3巻から4巻へ移行
呼んでいて思ったのは臨海学校からいきなり夏休みに入りますよね?
間になにか入れようとしましたが、やめて私も即効夏休みに入る事にしました
このSSの夏休みは一夏さんがあまり出てきません
時間軸は投稿した順番で進行していきます(一部同じ日にちになります)
このSSと原作の相違点である
・セシリアは秋奈の嫁
・シャルロットはデュノアではない
をうまい感じで書けたらいいな~と思ってます
またセシリアが登場していたプールは行われなかったことにしてください(土下座
後はオリジナルティを出して書いていきます
では、最初はセシリアの夏休みからどうぞ
長々と失礼しました
「お嬢様、私は先にお屋敷の方へ戻りますが、くれぐれも無理はせずに・・・」
「問題ありませんわ、チェルシー。それよりもオルコット家を頼みますよ?」
「畏まりました。・・・お嬢様、海舟さんによろしくお伝え下さい」
「ふふふ、わかりましたわ。では、ここで・・・」
「いってらっしゃいませ」
真夏の日差しが照らす中、私セシリア・オルコットはSSS経営の空港で幼馴染であり、メイドのチェルシーに別れを告げた・・・先日まではお家事で本国に帰国しておりましたが、残す用事は日本でも出来る物なので戻ってきましたわ
そして、今日はオフとして一日お休みになるのですが・・・私はこの日の為に頑張って来たようなものですわ!毎日毎日続く書類仕事を片付けていく日々にやる気と元気を与えてくれた今日この日!そうですわ!今日は久しぶりのデートなのです!しかも一日デート!
・・・シャルロットさんの事や臨海学校の処理で時間が取れなく半日デートか夕食デートがメインになっていましたが、いえ不満があったと言う訳ではないのですが・・・シャルロットさん達は一日中デートしてるとお聞きになっていたので・・・正直、羨ましかったですわ
待ち合わせは、10時に第3ゲート南出口、海舟さんが車を回してくれるとの事でしたので移動には困りませんわね。秋奈さんも非公式で特別に車の免許を頂いているそうですが、念の為に海舟さんが運転する事にしているそうです
「第3ゲート・・・ここですわね。時間は・・・ふふふ、まだありますわね」
9時01分・・・思ったより早く着いてしまいましたわ。
早く秋奈さんに会いたいと思う気持ちが身体にも出たようですわね
正面のガラス窓で身嗜みを整える・・・薄蒼のワンピース、今日の勝負服ですわ!
気合を入れ直し念入りに身嗜みを整えましたが、時刻は9時15分と対して時間は経っていませんわね?
「・・・近場のカフェで時間を潰してもいいですが、待ち時間もデートの内と聞いた事もありますし、ここは 「セシリア?」・・・秋奈さん?」
声の方に視線を向けるといつものIS学園の制服ではなく、ドレープの利いたVネックシャツに黒のパンツと簡単にコーディネイトしてありますが、どこか優雅に!そして気品ある面立ちは秋奈さんだからこそ引き出せる魅力なんでしょう!あぁ、秋奈さんカッコイイ・・・
「時間に余裕を持って来たつもりだが・・・女性を、しかも彼女を待たせるとは、俺もまだ修行が足りないようだ」
「男性とは常に女心を探求しなくてはいけない生物ですね、秋奈君?」
海舟さんと苦笑交じりに話す秋奈さん・・・あぁ、秋奈さんカッコイイ・・・
「・・リア、セシリア?戻って来いセシリア」
・・・・・ハッ!!いけませんわ!つい私の世界に入ってしまいましたわ!
「いえ、私も今来たところですわ!お気になされないでください」
「・・・本来は俺が言う台詞だよな、それ?・・・まぁいい、デートの時間が延びたんだ。行こう、セシリア」
「はい!」
そうして私と秋奈の一日デートが幕をあげたのであった・・・
IS ~八咫烏の導き~
繋いだその手を・・・
空港から約一時間・・・私達は海沿いに新しくできたアウトレットに訪れていました
なんでもここは以前、訪れたレゾナンスの成功例を元に外国人にも気軽に買い物が出来るようにと工夫を凝らした、と言っておりましたが、まさか・・・・視察ではありませんよね?
