楽綝伝   作:キューブケーキ

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続きの終わり

 将来の為に今、病根を取り除く俺は、俺達は正義だ。

 那由多の数だけ殺して殺された人類の歴史で、民は貴族や王族に支配されているだけだ。自らの生き方を探して家と畑を守る者、生き方を自分で造り上げた者だけが国を変えられる。俺達はそう言う意味でも、曹操様に命を賭けた同志で臆病者ではない。

 とどのつまりニートは駄目だ。働かざる者は食うべからずってやつだな。

 戦はスポーツではない。ラフプレーだ、卑怯だと言う言葉は負け犬の遠吠えだ。

 自分より弱いか強いかは関係無い。勝つには暗殺、誘拐と強迫、賄賂、偽造と捏造の情報操作等あらゆる手段が許される。勝者は強者であり正義だからだ。

「好きにやってみなさい」

 曹操様は清濁併せ呑む器量をお持ちの方だ。敵に対して慢心はしない。それに部下が思い上がっているなら、叱責するだけの判断力を持っている。

 持つべき物は理解ある上司だな。

 帰ってから曹操様の言葉を伝えると陳宮に尋ねられた。

「それで、どう言う策で行くおつもりですか」

「そうだな……」

 羊水が腐って居ようと黄忠の実力は折り紙つきだ。敵を観察し分析するのは戦争の基礎だ。そして分析した情報が意思決定に繋がる。

 水源に毒を流し兵糧庫を焼き討ちすれば籠城も出来まい。しかし水は後々、此方にも被害が出る。

(ここはラテンアメリカ流でやってみるか)

 単純なシナリオを建てた。

「物事には隙間と言うか、綻びがある。だから────こう言うのはどうだろう」

 説明する時は趙雲や黄蓋さんには席を外して貰った。あの二人は正々堂々を好むから謀略には向いていない。

(それに卑怯とか言われても鬱陶しいだけだからな)

 まず、ならず者を使って一人娘の璃々を誘拐させた。その後、賊として倒して救出。引き渡して恩を売る。自作自演のマッチポンプだが上手く行った。

「お母さん!」

 走って幼女が熟女に抱きついた。家族愛溢れる微笑ましい光景ではないか。

 笑みを浮かべる趙雲や黄蓋さん。

楽綝(がくちん)様、この御恩、曹操様に降り武勲を以て報いたいと思います」

「宜しくお願いします、黄忠殿」

 忠君愛国と言う言葉は母性愛の前には無意味か。にやけそうになる顔を我慢して俺は答えた。

 黄忠が離れると陳宮が子犬の様に寄って来た。

「単純ですな」

 歪んだ行動の結果だが、くすくすと笑う陳宮は見た目相応の子供らしく見えた。

「だろう」

 嬉々として諜略を準備した陳宮は、結果に黒い笑みを浮かべていた。概要を考えたのは俺だが、最終的に煮詰めて手配したのは彼女の功績だからな。頭を撫で誉めてやる。

 誰もが持っている情愛を上手く使えば、戦をせずに勝てる。使い所を間違えると仇になるから注意だ。

「我らこそ漢の正統成る軍。逆賊董卓軍を撃滅するのだ。突撃!」

 指揮官の号令で、「忠誠」「漢帝国万歳」「お母さん」等と喚声をあげて攻撃を敢行する部隊。先頭は勿論、投降した兵だ。義務と責務だ。

「黄忠殿が投降して来た事で、敵の指揮能力に弱冠の低下が見られますな」

 陳宮の言葉通りの光景が見える。

(煉獄は地獄とは違うんだよな。確か?)

