それでは
『どうぞ!!』
真がケン・マスターズと修行を始めた同時刻、一馬は織斑千冬を相手に特訓をしていた
千冬「まだ動きが硬い!腕で振るうのではなく手首を活かせ!」
一馬「っス!」
剣の打ち合いとは言っても相手はブリュンヒルデと言われる程の実力者、力の差は歴然だった
一馬「ぐはっ!」
千冬「…動きと技術は文句なしだだが硬すぎるな、剣を振るうコツは知っているが人に対して使うのに抵抗があると言ったところか?」
一馬「まったくもってその通り、真剣なんざ人に向けて使ったのは3回くらいだ、まだまだだなこりゃ…」
千冬「お前は刀を振るうにあたって信念を持っているようだな、それを捨てろとは言わんがそれに拘りすぎるな」
一馬「俺の剣は活人剣だ、無闇に人に向けるもんじゃねぇ…」
千冬「確かにそうだろう、だがな活人剣だろうとなかろうと使わなければそれはただの鈍だ、誰かを救うために誰かの命を奪えとは言わん、だがな人を守る剣士で有りたいならそのくらいの覚悟はもて」
千冬に咎められ自分の刀であり父からの譲り受けた愛刀である刀を見つめる一馬、その目には戸惑いが浮かんでいた
一馬「…難しいなぁ、覚悟ならこの刀をいや師匠に北辰一刀流を習ったあの時に身に付けたつもりだったんだがな、いざ人に向けるとブルっちまう。こんなんじゃあいつらに笑われちまうな…」
一馬の脳裏には新しく兄弟となった隆達の姿そして元々住んでいた孤児院の子供たちの姿が浮かぶ
一馬「アイツらのために、アイツらの盾、アイツらの力になってやりたくて俺はこの武を極めようと決めたってのに…何やってんだよ俺はよ…!」
刀を杖替わりにして立ち上がり剣先を千冬に向ける一馬
一馬「千冬さん!もう一本、いや10本頼む!あんたからなら何かを学べる気がするんだ!」
千冬「ふ、さっきよりはいい面構えになったないいだろうとことんやってやろう!」
千冬もそれに応え刀を構える
一馬(俺は手に入れるんだダチを、惚れた女を守る力を!その為なら泥水だって啜ってやる…!)
目を瞑りひと息付き目を見開き千冬に突貫する一馬、上段からの大振りな切りつけを難なく交わし下段から切り上げるように反撃する千冬、それに合わせて刀同士をぶつけ大きく円を描くようにして受け流し蹴りを放つ、それを体を逸らす事で避け後ろ回し蹴りを一馬に放つ千冬、バックステップでそれを避け2度前進する勢いを利用して中段で切りつける、それを刀で受け止める千冬、しかし勢いも相成って少し後ろに下がる、それを好機と見た一馬は連撃を仕掛けるがその全てを捌き、回避する千冬そして一馬が大振りな攻撃を仕掛けたタイミングで柄を一馬の手首に叩きつけ軌道をずらしそのまま顎に柄をぶつけよろけさせた所に突きを見舞う
一馬「…!」
千冬「先程よりは良くなった、しかしやはりまだまだ動きが大雑把だな、見るに北辰一刀流に拘りすぎているようだな」
構えを解きながら話す千冬
一馬「拘るも何も俺にはこれと古牧の爺さんから習ってる古牧流しかないんだけど」
千冬「ならば奪え、戦った相手の技を我がものにしてみせろ、お前が戦う相手は必ずしもお前より弱いという訳では無い、中には私のようにお前より強い奴もいるそう言った相手から技術をその者の技を奪ってみせろ、お前は若い、その位の器用さ持ち合わせてるだろう?」
一馬「相手の技術を奪う…」
それを聞き考えた瞬間一馬の中で電流が走る、それがフラッシュバックの様に脳内で再生される、その動きは異なる部位もあるが間違いなく先程千冬がやってみせたカウンターの動きとそこから派生する技だった。相手の顎をかち上げ相手がスキを見せた瞬間に一撃を見舞う一閃と居合の型を取り意識を集中させ相手の攻撃とすれ違いざまに強力な一撃を加える技、零閃を閃く、そしてそれらを身につけた後目を開けると一馬の目が変わった
千冬「フッ、どうやら閃いたようだな、その感覚を忘れるなよ」
一馬「あぁ、ありがとう千冬さん、アンタのおかげで色々ふっ切れたよ」
千冬「私は背中を押しただけだそこから踏み出したのは他でもないお前自身だ、さぁ立て続けるぞ」
一馬はいつの間にか正座をしていたらしく立ち上がり刀を構える、先程とは打って変わったその気迫はかなりのものとなっていた、そして3度打ち合いが始まる、その過激さは先程とは全くの別物だった、一馬の信念、それがより一層堅固なものとなったことを表すように放つヒートの色も濃くなっていた…
という訳で今回はここまで!久々で書き方を忘れてましたが何とか2人目終了です!という訳で次回は文人君になると思います隆君はまだ先になりますね
一馬君の閃いた一閃ですが鬼武者の一閃をイメージしてます
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』