IS~八咫烏の導き~   作:誤字脱字

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ご無沙汰しています、祈願です
長い間、そう10ヶ月ほど休止していましたが、また書き始めました

待っていてくれた方、また始めての方、またよろしくお願いします

といいながら難産で苦戦しました。
また、久しぶりなのでキャラの口調とか可笑しいかもしれません

予定ではあと二羽で就学旅行終了です

ログホラと平行して書くことになりますが、よろしくお願いします


三十四羽

・・・

・・・・

 

 

―――暗い?いや、静かだ・・・

 

――――聞こえるのは俺の心拍だけ・・・

 

―――――だが、暗闇に包まれるこの場所に見覚えがある・・・

 

――――――そうだ、俺は此処に来た事がある・・・死に落ちいく俺を救ってくれた場所・・・

 

―――――――俺の・・・そしてSSSの守り神が住む場所・・・

 

俺はうしろを振り向かずに言った・・・

 

「・・・久しいな、八咫」

「えぇ・・我が愛しき子、秋奈」

 

振り返った先には、神々しく存在感を醸しだす守り神が光り輝いていた・・・

 

 

 

IS ~八咫烏の導き~

 

第三十四羽  戦乙女

 

 

 

暗闇に沈む夜の海を5つの光が突き抜けていた

先行する黒いISを筆頭に黄色、赤みのかかった黒、蒼、紅と五色の色が高速で飛行する

 

彼女達の思いは皆同じ、大切な人の仇を討つために曲げられない思いと共に出陣したのだ

 

彼女達の弔い合戦は近い…

 

 

said セシリア

 

 

「でも良く許せたわね?……箒のこと」

 

隣で飛翔する鈴さんに話しかけられ、問いを投げられましたが…ふふふ

 

「許すも何も秋奈さんを落としたのは福音であって箒さんではありませんわ……それに秋奈さんなら笑って許していたと思いますから」

「離れていても通じ合ってんのね?……羨ましいわ」

 

頬を掻きながら苦笑する鈴さんに同じく苦笑しながらも後方で飛行する紅いISを視界に入れた

 

『紅椿』

篠ノ之博士が御作りになった世界で二つしかない第四世代型IS

この機体が無ければ箒さんではなく私が出撃し、秋奈さんは怪我を負う事は無かったのかもしれません

ですが、これはIFの話……既に起きてしまった責任を問い詰める程、私は愚かではありませんわ

 

気持ちを切り替え、先行するラウラさんに声を掛ける

 

「ラウラさん、目標は?」

「少し待て……福音は凡そ20キロ付近で停止中、スリープモードに移行していると思われる」

「そう、ですの」

 

恐らく秋奈さんとの戦闘で負った傷を修復しているのでしょう

海舟さん曰く、『八咫烏』の消耗具合から激しい戦闘が行われていたとおっしゃっていましたし……

 

ラウラさんに確認の意を込めて視線を送ると同じ事を思っていた様で頷き、言葉を続けた

 

「手負いの獣ほど、警戒心の強い者はいない……奇襲できるのも一回きりだろうな」

「相手の実力は不明な点が多いですし……最初から全力で押し切るしかないようですね」

「あぁ、一瞬でも気を抜いたら私たちには勝機はない」

 

現役軍人のラウラさんが断言すると言う事はこれほど、私達の戦力では不利と言う事ですわね。なら―――

 

「……最初の一手、奇襲はラウラさんにお任せした方が良さそうですわね?」

「ほう、何か考えがあるのか?」

 

試すような視線を私に送ってくるラウラさん、でもラウラさん自身も答えは出ているようでした

 

「このパーティーの一番と言って良い火力は箒さんと鈴さんですわ。ならば私達の役目はお二人を無傷で福音に接近させる事……違いまして?」

「ふん、ではどの様にセシリアなら配置する」

 

配置ですか…

 

「前衛に鈴さん、前衛補助に箒さん、遊撃にラウラさん、護衛にシャルロットさん、私が後衛でしょうか?」

「……理由は?」

「前衛は先程おっしゃいました火力でお二人を、遊撃は軍人であり経験が豊富なラウラさんなら臨機対応に判断ができると思いましたわ。……悔しいですが私の『ストライク・ガンナー』では福音に決定打となるダメージが届かないと思いますので弾幕を張り牽制しますわ」

「シャルロットが護衛の訳は?」

「『光の尾(リュミエール・クー)』でしょ、セシリア」

 

いつの間にか会話に入ってきたシャルロットさんは、噴出口から出る白い光を羽ばたかせながら私とラウラさんに声を掛けた

 

「この子は、どちらかと言うと『守る』事に特化した機体だし『光の尾(リュミエール・クー)』は多分、福音と相性がいいはずだよ」

「えぇ、海里さんの設計通りであれば『カラドリウス』は光学兵器に対しては鬼門ですわね」

 

……福音だけでなく私にも相性がいいのは癪ですわね

SSS製作の第二の翼、秋奈さんの第一の翼『光翼』もそうですが、『光の尾(リュミエール・クー)』も随分と高性能でピーキーな翼ですこと

 

「新型の羽付き、か……ッ!目標が射程距離に入ったぞ!仕掛ける!」

「「「「了解ッ!」」」」

 

ラウラさんは皆さんに声を掛けるやいなや、海面から突き出る岩に陣取り、二口のレールカノンを構え……撃ち放った

黄色い閃光に追いつけとばかりに鈴さん箒さん、シャルロットさんが続く

 

「……私も行きますわ!」

 

ラウラさんより高い高度を保ち、全長2メートルのレーザーライフル「スターダスト・シューター」を構え、スコープを覗き込み

超高感度ハイパーセンサーである「ブリリアント・クリアランス」は今まさに福音にカノンが直撃したのを捉えていた

 

しかし、福音は歌の様な機械音を響かせながら、攻撃地点である此方へ罅割れた翼を広げて飛び出してくる

 

「リカバリーが早い!?……ですが!貰いましたわ!」

 

ギュインッ!と耳をつんざく様な独特な音が放たれ、福音の前方に着弾した

直撃していないにも関らず続けて撃ち続ける

蒼い閃光は一つも当たる事はなく、福音の周囲にばら撒かれる

 

もとより、火力の低い私に出来る事はただ一つ!

