西行寺「あ!そうだ!見せたいものがあるんだ。」
神鬼「見せたいもの?」
西行寺「ああ、これだ!」
そこには桜の模様が入った二本の刀があった。
西行寺「この刀は楼観剣、そっちの短刀は白楼剣
と言う名だ。」
神鬼「私が人を斬るのを見たくないのでは?」
西行寺「ああ、これは人を斬るために作ったんじゃない。これを使って、舞を見せてくれないか?」
神鬼「舞など踊った事はないぞ?」
西行寺「あんたの剣撃でいい、俺たちにも見えるようゆっくりとな。」
神鬼「それでいいのなら。」
その舞は、まるで天女のように美しかったとか。
神鬼「私はもう寝るが、どこで寝ればいい?」
西行寺「前使っていた部屋は、そのままにしてあるから、そこを使うといい。」
神鬼「そうか」
(スタスタスタスタ)←歩く音
使用人「旦那様、何をニヤニヤしているのですか?」
西行寺「いやぁ、驚くだろうなぁと思って。」
〜寝室にて〜
神鬼「ふむ。変わっていないな、ここも。む?」
(掛け軸なんかあったか?)
神鬼「む!これは!?」
〜西行寺 寝室〜
ドンッ←障子を開ける音
神鬼「何だ!この掛け軸は!!!!」
西行寺「お!やっぱり気づいたか!それは水墨画が得意な人に描いて貰ったんだ」
神鬼「…しいのだ!」
西行寺「ん?なんだ?」
神鬼「…しい!!」
西行寺家聞こえない。もうちょっと大きな声で。」
神鬼「恥ずかしいといっておるのだ!!!!!」
西行寺「そんな怒らなくてもいいじゃないか。」
神鬼「むぅ!」
西行寺「…分かったよ。じゃあ明日、餡蜜食べに行こう」
神鬼「それくらいで許すと…!」
西行寺「…10杯」
神鬼「それで手を討とう!」
↑甘党
〜餡蜜屋〜
西行寺「餡蜜食べてるところ悪いけど、あの掛け軸は昔のあんたを描いたものだからなぁ。」
神鬼「む?それが何だ?」
西行寺「いや、10年で変わったなーと思って。」
(胸元を凝視する)
神鬼「!!!!!胸をジロジロ見るなァ!!!!!」
ゴッ!←殴打
西行寺「痛って!何もグーで殴らなくても!」
神鬼「まったく、お主といると落ち着かん!」
(ん?何だ?あの男たちは?あの方角は西行寺家ではないか?)
神鬼「何だ?貴様たちは?」
男たち「お?こいつらじゃねぇか?この似顔絵のやつらは」
神鬼「お主の友人…では無さそうだな」
西行寺「ああ、そうだな」
男「野郎ども!やっちまえ!」
〜10分後
男「聞いてた通りのバケモンだな、あんた、へへ!」
神鬼「負けたのに、なぜ笑っている?」
男「俺たちの役目は、あんたらの足止めよ、本命はあんたらの家だ」
神鬼「なんだと!?主、急いで家に戻るぞ!」
〜西行寺家〜
西行寺「な!?使用人さん、料理長まで!!そんな!」
男たち「よう!後はあんたらだけか?」
神鬼「西行寺、許してくれ、この刀を、私は今、人斬りに戻る!」
西行寺(そうだ!娘たちは!)
〜5分後
神鬼「西行寺、大丈夫か?…西行寺どこへ行った!?」
西行寺「うわあぁぁ!」
神鬼「そっちか!」
〜移動中〜
南蛮人「ふん!ガキどもは逃したか、だが依頼のリストの1人を殺れて好都合だったな」
そこには大量の血を流し、倒れている主の姿があった。
神鬼「西行寺!西行寺!!!目を覚ませ!馬鹿者!!!」
この時、彼女は涙を流した。そして気づく、自分の感情に。
神鬼(そうか、私はこの男のことを…)
神鬼「貴様が、やったのだな?」
南蛮人「そうだと言ったら?」
神鬼「殺す!!!!!!!うああぁぁぁ!」
南蛮人「いい目だ、だが、怒りという感情を乗せれば、刃は鈍る」
(ブンッ)
南蛮人「日本も悪くない、万全のあんたと斬り合ってみたかったよ」
(ブシャァァァァァ!!!!)
その日、私は人間としての生涯を終えた。