IS~八咫烏の導き~   作:誤字脱字

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夏休み第3企画
今回は鈴です
本当ならもっとはやく投稿できていたのですが何故かルビが載らなくて……

なのでルビなしの所があります!主に中国語のところ!本編とは関係ないオマケの所なので問題ないと判断しました


鈴の夏休み

夏休みも半ばまで差し掛かり、母国に帰省していたIS学園生徒が日本に帰国し、残り僅かな夏休みを日本で過ごす為、ホームとなるIS学園寮に戻って来た頃合い―――

 

「♪~♪~♪~」

 

一人の中国代表候補生も例を漏らさず帰国し残り僅かな夏休みを楽しむ為に、全国の学生に共通する強敵を打破するべく二人しかいない男性IS操縦者の部屋へと訪れていた

 

「あきな~帮助(たすけて)~」

 

そう、夏休みの宿題を片手に……

 

 

 

IS~八咫烏の導き~

鈴の夏休み

 

 

 

 

 

IS~八咫烏の導き~

鈴の夏休み

 

 

 

ピンポ~ン……

 

これで5度目のインターフォン、しかし呼び出し音は虚しく響き渡るだけで部屋の主は一向に応答する気配はなかった

 

「………」

 

夏休み半ばといえば八月の半ば、夏の日差しが照りつけ、いくら室内であったとしてもそこは廊下……夏特有の蒸し暑さに鈴は汗が止まらなかった

 

いや、汗と言っても発刊と言う訳でもなく『冷や汗』の方が……

 

……やばいわ、これは非常にやばいわ

秋奈に手伝ってもらおうとしたのにいないなんて……

セシリアが言うには今週から寮に戻っているはずだったんじゃなにの!?

 

どうする私?一夏?駄目、論外だわ・・・ISのデータ取りで寮にいないしアイツの頭の出来なんてしれている……部屋で二人っきりっていうのには惹かれたけど……今は一夏へのアピールより千冬さんの制裁の方が恐いわ

 

シャルロットとラウラはノエルさんと3人で遊びに行っているって、羨ましい!

箒は……うん、ないわ。あの子、ISもそうだけど感覚で動いているっぽいし……

 

はっ!?セシリアは!?

早めに帰国して秋奈とデートしたって言ってたし、寮部屋の整理があるから帰って来ているはず!

 

徐に端末を取り出し唯一の救い人に連絡を掛けた

呼び出し音が鳴る中、鈴の心境はまさに崖っぷち!これでセシリアが駄目なら自分は残りの夏休みは全て強敵と戦わなくては鳴らなくなるのだ

 

4回目の呼び出し音にて、運命は開かれた……

 

『ごきげんよう、鈴さん』

「せ、セシリア!よかった~!出てくれて!もう~助けてよ~!」

『……詳しくはわかりませんが、その手に持っている問題集が関わっていますの?』

「そうなの!ちょっと手伝って……よく私が宿題持っていること知ってんわね?」

『鈴さん、うしろ、うしろ、ですわ』

 

鈴はセシリアが言う通り、後を向いて見ると白いワンピースを着たセシリアが片手にケータイを持ちながら手を振っていたのだ

 

「……なんで?」

「私は秋奈さんとお茶の約束を……、鈴さんは夏休みの宿題を教えて貰う為に、ですわね?」

「……是」

 

翌々考えて見れば分かる事であった

秋奈が寮に戻っていると言う事はセシリアも居る訳で、二人が一緒にいるのは当たり前な事であった

 

「はぁ~、折角二人っきりでお茶が出来ると思いましたのに……仕方ありませんわね」

「谢谢、セシリア」

 

舌をぺロっと出してお礼を言う鈴を尻目にセシリアは手で顔を仰ぎながら手にもったポーチから鍵を取り出し秋奈の部屋を開けた

 

「ふぅ、空調が効いていても廊下は暑いですわ。秋奈さんももうじきいらっしゃると思いますから部屋の中で待っていましょうか?」

「そうね!あぁ~!喉かわい……ねぇ、セシリア?」

「はい?」

「それはなに?」

「鍵、ですわ」

 

そう、鍵で開けたのである。そう、IS学園の部屋の鍵で……

 

「……なんで持ってんの?」

「秋奈さんが合鍵をくれましたわ」

「……確かIS学園の部屋の鍵って複製出来ないよね?」

「SSSには不可能を可能にする人(磯野海里)がいますわ」

「……常識はずれじゃない」

「考えたらそこで終わりですわ、さぁ外では目立ってしまいますし、中へ…」

 

セシリアに急かされ、鈴は部屋の中に入るが男の部屋に入るのって一夏や弾以外では初めてだな~と思っていたりしていた

鈴も年頃の女の子、異性の部屋に興味が湧くのは仕方ないことであった。どんなモノ(エロ本)があるのか?どんなモノ(えろほん)が隠されているのか?どんなモノ(おかず)が置かれているのか?

