IS~八咫烏の導き~   作:誤字脱字

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七羽

春うらら……

sssの立ち直しが成功し新戦力補充な為、例に習って採用シーズンを迎え終わった

新入社員が意気揚々と働き始めより一層の発展を遂げる、我が社の五月……

 

暖かな風と共に彼女は現れた……

 

「ノエル・ヴァーミリオン?」

「はい、いきなりですよね」

「……本当だな」

 

何がいきなりだ!っだって?

採用シーズンが終了したのに、いきなりsssに入りたい!って駆け込んで来たんだよ

………アポ無しで

 

「……俺の所に連絡が来るって厄介者なのか?」

 

普通は、社長の所まで伝わらないで、受付で『さようなら〜♪』的に追い返す筈だが……

 

「厄介者で済めばいいのですが、詳しくはこちらに」

 

磯野から一枚の紙っきれを受けとって見てみると―――

 

―――――――――――――――――――――

    履歴書です     

              

ノエル・ヴァーミリオン 

            

21歳 女性       

 

出身地: スイス

ヴァーミリオン家 長女

免許: 四輪自動車

 

経歴: IS操縦経験有り

 

―――――――――――――――――――――

 

 

A4サイズのルーズリーフに普通のカメラで取った写真を貼り付け履歴書に似せて書かれたプロフィール

突っ込み所は色々あるけど気にする事は特にない

 

めぼしい事柄は、ヴァーミリオン家という事かな?

確かISの武装関係を製造しているけど、弱小貴族であまり発展はしていない

 

家柄だけでは判断出来ないけど、それでも特に気にする事でもないしな……

 

 

 

-------------------------------------------------

 

入社志望理由:

 

時間がないんです!

 

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………切羽詰まっているね

 

------------------------------------------------------

 

自己アピール:

 

第一回IS世界大会(モンド・グロッソ)射撃部門優勝

 

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ん?

ど、どうやら俺は疲れている様だ

 

目を擦りもう一度見てみる

 

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自己アピール:

 

第一回IS世界大会(モンド・グロッソ)射撃部門優勝。

 

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ははは……………なんだコイツ?

 

「………磯野?」

「えぇ、写真から確認が取れています。彼女は第一回IS世界大会の『ヴァルキリー』です。織斑千冬が総合優勝及び格闘部門優勝を達成させましたので、それ程大々的に取り扱われていませんが……」

「……これが俺の所に来た理由か」

「はい……待合室で待たせていますが、会ってみます?」

「……あぁ、直ぐに通してくれ。後、彼女の大会時のデータを至急調べてくれ」

「調査済みです」

「……流石だ」

 

さて、この『ヴァルキリー』は何を考えているのかな?

退室する磯野の後姿を見ながらため息をつくのであった

 

 

 

インフィニット・ストラトス~八咫烏の導き~

 

第七羽 銃女

 

 

 

 

 

磯野が退室してから、彼女のデータを確認してみる

 

 

 

ISは『ラファール』。

武装は、2丁の銃のみ。

 

………織斑千冬の正反対だな。

 

しかし、これは「ガン=カタ」か?

 

その系統の武術を屈し、格闘も行っている

 

遠近距離とバランスの取れた戦闘を行っている事から優秀なIS操縦者と言う事が分かりえた

 

……本当に何故うちに来たんだ?

 

彼女なら 「失礼します。」 ……ふむ、直接聞けばわかるか

 

「どうぞ」

 

扉が開き、磯野の後から金髪長髪、翡翠色の目をした軍服の女性が入って来た

そして入るなり……

 

「わ、私雇って貰えますか!?」

 

と詰め寄ってきたのだ

 

「……色々と突っ込みたいけど面接してから考えます、とりあえず座って」

「あ、はい!」

 

慌ただしく座るノエルさん……少し落ち着こうよ?

 

「……面接の前に聞いていいかな?」

「えッ!は、はい!」

 

ははは…緊張感MAXだな

 

「大会で『ガン=カタ』みたいな武術を使っていたね?あれはなに?」

「は、はい!TRA(チェーンリボルバーアクション)と言って、ヴァーミリオン家に伝わる武術です。昔は警官一家だったらしく曾祖父が考えた武術を私がIS用にアレンジしました」

 

ふ〜ん……TRAね。

 

「あの2丁の銃は?」

「ベルグヴェルクです。イギリスのIS企業に頼まれて作られていた銃です。」

「……作られていた?」

「製造費が高く、更に使い勝手が難しい事から……………ドタキャンされました。」

「……………」

「……………」

 

……たぶん、イギリスの屑どもだな

 

「次に………ノエルさんみたいな優秀なIS操縦者は、引き手は沢山いると思うけど……現に今、軍服を着てるから軍所属だよね?IS関係をあまり扱っていないsssに志望した理由は?」

「ッ!……………」

 

あれ?だんまり?

