なんやかんやで赤龍帝 作:黒鬼
いやーもうテストやら実習やらスランプやらで忙しい!
本編とかもう何書けばいいんだよ!どこまで行ってたか忘れたよ!
全部コカなんとかさんが悪いんだ!
ということでね、まぁせっかくのクリスマスですし…。
クリスマスはお出かけしなきゃなんで忙しいですし…。
ぱぱっとね、ブランク明けの腕慣らしみたいなもんでね、書いちゃいました。
予約投稿って便利ですね。
本編書けやという方はどうぞメッセージやら感想でお申し付けならぬお叱りつけください。
頑張りますので…(涙目)
というわけで、だらっとメリクリいっちゃえ。
『なんやかんやでクリスマス 2015』
クリスマス=カップルで過ごす。
こういう考えが日本では定着してきているらしい。
そもそもクリスマスはイエス様のお誕生祭であり、プレゼントもイエス様ご誕生を祝った東方の賢人の方々が祝いの品を贈ったからである。
そのプレゼント対象が恋人に変わったのはやはり2000年という月日が文化の変遷を重ねさせたと言ったところだろうか。
教会にいた頃には無かった発想であり、そもそも聖女として扱われていた私に恋人という存在は無縁だと思っていた。
今でこそサブカルチャーが豊富な日本での生活にある程度は慣れ、恋愛小説や漫画などにも手を出し始めたが、
聖女としての私はそういうものは〝俗世に染まったもの〟として許されていなかった。
悪魔に転生した。
文字で表すならとても禍々しく見える。
しかし、悪魔になってからは教会にいた頃では考えられなかったほど生活が充実している。
教会の厳しい規律とは違い、悪魔は自由な幅が広い。
悪魔稼業として一般の人間さんと契約をして回らなければならないが、これはそれほど苦ではない。
大抵は男の人と一時間ほどおしゃべりするか、ちょっと恥ずかしいけれどアニメのキャラクターが着ているような服に着替えるだけで仕事は完了する。
お喋りやお着替えだけでいいのかなとは思うが、依頼完了のアンケートには満足したとのご回答を頂いているので私には何も言えない。
お着替えはコスプレ?というらしいが、恥ずかしいだけでそこまで嫌でもないので大丈夫である。
そもそもあまりにもエッチな依頼なんかは、そういう系統専門の悪魔さんの方にいくので安心らしいとリアス部長は仰っていた。
主であるリアス部長はとてもお優しい、学校に通った事の無かった私に夢の高校生活を与えてくださり、
日本での生活や勉学、悪魔稼業についても厳しいながらも一から懇切丁寧に説明してくださったおかげでどんくさい私でも何とかこなせている。
眷属仲間というべきか部員仲間も良い人達ばかりで、今ではまだ半人前の悪魔だが、いつか立派になって今迷惑をかけている分いっぱいいっぱい恩返しをしたい。
そして日本に来てなにが一番嬉しかったか。
それは家族が出来たことである。
元々孤児院で育った私には家族などいなかった、キリスト教を信仰している教会だったためそのまま信徒となり、
癒しの力があるということが分かってからあれよあれよと言う間に聖女認定されていた。
キリスト教の教えは孤児院がそうだから教育的にだとしても私自身も信仰しているため異論はない。
聖女などという高い地位なんて望んでもいなかった、ただただ主に祈り続けられれば孤児院での質素な生活で満足だった。
まぁそれも叶わず、聖女どころか魔女の烙印を押されてしまったが…。
そんな私にも家族が出来た!夢にまで見た家族である!
優しくて綺麗なお母さん、強くて豪快なお父さん。
特にお母さんは日本の生活に慣れない私に色々なことを教えてくれた。
この前だって――。
「アーシアちゃん、いい?男の子になにかお願いする時は袖をちょっと掴んで上目遣いでするの。
でもこれは別に興味もない相手にだけするのよ、好きな人にはダメ」
「どうしてですか?」
「こっちからお願いしちゃうと安っぽくなるの、誰にでもする仕草は興味無いどうでもいい相手だけ。
好きな人にはその人にしか見せない仕草で落とすの
だから困ってるってことを言葉にせずに雰囲気で察してもらって、向こうから手助けを申し出させるのよ。
そうしてら手でも握って笑顔でお礼を言っておけば後は向かうが勝手に何とかしてくれるわ」
「なるほど!」
誰でもいい興味無い人というところはいまいち分からなかったが、さすがお母さんだと思った。
お願いをする時でも日本にはそんな細かな作法があるのか。
お母さん曰く、「男は可愛い女の子が好き、好きな人には喜んでもらいたい、つまりアーシアちゃんが喜ぶ事こそ男の幸せ」だそうだ。
詳細な意味まではまだまだ浅はかな私には理解できなかったが、私が嬉しいと皆も嬉しくなるのか。
私だって皆が嬉しかったり喜んでくれたりしたら幸せな気持ちになれる…、なるほど!つまりこれこそが〝支え合い〟というものなのだろうか!