「俺達はここで昼も取るから磯野は自由にしていてくれ」
「わかりました。でわ、私は視察がてらペナント店を周ろうと思います」
・・・・海舟さんは視察するつもりだったのですね
「さて、何処行こうか?・・・どういうのは野暮だよな?」
「そうですわね、私の彼氏なのですから、ちゃんとエスコートしてくださいね?」
「あぁ、まかせてもらおう」
海舟さんと別れた後、私達は色々な場所を周りました
服屋に紅茶専門店、楽器屋そしてスポーツ店など私の趣味・興味がある場所をまわっていきました。私の行きたい所も嫌な顔をせずに付いて来てくれるので流石は秋奈さんだと思いましたわ
ただ、私が行きたいと言ったランジェリーショップには着いてきてくれませんでしたが・・・
その後、色々な場所を周って歩き疲れたのでベンチで休憩する事にしました
「・・・そう拗ねないでくれ、流石の俺でも下着屋には抵抗はある」
「それはそうですが!彼氏に下着を選んでもらうのは当然だと馬場さんに貸していただいた本には書いてありましたわよ?」
「・・・馬場、なんて本を貸しているんだ・・・そしてその本の出版社はどこだ?いらんことを記事にしやがって・・・潰すぞ」
・・・何か物騒な事を呟いていますが、その本いわく『彼氏の好みを身に纏いドッキリワクワク!ゴールイン!』だそうです
・・・彼氏に自分の好きな香りの香水を渡すのと同じ意味だと馬場さんは言っていましたが・・・違うのですかね?
「確か出版社はmon-monと言う女性雑誌なので・・・って秋奈さん?」
隣に座る秋奈さんから返事が返って来ないのを不思議に思い様子を伺うと、目の前のお店をずっと見て何かを考えているようでした
「・・・あぁ、わるぃ、セシリア少し待っていてくれ」
そしてなにか結論を出したのか一言残し、そのお店に入っていかれました
・・・女性を放置するとは秋奈さんらしからぬ行動ですわね?いったいどう言う理由が?
しかし、5分もしない内にお店から紙袋を手に持ち出てきましたわ
「すまないな、セシリア」
「いえ、あそこは・・・アクセサリーショップですよね?一緒に見て周ってもよろしかったのに・・・」
折角のデートですから長い間あなたと共に居たいのに・・・秋奈さんもまだまだですわね
でもアクセサリーショップとは秋奈さんにしてみれば珍しいですわね?
今も『八咫烏』の待機状態の腕時計しかつけてはいらっしゃらないのに・・・
「あぁ、買うものは決まっていたからな。それほど時間は掛からないと思ったから待っていてもらった」
「そうですか・・・では何を買ったのですか?」
「それは・・これさ」
「・・・ネックレス?」
秋奈さんが先程の紙袋から取り出したのは長細い箱、そしてそれを私が見えるように開けると・・・そこにはゴールドとシルバーのネックレスが飾られていた
「セシリア、後を向いてくれ」
言われるが儘に後ろを向くと、二つのうちのゴールドのネックレスを私にかけてくださいました
ネックレスには綺麗な装飾が施されているペンダントがついており、もう一つのネックレスと色違いの同じ品と言うことがわかりましたわ
「臨海学校の時、シャルロットのブレスレットを羨ましがっていただろ?・・・これは俺からのプレゼントだ」
「あ、ありがとうございます!・・・もしかしたらそちらのシルバーは?」
「勿論、俺のモノでセシリアとお揃いだ」
シルバーのネックレスを首にかけ、ニコっと笑う姿に胸のトキメキが納まりませんわ!
いつも異常に体温が上がっていき、段々と呼吸が速まっていく・・・
「そのペンダントは開閉式で中に写真を入れる事が出来る・・・さっきの店でサービスとして写真を撮ってくれるみたいなのだが、俺のペンダントにセシリアの写真を入れても構わないか?」
恥ずかしそうに訪ねる秋奈さん!あぁ、普段の表情とギャップがあるテレ顔に私の心臓の鼓動がさらに速くなっていきますわ!