 

期待が膨らんでいったのだが……

 

「……意外に普通ね」

 

鈴の言う通り、普通であった

綺麗なテーブルクロスが引かれたテーブル、セシリアとお茶を楽しむ為に用意されたであろうティーセット、小難しい本が沢山入った本棚、ハンガーに掛かるのは見慣れた八咫烏の刺繍が施されたIS学園の制服と黒いスーツ。……変わった所と言えばベットを埋め尽くす量の枕と仕事用デスクに置かれた3台のPCとその周りに積まれた大量の書類ぐらいであろう

 

「……何を期待されているのかわかりませんが、お茶を入れますわね」

「うん、お願いね……」

 

生半可な返事を返す鈴であったが、じっと待っていることも性に合わないとばかりに本棚や大量な書類を眺め始めた

 

「『マクロ経済とミクロ経済』…『帝王学』…『六法全書』、こっちは企画書ね?『秋物バーゲンwithレゾナンス』、へぇ~バーゲンセールやるんだ?ってこのモデルってシャルロットじゃない!……SSSに所属したって聞いたけどモデルまでしてるって驚きだわ」

「……鈴さん、一応『社内秘』の書類なんですが?」

「そこら辺に置いとく秋奈が悪いのよ!さて、本命は……」

 

セシリアの制止も聞かずに鈴はベットの下を漁り始めた

 

「……鈴さん、何を?」

「セシリア、あんたには辛い事だと思うけど秋奈も年相応の男!エロ本の一つや二つあって当然だわ」

「え、エロ本!?そ、そんな!ありえませんわ!」

 

顔を赤くさせながら慌て回るセシリアを無視し鈴は探り入れる。そして――

 

「弾はベッドの下が定番って言ってたけど………ッ!あった!ってか厚!?」

 

ベッドの下から一冊の黒い本が出てきたのだ

 

「ふふふ、ご丁寧にブックカバーまで付ける本気度ッ!これは当たりね!……さてさて、秋奈の趣味は…ってセシリア恐いわよ」

 

ニタニタと笑いを零す鈴の隣で目をこれでもかと見開き真剣に本を目視するセシリアがいた

 

「……この様なモノがあった事は悲しいですが、わたくしセシリア・オルコットは秋奈さんの彼女として彼氏である秋奈さんの趣味を理解する義務がありますわ!……求められた時の為にも」

「……愛されているわね~秋奈。まぁいいわ、セシリアも覚悟が決まった様だし拝見させてもらいましょうか!」

 

趣向は違えど二人は息を飲んで表紙を捲った。そこに書かれていたものは……

 

「…1年1組 織斑一夏 個人総合30点、『白式』54点、総合84点」

「…近接戦闘に特化、射撃はお粗末なモノだが向上心は高く伸びしろが期待できる」

 

そこには数値化されたデータや英語で評価されたステータスがびっしりと書かれており、評価コメントまでしっかりと書いてあったのだ

……そして表紙の裏には『学園生徒評価リスト:SSS極秘書類』と赤字でデカデカと書かれていた

 

「……鈴さん、これはいけませんわ!私ですら『極秘』書類は見た事ありません!直ぐにあった場所にもどッ!鈴さん!?」

 

セシリアの制止の声など聞こえていないとばかりに、鈴はページを捲っていった

 

「ふ、ふ、ふ……あった、凰 鈴音」

 

人と言う物は自分の評価に対して過剰に反応してしまう者であり、鈴の行動は当然なモノ、ましてや世界規模な企業の評価と言う物は絶対に見る事など出来ない物である為、これはチャンスとばかりに自身の評価を探してみたのだ

 

「え~と、格闘B+・射撃B+・技術B・空間認識B・IS適正A……個人総合45点。なんかゲームみたね?」

「ちょっと貸してください鈴さん!せ、せ、せ……」

 

最初は止めていたセシリアであったが、SSSの評価もとい秋奈の評価が気になってしまい本を掠め取り自分の評価欄を探し始めたのであった

 

「セシリア・オルコット、格闘C・射撃A・技術B・空間認識A-・IS適正A……個人総合45点。鈴さんと同じですわね?」

「そうじゃないみたいわよ?ほら専用機で差が出ているわ」

「『甲龍』46点、『ブルー・ティアーズ』35点、ですか。……この子は第『BT兵器』のデータをサンプリングするために開発された実験試作機という意味合いが濃いですが、ここまで差が出てしまうのですね」

