トンネルを抜けるとそこは雪国(ルウィー)でした…   作:真明

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妹

side隆

文人や一夏達と会ってから俺の日常は良い意味でも悪い意味でも変わった。良い意味では年の近い友達が増えた事といろんな奴と話す機会ができた事だな、ただ箒の姉の束って人はほんとに苦手だ…なんて言うか自分以外はゴミムシ以下として見ている節が見て取れるし、俺らにはそんな態度は取らねぇけど、この前峰さんを紹介した時ゴミを見る目をしてたからその時分かった、あの時は柄にもなく怒鳴ったな…その後からその態度は少しは改善されたっぽいけどまだ見え隠れしてるのがどうにかならないものか…悪い意味では、なんか一夏達と仲良くしてたら妙な目線を感じるようになったことだな、さして気にしてないけどやっぱり苛付く。今俺は元いた家で生活をしている。結果から言うとアイツらは居なかった、何でもあの時の人がこの家を確保していてくれたらしい、いつ会えるか分かんないけど会えたらちゃんと御礼言わなくちゃ。因みにこの家は立地がいい、神室町にもそれなりに近く一夏達の家も歩けば30分くらいの所にある、文人の家は分かんない、何時もどこに住んでるか聞いてもはぶらかされてばかりなんだよな。本人が嫌ならあまり聞かないようにしてるけど。

アナウンサー「今日は晴のち雨、降水確率は朝から昼にかけては20%、昼から晩までで80%となります、続いては…」

隆「降水確率高ぇなおい、今のうちに買い物済ませとくか。」

俺はそう言いながら支度を始めた

 

スーパーマーケット

隆「うーん、今日晩飯どうしよかな、魚にするか?それとも肉?安い方でいいか」

結果として肉を買ってハンバーグを作ることになりました。だって魚より肉の方が好きだし、安かったんだからしょうがないよね。

店員「会計1279円です」

隆「えっと、これで」

店員「1300円のお預かりで21円のお釣りとなります」

隆「どうも」

俺は会計を済ませて家に帰ろうとした…のだが

隆「何が朝から昼にかけては20%だ、土砂降りじゃねぇか…」

傘を持ってきといて良かったけど

隆「やっぱり雨は嫌いだなぁ、ジメジメしてるし気持ち悪ぃし…」

一人でブツブツ言ってると

一夏「アレ?アニキじゃないっすか」

そこには一夏と弾、それに箒の3人組がいた、因みにアニキってのは一夏が勝手に呼んでる渾名だ、本人に理由を聞いても「アニキっぽいから」としか答えてもらえない。なんだよアニキっぽいって…歳は一つしか離れてないってのに…

隆「おう、どうしたって買い物だよなその身なりからして、今から帰りか?」

一夏「えぇ、弾の親父さんが迎えに来てくれるんでそれを待ってるんですよ。」

隆「お?そうなの?いいな俺迎えとかねぇから今から歩いてだは、それじゃ」

一夏「あ、ちょっと待ってくださいよ!」

隆「アン?んだよ一夏」

一夏「良ければ一緒に送って貰えないか聞きましょうか?」

隆「迷惑になるから丁重にお断りするよ」

そもそも弾の許可なくそんな事言っていいのか?

弾「あ、いえむしろ俺からお願いしたいのですが…」

隆「どうして?」

弾「この前親父に隆さんのこと話したら会ってみたいって言ってたので今が丁度いいかなって…」

隆「うーん、けどなぁ…」

正直迷惑になりそうで嫌なんだけど、でもそこまで言われたらなぁ…

箒「どうやら来たみたいですよ?」

もう!?ってもっと早めに連絡してたのか、そりゃそうだよな。なんかあっちで話してるけど、なんか男の人がこっち来たんですけど。

?「君が弾の言ってた八神くんダネ?」

隆「えぇ、そうですけど。そういう貴方は弾君のお父さんで?」

?「あぁ、何時も息子がお世話になってるみたいだね。ありがとう、うちの子たちと遊んでくれて」

隆「いえいえ、自分も楽しんでますから。」

弾父「弾から聞いたよ、送ってあげるから乗って」

隆「しかし…」

弾父「日頃のお礼だと思ってくれ。な?」

隆「そういうなら…」

俺って押しに弱いのかな?ここまで言われたら受けちまうよ…

 

車内

弾父「そう言えば八神くんのご両親は?」

隆「三年前に死にました。射殺だそうです」

弾父「そうか…悪い事聞いちゃったね」

隆「いえ、もう過去のことですから。気にしないでください」

弾父「そう言ってもらえると有難いよ…」

車内で弾の父親が話しかけてきたのは俺の過去のことだった、聞いた後後悔してるみたいな顔してるけど俺は気にしない、過去の事だし何より俺には冴島組って言う新しい家族もいるから。

