東方 空白書〜語られない物語〜   作:ponさん

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魂魄 神鬼過去編第2話

西行寺「あ!そうだ!見せたいものがあるんだ。」

神鬼「見せたいもの?」

西行寺「ああ、これだ!」

そこには桜の模様が入った二本の刀があった。

西行寺「この刀は楼観剣、そっちの短刀は白楼剣

と言う名だ。」

神鬼「私が人を斬るのを見たくないのでは?」

西行寺「ああ、これは人を斬るために作ったんじゃない。これを使って、舞を見せてくれないか?」

神鬼「舞など踊った事はないぞ?」

西行寺「あんたの剣撃でいい、俺たちにも見えるようゆっくりとな。」

神鬼「それでいいのなら。」

その舞は、まるで天女のように美しかったとか。

神鬼「私はもう寝るが、どこで寝ればいい?」

西行寺「前使っていた部屋は、そのままにしてあるから、そこを使うといい。」

神鬼「そうか」

(スタスタスタスタ)←歩く音

使用人「旦那様、何をニヤニヤしているのですか?」

西行寺「いやぁ、驚くだろうなぁと思って。」

〜寝室にて〜

神鬼「ふむ。変わっていないな、ここも。む?」

(掛け軸なんかあったか?)

神鬼「む!これは!?」

〜西行寺 寝室〜

ドンッ←障子を開ける音

神鬼「何だ!この掛け軸は!!!!」

西行寺「お!やっぱり気づいたか!それは水墨画が得意な人に描いて貰ったんだ」

神鬼「…しいのだ!」

西行寺「ん?なんだ?」

神鬼「…しい!!」

西行寺家聞こえない。もうちょっと大きな声で。」

神鬼「恥ずかしいといっておるのだ!!!!!」

西行寺「そんな怒らなくてもいいじゃないか。」

神鬼「むぅ!」

西行寺「…分かったよ。じゃあ明日、餡蜜食べに行こう」

神鬼「それくらいで許すと…!」

西行寺「…10杯」

神鬼「それで手を討とう!」

↑甘党

〜餡蜜屋〜

西行寺「餡蜜食べてるところ悪いけど、あの掛け軸は昔のあんたを描いたものだからなぁ。」

神鬼「む?それが何だ?」

西行寺「いや、10年で変わったなーと思って。」

(胸元を凝視する)

神鬼「!!!!!胸をジロジロ見るなァ!!!!!」

ゴッ!←殴打

西行寺「痛って!何もグーで殴らなくても!」

神鬼「まったく、お主といると落ち着かん!」

(ん?何だ?あの男たちは?あの方角は西行寺家ではないか?)

神鬼「何だ?貴様たちは?」

男たち「お?こいつらじゃねぇか?この似顔絵のやつらは」

神鬼「お主の友人…では無さそうだな」

西行寺「ああ、そうだな」

男「野郎ども!やっちまえ!」

〜10分後

男「聞いてた通りのバケモンだな、あんた、へへ!」

神鬼「負けたのに、なぜ笑っている?」

男「俺たちの役目は、あんたらの足止めよ、本命はあんたらの家だ」

神鬼「なんだと!?主、急いで家に戻るぞ!」

〜西行寺家〜

西行寺「な!?使用人さん、料理長まで!!そんな!」

男たち「よう!後はあんたらだけか?」

神鬼「西行寺、許してくれ、この刀を、私は今、人斬りに戻る!」

西行寺(そうだ!娘たちは!)

〜5分後

神鬼「西行寺、大丈夫か?…西行寺どこへ行った!?」

西行寺「うわあぁぁ!」

神鬼「そっちか!」

〜移動中〜

南蛮人「ふん!ガキどもは逃したか、だが依頼のリストの1人を殺れて好都合だったな」

そこには大量の血を流し、倒れている主の姿があった。

神鬼「西行寺!西行寺!!!目を覚ませ!馬鹿者!!!」

この時、彼女は涙を流した。そして気づく、自分の感情に。

神鬼(そうか、私はこの男のことを…)

神鬼「貴様が、やったのだな?」

南蛮人「そうだと言ったら?」

神鬼「殺す!!!!!!!うああぁぁぁ!」

南蛮人「いい目だ、だが、怒りという感情を乗せれば、刃は鈍る」

(ブンッ)

南蛮人「日本も悪くない、万全のあんたと斬り合ってみたかったよ」

(ブシャァァァァァ!!!!)

その日、私は人間としての生涯を終えた。

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