 

わかっていた事であったとしても自分の相棒の評価が低い事、更にはその評価が彼氏である秋奈がくだした評価と思うと少なからずともショックを受けるものであった

 

「……彼女でも贔屓目無しとは流石は秋奈ね?で、そういうあきなは~?はぁ!?個人52点、総合105点!?舐めてんでしょ!?」

 

自分たちですら40点台、良くても現役軍人のラウラが50点台を超えていると言うのに只の社長である秋奈がラウラより点数が高いのは納得いかないとばかりに鈴は吼えた

 

「ですが、私は秋奈さんに勝てる自身はありませんわ。鈴さんもそうでしょう?」

「やってみなくちゃわからないでしょ!ふんっ!どうせ秋奈の事だからトップは秋奈で書いてあるんでしょうね!」

 

乱暴に本をセシリアから奪い、乱雑にページを捲っていく……しかし『ある人』のページに目を奪われてしまった

 

「格闘S+・射撃S・技術S+・空間認識S・IS適正S……個人72点」

「な、72!?そんな人が学園にいらっしゃるのですか!?」

 

秋奈だって50前半、なのに60台を超えて70点台とはどんな化物なのかと目を見開いたセシリアであったが、その人物の名前を見て納得してしまった

 

「織斑千冬……かの『ブリュンヒルデ』なら納得ですわ」

「そうね……って2年の『更識 楯無』?個人54点、総合111点!?なによこいつ!?」

「更識…たてなし?」

 

鈴は純粋にラウラや秋奈を上回る評価を受けている人に驚き、セシリアは何か胸の突っ掛かりはあるように首を傾げた

 

「どこでしょうか?以前何処かで会ったような……」

「入学式だ、更識はIS学園の生徒会長だからな」

「「秋奈/さん!?」」

 

後から黒本を取り上げられ、何事だと頭を起こした先には部屋の主である秋奈がにこやかに笑っていた

 

「こんな所にあったのか、探していたから助かったよ」

「あ、秋奈さん…えっとその…」

「あ、あはははは、は……」

 

本を軽く叩いた後、事もなしに本棚にしまう秋奈であったが勝手に『極秘』書類を見てしまった二人は気が気でない。個人的なモノ、当初の目的のエロ本ならどんなに良かったことやらと乾いた笑い声しか出なかった

 

「ん?あぁ、気にする事はない。どうせコレ(極秘書類)は廃棄する予定だったしな」

「「え!?」」

「ふむ、不思議か?まぁ、『極秘』であったのは確かだったからな」

 

驚く二人を尻目に秋奈はキッチンへと向かいお湯を沸かし茶器を暖め始めた

 

「IS学園に入学してから個人事に評価していた物のだが……『福音』のおかげで俺にもわかった事があってな?」

 

手で二人を椅子に座る様に即しながら、話し続ける

 

「『福音』自体、その本で言うなら個人60点で上位の評価が出来る。しかし数字は数字でしかなかった事がわかったのだ。……まぁ評価をくだす事、事態は間違ってはいないと今でも思っている」

 

苦笑しながら二つのカップに紅茶を、一つのカップに珈琲を入れ紅茶をセシリア達の前に置いた

 

「アールグレイだ……本を読んだのならわかるだろう、鈴」

「ん!?……な、なに!?」

 

ずずずっと音を立てながら紅茶を飲んでいた鈴はいきなり話を振られ驚き咽てしまった

 

「クラス対抗戦の時、お前は一夏と互角…いや、優勢で戦っていたが可笑しいと思わなかったか?数値では大きくお前を下回る一夏が喰らいついてきたことを?」

「え?えぇ…でもそれは専用機が良かっただけで一夏自体には苦戦はしてないわよ?・・・たぶん」

「いや、違う。確かに『白式』はハイスペックなISであるが、乗り手が未熟すぎて力を持て余していた状態だった」

「……じゃぁ、なんで一夏は私に喰らいついていけたのよ?」

 

ソーサーに音を立てカップを置く鈴に対しセシリアは顎に手を当てて何か心当たりがあるのか、深く考え始めた

 

長考になると思い、お茶を淹れ直そうと席を立とうとする秋奈にセシリアは『待った』の声をかけ、問の答えを答えた

 

「『Feeling(感情)』ですわね?」

「そのとおりだ」

 

椅子に座り直しセシリアの答えに笑顔で肯定した

 

「あの時は俺も『白式』の性能のおかげだと考えていたが『福音』で違う事に気づいた。人を強くさせるのは練習による技術向上、装備の強化、そして『Feeling(感情)』……メンタル面が大切だと気づいたのだ」