 敵の矢弾による突撃破砕の制圧射撃は、いささか効果が薄い箇所も見受けられた。流した血量が敵の防御を教えてくれている。その間に死傷する兵隊はただの駒だ。

 兵の命より任務を、自分の命より主君を尊ぶ者を将軍や軍師と呼ぶ。俺は命令を蔑ろにする兵隊を許さない。奴らは駒なのだから、死ねと言われれば「はい、どんな格好で死にましょうか」と答えられなければ成らない。

 力を持つ者はそれなりの責任を持つ。高貴なる者の務めと言うやつだな。

「しかし決め手に欠けているのではないですかな。黄忠殿が降っても、頑強な抵抗を続けていますぞ」

 趙雲の言う通りだ。連中の防御計画は単純だ。籠城してる間に呂布と張遼が戻ってくれば何とかなると考えている。敵の主将は華雄。だが華雄は防衛に向いていない。攻勢でこそ能力を発揮する人物だ。

 敵の援軍が到着するまでに落とせば、此方の勝ちだ。

 頭のある者は曹操様に味方するか逃げている。残ったのは価値の無い連中だ。

「皆殺しにすれば問題無いか」

 戦略目的と戦術の選択肢から判断した。

「はい?」

 怪訝な表情で返事が帰って来た。俺の言葉は主語が抜けていた。

「火攻めをする。敵を殲滅しろ。捕虜はいらん」

 都を燃やす目撃者を残す訳にはいかん。火葬もしてあげるなんて、俺って心優しいな。女なら惚れてる。

 歴史はいつだって他人の死の上に築かれている。今回も同じだ。

「狂ってますな。一体、何人殺せば気が住むのですか?」

 嫌悪感を隠そうともしない趙雲。確かに俺は、島国で殺し合いをしまくった首狩り民族の末裔だ。だから嫌味を気にしない。

「とりあえずは都を灰にするまでだな」

 この段階で和議もあり得ない。

 死体が積み重なる瞬間がわくわくする。俺は仲間と笑顔でその瞬間を待つ。

 積み重なった死体の数だけ早く国は生まれ変わり豊かに成る。敗戦後の日本史が良い例だな。

 

 ☆

 

 将軍は自由な裁量が許されている。適当な時期に独断専行が出来ない無能では勤まらない椅子だ。常に考える。今ってやって良いかな? と。

 戦では即断即決を求められるが、動かない方が正しい場合もある。

 火攻めが始まると、敵は打って出て来た。こんな事なら初めから火攻めをすれば良かったのか?

 形振り構わなければ敵を殺し放題だ。これが一番だったと言う事だな。

 敵は大量の軍用ヤクに騎乗していた。角と毛皮が馬には無い迫力を醸し出している。

 ただしモゥモゥって鳴き声が緊張感を欠く。

「今晩はご馳走だ。兵に焼き肉を振る舞ってやれるな」

 たとえ実戦を指揮官が経験していても、兵の装備の質が悪いと戦いに成らない。曹操様は兵の装備を充実させた。常備軍への第一歩だ。装備は税で揃えて貸与されるが、それでも死人は出る。

