とある少女の恋情   作:闇夜の主人格

3 / 5
御坂の恋の病?

 授業中、いつもなら皆の見本にもなっている御坂だが、今彼女は

朝霧の事で頭がいっぱいで、授業を聞いてなかった。

 

 「御坂さん!!」

 「!?ハイ??」

 

 御坂は呼ばれて気づき、いきおいよく席を立ってしまった。

 

 「どうしました?あなたが集中してないなんて」

 「すいません。遅くまで勉強をしていたので少し

寝不足でして」

 

 御坂はとっさに嘘をついてしまったが、御坂のいう事は

信頼できるというほど、日ごろから優等生なので

皆それを信じてしまった。

 先生もそれならしかたないと甘い注意で終わり

授業は再開した。

 

 休み時間、御坂はクラスメイト達に囲まれる。いつも

そうだが、今日はさっきの事があり、よけいに話を

もちかけられた。

 その話の中でクラスメイトがそんな真面目なお嬢様の

御坂の恋人になる人がいるのかという話題になった。

 普段の御坂ならないないと笑って、返すが今は

思いっきり心当たりがあるので、黙っていた。

 

 放課後、今日は公園には行けない御坂。それは、黒子から

の誘いで、いつものメンバー、佐天涙子、初春飾利と

買い物をする約束があったのだ。

 その買い物を終え、ファミレスによる御坂達。皆が

注文をしていると、御坂がボーっとしているのに佐天が

気づいた。

 

 「御坂さん!もしもーし!!」

 「!?ああ、ごめん何?」

 「注文、何します?」

 「そうね、じゃぁ私はこれで」

 「わかりました。じゃぁこれでお願いします」

 

 注文が終わってからも御坂は窓の外を見て、黄昏ている

感じだった。それはさっきの買い物の時も同じだった

ので、初春が御坂に聞いてみた。

 

 「あの、御坂さんどうしたんですか?何か悩み事

でもあるんですか?」

 「え?そ、そう見える」

 「見えますわよお姉さま!今日だけではなく、最近

ずっとそんな調子ではありませんか」

 

 黒子はすぐに気付いていた。御坂の様子がおかしい

事に。

 

 「もしかして恋の悩みですか!!」

 

 佐天がいきなりテンション上げて聞いてきた。それに

御坂はあせった。

 

 「こ、恋なんてしてないわよ!!うん、全然してない!」

 「御坂さん、顔真っ赤ですよ」

 「お姉さまバレバレです」

 「バレバレって、だから、してないわよ」

 「してないならそんなに慌てないんじゃ」

 「うっ!それは」

 

 顔を真っ赤にして下を向く御坂。

 

 「まさか、お姉さまの方から殿方に好意を持つような

事があるなんて。それでお姉さま、その殿方はどのような

方なのですか?まさか、あの方ですか?」

 「え?あ、いや、たぶん黒子知ってる方じゃないわ」

 「なんと!他の殿方がいたのですか?」

 「でも、御坂さんが好意を持てる人って、どんな

人なんですか?」

 「そうですね。御坂さんほどのお嬢様なら相手も

 王子様の様にカッコいいんでしょうね」

 

 二人も御坂に聞く。特に初春は常に御坂をお嬢様

意識してるのでテンションを上げて聞いてきた。

 

 「えっと、それは・・・ごめん、また今度

話すね。じゃぁ」

 「あ!御坂さん」

 「お姉さま!!」

 

 御坂は慌てて店を出てしまい、そのまま

あの公園に向かった。

 

 公園につく前に御坂は落ち着きを戻し、いきなり

飛び出した事を後悔し、黒子にメールをし

二人に後で謝るからと告げた。

 走ってきたので喉がかわき、いつものようにジュースを

買おうとしたが、自販機に手を振れても電撃を流さず

茫然としていた。

 もうすぐ完全下校の時間なので、もうここには朝霧は

来ないとわかっている。だから、余計に御坂はここに

来た事で寂しさが増してしまった。

 

 「帰ろう」

 

 御坂はジュースを買わずに帰った。寮に戻っても

黒子がジャッジメントから帰って来るまでに、眠りに

ついてしまった。途中、黒子が話しかけているのに

気づいたが、御坂は返事をしなかった。

 朝、御坂は黒子より先におき、教室に向かったが

御坂は元気がなかった。それは授業が始まってからも

同じで、御坂は教科書も開かずに、机に顔を当てる

感じになっていた。

 この日御坂は誰とも話をしなかった。

 

 そして、この日から放課後の公園に、朝霧も

現れなくなり、御坂はますます元気が

なくなってしまっていた。

 それは完全に片思いをする側の恋の病だった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。