東方 空白書〜語られない物語〜   作:ponさん

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これが今回の主役です!
プロフィール
名前:魂魄 神鬼(こんぱく しんき)
性別:女性
瞳の色:黒
服:セーラー服(黒色)
髪の色:黒髪ロング
能力:すべてを斬り伏せる程度の能力
「斬れぬものなど微塵もない!」
魂魄妖夢の先祖。昔は白楼剣と楼観剣を使用していたが、今は妖夢が使っているので妖刀である村雨と村正を使っている。半身である魂魄の部分は影と同化しており、影を分身として戦うこともできる。幻想郷で存在を知っているものは八雲 紫だけとのこと。


魂魄 神鬼 過去編第1話

魂魄 神鬼 過去編第1話

 

これは昔、ある半人半霊が、まだ人間だった頃のお話。

時は侍の時代、そこに1人の女がおりました。女は町で噂の人斬りで、その日の夜も依頼の人物を殺す予定でした。

依頼人「この顔の人物を殺して欲しい」

神鬼「任せろ」

〜そして夜

(ドンッ)

男「痛ってて、すみません、っておわっ!」

(ブンッ)

神鬼「ちっ!外したか、だがもう遅い」

(この男も命乞いをするのだろうな)

そう思っていたのだが…

男「美しい」

瞬間、女の手は止まった。

(なんだ?この男は?私を見て、美しいだと?今から殺される女に何を言っている)

神鬼「貴様、名はなんという?」

(何を言っているのだ?私は)

男「俺は西行寺という名だ」

神鬼「そうか、興が冷めた、貴様を殺さないでおこう」

そう告げ、女は去ろうとしたのだが、

西行寺「待ってくれ!家に来ないか?飯は作れるか?洗濯はできるか?何でもいい!家で働いてくれ!」

女は何故か、男の言葉に耳を向けた

神鬼「貴様の舌を満足させる事ができるか分からんが、それで良いなら」

女はその男の元で働くことにした。

依頼人「あの女!裏切りやがって!誰があいつを養ったと思ってるんだ!おい!お前たち!あの男を殺せ!そうすればあの女も戻ってくるはずだ!」

男たち「へい!お任せを!」

西行寺家にて〜

西行寺「ここが家だ」

神鬼「家で働けと言っただけはあるな、大きい」

西行寺「そうだろ?あ、名前聞いてなかったな、あんた名前は?」

神鬼「魂魄 神鬼だ」

西行寺「そうか、いい名だな」

(人に名前を褒められたのは初めてだ)

西行寺「笑った顔も綺麗だな」

神鬼「む!あまり調子に乗るな!」

西行寺「ごめんごめん(笑)」

神鬼「笑うな!まったく…」

此奴と話すと楽しいと思っていたところだったが、その時

男たち「よ〜!嬢ちゃん、久しぶりだなぁ!その男を渡して貰おうか」

神鬼「貴様らは確か、あの依頼人の所の盗賊か、その用件は飲めぬな」

盗賊A「そうか、じゃあ男諸共死んでくれや!」

瞬間、盗賊たちは刀を抜く。しかし、女は盗賊たちが刀を振るよりも速く、素手で捌いていく。

盗賊B「なんだこいつ!バケモンみてぇに速え…ブッ!?」

神鬼「盗賊たちの長はお前だな?死んで詫びろ」

西行寺「待ってくれ!殺さないでやってくれ、あんたが、あんたのその手が、その姿が、血に染まるのを、俺は見たくないんだ!だから…」

神鬼「お前の頼みなら断れないな」

盗賊A「ありがとう!ありがとう!」(バカが!敵に後ろを見せやがった!)

西行寺「神鬼!危ない!後ろ!」

ブンッという刀を振った音。しかし、盗賊の刀に有るはずのものが無い。それは刀身(刀の刃の部分)である。

盗賊A「あれ?刀身が無ぇ!何でだ?」

神鬼「馬鹿が」

と女は述べ、天を指差す。

盗賊A「なんで刀身が俺の頭上にあるん…!!!!」

盗賊の頭に衝撃が走る。

盗賊A(この女!刀も抜かず、一体どうやって!?)