 

「ラウラさんッ!」

「あぁ!私も仕掛ける!」

 

ラウラさんは、レーザーの熱で蒸発し白い煙を立ち上げる場所へ、レールカノンを立て続けに撃ち続けた

 

しかし、ボフっと白い煙を引き連れ急上昇し上空で翼を広げ飛び出す銀色の機体ッ!

 

「La、Laaaaaaaaaaa!」

「っく!」

 

福音は機声を発しながら罅割れた翼をさらに広げ、一斉に砲口を開くとラウラさんに向かって幾重もの光の弾丸を撃ち出してきた

 

視界を埋めるほどの弾幕に苦悩の表情を浮かべるラウラ……だが、光の弾丸はラウラに届く事はなかった

ラウラと弾幕の間にオレンジ色の粒子が通り過ぎると、光の弾丸がパシュッっと言う乾いた音と共に発散していき、凄まじい光と音数を醸し出しながら消滅していったのだ

 

「これが『光の尾(リュミエール・クー)』の力だ!セシリアッ!ラウラッ!」

「はい!行きますわ!」

「ッ!感謝する!」

 

タイミング同じく放たれた黄と青の閃光は福音の〈銀の鐘〉を打ち貫いた

もとより完全に修復されていないウィングスラスターは簡単に砕け散った

 

「鈴ッ!箒ッ!いまだよ!」

 

シャルロットの掛け声を気に体勢を崩した福音を挟む様に二つの水柱が立ち上がる

 

「はぁぁぁぁぁ!」

「やぁぁぁぁぁ!」

 

水柱から飛び出す二つの影…鈴は双天牙月を!箒は雨月・空裂を構え!

 

「「潰れろぉぉぉぉ!!!」」

「LA……Laaaaaaaaaaaa!」

 

一斉に振り落とした

その衝撃は凄まじく海面に叩きつけられた福音は二人が上げた水柱より巨大な水柱を作りあげた

 

降り注ぐ海水にさらされながらも、5人は福音が沈んでいった場所を見据える

しかし、暫くすると上がってきていた気泡は途切れ、完全に沈黙した

 

「勝った…のかな?」

 

誰が言ったか、わからないが気持ちはみんな同じ、初手の奇襲から休む暇なく、福音の反撃を許さずに攻め立て当初の作戦通り事が進んだのだ

 

ラウラの奇襲により、ターゲットをラウラに集中、二人の接近を悟られないようにセシリアの弾幕でハイパーセンサーの視覚を封じこめ、反撃してくる福音の攻撃を利用し『光の尾』で熱センサーの妨害、福音の動きを阻害したら、最大の火力で一撃で仕留める

 

これが、戦乙女達が考えたもっとも勝率の高い作戦であったのだ

 

「……やったわ、やった!一夏達の仇を取ったわよ!」

「あぁ、これで、私は……」

 

喜ぶ前衛(鈴と箒)を横目に、後衛(セシリア・シャルロット・ラウラ)は警戒を怠らなかった

 

「シャルロット、いつでも『光の尾(リュミエール・クー)』を使える様にしておけ、セシリアも銃口を下げるなよ?」

「わかった……でもどうする?確認が取れるまで警戒?センサーには……反応ないけど」

「……言った筈だ、手負いの獣は警戒心は強い。何を仕出かすかわからない」

「ですが、ラウラさんは兎も角、私達ではたかが知れますわ。ここは織斑先生に連絡をッ!鈴さんっ!箒さんっ!」

「…え?」

 

二人の声は、海面から上がった光の弾幕によってかき消された

止め処なく湧き上がってくる白光に二人は硬直してしまうが、オレンジ色の光が白を浸食した―――が、段々と白がオレンジを侵食していった

 

「うそ!?放熱量が間に合わない!二人とも避けて!」

 

オレンジの光が完全に白に吞まれる前に二人はその場を離脱、光が完全に白になった時には弾幕が二人がいた所を通りすぎていった

そして防いでいたシャルロットも離脱し、回避したのだが噴出口の光はオレンジから赤が混じった白へと変わっていた

 

「シャルロットさん、カラドリウスは!?」

「……戦闘には支障はないけど『光の尾(リュミエール・クー)』はキツイかな?オーバーヒート直前だよ」

「一発事の威力が上がっていると?では!?」

 

再び湧き上がる巨大な水柱、海水を引き連れて飛び出したモノにラウラは眉間に皺を寄せた

 

「…第二ラウンドという訳だ」

 

5人を見下ろすモノ、完全に修復され更には第二形態移行し青い雷を纏い、頭部からエネルギーの翼を生やした福音がそこに現れたのであった

 

 

「キャァァァァァァァァ…!!」

 

 

獣じみた福音の咆哮は5人に再戦の狼煙を上げているようであった

 

said out




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