アルベドがギルド員の指輪を貰って叫んだ後、モモンガ様いなくなりますよね。
あのあとどうしたのかな? という妄想です。
なお「よっしゃあ!」は、アニメ版を採用して、「うおっしゃー!」になってます
②で終わります
完成したら結合したいほど短いです。
誤字脱字などあれば教えて下さい
「うぉおっしゃあああああああああああ!」
……
月と星が輝く空の下、大草原に叫び声が雷鳴のごとく轟く。
巨大なスプーンで抉り取られたような窪地が幾つかあるお陰で、木霊まで返って来た。
叫び声の主は、目を疑うほどの美女――月明かりで長い黒髪と白いドレスが幻想的な雰囲気を醸し出していた。神話の登場人物を模した像なのだと言われても、疑われることが無いその美貌を持った彼女は、現在、瞼を限界まで開き、「ハァ」と「ヒィ」の発音が混じった荒い息を垂れ流しながら、「モモンガサマ モモンガサマ」と、呪文を唱えている。
――まったく、困ったものだ。
醜悪な絶世の美女のすぐ後ろで、デミウルゴスは静かに佇んでいた。
六階層で主人の招集に応じた時もそうだったが、彼女――
しかしアルベドは優秀だ。
数多いるナザリックNPCの中でも、守護者統括の地位に恥じぬ……知略に長けたデミウルゴスですら及ばない素晴らしい能力を持っている。
ユグドラシルではフレーバーテキストに過ぎなかった文章が、NPCが自立したこの世界では彼らの存在を確かなものにしていた。
その設定が、アルベドをナザリック内を管理する能力――各階層の状況把握、全体的な支出及びアイテムの管理、事務的な書類の作成など多岐にわたる。広く、深いナザリックの内務をただ一人でこなせるほど、彼女を非常に優れる存在に仕立て上げた。
至高の御方に『そうあれ』と作られた存在。
その反動とでも言うのですかね。と、デミウルゴスは考えた。
いま目の前で肩を上下させている
だが元々の目的があるデミウルゴスは、意を決してアルベドを呼ぶ。
静かだがよく通る声で……。
「さあアルベド。嬉しいのはわかるが……そろそろいいかな?」
「ウッヒィ……モモンガ様……。ハァハァ……」
――駄目だ
デミウルゴスは目頭を押さえた
仕方がないので、
もうしばらくアルベドに時間を与えるために。
――美しい世界だった。
眺めていたら吸い込まれていたかもしれない程の満天の星空が――違う!
あの御方だ!
あの御方と過した僅かな時間……夢の様な時間だった。
私に、私だけに仰ったのだ……。
『世界征服なんて面白いかもしれない』と。
私は誓う。
必ずやモモンガ様に、この世界を献上してみせる。至高の御方――慈悲深き我らが主人が世界を欲したのだ。それ以外に理由など要るものか! 我々はモモンガ様いけません……! 皆が見ています……くふー!
「…………」
決意の瞬間に横槍が入ったデミウルゴスは、口から思わず出掛かった深い溜息を心の中で吐き出した。
アルベドは体をくねらせて、「さぁ二人目です! アルベドはモモンガ様のためなら、いくらでも卵子を作ります!」などと叫んでいる。このままでは想像妊娠してしまうのではないか? 既に一人目はお産したことになっているらしい。
「アルベド」
「モモンガ様! 私は
終わることのない想像の世界に浸り、全く聞く耳を持たないアルベドに対して、デミウルゴスの眼が鋭くなった。
「アルベド……貴方と私の責任の下でナザリックの警備を完全なものにする――モモンガ様の勅命を反故にするのですか?」
その瞬間、アルベドの黒い天使の翼が大きく広がり、静止した後、ゆっくりと折りたたまれていく。
「あらデミウルゴス……。そんなことあるわけないじゃない」
アルベドは振り向き、微笑を浮かべ、デミウルゴスにそう言った。
見間違いではないかと思えるほど、先程までの面影はどこにも無かった。
「もちろんわかっていますよ。少々熱中していたようですので……確認ですよ」
「失礼ね。私は常にモモンガ様のためにあるわ」
「それは頼もしい。では行きましょうか」
「ええ、いいわ。行きましょう」
悪魔たちは笑顔で言葉を交わし、シモベ達を従え、ナザリック地下大墳墓、第一階層へ降りて行った。
2000文字もいかねーです
描写を細かくすればいいのか
地の文章がわけわかめになっとる!
光源のない世界の星って本当に綺麗ですぜ