そのうち結合?させます
頭のいいやつ二人も動かすなんて、頭がフットーしちゃうよぉ。
捏造設定がちょっと出てきます。 矛盾もちょっと
作者は原作厨なので、辛いところです。
誤字脱字などあれば教えて下さい
『防衛戦の責任者デミウルゴス、守護者統括のアルベド、両者の責任の下でナザリックの警備を完璧なものにせよ』
これがモモンガから二人の悪魔に与えられた命令だった。
謎の事象により、ナザリックは何処かへ転移し、右も左もわからない状況で、モモンガが出した指示は、『情報収集』である。それはナザリックの外の世界だけではない、何かの法則性が変わったかも知れない自分たちの身の回りを確認すること。臆病とも取れるその慎重さは、これから始まる事に必要な準備期間。
モモンガの真意はそこにあると、悪魔は確信していた。
しかし、皆に伝えるにはまだ早い。偉大なる一歩目は、至高の41人だけに許された栄光。
私如きが先走り、それを行うなど……万死に値する
デミウルゴスはその一歩目、敬愛する我らが主が世界に踏み込むその瞬間を、じっと待つことにした。
アインズ・ウール・ゴウンの新たな栄光の始まりを――
ナザリック地下大墳墓 第一階層――墳墓
先導するものと二人の悪魔。そして、シモベ達が長い廊下を進んで行く。
ハイヒールと革靴が石畳を叩き、乾いた音が響き渡る。この階層は、入り組んだ廊下、薄暗い明かり、闇から何者かが観察しているような感覚。そう言った『墳墓』の不気味なイメージをそっくりそのままにした世界が、第三層まで続いていた。
先導する者が歩く後ろで、悪魔たちが言葉を交わす。
「さて、今のところ、新たに配置したトラップなどの動作に問題はありませんね」
「そうね、ナザリックの防衛システムは元々出来上がっているものを流用してるし、今回のケースは大きな変更は無かったわね」
「確かに。しかし、警備レベルや侵入者に合わせた罠の配置と部隊編成……特に連絡網の作成とトラップの連動については、まだまだ改善の余地があると思われます」
「あら奇遇ね。私もちょうど今、そう思っていたところよ?」
「……同じ考えだったとは……とても嬉しいですね」
左手をそっと口元に当てて、「フフフ、そうね」と、笑うアルベド。
デミウルゴスも軽く頷いて、それに答えた。
アルベドとデミウルゴスは、侵入者を幾重にも絡めとる罠を試行錯誤し、モモンガから許可を貰い、今回はそのパターンの一つを確認しているところだった。軍略と智謀に長けたデミウルゴスにとって防衛戦は十八番だ。アルベドは補佐に回り、その動作確認を内務責任者として……その優れた知識を吸収するべく観察していた。
わざわざナザリックの二本柱が、直属の高位のシモベを連れて搦め手を確認する姿は、どこか滑稽さがあったが、彼らは表情は真剣そのものである。
先ほどからデミウルゴスの視界の中で、チラチラと光る物を持つ人物以外は。
しばらく進むと、部屋の中央で四角の深い落とし穴が開き、シモベが落ちる。そして、配置されたトラップが起動した。
「…………ここ、
「ありがとう。シズ、助かるよ」
シズと呼ばれた少女が、小さな声で要点を二人に伝えた。
シズ・デルタ。NPC設定でナザリックのギミックを全て把握してる、戦闘メイド
内務に長けるアルベドは、ナザリックの人材を全て把握している。
シズ・デルタが持っている能力をデミウルゴスは知らなかった。それを見抜いてアルベドを補佐に付けたモモンガの洞察力に、「モモンガ様に隠し事など……出来ようがありませんね」と、デミウルゴスは感嘆の声を上げた。
「よし、
トラップ発動を身を持って体験しているのは、
デミウルゴス直属のシモベ、レベル80の高位モンスターだ。他に、
「……ねえ、デミウルゴス? やっぱりこういった搦め手よりも、強者を配置したほうが話が早いんじゃないかしら」
「間違ってはいませんね。敵の短期殲滅……。確かに効率的ですが、『
「その辺りの考えはよくわからないわ……。罠が発動すると
「ふむ……。敵の強さ次第……と言ったところでしょうか? 倒せるようならそれもいいでしょう。しかし、敵がコチラを偵察することも考えると、守護者を出すことは良い案と思えませんね。
もともとそこに自然発生し、その場所をギルドが占領すると防衛用に使うことが出来る。無料だが弱い。ただ、数だけは大量にいる。
