トンネルを抜けるとそこは雪国(ルウィー)でした…   作:真明

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はいどうも皆様真明です、今回はリーンボックス第2回となります
文人「今回は僕と隆達との再開ですね」
真「俺からすれば初対面なわけか」
えぇ、まぁどうなるかは本編を見てください、では
『どうぞ!』


友との再開(出会い)、新たな兄妹

文人達が森でベールと出会ってる時隆達はと言うと道に迷っていた

隆「着いたはいいものの教会の場所を聞いてないな俺ら」

鈴「いつも聞き忘れてませんか?」

一馬「俺はいてもいいのか?」

隆「見て回るなら一緒の方が効率はいいしベールもいいって言ってたんだいいだろ、あ、そういやNギアにマップ入れてんだこれ見ればわかるじゃん」

そう喋りながらリーンボックスの中を歩く3人は教会を目指した

 

一方文人達はと言うと

ベール「ま、負けた…」

真「ま、ざっとこんなもんよ」

文人「いや何やってるんですか2人とも」

ベールの部屋でベールと真がゲームで勝負していた、結果から言って真の圧勝だった

ベール「ここのゲームは今触ったばかりだというのにコンボと言い何から何まで負けた…」

真「まぁ、元の世界でもそれなりにやってたしなこういうゲームは」

チカ「お姉様お客様がお見えになりましたが?」

ベール「そ、そうですか、わかりましたわ今から向かいますね」

隆「残念もう来てる」

文人「あ、隆久しぶりですね」

隆「おお!文人じゃねぇか久しぶりだな、てかどうやってここに?」

文人「あなたと同じ方法ですよ、あ、紹介します隣の少年は真君と言って新しい友達です」

真「勝手に紹介しないでくれるか?…佐々木真だ文人とはここに来て初めて会ったというのもあって仲良くさせてもらってる、んでそっちは?」

隆「俺は八神隆、こっちは妹の鈴、んでこっちは新しいダチの一馬だ」

一馬、鈴「よろしく」

文人「!鈴さん!?」

鈴「えぇ、お久しぶりです文人さん」

文人「良かった隆と再開できたんですね」

そう言い胸をなでおろす文人そこでふと疑問に思う

文人「会えたのは良かったのですが今までどちらに?」

隆「そのことを踏まえて俺らの今までとお前らの情報を交換しねぇか?」

真「お前らでやってろ俺は聞いてもくだらんだけだからな」

一馬「互いに自分の事を話すのは信頼に関わることだお前も話せばいいだろ?まぁ無理にとは言わんが」

真「…つまんねぇ話だがよければ聞かせてやるよ」

少年達情報交換中…

隆「なるほどな来て早々大変だったな、真には言いてぇ事あるが文人が言ってくれてんならそれでいいが、命を粗末にはするなよ?どんだけ嫌いでも親のくれた命なんだからな」

うんうんと頷く一同、バツが悪そうに頭を掻きながら反省の色を浮かべる真

真「わーてるよ、命は粗末にしねぇって」

一馬「それがいい、しかしお前の親もいい方だな」

真「そういや、俺は身内の事言ったんだお前らも話せよ、嫌なら構わねぇが」

隆「…俺らは孤児なんだよ」

真「え?」

隆「俺と鈴は親を殺されてる、文人は親の顔すら知らねぇ、さっき聞いたが一馬も育ての親はいても生みの親は知らねぇんだよ」

隆のそう語る顔には悲しみとも取れる表情が浮かんでいた

真「…悪い不謹慎だった」

真もバツが悪そうに頭を下げる

一馬「構わねぇさお前にだけ話させて俺らは言わないなんて筋通らないしな」

文人「そうですよ気にしないでください、それに僕には友達であり兄弟分の隆がいるんです寂しくなんてありませんよ」

真「兄弟…か」

真は文人の言葉を聞き元いた世界の兄妹である2人と親の顔を思い出していた

真「さっき話したが俺には家族がいた、いつも喧嘩ばかりしてたがあれはあれでいないと寂しいもんだな」

ベール「真さん」

さっきまで聞き手に回っていたベールが口を開く、真の目には涙が浮かんでいた

真「あんなんでも俺の家族で、俺の事を認めてくれてたのかね?出来損ないだの何だの言われてたが唯一の家族なんだよな、あぁクソ、なんで泣いてんだ俺?」

そう言いながら涙を拭く真、そんな真の頭を一馬が力任せに撫でる

一馬「てめぇはまだガキだ、そんな奴が親から捨てられるような事言われておまけにそれまでもひどい事言われてきたんだ、それでもお前は耐えてきたんだその涙はそれまでの溜め込んだもん吐き出すための涙でもあり同時にお前にはまだ支えが必要ってことの証だ、ここに来て初めて命の危険にさらされて怖かったんだろうさ、ここにゃぁお前を馬鹿にする奴はいやしねぇ思う存分泣け、泣いて楽になっちまえよ」

その言葉を皮切りに真は抑えてた感情が爆発したみたいに泣いた、親の前ですら滅多に泣かなかったというのに歯止めが聞かなくなっていた…

 