 

臨海学校の事を思い出したのか、自身が思い知る切欠となった出来事に秋奈は苦笑を交えながら話を進めた

 

アレ(極秘書類)は『Feeling(感情)』については書かれていない、いや、そもそも『Feeling(感情)』は数値で表す事が出来ないのだから書き様はない」

「それは…そうね。感情なんて変化するもんだし数値化出来たら恐いわよ」

「あぁ、そうだな。精神論……『思い』は『力』へと繋がる。わかっていたつもりだったが改めて思い知ったよ、これだけでもここに入学した甲斐がある」

 

スカした顔で珈琲を飲む秋奈に、何故か釈然としない感情が沸いた鈴は自身がやられた事をやり返す為にからかってみる事にした

 

「秋奈はそれだけじゃないでしょ?セシリアと一緒にいられるじゃない」

「鈴さん!」

 

案の定、セシリアは顔を赤く染めて照れを声を上げて誤魔化そうとした

ふふふ!やっぱりセシリアは秋奈の事で弄ると面白いわ!…それに比べてあきなぁぁ~

さも当然の様に受け止めているわね……その余裕ぶった顔を照れて慌てる表情に変えるのが私の目標ね!

 

「そうだな、セシリアと三年間一緒に、それも二人でいられる時間を作れる学園には感謝したいな」

「秋奈さん…」

 

ぐっ!反撃とばかりに惚気てきたわね!セシリアも嬉しそうな顔をしちゃって!

……いつか私も一夏とあんな関係になりたいものね

 

「そんな訳で俺達の時間を壊した鈴を助けるべきか否か悩んでいる」

「にゃっ!?」

 

反撃はこれからだったのね!思わず変な声をあげちゃったじゃない!

 

「そうですわね!宿題は自分の力で解いてこそ身になると言いますしね!」

「いっ!?」

 

くっ!セシリアもここぞと乗ってきたわね!まずいわ…秋奈を説得できたとしてもセシリアが首を横に振れば秋奈も必然と横に振る!

二人の時間を取っちゃったのは申し訳ないけど、この機会を逃せば残りの夏休みは宿題三昧になっちゃうし……

ならばやることは一つ!

 

「そこをなんとか~…!」

 

全力で説得する(泣き落とす)のみ!

私は二人に縋り付いたのであった

 

 

その後、なんだかんだあったけど二人は私の宿題を手伝ってくれた

一夏みたいに男らしくて私を惹きつける、弾みたいに気軽に話す事ができる……そんな感じじゃないけど無条件に下心なく頼れる男友達って秋奈みたいな人を言うんだろうな~っと思ったりした勉強会であった

 

 

 

 

 

 

 

勉強会での1コマ

 

 

 

「―――という訳だ、理解できるな?」

「う~ん……イマイチかも、そもそも日本語ってややこしくて覚えるの大変よね?」

「ISの登場から世界の標準語が日本語になりましたからね?…私はお母様とお父様に教えていただきましたわ」

「確かに習得するのが難しい言語と言われているな……話題を振って休もうとするな、手を動かせ」

「……あ~!秋奈的鬼(秋奈の鬼)让一点休息(少しは休ませなさいよ)!」

「这里正削与Cecilia的两个时间?没有即使被感谢也被反对的理由(感謝されても文句を言われる筋合いはない)

「……秋奈って中国語もいけるのね?ちなみに何ヶ国語いけるの?」

「手を休めるな……イギリス英語と米国英語、中国語にドイツ語、フランス語に「あぁもういいわよ!いくつよ!」……8つ、だ」

「流石、秋奈さんですわね!私は日本語と母国語と大差ない英国英語、あとはフランス語を少々…」

「いや、二人とも凄いから?私なんて後は英語が少しわかる程度よ?」

「凄い、か……俺が凄いのなら海里は化物だな」

「……海里さんは言葉で不自由な事はないですわね」

「はぁ!?海里って何ヶ国語話せるのよ!?」

「……32ヶ国語だ」

「?!」

「海里さん、曰くいま私たちが使っている日本語とは別に古代日本語も話せるとおっしゃっていましたわ」

「なによそれ…」

 




这里正削与Cecilia的两个时间?=こっちはセシリアとの二人の時間を削っているんだぞ?
が入ります

翻訳は翻訳サイトを使ったので不安あり!


…質問ですが篠ノ之箒さんの夏休み企画って必要ですかね?

ヒロイン4人+αは直ぐにプロットが出たのに箒だけ難航、必要ないなら箒は夏休みなしです

なにかありましたら感想に書いて頂けると助かります

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