人外召喚士が異世界から来るそうですよ?   作:猫屋敷の召使い

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ウロボロスの連盟旗
離脱&今後


 ―――〝ノーネーム〟本拠、正面口大広間。

 現在そこには昼食を取り終えた年長組とメイド組、そしてジンがいた。ジンは全員が集まっているのを確認するとこれからのことを説明し始めた。

 ジンとペスト、里桜はこれから〝サラマンドラ〟が治める五四五四五外門へ『〝階層支配者〟の召集会へ同席を求む』という招待内容によって向かうことを告げる。すでに魔王連盟との交戦経験もあり二体の魔王も退けている〝ノーネーム〟にも招待状が来たのだ。

 

「十六夜さんたちは三日前から五四五四五外門に行って打ち合わせに入っている。僕らも今日中に合流する予定だ。今度の遠征はいつもより長くなるかもしれない。みんなもそのつもりでコミュニティを守ってほしい」

「「「「「了解しました!!!」」」」」

 

 それを聞いた年長組の子供たちは大声で返事をして、今日の作業に取り掛かった。その様子を見届けたジンは居残り組のレティシアと白雪姫に向き直る。

 

「レティシアさん、白雪様。蒼奇さんがいない分、留守をお願いします」

「心得た・・・。蒼奇が帰ってきた際にはそちらに向かわせるとしよう」

「はい、お願いします・・・」

 

 このときすでに、最強の支配者だった白夜叉が退き、そして蒼奇が〝ノーネーム〟の下を離れてから二か月が過ぎていた。

 

「・・・ねぇ、ジン。一体マスターはどこに行ったのかしら・・・」

「・・・わからない。それでも蒼奇さんが『戻る』と言ったからには必ず帰ってくるよ」

 

 そういってジンは自身が持っている蒼奇からの手紙に視線を向ける。

 

『しばらく私情で動かないといけなくなったからしばらく〝ノーネーム〟を離れます(´;ㅿ;`)!用事が済むか目処がついたら戻りますm(_ _)mあの三人のリードは黒ウサギに任せたよ( ´•ω•` )!』

「「・・・・・・」」

「何度みてもふざけた手紙ね・・・!!」

「ま、まぁ落ち着きなよ・・・。蒼奇さんなりの心配させないための配慮かもしれないんだから・・・たぶん」

「あーもう!あのクソマスター!!」

 

 自身のマスターに対する文句を叫び続ける少女とそれを宥める少年の姿がそこにはあった。

 

 

 

 

 

 

 ―――〝ストレンジャーズ〟拠点、幹部会議室。

 円卓があり六つの椅子が置かれていた。それぞれの椅子に一人ずつ座っていた。そこには創設時の五人、そして蒼奇の六人が集まっていた。

 

「えっと、とりあえず今日は前々から言ってあった五四五四五外門で行われる召集会について一先ず、話そう、か?」

「・・・ミカ。リーダーならもっと自信をもって進行役をしろ」

「わかんないよー!!リーダーってなに!?自信ってなに!?もうなんもわかんないよー!!?」

 

 うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!と頭を振り回して叫ぶミカ。そんなミカにネロが近よって触手を伸ばして頭をなでる。

 

「ネロォォォォ・・・。私の味方は「とりあえず、さっきミカが言っていた通り召集会について話そうか」「「「「わかりました」」」」・・・うううぅぅぅぅ・・・」

 

 役に立たないミカを放置することに決めた蒼奇は進行役となり会議を進める。

 ミカはショックで円卓の上に顔を突っ伏す。

 

「今回の〝サラマンドラ〟で行われる召集会では魔王連盟について話し合いが行われるはずだ」

「・・・師匠でも魔王連盟の全貌はまだ見えていないんですか?」

 

 山田が蒼奇に質問をする。

 

「そうだね。所属しているだろうと思われる魔王は何人かは予想出来てるけど全貌はまだかな」

「そうですか。・・・それで、今回は介入か何かするんですか?」

「そこなんだよなぁ・・・。別にしなくてもいいとは考えているんだがぁ~・・・。まぁそのための会議だよ。君らの意見を聞きたいんだ。それに、おそらくは今回も魔王が現れる。ゲームこそしないかもしれないが・・・」

