四葉の双璧   作:狂った道化師

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今回は特にいうことなし!!
楽しんで読んで下さい!!


編入編第2話

編入編2

〈食堂〉

貴将が、持てる全ての技術(魔法以外)を使い、食堂に辿りつき、周りを見渡す。そして顔見知りが三人、同じ辺りの席に座っているのを見つける。因みに、その三人とは、達也、深雪、エリカの事である。

そーっと達也と深雪の後ろに行き、別の事に驚き溢れているエリカと、いつものメンバー達にしーっと唇に人差指を当て、黙らせる。そして、いきなり、なんの合図もなく、貴将が二人の首に腕を回す。

「よお、久しぶりだなぁ、二人共。こうやってまともに会話するのは」

その言葉が出てきた次の瞬間、エリカのが立ち上がり、貴将に問う。

「…貴将くん?私に挨拶は無いの?いやそれよりも!三年間も何処行ってたのよ!?私も次兄上も、ホントに心配したんだからね!?」

急に怒鳴られ、ビクッとする貴将。

「ま、まあどこかは関係ないだろう?ほ、ほら、そんな事より飯食おうぜ、飯。久しぶりにエリカとも話したいし、な?」

達也と深雪の首に腕を回しながら、エリカの機嫌をとるかの様に会話する貴将。因みにに、横浜での乱闘が終わってから、修次からも同じ様な事を言われていた。

「貴将、深雪がそろそろ苦しくて気絶しそうなんだが」

「わっ!が、ごめん!痛くないか!?水飲む?痛み止め飲む?な、何が欲しい?た、達也、お願いだ、雲散霧消だけはやめてくれ!」

腕を首から離し、ポケットの中に入っているべきでない、ペットボトルに入った天然水やら、錠剤やらをポケットから取り出す。原理は、『創造』を使い、エネルギーを変換しているだけだ。だがしかし、そのエネルギーというのは、自分の周りの運動エネルギー。つまり気温。そのせいで周りの気温がどんどん低下していく。

「貴将お兄様、大丈夫ですから、気温の低下を止めて下さい」

「あ、ああ。分かった」

CADを持っていないはずなのに、気温は元に戻って行く。

そんな中、達也の友人達はある事を疑問に思っていた。

「…なあ達也、雲散霧消ってなんだ?」

その言葉に、達也ではなく貴将がビクッと肩を震わす。

「えっと、そこの達也のお友達の彫りが深い兄ちゃん、それはまああれだ。秘密ってヤツだ」

達也とレオを交互に見て答える貴将。そして、無言タイムが訪れる。だが無言タイムはすぐに終わりを迎えた。

「そうだ、自己紹介をしてなかったな。俺の名前は四葉貴将。達也と深雪とは小一から、エリカとは小四から知り合いなんだ。あと、ここの生徒会長、七草真由美さんとは婚約してて、あとは…ああそうだ。呼ぶときは貴将って呼んでくれていいよ」

さて、貴将が空気を変えようと自己紹介をしたのだが、その途中の『婚約』というフレーズで固まっていた。

「こ、婚約?貴将が、七草会長と?え、まさか貴将って、十師族…?」

恐る恐る、という風に幹比古が貴将に聞く。

「ああ。四葉元造の孫、十師族四葉家当主四葉真夜の実の息子だ」

周りが惘然とする中、貴将が話しかける。

「で、こっちの自己紹介は終わったし、俺は皆と仲良くなりたいんだ。だから、君達の事も教えてくれないかな?」

だがしかし、レオ達からの自己紹介は無かった。正確にはしようとした。だがしかし、食堂にやってきた(森崎を筆頭とした)一のAの連中が、貴将が達也達と食事を取ろうとしているのを見つけ、こちらに移動してきて、貴将に話しかけたからである。

「貴将くん、そっちの人達と話すより俺らと会話した方が有意義だよ。僕達も君の話を聞きたいんだ」

自分達が達也達よりも上の存在だという様に貴将に話しかける森崎。

それを聞き、達也達はため息をつき、貴将は森崎達の方を振り向き、無表情のまま見つめ、そして数秒間を空けて口を開く。

「お前達は自分達が達也より優れていると思っているのか?」

森崎達は、貴将が遠回しに、お前達は達也より優れていない、と言われている事が分かった。分かってしまったが故に、プライドに傷が付く。

そのプライドを更に抉る様に貴将が口を開く。

「そこのエリート気取り。お前は俺のライバルよりも自分が優れていて、その気になれば一瞬で達也の意識を奪えるのか?」

暗に、出来ない、と伝える。

「それでもお前達は自分達と話す方が有意義だと言えるのか?」

その言葉を残し、貴将は達也達の方に向き直る。

「じゃ、自己紹介してもらっていいかな?」

何も言えないまま、森崎達は食堂を後にした。

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