「おっとあぶねえ」

 味方の死体を引き寄せると槍が突き刺さっていた。

 困難や危機は、他人の力を使ってでも乗り越えるか避ける。それが賢い生き方だ。

 味方の兵を盾にする気概のある者は英雄に成れる。弱肉強食が世の常だからだ。

「一見、子供の様だが名のある将と見た。その首貰うぞ」

 いきなりご挨拶だな。まあ戦場に優しさはいらないか。

「そう言う貴殿は董卓様の忠臣、華雄殿だな。噂は聞いている。だが元孫家の宿将、黄蓋殿が貴殿の首を所望だ」

「貴様を倒してから黄蓋も討ち取ってくれるわ」

 何を上から目線で語ってやがるんだ。そこまで偉くも強くも無いだろう。

 まあ自信家と言う意味では称賛に値する。

 だけど死んでやる義理は無い。

「残念だな。董卓様の臣を討つのは忍びないが、刃向かう以上は討たせて貰う」

 全く会話が噛み合っていないが、気にしたら負けだ。

「ほざくな小僧」

 単純に切れやすい人か。イライラをぶつけないで欲しい。

 将軍にしては意識も能力も低い。ただの無能か。

 こんな将軍では、命令を受けてきちんと戦っている兵に失礼だ。

 遠慮は止めだ。こいつからガンガン殺そう。

「バイバイお猿さん」

「誰が猿──」

 だから猿なんだよ。

 俺の耳には聴こえていた。

 空気を切り裂き現れた矢が次々と華雄の体に刺さった。目を見開いて絶命した華雄。舞台から退場だ。

 視線を向けた先には黄蓋さんが立っていた。

 卑怯と言う声は聞こえない。だって一騎討ちするとは行ってないからな。

 家族を失った無念。それを思えば自然と笑みが浮かんだ。

 黄蓋さんに手を振ったら苦笑された。

「おめでとうございます。今夜は祝杯ですね」

「たわけ、まだ戦は終わっておらんじゃろうが」

 そう言いながらも、宿願を果たされた黄蓋さんはスッキリした表情を浮かべていた。

 開いた門が閉じられる前に味方が突入した。先陣には犯し、殺し、奪う許可を与えていた。皆もやってる。だから俺もやって良いんだ。集団心理でたがが外れ士気も高い。

 

 ☆

 

 真っ赤に染まる世界は美しい。

「あははははははっ」

 血と炎に彩られた都は漢帝国終焉に相応しい。笑える。遠い空の下で、散っていた戦友達も喜んでいる事だろう。

 共存と依存は紙一重だ。主君への忠勤は依存であったりするのも普通だ。黄蓋さんや張勲殿も主家の仇敵である董卓軍に遠慮はしない。思う存分、血の饗宴を楽しんでいる事だろう。

 城壁の中に入った俺達は、生きる者全てを殺した。火攻めの目撃者は厄介だからな。悪者に殺されたと言う台本で、都に住む民にも退場して貰う。遠距離から放たれる矢は貴賤の区別をしない。老いも若きも一切合切、蹂躙だ。

「酷い、酷すぎだ」

 趙雲の悲痛な声は俺の心に響きはしない。

 こいつみたいに目先の事しか見ない偽善者が難民の保護や優遇政策を採って国を乱す。

「いい加減、そろそろ学習したらどうだ。始まりがあれば終わりがある。曹操様の民なら守ろう。将来の民も慈悲の心で救おう。しかし、曹操様の覇道を妨げる敵と敵に協力する者は容赦をしない。それが我が軍だ」

 本当、偽善者は面倒臭いな。俺はまだ優しい方だ。現世の地獄? 魔都? いやいや、まだまだだ。本当の恐怖と絶望はこんな物じゃないぞ。

「お前も楽しめ。殺し合いが好きなんだろう」

「違う! 私は……」

 趙雲は言い淀む。それは武人なら真実だからだ。

「私は何だ。武人なんて皆人殺しだ。過去に屠城でどれだけ殺して来たと思ってるんだ。弱虫か? 怖いのか? 敵将と殺し合ってるお前は愉しそうだぞ。びびってんじゃねえよ偽善者。狂ってしまえ。その方が楽になるぞ」

 趙雲は気が乗らない様だが知った事では無い。

 軍は軍律と軍令によって動く。

「次、行くぞ」

 俺達は王宮に突入した。宮中は禁足地と言うが漢帝室の権威もお仕舞いだ。

 どかどかと足音を響かせて駆け回り、董卓軍や近衛兵の抵抗を排除して行く。

「雑兵では物足りないな」

 血で足下を汚しながら先に進むと、董卓様は直ぐに見つかった。斬りかかろうとする部下を制止して下がらせ、俺は対話を求めた。

「月は悪く無いの! これは私が全てやった事だから」

 お、何かこれって被害者っぽい台詞だな。権力を求めたのはこいつなのに。

 董卓様と違って賈駆の発言は全て怪しく感じた。

「詠ちゃん、止めて」

 傷の舐め合いで、お涙頂戴の茶番が鬱陶しい。サクサクとイベントはスキップしたいが、現実は早送りを出来ない。

「賈駆殿、黙っていて貰えますか」

 こんな陰険眼鏡はいつでも殺せる。

 俺は跪いた董卓様の手を取り視線を合わす。

「董卓様、どうか投降して下さい。これ以上、無駄な血を流す必要はありません」

 清楚で無垢、可憐な美少女とは董卓様にこそ相応しい言葉だ。その美しい顔を悲しみで濁す事は俺も避けたい。だから優しい彼女には、他の者の命が助けられる事をアピールした。