それが盗賊の薄れゆく最期に思った言葉だった。

西行寺「一体、何が起こったんだ?」

神鬼「む?刀で刀身を斬っただけだが?」

西行寺「いや、でも刀には1度も手を触れてないぞ?」

神鬼「何の冗談だ。きちんと刀を使ったぞ?」

男には女が嘘をついているようには見えなかった。

使用人「旦那様!おかえりなさいませ。あら?そちらの方は?って、刀!?」

神鬼「騒がしいな、誰だ?こいつは」

西行寺「ああ、この人は家の使用人。この人は、神鬼って言うんだ、今日から家で働いてもらおうと思って」

使用人「そ、そうですか。失礼しました、では洗濯がありますので…」

神鬼「そうか、ならば手伝おう」

使用人「はい、ありがたいです!」

〜少女洗濯中〜

神鬼「終わったぞ」

使用人「そうで…って!え?はやっ!?じゃあ次は料理を…」

料理長「なんだ?新人か?なら俺の言うように作っ…っておい!」

神鬼「ふむ、これだけの材料があれば…」

〜少女料理中〜

西行寺「なんだ?あんたが作ったのか?」

神鬼「ああ、そうだが?」

料理長「旦那様、その様な料理食べずとも…」

西行寺「うまい!こんなもの、食べた事もない!」

神鬼「そ、そうか?生憎他人に料理など振る舞った事などないから、不安ではあったのだが」

料理長「確かに見た目はうまそうだが、味は…」

(うまい!いったいどうすればこんな味に!)

その日、その料理は西行寺家のレシピに加わりました。

依頼人「くそ!あの女をどう始末するか。ん?このチラシは、南蛮人の用心棒か。面白い!予約は10年待ちぃ!?まあいい、あの女を始末できれば!10年や20年なんぞなんてことない!待っていろ!馬鹿女!!!!」

〜10年後〜

私には、夫と1人の娘ができた。そのため、西行寺家で働くのを辞め、主婦としてすごしていたのだが、夫は病に倒れ、亡くなってしまった。だから私が家計を支えなければと思い、ここへ娘を連れ戻って来た。

神鬼「また、ここで働かせてくれないか?」

西行寺「あたりまえだ、おかえり、神鬼」

神鬼「ああ、ただいまだ、我が主」

西行寺「その娘は娘さんかい?」

神鬼「ああ、そうだ、おぬしもおるのだろう?娘が」

西行寺「ああ、やっぱり知られてたか!」

神鬼「あたりまえだ、西行寺家と言えば有名だからな、奥さん、残念だったな」

西行寺「ああ」

此奴の妻も、私の夫同様、病で亡くなっていた。

西行寺「そこに隠れてないで、出ておいで!」

西行寺 娘「お父様、この人誰?」

西行寺「ん?ああ、この人はお父さんの昔の知り合いでね、今日から働いてくれるんだ。」

西行寺 娘「こんにちは」

神鬼「ああ、こんにちはだ、ほら挨拶するんだ」

魂魄 娘「こんにちは、一緒に遊ぼ!」

西行寺 娘「うん!何する?」

神鬼「楽しそうだな」

西行寺「そうだな、うちの娘、人見知りだから心配だったんだけど、大丈夫みたいだな!」

神鬼「血筋か?(笑)」

西行寺「そうかもな(笑)」

こんな日がいつまでも続けばな、そう思う神鬼であった。

 

 




今回初めて投稿させて頂いきました、ponさんです!元は別のサイトで投稿していた自分の作品だったのですが、そのサイトはトークを中心としていたサイトだったので、こちらに引っ越す形になりました!これからはよろしくお願いします!
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