なんとも素晴らしい文化である、先進国というのは技術だけでなく人の思いも高尚なものなのか。
このような文化が広がれば主もさぞやお喜びになるだろう。
そして好きな人には特別な、その人にしか見せない仕草…、なんとロマンチックな国なのだろう。
私はいつも眠たげな目をしている自身の想い人を思い浮かべた。
両親が出来た私ではあるが、私の家族はそれだけではない。
お姉ちゃん?のようなペット?とお兄ちゃんのような想い人である。
猫又で悪魔のお姉ちゃん、黒歌さんはものすごい美人でスタイルも良く、とても優しい。
来ている服も艶やかな和服で、自身のスタイルの良さを強調させるかのようにえっちな着崩し方をして妖艶だ。
だがそんな姿はけして下品などではなく、同性である私ですら顔が熱くなってしまうほど魅力的な人である。
優しくて面倒見がよく、私やイッセーさんもよく勉強を見てもらっていて、
お料理も上手なのでお母さんと黒歌さんにはそちらの方もよく教えてもらっている。
ただこの人はイッセーさんには私以上に甘く、くっつき過ぎである。
私だってイッセーさんによく抱きつくが、黒歌さんみたいにお胸が大きくないのでやはり黒歌さんには勝てない。
「姉だから弟を甘やかして当然」といってキ、キキキスをするのもどうかと思う…。
私だって恥ずかしくてイッセーさんのほっぺにしかしたこと無いのに…、お姉ちゃんはずるい…。
お母さんにどうすればいいのか涙ながらに相談すると、そこはさすがお母さん、素晴らしい案を教えてくれた。
「黒歌ちゃんとアーシアちゃんの魅力は方向性が違うだけ、ならアーシアちゃんの魅力を最大限発揮するやり方で対抗すべし」
私は脱帽した。
確かに黒歌さんと比べ女性的な魅力の乏しい私であるが、そこで負けを認めるほどこの初恋は軽くない!
年上で甘えさせてくれる美人なお姉ちゃんが黒歌さんなら……、
「そう、甘えてくる可愛い妹分としてイッセーにくっつきなさい」
その逆をすればいい!
その日から私はお母さんの言う通り、恥ずかしかったがイッセーさんとご飯を食べさし合いをしたり、
とても恥ずかしかったがイッセーさんと一緒にお風呂に入ったり、とてもとても恥ずかしかったがイッセーさんと一緒のベットで裸で寝た。
お母さんが言うには寝るの意味が少し違ったらしいが、朝起きるとイッセーさんが私をぎゅーってしてくれてたのでとても幸せな気分になれた。
裸だとあまりスタイルの良くない私では…とも思ったが一緒に寝ている黒歌さんも裸なので負けてられなかった。
そして最後にイッセーさん、私の好きな人。
とても強くて優しくて、でもでもいつも眠たげで私をぎゅーってしたあと私の膝枕ですぐ寝てしまう人。
匙さん達と悪だくみして、先生やリアス部長やソーナ会長に怒られて、それでもいたずらをやめない人。
赤龍帝なんていう神や魔王をも打倒するともいわれる神器を持ち、各勢力から危険視されている人。
…今、隣で駅前のクリスマス仕様のイルミネーションを一緒に見ている人…。
「…どしたの?」
私が見ていることに気付いて、そう聞いてくれる。
私は笑顔で首を横に振り、繋いでいた手を放して腕に抱きついた。
イッセーさんの肩におでこをぐりぐり擦り付けると私が抱いている方とは反対の腕で頭を撫でてくれる。
ねぇイッセーさん、気付いてますか?
あなたが私のために裏でいろいろしてくれているのに気付いていることを。
ねぇイッセーさん、気付いてますか?
こんな夢にまで見た幸せな光景をおくらせてくれているあなたに感謝していることに。
ねぇイッセーさん、気付いてますか?
あなたのためなら何だってしてあげたいほどあなたが好きなことに。
大好きなんですイッセーさん。
あなたがいるから、あなたがいるだけで幸せなんですよ?
ねぇイッセーさん、気付いてますか?
まさかのアーシアちゃん視点。
クリスマスはキリスト教の祭典なのでアーシアちゃんかなぁと思い急遽30分で書いた話でしたが……。
作者、この話を書いて愕然としました。
「あれ、私ってこんな乙女脳してたっけ…?」
軽く死にたくなりました。
ま、まぁなにはともあれ投稿するのはいいことだし?
全然らいじょうぶらし、落ち着け滑舌。
前話に対しての感想を見ましたが、やっぱりコカなんとかさんどんまい的なものが多く寄せられておりました。
いえ、確かにあんな展開になりましたが作者はコカなんとかさんが嫌いなわけではありません、彼は作風の犠牲になったのです。恨むなら…この小説の登場人物たちを恨みなさい。
いろんな方に愚図、のろま!と罵られましたがこれはけして作者が目覚めたとかではありません、どちらかというと作者はSです。
なので愚図ではなくクズと言った貴様と貧乳だと罵った貴様は許さんぞ…!
行けエリック!貴様の性癖の餌食にしてやれ!(げろげろ)
アルフィちゃんへの太ももへのチューは好評だったみたいでよかったです。
でも女の子からしたらあれ絶対恥ずかしいよね、恥ずか死ぬ。
メタ発現多すぎて読むのが困難とまで絶賛されたこの小説ですが、細々とやっていこうと思います。不快になられた方には謝辞を、読者さんには感謝を。
えー、本編の方もなるべく早めに書きたいと思います。
今年中には無理でしょうから、またお会いするのは年明けだと思います。
それではメリークリスマス、そしてよいお年を!