人外召喚士が異世界から来るそうですよ?   作:猫屋敷の召使い

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ミスって投稿しちゃったけど削除するのも失礼な上、めんどくさいのでこのまま放置!

とりあえず最新話です!






閑話3~蒼奇の里帰り~

 元の世界へと帰ってきた蒼奇は世界各地にある世界門を探し出しては【暴食】を使用して、一つ残さず喰いまわっていた。

 そして今、最後と思われる世界門を喰った。

 

「・・・よし。これで全部か?・・・それにしても、これだけ喰ってもまったく情報が得られないとはな・・・」

「・・・・・・・・・あー!!先生、いたー!!」

「・・・・・・・・・あぁ。また面倒な奴が・・・」

 

 蒼奇の後ろにストレートで金の長髪を持つ少女が現れて大声を上げる。

 

「世界各地にできてた世界門、師匠の仕業でしょ!?アレのせいで私達迷惑して―――――」

「ストップだ。それについて話をしに来た。まずは各地の世界門は俺のじゃない」

「えーうそだー!あんな数開けるのなんて師匠ぐらいじゃん!」

「だから話すと―――――」

「あ、それよりさー!」

「・・・話を、聞け!!」

「みぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 ついに蒼奇は我慢の限界がきて少女にアイアンクローをかける。少女は両手で必死に蒼奇の手を引きはがそうするが微動だにしなかった。

 

「俺は!なんと!言った!?さっき!話に来たって!!言ったよなぁ!!!?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃ!!!?頭がつぶれるから放してぇぇぇ・・・・・・」

 

 少女の語尾が小さくなると抵抗していた両手が力なく垂れさがる。

 

「・・・起きろ」

「ごっふぇいっ!!」

 

 蒼奇は頭を手放して少女を地面に落とす。ただし顔面から。

 

「ヒドくない!?女性の顔を傷つけるなんて!?」

「鏡見ろ。ケガなんざしてないだろうに。上級に属するお前がその程度で傷なんぞつくかよ。なぁ、鏑木ミカ?」

 

 この金髪の少女はあの鏑木ミカだ。ジャックとその製作者であるウィラ=ザ=イグニファトゥスが恩人と呼ぶ人物だ。

 

「それでも常識ってものがさぁ!!」

「それよりも他の奴らは?緊急事態だ」

「・・・もしかして先生、かなり焦ってる?そんなにヤバイの?」

「ああ。だから、早く教えてくれ。他の奴らは?」

「・・・もうみんな集まってる。着いてきて」

 

 そういうとミカは世界門を開き、着いてくるように促す。そして二人は門の中を進んでいく。

 

「ああ、そうだ。お前って以前にジャック・オー・ランタンとその主人を助けたことは覚えてるか?」

「え?うん。覚えてるけど、なんで?」

「偶然出会ってな。改めて礼を言っておいてほしいと言われた」

「むー、気にしなくてもいいのに・・・。それより、もう着くよ」

 

 ミカがそんなことを言うと突然開けた場所に出る。そこには長机と椅子、それに座る四人の人影があった。

 

 

 

「遅刻ですよ、師匠」

「山田か。遅れて悪いな。文句はミカに言え」

「ちょっと先生ヒドくない!?」

 

 一人目は教え子内実力トップの山田✟黒炎の竜騎士(ダークフレイム・ドラグーン)✟。見た目は黒髪の普通の青年だが戦闘になるととてつもない力を発揮する。

 

 

 

「・・・・・・遅い」

「ミリア。わざわざ引きこもってるところを出てきてもらって悪いな」

 

 二人目はローブを羽織っている茶髪のボブカットに眼鏡の少女、ミリア=フォーサイス。例の等価交換が裸足で逃げ出す錬金術師だ。見た目は少女だが年齢的には成人している。

 

 

 

「・・・・・・・・・」

「・・・相変わらず無口だな、ジョン」

 