隆「そう言えば弾君から聞きましたが、家がお店だとか?」

弾父「えぇ、と言っても父がやってるんだけどね?」

隆「そうなんですか、こんなおじゃましても?」

弾父「あぁ、歓迎するよ」

一夏「アニキ!喧嘩ってどうやったら強くなれますか!?」

隆「一夏お前はまたその話か…」

一夏「俺はあの時決めたんですよ、もう守られるだけは御免だって!」

隆「…悪いが一夏今のお前は強くなんざなれねぇよ」

一夏「どうしてですか!?」

一夏が後ろからでかい声で聞いてくる。弾も箒も弾の親父さんも俺の声に耳を傾けている…たく

隆「いいか一夏?強さってのはただ求めるだけじゃダメなんだよ。」

4人「?」

隆「その力で何をするか、何の為に求めるのかそれがハッキリしないと求めてもそれはただの『暴力』だ」

一夏「だから俺は守られてるだけがいやだ「そうじゃねぇんだよ一夏」え?」

隆「お前のは一時的な目標に過ぎねぇ…言わば自己満だ、俺が言ってんのは生涯貫いていこうと思えるような『覚悟』の事だ。」

箒「覚悟…ですか?」

隆「あぁ、俺も最初は一夏と同じように誰にも負けたくねぇ一心である人に弟子入りしたけど、その人と関わるうちに気付かされたよ。その人の振るう力と俺の力の差に」

弾「それは師匠さんなのだからそれは力の差があるのは当然なんじゃ?」

隆「確かにな、けど俺の言ってる差ってのはそんなもんじゃねぇ、覚悟や思いの差だったよ」

弾父「それはなんだい?」

隆「あの人は守るために拳を振るってた、ある時は誰かを守る為にまたある時は約束を果たす為に。けど、俺の力はただただ、何もなく振るわれる『暴力』だったよ、正直その差に気づいた時に俺は呆然とした、あの人に少しは近づけた!やった!って思ってたのに信念が違いすぎた、圧倒的なまでの差を感じたよ。だから、俺は自分で生涯貫く意思と覚悟を決めたんだ」

一夏「その覚悟って?」

隆「助ける事さ」

箒「助ける?」

隆「あぁ、と言っても全てを救えるわけないなんせ俺はヒーローじゃねぇからな。だから、手の届くとこにあるものは、せめてそれだけは救いたい、助けたい。それが、俺の決めた信念であり、覚悟なんだ」

4人「…」

皆が黙り込む。多分引かれたか、反応に困ってるんだと、思うのだが…コイツは、一夏は違った

一夏「すごいですよアニキは」

隆「あ?」

一夏「やっぱりアニキは凄い人ですよ!」

この馬鹿は目を輝かせながら俺を見ているのがミラー越しに分かる、よく見たら2人もそんな感じだった…なんで?

一夏「ならアニキ!俺がもし、自分なりの信念見つけることできたら、そん時は修行つけてくださいよ!」

隆「信念とか決めんのは勝手だがその前に体鍛えろ。剣道でもやって身体能力底上げしてこい。ちょうど、剣道やってる奴横にいるし鍛えてもらえ」

箒「わ、私ですか!?」

隆「お前以外に誰がいるよ。」

一夏「分かりました!箒よろしくな!」

一夏が至近距離でキラースマイル(女性専用)を箒に決める。そんなことしたら…

箒「…!?///」

言わんこっちゃない箒の奴フリーズしてやがる。

一夏「アレ?箒どうした?」

箒「な、何でもない!///」

…コリャ前途多難だな

 

織斑宅前

隆「ここまでで大丈夫です」

弾父「そうか?なら気よつけてね」

隆「はい、それじゃぁ、またな」

一夏「アニキさよなら!」

弾「隆さんさようなら」

箒「さようなら…」

隆「…箒頑張れよ」(ボソッ)

箒「な!?///」

俺は箒にそう耳打ちしたあと走って家に帰った

 

自宅前

家についてのはいいのだがなんか女の子がずぶ濡れで家の前に立ってるんすけど…声かけるか

隆「おいアンタ、そんな所で何やってんの?」

?「?」

こちらを振り向いた女の子は恐らく5~6歳くらいの女の子だった、一言で言えば可愛いの一言である。

隆「風邪引くぞ?うち来るか?」

?「」コクコク

…何でコイツは喋らないんだ?

 

自宅

隆「ほら、ココアしかねぇけど飲んどきな」

?「…とう」ボソッ

隆「アン?」

?「ありがとう…」

隆「なんだよ喋れんじゃん。お前さん名前は?」

?「…鈴(すず)」

隆「鈴?」

?→鈴「うん…」

隆「そうか、なら鈴お前家族は?」

鈴「…居ないの」

隆「は?」

鈴「お父さんもお母さんも死んじゃった…ウゥ、会いたいよぉ…」

そう言って鈴は泣き出した…俺と同じだ、親父達を亡くした俺と…

隆「…」スッ

鈴「…ふぇ?」

隆「ごめんな?嫌な事思い出させて…辛かったな、だから今は思いっきり泣け泣いて泣いて、それでも辛かったら俺が側に居てやる」

鈴「…ほんとう?」

隆「あぁ、約束する。お前が側に居てほしい言うんだったらお前の横に居てやる。だから今は全部ぶちまけてしまえ」

その後鈴はこれでもかという程に泣いた、俺はあの時冴島さんがしてくれたように鈴の背中を摩ってやっていた。彼女が辛い事を忘れられるように…

 

