていて、それこそ本当の兄弟の様に感じたのに・・・・

今じゃ信じられない事実に思考が沈んでいく中、ホットドックが僕の目の前に現れた

 

・・・・ホットドック?

 

「ホレ、昼飯だ。…………考え事か?」

 

「うん、秋奈と海里さんが仲が悪かったって想像出来なくて……」

 

時計を確認してみると10分後・・・10分の間も僕はかんがえてたのか・・・

 

「ふ~ん……あのときは天狗だったからな。俺は……」

 

「天狗?」

 

「意味は得意気になってる調子に乗るとかだ。んでなんで天狗なのかって言うと…………俺って天才じゃん?」

 

「いや、聞かれても……」

 

あれ?でも衝撃砲を小型化させたのは海里さんの研究のおかげって秋奈が言ってたし、『雁作者』の開発も海里さん一枚噛んでいる。数は少ないけどSSSのIS武器部門は海里さんが仕切ってるってきいたような・・・・

 

「あの頃は全てが俺中心に回ってると思ってたよ。でもある日、兄貴からお前以上の天才がいるって言われてな?天才は俺だけでいいと思って確めに行った」

 

「それが秋奈」

 

「そう、アイツあの頃は退院したてだからヒョロッちかったからな。この俺が負けるはずないって剣道で勝負を挑んだ」

 

「……秋奈、病み上がりだよね?」

 

「・・・いまじゃ~反省してる。」

 

「ふ~ん、結果は?」

 

「3本勝負で接戦の上で俺が2本とって勝った」

 

「へぇ~」

 

「接戦ってことに驚いたけぜ?、剣道は才能だけじゃ勝てないからな。でもその時は同じ天才と呼ばれる奴に勝てた事が嬉しかったのか言ってやったんだよ『俺の方が天才なんだよ』ってな」

 

「うわ」

 

「そしたらアイツ『明日もう一度勝負だ!』っていってきてな?鼻で笑ってやったよ。剣道は1日で上達するもんじゃねぇからな・・・・そして翌日、試合したら3本速攻で取られて俺のボロ負け」

 

「え!?どうして?」

 

「俺も不思議に思ったさ。んで訳を聞こうと掴みかかったら秋奈の奴いきなり倒れたんだよ」

 

「はぁ!?」

 

 

「……審判をしていた兄貴に聞いたら俺が帰った後、寝るまを惜しんで竹刀を降っていたって言うんだ。俺はそれを聞いて崩れ落ちたよ。才能だけで戦って来た俺には衝撃的でな」

 

「負けず嫌いなんだね秋奈って・・・」

 

「あぁ、コイツは今の才能では満足しないで熱心に努力する本当の天才だと思ったのと同時に力になりたいと感じたよ」

 

「え?」

 

海里さんは、手元に残っていたホットドックを食べきり、ただ一点を見つめて静かに・・・でも力強く言葉を紡いだ

 

「いくら秋奈が天才で色々な物を極めていったって秋奈は一人だ。・・・・だから俺は決めた。秋奈が手が届かない場所は俺が極めてやろう!そして倒れる事のないように助けてやるってな!」

 

トクン・・・

夏の訪れなのか心地よい風を受け、ただ一点を・・・太陽を見つめる海里さんは僕にはかっこよく見えた・・・

 

・・・・え?かっこよく見えた?

な、な、な、何を思ってるんだろう僕は!?確かにあの眼差しは格好良かったけど普段はチャラけている海里さんなんだよ!?そうこれは・・・ギャップ萌えっていうやつで~!

 

慌てると慌てるほど段々と顔が熱くなってくるのが判る!ヤバイ!僕、海里さんの事意識しちゃってる!?

 

どうしよ~!

 

「・・・柄にもなくシリアスになっちまったな!はず~!」

 

そう言って太陽みたい笑顔を僕に向けてきた・・・

 

キュン・・・

 

「///////」

 

は、反則だよ!その笑顔は~!///

 

・・・・堪らず手で顔を隠してしまった

 

「な~にやってんだシャル?」

 

なにが可笑しいのかニヤニヤしながら聞いてくる海里さん

も~!僕だけがこんな思いになるなんて釈然としないよ!

 

「もぉ~しらない!そろそろ秋奈達の所に行こう!」

 

「っておい!」

 

このまま二人で居たら僕が意識している事に気づくだろうっと思い海里さんの手を取って歩きだした。

・・・・って何で手を取っちゃうのかな僕は!顔が再び熱くなってきた。

 

う~・・・どうしよう、勢いで手をつないじゃったけど、やっぱり男の子と手を繋ぐのはまだ慣れないよ~!急に繋いじゃったから変に思われていないかな?汗ばんでないかな!?ああ~!わかんない「おい!」って!?