「・・・そういえば〝サラマンドラ〟には彼が?」

「彼?・・・ああ、シンのことかい?いるよ」

 

 五人はシンが、久留井鏡夜がいると聞くとわずかながら顔を顰めた。

 

「・・・僕は介入をすべきだと考えますが、」

「が?」

「表には出ないようにして裏で動いた方がいいと思います。彼には、シンには顔を合わせたくありませんので」

「・・・了解!他の四人は?」

 

 未だ顔を突っ伏しているミカと二人で進行していたために眠りかけていた三人に声をかける。

 

「・・・・・・・・・私は、召集会にいる生産系コミュニティの人に会って話をしてみたい」

「・・・俺もだ」

 

 生産者の二人はやはり物を作る一人として他のコミュニティの作品が気になる様だった。

 

「そうかい?・・・うん。それはそれで繋がりを作れるかな。それはいいよ。けど僕のことは伏せるようにね。あそこにはミカの知り合いがいるから案内を頼むといいよ」

「えっ?知り合い?でも私、ここに来たばかりで知り合いなんて・・・」

「前に言っただろう。お前が助けたジャック・オー・ランタンにあったって」

「あっ!あの人たちか!」

「そうだよ。だからこれを機にあってくるといいよ」

「うん!」

 

 ミカは先ほどまで突っ伏していたのが嘘かのようにご機嫌になった。

 

「玲那はどうする?」

「・・・此処、に残る。〝ノーネーム〟に、あった時に、困る」

「そっか。わかったよ。じゃあ、まとめようか」

 

 蒼奇は皆の意見をまとめたことを話し始める。

 

「ミリアとジョン、ミカは表で生産系のコミュニティと接触してつながりを持つように。山田は、そうだね。上級か中級の子を何人か連れて裏で巡回。玲那は非常事態が起こるまでここで待機。・・・うん、こんな感じかな?みんなはこれでいいかい?」

「「「「構いません」」」」

「いいよー」

「じゃあ、それぞれ動いていいよ」

「「「「「はい」」」」」

 

 蒼奇がそう声をかけると玲那以外の四人が姿を消した。おそらく空間を移動したのだろう。

 会議室には蒼奇と玲那の二人が残された。

 

「・・・これで何もなければ最良なんだけど、無理だろうなぁ・・・」

「・・・う、ん。たぶん、無理」

「だよなぁ・・・ああ、考えたら頭痛くなってきた・・・。玲那、僕は部屋にいるから何かあったら呼びに来て。しばらくは一人になりたいからついてこないでね?」

「・・・・・・・・・・・・わか、った」

「・・・」

 

 蒼奇は玲那の返答に大分間があったことでついてくる気だったんだと悟り、訝しげな眼を向ける。

 

「・・・大丈、夫。ついていか、ない」

「・・・それなら、いいけど」

 

 蒼奇は改めて拠点の中にある自身の部屋に転移した。そして着いてすぐにベッドに仰向けに倒れ込む。

 

「・・・はぁ。それにしても結局、二か月間調査し続けても一切の情報はなし、か。さすが腐っても僕ってところかな・・・?」

 

 そういって蒼奇は腕で目を覆う。頭の中では他の蒼奇がいつ仕掛けてくるかの可能性を考えていた。しかし、自分ならば、と考えても相手はさらにその裏をかいてくる可能性が存在する。なにせ相手も自分と同じ考えを持っているのだから。

 そこまで考えた蒼奇はいたちごっこになると感じて考えるのをやめた。

 

「・・・今から心配しても、仕方ない。その時にならないと、まったくわからないな・・・。でも、精一杯、楽しもう。僕らしく、いつも通りに」

 

 そんな独り言をつぶやき眠りに落ちていく。

 

 

 

 

 




次も少し遅れるかもしれません・・・。
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