アルベドは「ああ、そうね。それなら」と、納得した様子。
胸元にある左手を右手で擦りながら頷いた。
「…………おわった? 次、いい?」
二人の会話が一区切りしたところを見計らって、シズが話しかけた。
「ええ、待たせたわね、シズ。」
「…………わかった。でも、アルベド様」
――それに触れてはダメだ
デミウルゴスは祈るような気持ちでシズに念を送り、急がせるための言葉を出すが――
「さあ、二人共。時間が押し迫って」
「…………どうしたの?それ」
触れてしまった。
デミウルゴスが……悪魔が悪魔の誘惑に負けないよう、強い気持ちを保ち、必死に耐え忍んできた時間が無駄になってしまった。
その証拠に、先程まで微笑を浮かべていたアルベドの頬が、薄い紅色に染まる。
「……なんの……ことかしら?」
「…………それ、本物の
「あら! ……気が付かれてしまったようね」
なんて白々しいやつだろう。
こいつは飽くまでも自ら言うつもりはないらしい。私の右側に並び、書類を受け取るとき、ドアを開けるとき、何かを指差すとき……全てを左手でやっておいてこれだ。
「そうよ。モモンガ様から直接頂いた……本物よ」
「…………凄い。綺麗」
シズは素直にそれを称える言葉を出す。
飾り気の無いそれは、アルベドの自尊心を大いに満足させた。そして、彼女の漆黒の翼が膨らむように広がっていく。
「んふふふ。ありがとう、シズ。
女は悪魔だった。
デミウルゴスを共犯にしたてあげ、事実を捻じ曲げるつもりだ。おまけに、話を聞いて間違いなく動く、アウラとシャルティアに説明させるつもりらしい。間違いない。
デミウルゴスは、「おまえは何を言っているんだ」とは素直に言わず、優しい笑顔で、用意していた言葉を
「マーレもその場所にいましてね。一緒に頂いたのですよ。そうですよね? アルベド」
「……えぇ、そうよ。そうだったわ」
アルベドに優しく微笑みかけるデミウルゴス。
彼女もそれに女神のような笑顔で答えた。そして軽く声を出して笑い合う二人。
一切目を合わせること無く、その場の空気だけを感じ取り会話ができる、ナザリックの知恵者二人は流石だった。
『たまたまその順番で、殆ど同時だったんだよ』ということを強調することで、『アルベドが先に貰った』ということにしても、順番の優劣を無効にする彼の策略である。最初にマーレの名前を出す。これでメイド達には、「アルベドとマーレが貰った」という形で伝わることになる。
遅かれ早かれこうなることは、デミウルゴスは予想していた。
それもそのはず、第一階層の階段を降りたあたりで、アルベドが「途中でシャルティアに挨拶しに行きましょう」と言い出したからだ。そして彼女の所作――どんな馬鹿でも予想できる。
これがこうなるたびに抑えることも私の仕事か、と、デミウルゴスは軽い疲労感に襲われた。
「…………デミウルゴス様も?」
「いや、私は持っていないよ。偉大なる指輪を頂けるよう、相応しい結果を出すさ」
自分なら必ず結果を出せる。という確固とした自信を持っているデミウルゴスの言葉を聞いて、シズは驚いたように目を見開いた。
アルベドは、もう黙ってる必要が無くなったので、
「…………そう。私も、頑張る」
カルマ値(100):中立~善
シズ・デルタの心は、透き通るほどにピュアだった。
八階層まで書くと言ったな。
二階層のゴキブリマントのところまで辿り着くことが出来なかった
ナザリックは深すぎる! 予定はあったんし前フリもしたのに。
プロット作らないとこうなるといういい経験をシました
『ホストはゲストを楽しませる』
と、書いたばかりだというのに スマン ありゃ嘘だった
シャ「アルベ……!なんでおんしがそれを!?」
アル「あら……気が付かれ(略)」
ガル「……」
アル「戦闘時におけるシモベの編成は、巻き込まれないよう……」
コキュ「ドウシタ? 腕ガ痛イノカ?」
アル「……もう用はないわ」
アウ「アルベ……!えっ!? ずるい!」
アル「あら(略)」
デミ「お疲れ様です」
アル「そういえば、モモンガ様と何を話していたの?」
デミ「貴方には伝えましょう」(自慢話として)
あとデミウルゴスはともかく、アルベドってハイヒールなんですかね?
ハイヒールでしょ? だってドレスですよ。
※3/31 誤字脱字修正