ここは常盤台の寮、御坂はここで白井と暮らしている。今は
放課後で、二人は一度ここに戻ってから互いの私情に入る。
「お姉さま!今日も行かれるのですか?」
「え!?うん。そうね」
御坂は朝霧と会ってからほぼ毎日、あの公園に居た。
会いえない日もあるが、大抵は朝霧とそこで
サイダーを飲みながら談話をしている。
「お姉さま、まさかたとは思いますが殿方と
会ってるのではないでしょうね?」
「そ、そんなわけないでしょ!私にそんなのが
いるわけないじゃない」
「ですわね。でも、お姉さまを狙っている殿方は
大勢いるので気を付けてくださいませ」
「わかってる。それじゃ行って来るわ」
御坂は先に部屋を出た。寮を出るまではこの常盤台の
エースという感じの表情で、通りすがる生徒達に
笑顔であいさつをかわしながら歩く。
寮を出て、少し離れた所に来ると、御坂は顔が
少し緩む。そして、公園にたどり着いた。
今日はまだ朝霧は来ていなかった。御坂は先に自販機で
サイダーを出そうとした。
この前までは『チェイサー』と叫びながら蹴って
いたが、今は朝霧がやっている様に、手を自販機に
当てて、御坂の場合は電撃を流し、それでジュースを
出していた。
でも、いつも出るわけじゃない。二人が良く買う
様になってからか、出る回数が減っていたのだ。
「ああ~!今日もなしか」
御坂は何度か試したが、他のばかりが出て肝心の
サイダーが出て来なかった。
落ち込んでいると、顔に何かが当たり御坂は
驚いた。
「わっ!?あ!先輩」
「おう。また不発か?」
「ハイ。もしかしてなくなったんですかね」
「かもな。ここ、補充してるとこ見たこと
ないしな。元々、この公園も人がすくないから
ほかられてるかもな」
「そうですねって、先輩がもってるそれは?」
「ああ、これか?別のとこで見つけた!
ここのがないかもって思ってな。ほら」
「あ、ありがとうございます」
御坂は素直にうれしかった。朝霧からもらった
事に。
二人はベンチに座り、サイダーで乾杯をして
から飲み、談話をする。
夕方になり、もうすぐ帰る時間になる。御坂は
この時間になると少しさびしくなる。
「さて、そろそろ帰るか」
朝霧は御坂にまだ何も感じてないので、普通に
言えるが、御坂は言えなかった。
「お前はまだ残るのか?」
「いや、わ、私はその」
と、御坂が戸惑ってる時、二人に近づく
男達が居た。
「お!こんな所に可愛い子がいるぞ」
「本当だ!誘おうぜ」
どうやらチンピラの様だ。人数は五人居た。そいつら
は先に立ち上がっていた朝霧を無視して御坂の
方に向かって行った。
「お嬢ちゃん!俺達と遊ばないか?」
「楽しい事しようぜ」
お決まりのセリフを言うチンピラ。御坂はこの手に
は慣れていた。そのつど自分から退治してきたが
今は朝霧がいる。できるなら大人しくしてたいが
朝霧には普段の自分もわかってるから、大人しく
してても何してんだ?と言われるだけだった。
なので、御坂はいつも通りに退治しようと
したが、以外にも先に朝霧が動いた。
「おい、そいつは俺の連れだ!」
「あ!?なんだお前」
「まさか、彼氏か?へっ!見た目だけだな!
そこに居たのにも気づかなかったぜ」
チンピラ達は朝霧を囲んだ。それに御坂は
どうにかしようと思ったが、その前に彼氏か?と
言われ、それに反応し、顔を赤くしていた。
「よし、こいつを倒してお嬢ちゃんと
遊ぼうぜ」
「ああ。さっさと片付けてやる」
チンピラ達は能力を解放した。どうやら一応
能力者の様だが、朝霧は驚かず相手の出方を
見ていた。
「よし、行くぞ!全員でかかれ」
言葉通り、全員が一斉に朝霧に攻撃をしかけて
行った。そして。
御坂がその音で普通になり、朝霧の方を
見た。そこにはチンピラ全員が倒されていた。もちろん
朝霧は無傷だ。
「先輩!」
「まったく。こういうバカはうざいな!おう
大丈夫か?」
「はい。私は大丈夫です。あの、ありがとう
ございます」
「まぁいいさ。でも、次からは自分で片づけ
ろよ!お前ならできるだろうからな」
「ははっ!そうですね」
御坂は笑ってごまかした。それはできるなら
朝霧の前では大人しくしていたいからだった。
朝霧は一人で帰る予定だったが、今みたいな
事もあるので、とりあえず御坂を常盤台の
寮まで送って行く事にした。
「じゃぁまたな」
「うん。また、会いたいです先輩」
「・・・そうか」
朝霧は一度御坂の顔を見てから帰って行った。御坂は
今言った事を部屋に戻ってから思いだし
思いっきり赤面しながら恥ずかしがった。