「貴女様が投降して下されば、呂布殿や張遼殿の兵も死なずに済みます」

 と言っても張遼は袁術の仇として引き渡される予定だ。勿体無いおっぱいだ。

「分かりました」

 全ては天の御遣いを騙る北郷一刀が天子様を操っていた。それで手打ちにすると賈駆に伝えた。

 董卓の身の安全は北郷を売る事で保証される。その事に賈駆は気付いた。

「北郷は何処に居ますか」

 俺の囁きに賈駆は声を潜めて答える。

「多分、天子様の寝所だと思う」

 ようやくだ。北郷をぶち殺せる。

 殺し損ねた屈辱は忘れてはいない。

「私は北郷を捕らえて来ます。御二人はここで待っていてください」

 無闇に歩き回っても、殺気だった他部隊の兵に何をされるか分からない。弱気を守り導く事も曹操様の天下だ。俺は正義を行う。

「趙雲、御二人を任せたぞ」

「お任せを」

 趙雲と俺の兵に護衛をさせた。

(今度は邪魔させねえぞ)

 残りの兵を連れて廊下を歩いていると筋肉ダルマが現れた。

「御主人様の邪魔はさせないわ」

 こいつは何を言いたいんだ。カマ口調に同性愛と来て、頭は大丈夫かと思う。

 外史の管理人である貂蝉だが、北郷の味方をする事は許せん。神様に選ばれた俺に仇なすは大罪だ。

「うるせぇ筋肉ダルマ。これは俺の物語だ」

 筋肉に怯える陳宮を兵に護衛させて下がらせた。

 俺が相手をする。

 こんな変体のカマ野郎を相手に出来るのは俺だけだ。

「正義の剣を受けてみろ!」

 俺の放った『正義』と言う単語にダルマは不快感を現した。

 戦は殺し合いだ。常に安全を求めていては意味がない。喧嘩と同じで勝つ事に意義がある。

 交わす言葉より肉体言語が伝わりやすい。

「死ねやっ」

 剣を避けた所に、殺意の籠った俺の拳がめり込む。

 氣で強化されオーバーキルだ。

 文字通り下半身が砕け散った。自分でも相手が脆すぎて予想外だった。管理者ならもう少し骨があると思ったのだが、こんな物か。

「くっ……私を倒すなんて貴方は何者なの」

 血を吐く筋肉ダルマは虫の息だ。

「神様が選んだ主人公だ」

 神様と言う言葉に貂蝉は目を大きく見開いた。

「神様が……そんな……」

 もうお腹いっぱいだ。

「次期に北郷も後を追う。あの世で待ってな」

 俺の気で強化された剣は、貂蝉の首を斬り飛ばした。

 陽が沈む様に、生きてれば必ず殺せる。

 やっぱり俺は戦が好きだ。殺しが大好きだ。

 神様、力をくれて有難うございます。

 

 ☆

 

 廊下に喘ぎ声が聴こえる。

 顔を合わせる俺と陳宮。

「あれは?」

「多分な……」

 寝所の手前で部下を待たせた。始末するのに目撃者は邪魔だからな。

 そっと中に入ると、北郷は天子様とまぐわっていた。

 幾ら若いからって戦の最中に求め合うのはどうだろう。

 汗を浮き立たせ白い肌を桜色に染めた天子様は淫靡だ。問題は男の方にある。

(うわ、男の汚いケツなんか見たくねえ)

 北郷のケツを軽く蹴ってやった。

 北郷に背後から突かれていた天子様は、衝撃に振り返って反応した。

「ぶ、無礼者。朕を漢帝国皇帝と知っての狼藉か!」

 北郷は唖然とした表情で俺を見ている。

 男も女も顔で相手を選ぶ。それが真実だ。醜女は最初から見向きもされない。やはり北郷の顔か!