真「…死にたい」

隆「だから簡単にそういうこと言うなっての」

苦笑いしながら隆は丸まった真に語りかける

文人「そうですよ気にしたら負けですって」

鈴「素直になれるのはいいことですよ?」

一馬「…うっし決めた!」

ベール「何をです?」

一馬「おい隆、鈴、文人、そして真!俺らで兄妹の盃交わすぞ!」

5人「…は?」

一馬「だから兄妹の盃をだな」

隆「待て待て待てなんで急にそうなる?」

文人「そうですよ、それに僕ら未成年ですよ?飲めますけど」

鈴「の、飲めるんですね、一馬さん何故突然そんな事を?」

一馬「俺らは同じ境遇なわけだ、親なし、又は親に捨てられた、それなら俺らは俺らで助け合う必要があるだからだ、これじゃぁ不服か?」

真「…別に兄妹分にならんでも友達でいいんじゃね?」

一馬「いや、盃って言ってもガチの兄妹分になろうってわけじゃねぇ言わば友としての絆を深めようぜって話だ」

隆「なら最初からそう言え紛らわしい、だがいいかもなそれ」

真「は?」

文人「そうですね、僕憧れてたんですよ盃って」

真「いやいや」

鈴「私の兄はお兄様ただ1人ですがまぁ私も」

真「待て待て待て」

一馬「よしなら今晩にでも」

真「ちょっと待てって!?なんでお前らそんなに乗り気なの!?盃交わさんでも普通に友達としていりゃいいじゃねぇか!?ていうか何でそんなに乗り気なんだよお前らは!?」

3人「カッコいいからに決まってんだろ」

鈴「だ、そうです諦めてください、こうなると聞かないんです皆さん揃って」

一馬「それにな真、これはお前のためでもある」

真「どういう事だ?」

一馬「さっきも言ったがお前には支えが必要だ、お前からすればお節介かもしれんが俺らはお前に身内のいない寂しさってのを味わって欲しくないんだよ、だから義理でも俺らはお前の兄貴分、姉貴として支えてぇんだよ、駄目か?」

真「…分かった盃は交わす、だがお前らの事を兄貴とはぜってぇ呼ばねぇからな!」

一馬「それでいいさ俺らもそんな事望んじゃいねぇよ」

こうして、5人は盃を交わすこととなった

 

夜リーンボックス教会

隆「なぁんでベールだけじゃなく他国の女神まで来てんだ?」

ネプ「ベールが面白い事があるからって!」

文人「ベールさん?」

ベール「いいじゃないですの隠すことでもないでしょう?」

ブラン「まさか盃の場面に出くわすとはね」

ノワール「そうねなかなか無いわ」

ロム「ねぇねぇ、さかずきって何?」

鈴「お酒や飲み物を入れる容器の事ですよ」

ラム「お酒飲むの?」

一馬「言っても少量だ、ほらお前らの分」

真「なんで人数分持ってんだよ」

鈴「では注ぎますね」

真「こっちもこっちでノリノリだしよ…」

項垂れながらも盃に手を伸ばす真

一馬「そういや真、お前歳いくつだ?因みに俺は18」

真「あ?13だが?」

鈴「私と同い年なんですね」

隆「となると真は4男、鈴は長女か」

文人「となると隆が次男僕が三男になりますね」

ネプギア「あの、皆さん未成年ですよね、いいんですか飲んでも」

ユニ「そうね、まずいんじゃない?」

一馬「俺は飲み慣れてるから平気だが鈴と真は今回だけな」

真「そういうなら炭酸飲料で代用するとかしろよ…」

一馬「…あ」

真「なんだ今の「あ」っは!?まさか思いつかのかったのか!?」

隆「ナイスツッコミ」

文人「流石関西人」

鈴「お見事ですね」

3人はそう言いながら拍手を送る

真「嬉しくねぇから!ていうか関西人が誰もこれもツッコミ出来ると思うなよ!?」

そう怒りながらもツッコミを入れる真少し疲れたのか溜息をもらしながら

真「いいからとっとと始めようぜ?ギャラリーも待ちくたびれてる見てぇだしな」

そう言い4人に盃を持つように促す真それに促され4人は盃を持ち

一馬「うっし、いいかお前ら、この盃はただの盃じゃねぇこれから俺らは義兄妹となる為の盃だ、どんな時でも友をそして何より兄弟分を裏切らねぇそう誓えるなら盃を前に出せ」

そう言い一馬は盃を前に突き出す隆、文人、鈴もそれに続く

隆「どうした真?やっぱ嫌か?」

真「…俺は面倒は嫌いだ喧嘩もましてや血を見るようなこともだ、だから盃交わす前に誓ってくれ、俺の兄貴分、姉を語るなら俺の前で血を流さないでくれ、喧嘩をするなとは言わんただ怪我だけはしないでくれ、友達もそうだが誰かが傷つくのは見たくねぇんだ特に仲良くなった連中のは」

真は真剣な面持ちでそう語る、その目には嘘は許さないと物語っていた

隆「…確約は出来ねぇな」

真「なら「だがな」」

隆「俺らはなんの意味も無く喧嘩はしないそれはここにいる奴全員に言えることだ、それだけは分かってくれ」

隆、いやここにいる全員がその通りだと頷きそれに応える、それを見て真は溜息をつき頭を掻きながら

真「分かった、なら変えよう、血を流してもいいだが死ぬな、そして殺すな」

そう言い真は盃を前に突き出す

隆「それなら当然だ」

文人「えぇ」

鈴「勿論」

一馬「当然だな」

そう各々が返事をし盃を交わす、ここに5人の義兄妹が誕生した




はい、という訳で今回はここまで!
皆を義兄妹にしたのは2つの意味があります
1つは兄妹にする事で真とみんなの距離を縮めること
2つ目はこうすることで一馬の覚悟を確固たるものにするためです
キャラ設定でも語りましたが一馬は皆の為なら命を賭す覚悟をしています、それをただの友達だからとするには余りにもインパクトと言いますか覚悟が薄いのでは?と思い考えてる時に兄妹にすればいいと思いついたのです、不満も有るかもですがこれは作者なりに考えた答えです!
長々とここで語るのはあれなので今回はここで閉めます
義兄妹となった隆達、それを祝して後日パーティを開く事となったが?
待て次回!

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