 三人目はジョン=ドゥ。寡黙で厳つい顔の武具職人の大男だ。蒼奇の影の中で容易に使えずに肥えている武具は彼の作品だ。名前に関しては蒼奇が調べても情報が出てこなかったが、義理堅い男なので信頼に値する人物である。

 

 

 

「・・・・・・・・・他の女のにおい・・・」

「おっと!その話はひとまず会議のあとにしようか?玲那(れな)

 

 四人目は十人中十人が振り向くような大和撫子、御明玲那(みあかしれな)。蒼奇のことを溺愛するヤンデレ少女だ。全力を()()()()()()()今の山田さえも上回ると蒼奇が予想している人物だ。

 

 

 

 ここにいるミカを含めた五人は教え子の上位五位の面子だ。

 

 そして蒼奇とミカが椅子に座り、蒼奇が言葉を発する。

 

「それじゃあ、会議を始めようか」

「「「「「・・・・・・」」」」」

「まずは先ほどすべて処理した世界門のことからだな」

「そうだね。あれは先生の仕業じゃないってのはどういうこと?」

「「「「・・・!」」」」

「俺は世界門は開いたら必ず閉じている。ミカ、お前にもそういう風に教えたはずだ。今回のことは俺と、そして教え子たちの仕業でもないだろうな」

「・・・なんでそう言い切れるんですか?師匠」

「・・・お前らは、久留井鏡夜のことを覚えているか?」

「・・・?はい。あれほどのことをしたんですから、そりゃ覚えてますよ?」

「・・・・・・うん・・・私でも・・・わかる」

「・・・・・・(コクリ)」

「蒼奇、を裏切った奴、を忘れるわ、けがない」

「あ~、あの戦犯ね。そいつがどうしたの?」

 

 五人がそれぞれの反応を見せる。

 

「・・・あいつの犯行は誰かに操られて行動した疑いが出てきた。この俺にすらバレずに、鏡夜を洗脳していたようだった」

「「「「「・・・!?」」」」」

 

 蒼奇のその言葉に五人が驚き、息を呑む。

 

「だから今回のことも鏡夜を洗脳していた奴の可能性がある」

「ですが、なぜ?」

「下級の教え子を攫って自身の駒にするため、だろうな・・・」

「・・・そう、ですか。目的はやはり、師匠ですか?」

「ああ。俺への挑戦状か宣戦布告か何かだろう」

「・・・・・・・・・一人で、いいの?」

 

 ミリアが心配そうな声を蒼奇へかける。

 

「それについての役割をお前らに与える。だが、教え子については師の俺がどうにかする。お前らはこれ以上被害が出ないように努めてほしい」

「「「「「・・・」」」」」

 

 五人は蒼奇の言葉に無言で了解する。

 

「まずはミカ。これを渡しておく」

 

蒼奇は影から一冊のノートを取り出して渡す。

 

「他人が開いた世界門の閉じ方が書いてある。他の奴らと協力しろ」

「うん。わかったよ。ていうか、もっと早く教えてよ」

「忘れてたんだよ。正直悪かったよ、ミカ。次に山田は上級と中級をまとめ上げてくれ。下級を護衛するようにして、なおかつ中級は常に二人か三人で行動するように伝えろ」

「はい。承りました」

「ミリアはいつも通り薬を作ってくれ。影をつなげておくからエリクサーとかができたら影に入れてくれ」

「・・・・・・・・・うん・・・がんばる」

「ジョンもいつも通り装備品を作ってくれ。今回は洗脳とかの他者からの干渉を無効化か防止できるものを。素材は影から提供する。つなげておくから自由に出してくれ」

「・・・・・・・・・(コク)」

「それと全員に連絡用の腕輪を渡しておく。何かあったら連絡しろ」

 

 蒼奇はそういって玲那以外の四人に腕輪を渡す。

 

「・・・私の役割、は?」

 

 玲那が蒼奇に疑問の声を上げる。

 

 その疑問に蒼奇はすぐに答えた。

 