「うるせぇ、糞ビッチが一人前の口をきくな」

 下半身に血が行って、頭の巡りは悪くなった様だ。

 もはやこいつは天子様ではない。糞ビッチを気弾でぶち殺した。これからは曹操様の天下だ。

「うわあああああ」

 血塗れになった北郷は天子様の死体を放り投げて寝台から逃げ出そうとする。

 北郷を蹴り飛ばして柱に叩きつけた。俺が蹴った時に肋骨が折れた感触があったが、柱に鼻をぶつけて鼻骨を骨折した出血が凄い。

「たかが学生の知識で、史実から外れたパラレルワールドを思う様に出来ると思ったのか? 視野は広く持てよ。と言っても今更か。……そろそろ良いだろう」

 咳き込む北郷が血塗れの顔を上げた。

「散々、邪魔をしてくれたな。この世界は俺の為に神様が用意してくれたんだ。和式のトイレで便器からウンコがはみ出してるのを見た事があるか? 社会の摂理に反したお前は、便器からウンコをはみ出すカスと同じなんだよ。分かれよ」

 私情と負け惜しみが思いっきり入っているが、それも含めて俺だ。男には守らねばならない約束や誓いがある。そして俺は北郷を殺すと誓った。

 簡単には死なせないが、時間は限られている。北郷の手足を切断した。

 叫んでのたうち回る北郷。背中を踏みつけて動けなくする。

「お前は天下を騒がせた罪人だからな。首を貰っていく」

 廊下に出ると兵に、曹操様に届けろと北郷の首を渡した。

 

 ☆

 

「天子様をお救いする事は出来ませんでした」

 百官が並ぶ曹操様の前で俺は跪いた。

 自分で殺しておきながら白々しいが、天子様は北郷に殺された。その北郷を俺が討った。曹操様は慈愛を以て俺を許す。

 曹操様が帝と成る為に描かれた筋書きだ。迎合さえ出来ない堅物には退場して貰っている。これからは曹操様の時代だ。

 俺は実戦部隊の第一線から退き、書庫の管理人と言う閉職に回される。実際は骨休めの休暇だがな。

「此度の御働き、北郷と関羽の首を撃ち取りお見事でした」

 知り合いに出会う度に誉められた。だがそれで納得出来ない者も居る。

楽綝(がくちん)殿!」

「ん」

 陳宮の叫びに振り返ると、腰に激痛を感じた。劉備が俺の腰に短刀を突き刺していた。

「汚いよ、汚いよ!」

 誰から聞いたのか、敵意を剥き出しにしている。結局、劉備は安っぽい正義感を捨て切れなかったらしい。

「ふん」

 これまでの働きに免じて一撃で殺してやろう。気を纏った拳で劉備の顔面を殴って粉砕した。

「あほが」

 腰を刺されたぐらいで俺が死ぬか。ドラマじゃねえんだぞ。

 後漢から三国時代にかけての対抗馬はこれで全て潰した。これから天下太平がやって来る。

 平和に成ると武器はいらないか。なんと言っても生き残った者が勝者だ。

 神様に拾われた人生、次は美女を求めて諸国を漫遊する事にした。欧州の白人とかアラブの褐色肌も良いだろう。

 悔い無き人生を生きれば十分だ。

 

 ☆

 

 楽綝(がくちん)

 三国時代、曹魏の将軍。母は楽進、父の分からぬ卑しい生まれで、卑しい人柄であった。

 三國志演義では、関羽や北郷を殺す『汚い楽綝(がくちん)』として知られている。正史三國志では夏侯惇の火消しとして反乱鎮圧に活躍した事が記録されているが、その対応は苛烈で処刑した賊徒は数十万とある。晩年は諸国を周り平和を説いた。

 小説やゲームではその存在がスルーされる事が多い。一部ではおっぱいの伝道師として信仰されている。

 

 どっとはらい。

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