「勿論ですわ!私のペンダントにも秋奈さんの―――ッ!!!」
・・・・・言葉を返す前に私の意識は途切れてしまった
「―――ん、ここは?」
「目を覚ましたか?セシリア・・・」
「あきな・・・さん?」
目を覚ますと目の前には秋奈さんの顔、そして頭には秋奈さんの太股が・・・俗に言う膝枕と言うモノを秋奈さんが私にしてくださっていた・・・
なんとなく恥ずかしくなり、起き上がろうとして身体を起こそうとするが力が入らずふらついてしまった・・・
「まだ寝ていろ、仕事の疲れが出たんだろう」
そう言ってまた膝枕をしてくれる秋奈さん・・・
呼吸をする度に秋奈さんの香りを感じる事ができ、心から底から侵されていく感覚が感じ取れる・・・でも嫌な感じではないですわね
「あきなさん・・・私は・・・?」
「うん?・・・あぁ、過労とストレスで倒れたんだろう、と医者が言っていた。後はご覧の通り俺はSSSの社長室に運び看病をしていた」
頭だけを動かし辺りを窺うと、オレンジ色の光が差し込むこの部屋は確かに秋奈さんが普段、仕事をしている部屋であった・・・
・・・暫くこの風景を眺めていたが、ポロリっと一筋の雫が流れてしまった
私は我慢できずに両手で顔を隠した・・・
「・・・セシリア?」
秋奈さんが心配し声をかけてくれますが、私は溢れ出る涙を秋奈さんには視られたくないので顔を隠したまま語り始めた・・・
「情けないですわ・・・無理して倒れて、そして秋奈さんにご迷惑をおかけしてしまいましたわ」
「・・・」
「チェルシーにも忠告されたと言うのに・・・でも私の我が儘で・・そんな彼女の心配を無視して・・・」
「・・・セシリア」
「一日デートが出来ると浮かれ・・・自身の体調の変化にも気づかずに倒れてしまうなんて・・・英国貴族失格ですわ」
他者を思いやり、他者の為に行動する私の貴族精神に反する行為ですわ・・・今まで築き上げてきた私の『貴族の有り方』が一気に崩れていく・・・
自身の犯した軽率な行動に、また涙が溢れてくるが、そっと頭を撫でられた
「・・・あきなさん?」
「確かにセシリアのした行動は褒められたモノではないが・・・それがどうした?」
「・・・え?」
「人間だれもが失敗をして成長する・・・かく言う俺だって過労で倒れた事なんて何度もある。・・・ようは失敗しも次は同じ事をしない様に努力することは大切と言う事だ。・・・セシリアは頭が良い、次はこんなことにはならないだろう?」
指の隙間から見える秋奈さんの笑顔は、部屋から差し込む夕日の影響もあってとても優しく感じられた
「・・・では秋奈さんもこれ以上倒れない様に努力してくださいまし」
「うっ!・・・言った手前だ、極力努力しよう」
軽く頬を掻きながら苦笑いを含め笑いかけ了承してくれ秋奈さん・・・そんな貴方を好きになれた事、恋人として隣に立てる事を本当に嬉しく思いますわ。
暖かく時に厳しく、包み込んでくれる貴方に私はとても救われて、そして幸せを感じる事が出来る
「・・・手を握ってくれませんか?」
「・・・あぁ」
頭を撫でていた手を私の手と絡め・・・繋ぐ・・・
幾度もの訓練によって硬くなった手・・・決して握りやすい手と言う訳ではありませんが・・・大きく男らしく・・・そして暖かい・・・
貴方と手を繋ぐだけでも心が暖かくなっていく・・・・
・・・・かつてお母様もお父様に感じた暖かさなのでしょうか?
「・・・セシリア」
「はい」
手を握って数分・・・外から差し込むオレンジ色の光が暗く変わっていく中、秋奈さんは言葉を紡ぐ・・・
「今度は『コレ』の写真を撮りに行こう」
空いている片手でシルバーのネックレスを持ち上げ見せてくれました
私も空いている片手でゴールドのネックレスを持ち上げる・・・
「そうですわね、今度もご一緒に・・・」
二人の持つネックレスは黄昏に照らされて光り輝くのであった・・・
後日
「ふふふふ」
「ご機嫌だね、セシリア」
「はい!先日、秋奈さんに『コレ』を頂きまして」
「ハッハー!ロケットネックレスか!社長らしいチョイスだな!おそろいか?」
「はい!私がゴールドで秋奈さんはシルバーですわ」
「金が太陽、銀が月を意味しているんだよね・・・ちなみにどの位したの?」
「詳しくは教えて頂きませんでしたけど純金で出来ていますわね?」
「純!?」
「24K、か・・・つーと社長は、925いや純銀か・・・」
「太っ腹だね、秋奈・・・」
「アイツ、貯金半端ないからな・・・」
「何を言っておりますの?プレゼントの価値は値段ではなく気持ちで受け取るものですわよ?」
「・・・その通りだ、お嬢に一本取られたな」
「はは、そうだね」
コーヒーいるか?
コーヒーを多用できるような話になっていたら幸いです