数分後

鈴「…ごめんなさい///」

隆「いいよ、気にすんな。」

あの後冷静になって恥ずかしくなったのか鈴は顔が赤かった

隆「…それでな、もしお前が良ければなんだか「その先は私に言わせて?」あ、あぁ」

鈴「スゥー、私を此処に居させてくだしゃい!!…///」

…うん可愛い。じゃなくて

隆「あぁ、いいぞ、これから宜しくな?」

鈴「はい!お兄ちゃん!!」パァァ

隆「…なんで?」

鈴「…だってお兄ちゃんだもん」

ここいらの子は直感とかでそう呼んでんのかこれ?

鈴「私がお兄ちゃんみたいだと思ったからお兄ちゃんなの!」

隆「分かったから。俺にに合わずだいぶ可愛い妹が出来ちまったな」ボソッ

鈴「へ?」

隆「何でもねぇよ。ほら、飯の準備すっから座ってな」

鈴「はぁい!」

…親父、お袋俺にも守りたいものができたぜ

 

翌朝

隆「…これが朝チュンってやつか。じゃなくて!?」

何で鈴が俺の布団で寝てんの!?確か俺達は部屋分けたよな!?

鈴「うぅん。あ、お兄ちゃんおはよぉ」

隆「なんで俺の布団に?」

鈴「一緒に寝たかったから?」

あぁ、この子純粋すぎぃ…

隆「取り敢えず次からは断り入れてな?」

鈴「はぁい」

…不安だ

 

昼

文人「…隆何か言いたいことは?」

隆「待て文人お前は何か勘違いしているぞ取り敢えずその拳をしまえ」

文人「ならその君の背中にべったり張り付いている女の子は誰だ!?」

隆「エェッと妹」

文人「…昨日何があったか洗いざらい話してもらうよ?」

隆「分かったよ…」

兄説明中…

文人「なるほど、そういう事でしたか、しかし君もやりますね」

隆「何が?」

文人「それ、ほとんど告白ですよ?」

隆「いやいやいや」

何を言ってるんだい?このマイフレンドは俺が鈴に告白?ハハハ

隆「ヤベェ、思い返したらそうだは…」

文人「でしょうね」

一夏「あ、おーいアニキ~」

隆「おぉ?一夏達じゃねぇかどないしたん?」

文人「一夏くんお久しぶり」

一夏「あ、文人さんこんにちは、そうだ二人ともうちに来ませんか?」

2人「?なんで」

一夏「今日千冬姉の誕生日だから皆でお祝いするんだよ!それで2人にも来て欲しいなぁって…」

隆「OKなら」pppp

隆「悪い俺だちょい待って」

俺は3人から少し離れた辺りで電話を繋ぐ

隆「はいモシモシ」

?『お前が八神隆だな?』

隆「あんたは?」

?『何、しがない占い師だ』

隆「それで?その占い師が何のようだ?」

?→占い師『気をつけな、お前は近い未来に大切なものを失う事になるぞ』

隆「…ア?」

占い師『その運命は変えられない。しかし、それはあくまで序章に過ぎん、貴様が体験する壮絶な運命のな』

隆「あんた何が言いたい?」

占い師『さぁな、ちゃんと伝えたからな』プッツーツー

隆「あ!?おい!?…クソ!何なんだよ」

文人「どうかしたのかい?」

隆「いや、何でもねぇよ…」

俺達はその後織斑の家へと向かった…

 

ゲイムギョウ界ルウィー教会内

side隆

そう言えばあの電話から3年後に鈴が居なくなったんだよな…あいつどこ行ったんだよ。兄貴に心配かけさせやがって

?「…ん?りっくんてば!」

隆「ん?あ、あぁなんだ?ネプテューヌ?」

ネ「もう!さっきからずっっと呼んでるのに全然反応ないから心配したんだよ?」

隆「あ、あぁ悪い」

ブ「どうかしたの?」

隆「何、少し昔を思い出してたんだよ」

ノ「昔って貴方歳いくつよ…」

隆「思い出すくらいいいだろ?それで?何かあった?」

べ「えぇ、実は貴方に相談がありまして」

隆「相談?」

ブ「貴方は他国のこと知らないでしょ?だから他国も見てきたらと思って貴方にどうするか聞こうとしてたのよ」

隆「なるほど、俺的には行きたいが、そっちに迷惑にならねぇか?」

ネノべ「なるようなら言わないよ?(わよ、言いませんわ)」

隆「ですよね、なら頼めるかな?」

ネ「なら、初日はうちに来てよ!」

隆「そこら辺はおいおいな?」

さて、パーティの次は見学か楽しみだな

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