処女作です。よろしくっす
横浜編第1話
第一話
「名倉さん、真夜さんにお電話を掛けて下さい」
「かしこまりました」
今横浜は戦火に覆われている。達也率いる第一〇一独立魔装大隊が応戦をしているものの、状況は芳しくない。
「お電話繋がりました」
「ありがとう」
そこで、真由美はこの状況をひっくり返す一手を打とうとしていた。
『あら、お久しぶりですね、真由美さん』
「はい、お久しぶりです。…真夜さん」
真由美が電話を掛けた相手は、世界最強の魔法師にして四葉家現当主、四葉真夜。
『それで、どうしたのかしら?何か用があるのでしょう?』
「はい。今、横浜は大亜細亜連合の部隊と思われる兵士によって、戦場と化しています。このままでは一高生にも死人が出てしまいます。そこで、彼を応援として呼んで下さいますか?」
考える素振りをする真夜。そして少し間を空け、答える。
『…分かりました。丁度私も彼を一高に編入させようと思っていたところですしね』
「‼ありがとうございます‼」
『それに貴女も早く『恋人』にお会いしたいでしょうし…』
「//…もう用は済んだので切りますよ//」
恋人という言葉に顔を赤くし、真由美が電話を切ろうとする。
『そんなに照れなくてもいいでしょうに…。分かりました。後十分程で到着させます』
「ありがとうございます。では、また」
数分後、黒い影が旧山梨県から飛び出た。
〈十数分後、横浜〉
戦場では、様々な理由により東京湾から敵艦が出る前に『質量爆散』を行おうとしていた。
許可は出ている。達也は怒りのままに魔法を放てばいいだけだった。
「マテリアル・バースト、発動して下さい」
オペレーターの声が達也に引き金を引かせた。
「マテリアル・バースト、発動」
瞬間、眩い光が周辺覆う。その眩しさに真由美は目を閉じた。
「ん…え」
光が消えた。と思い目を開けた真由美は目の前の状況を疑った。そこらのビルより高い津波は真由美に向けて押し寄せる。住民の安全の確保のために地上に立っていた真由美は、
(あぁ…ここで私は死ぬのね…最期に彼に会いたかった)
最愛の“彼”を思い浮かべ、目を瞑る。しかし、自分を呑み込み、押し流すはずの津波が来ない。
(え…?)
目を開く。そこには
「あ…」
最愛の“彼”が桜の花びらで出来た波のなか両刃の剣(正確にはCAD)を携え、立っていた。
「遅くなってごめんね、真由美」
彼を見て真由美は涙を一粒だけ流す。
「本当よ、いつまで待たせるつもりだったのよ」
「けど、ありがとう。貴将くん」
最愛の彼、四葉貴将は、笑いながら立っていた。