 

「…………」

「…………」

 

いやいや、話してくれなきゃわからないですわよ?

 

「……笑いません?」

「笑う内容なの?」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………笑いません」

 

沈黙に耐えられません、こちらが折れました

 

「わ!わたし!」

「は、はい!」

 

体を乗り出さないでください!

 

「ISに乗るのが嫌なんです!と言うか知らない人にあの格好を見られるのが!」

「…………は?」

「恥ずかしいじゃないですか!あんな水着みたいなスーツを来て大勢の人に見られるのが!」

「………はぁ」

 

なに?ようするにあのスーツを着るのが嫌だからISとあまり関わりのない企業を探してsssにって事?

 

「……『ヴェルキリー』の名誉を捨ててまでISと関わりたくないと?」

「あ、あれはスイス政府がIS適正が高いから無理矢理出ろって!」

「……時間がないってのもスイス政府関係?」

「はい……今週までに決まらなかったらスイスで新しくできる部隊の隊長になっちゃうんです!私が人に指示するなんてありえないです!」

 

……今週って明日までじゃん。

苦労してるね、ノエルさん……

 

「その部隊って今来ている軍服の?」

「……はい、国際手続きの関係で日本に来日したんですが、抜け出す時間が今しかなくて……お願いします!雇ってください!」

 

うむ、手続きが終了するのが今週末って事で急いでたんだね?履歴書も買えないほど急いでたんだ

う〜ん……ノエルさんを雇う事に対するデメリットは……

 

・IS委員会がうるさい

・スイス政府がうるさい

・弟二回世界大会が出れない。(所属国が無くなる為)

 

か………

 

しかし……

 

「…実におもしろい」

「え!?」

 

最初の二つは、sssの名前を出せば押し通れる

最後のは、本人が出たくないっていってるしな……

そして、俺的にはメリットの方が高い!

 

「OK、雇うよ……磯野、そういう訳だから」

「はい、直ぐに手続きにはいります。そうですね……中途採用という事でいいですね?」

「あぁ、所属は……抱え込んでから決めるか」

「それなら赤木秘書長が若い子を欲しがっていましたよ?」

 

ポンポンと進んでいく採用事項に呆気に取られていたけど、ノエルさんもやっと自分を雇って貰える事が理解できたのか今日三度目になる詰め寄り行為をしてきた

 

「え!?面接は?ってほ、本当に雇って貰えるんですか!?」

「近いって……でも条件があるよ?」

「………条件?」

「君を雇うと今後、sssはIS委員会にIS製造をしろって言ってくるから、そのテストパイロットをやってもらう」

「……え?」

「大丈夫。ISスーツは改良するし、低活動で行うから乗っても一年に2、3回だよ」

 

無理矢理乗せたって効率悪いし、なにより俺達がやる気がない

 

「はい、そのぐらいでしたら!」

「次に……俺にTRAを教えてくれ」

 

トータルで考えるとコレが最大のメリットだな

 

「………TRAですか?」

「あぁ、知ってると思うが、俺は命を狙われた時があってね?」

「ッ!」

「何か護身術を学びたかった所なんだよ」

 

日本では銃刀法違反って法律があるけど、命は金では買えないからねぇ

 

「……でも私が使うTRAはISでしか使えませんよ?」

 

そう思うのはごく当たり前だな、普通に考えたらISと『男』は無縁の関係になる。しかし、俺は普通じゃない

 

「あぁ、大丈夫だ。これは、極秘情報だが、俺はISを動かせる。これがな」

「え?……ええぇぇぇ!」

 

いくら社長室が防音仕様だとしても大声は頂けないな?

磯野に捲らせし、評価項目・教育項目にチェックをさせた

 

「そういう訳だから………とりあえず今日は社内を案内するよ」

「ちょっと待ってください!どういう意味ですか!?」

「まず最初に、食堂だけど―――」

「質問に、あ!置いて行かないでください!」

 

 

喚くノエルを置いて、俺は社長室を出たのであった。

 

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