 

「な、なに!?どうしたの!?」

 

顔を見られないように先に歩いていた僕の手を海里さんが引っ張ったのだ。いきなりの衝撃に声が裏返っちゃった!

 

「コイツを見てみ?」

 

海里さんはお店のショーケースに展示された指差した

そこにはオレンジ色の石で彩ったブレスレットが展示されていた

 

「綺麗なブレスレットだね」

 

「使われているのはサンストーン、か・・・よし!少し待ってろ!」

 

そう言い残すとお店の中に入ってそう待たずに帰ってきた

 

「ほれ」

 

そして差し出されるお店のロゴ入りの袋・・・

 

「っ!まさか!」

 

ある予感がして袋の中を見てみるとショーケースに展示されているモノと同じ物が入っていた

 

「えぇ!?なんで!?」

 

「やるよ!」

 

「やるよって・・・・!」

 

慌てて展示されているモノの金額を確認したけど・・・・ゼロがいっぱいだよ!

 

「そんなわるいよ!っそうだ、まだ返品ができるはず!ちょっといって「まぁ~待ってって!」 っ!」

 

返品しに行こうとする僕の手を掴み待ったをかける海里さん・・・

 

「気に入らないのなら返品してもかまわねぇけど、俺の話を聞いてからにしてくれ!な?」

 

「う、うん」

 

「そのブレスレットに使用されている石は『サンストーン』。サンストーンは、自信の無い人やコンプレックスの強い人に対して、冷えた心を太陽の光が温めてくれるように、人生に対する安心感、自分が存在する自己肯定感を与えてくれる石と言われている。・・・昔はシャルの存在を見なかった奴が多くいたが今は違う。秋奈がいる、俺がいる、SSSのみんながいる。シャルが存在する自己肯定感を与えてくれる人達との絆の証をSSS代表として俺から送らせてくれ!な?」

 

「・・・・・・」

 

嬉しい、嬉しいけど・・・・・怪しい!SSSの皆との証ならもう『カラドリウス』を持たせて貰ってるし、サプライズだとしても秋奈達を見送った時の顔はサプライズがあるように感じなかった・・・何よりいつも余裕を持ってる海里さんが必死だ!

 

「・・・三つ目のお願い」

 

「・・・このタイミングで?」

 

「うん、このプレゼントの真意を教えて下さい」

 

「・・・マジで?」

 

「マジで!」

 

僕と海里さんの視線が交差する中、ふぅっと一息ついて背を向ける海里さん・・・

 

「・・・半分はあの理由だよ」

 

「・・・・もう半分は?」

 

僕の問いかけに、海里さ・・海里は乱暴に頭を掻きながら教えてくれた・・・

 

「好きな女にプレゼントしたかっただけだよ!」

 

「え!?」

 

「ほら秋奈のところに行くぞ!」

 

乱暴にだけど・・優しく手を取って歩き出した。

さっきとは立場が逆だなっとクスリと笑いながら海里に聞いてみた・・・

 

「・・・・いつから?」

 

主語がなく、だけど相手が理解してくれると信頼しているから出せる問いかけ・・・

 

「・・・一目惚れだよ、アリーナで見たときから」

 

「ふ~ん・・・」

 

「・・・そっちはどうなんだよ」

 

「C'est à première vue le même amour comme vous. 」

 

僕も海里と話して、気持ちを知って気づいたんだよ?

 

「C'est ou donc.... Est-ce qu'il associe?」

 

フランス語しゃべれたんだ・・・でも今更それを聞くかな~・・・お互いの気持ちが分かっているのに。なら・・・

 

「Est-ce qu'il aime? 」

 

「Qui dans le monde --- 」

 

ふふふ、ストレートに言ってくれると嬉しいな。・・・セシリアの気持ちがわかった気がするよ

 

僕達は自然と手を繋いでいた・・・でも恥ずかしくはなかった・・・照れくさかったかな?

 

 

out シャルロット




シャルロットくっ付けるの早かったかな?

とりあえずフランス語訳

C'est à première vue le même amour comme vous
僕も貴方が好きです
C'est ou donc.... Est-ce qu'il associe
そうなのか・・・・なら付き合うか?
Est-ce qu'il aime?
私の事を愛してくれますか?
Qui dans le monde ---
世界で一番愛します


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