 

 

 

「玲那は・・・俺に着いてこい。お前の力が必要になるかもしれない」

「・・・・・・!!」

「「「「・・・!?」」」」

 

 全員が驚く。

 当たり前だ。玲那の力は強大だが扱いが難しく、本人ですら一割もうまく扱えていない。その状態で上級に名を連ねている時点でどれだけ強力かはわかる。

 

「ちょっ、先生!?本気!?」

「・・・・・・・・・きけん・・・」

「・・・・・・(コクコク)」

「・・・・・・玲那の力を借りた師匠と戦いってみたいな・・・」

「ちょっと!?そこの中二病戦闘狂!!変なこと考えてないで先生を説得してよ!!?」

 

 四人?が必死に止めようとしてくるが、

 

「悪いが、十二分に準備しておきたい。そのためには玲那の力が使える状態が望ましいんだ」

「私は着いてく、よ?」

「でもっ!玲那の力は使い勝手は良いけど、その分危険も・・・!!」

「わかっている。だが事実、何があるかわからない相手だ。下級程度を手駒にしているとはいえ、侮れない。鏡夜ですら多くの力を与えられていた。何があってもおかしくはないんだ。だからこその玲那だ。そこのところをわかってほしい」

「・・・・・・うぐぐぐっ・・・これ以上、なに言っても絶対に曲げる気はないんでしょ?」

「「当然」」

「・・・はぁ~・・・わかったよぉ。使うときは世界の方を気にかけてあげてよね?」

「ああ、使うときは別世界に引きずり込んでから使うさ。・・・・・・じゃあ、解散だ。それぞれさっき言ったことを頼んだぞ」

「「「「はい」」」」

 

 玲那以外の四人は返答するとその姿が消える。

 

 

 

 

 

「・・・・・・本当、について行ってもいい、の?」

「・・・・・・うん。正直言うと僕の力よりも、君の力の方が制御しやすくてね・・・世界を壊さないようにするならその選択をした方が楽だったっていうのはあるよ」

「・・・やっぱり、そうなん、だ。それで・・・」

「ん?」

 

 

 

「私の蒼奇を奪おうとしたのはどこの雌猫?今はどこにいるの?ねぇ教えて?教えてよ蒼奇。すぐに殺しに行かなきゃいけないから。ああ、でも蒼奇が大切にしてる人なら殺しちゃったら嫌われちゃうよね・・・?なら拷問にかけて痛めつけて近づかないように教え込むことで我慢しなきゃ、だめだよね。あ、それと雌猫は何人いるの?複数人の女のにおいがするんだけど?ねぇ何人なの?その女たちの場所は?関係は?もういっそ蒼奇を監禁した方がいいの?私を放っておいて他の女と触れていたの?私だけじゃダメなの?私に飽きちゃったの?それとも、私だからダメなの?・・・ねぇ、ねぇねぇねぇ?答えて?」

 

 

 

玲那の独特な区切る口調がなくなり蒼奇に詰め寄る。

 

「・・・た、ただの教え子だよ。向こうでできたね。それに僕はほとんど直接は指導していない。他の人たちもただの仲間だったり、愛玩動物だったりだよ・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・」

 

 静寂が空間を包み込む。蒼奇の額に冷や汗が流れる。選択を間違っていないかを心配しながら、玲那の返答を待つ。

 

「・・・」

「・・・そっか!それなら大丈夫だ、ね!」

「・・・う、うん。玲那が心配するようなことは何も無いよ」

「そうだ、ね。それで私達はこれからどうする、の?」

「少し、一人にさせてほしい。後で迎えに行くから」

「は、い」

 

 玲那はそう言ってその空間から消える。

 

 

 

 

 

 

「・・・ふぅ。・・・玲那を連れていくなんて判断、早まったかなー・・・」

 

 

 蒼奇は一人になったその空間で早くも自身の決断を後悔していた。

 

 




次は一週間以内に投稿予定です!
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