規格外妖精さん   作:バイオレンスチビ

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演習後


第4話

…。

……。

どうするか…この空気。

格納庫で静まり返る99艦爆の妖精達と私。

こんな時に限って松ちゃんは龍壤さんのところに帰ってしまった。

加賀に怒られて空気がヤバい。

戦う前にボロクソに言われた上に結局戦うなんてことせずにその場は解散となり、この有り様である。

まったくあの人は士気を上げたいんだか下げたいんだか…。

まぁ、仕方ない…一発やらかしてやるか。

一応、ここで一番階級や練度が高いのは私だし…。

「諸君、我々は弱くなんてない!!」

愛機の上に立って叫ぶ。

「何が旧式だ!何が雑魚の集まりだ!!」

それぞれを見下ろしながら言う。

「旧式ならば改造してしまえ!悔しいならば強くなれ!!我々がいる理由はなんだ?母艦を守り、敵を振り払うことだ!違うか?!」

問い掛ける私を見て目覚める妖精さん達。

「その為なら何でもする!そうだろ!!」

〝はい!〟

「強くなれ!!」

〝はい!!〟

「ならばどうする!!!」

〝訓練と改造です!!!〟

「生き残りたければ強くなれ!!!」

〝はい!!〟

「後悔のないように戦え!」

〝了解!!!〟

「諸君らの翼が本物であると信じている!!以上だ!!!」

 

〝うぉおぉぉおおおおおお!!!!〟

 

拍手と歓声の渦のなか退出した。

 

 

 

さてと…後は瑞鳳さんだけか。

「瑞鳳さん…」

丘の上で海を眺める瑞鳳さん。

「私って弱いよね…バカだし…。」

バカ…かぁ。

「バカで良いんじゃないですか?」

…。

「何でですか?」

「私のような役立たずの腰抜けを連れ出して使ってくれようとしてくれたのは貴女ですよ?

貴女のお陰でここに生きる意味が生まれたんです。

貴女が貴女を否定するなら我々が否定されたも同じです。それに私もバカですよ?愛機を改造してしまうぐらいですから。でも、私はそれでよかったと思ってますし、後悔なんて微塵もしてませんよ?周囲には棄てられてしまって独りぼっちになりましたがね。」

……。

「強くなれますか?」

〝強さ〟ねぇ…。

「私たちと貴女の努力の具合によってですよ?

覚悟なき者に力は宿らないのですから。」

……。

「…ありがとう〝クロちゃん〟。」

ん?クロちゃん…?

「どういたしまして。」

名前か……うれしいな…。

「よーし,頑張るぞぉ~!えい!えい!おぉー!

ほら、クロちゃんも一緒に!」

え?あ、私もですか?

「せーの「えい!えい!おー!!」」

 

 

暁の水平線に向かって力一杯叫んだ。

山じゃないから木霊する事はなかったけど、

確かに私たちはここにいて

叫んだ声は海の向こうまで飛んでいった…

そんな気分になった。

 

 




好評なら続きます
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