ハルケギニアの[使い魔]光の戦士 作:シャイニングピッグEX
ほんとこんなことしか言ってないのは気のせい?
零達がアングロスを倒し、フーケを捕まえた数日後、零とルイズは王宮へ呼ばれていた。
二人は、アンリエッタの前で並んで立っていた。
「おめでとう、ルイズ・フランソワーズ。」
「この私がシュバリエの爵位を賜るなど勿体無いことでございます。」
「あなた達はそれだけの事をしたのだもの。城下を悩ませていたあの盗賊を捕らえてしまうなんて、頼もしい使い魔さんもありがとう。」
「いや、俺はなにも・・・。」
零は頭を掻きながら言った。
「私の大事なお友達を、これからも宜しくお願いしますね。」
アンリエッタは微笑みながら言った。
すると、ルイズが零の前に立ち塞がった。
「いけません姫様!こんな使い魔に手をお許しになるなんて!」
「貴女を守ると言う事は、私に忠誠を誓うのも同じ。忠誠には、報いる所が無ければいけません。」
アンリエッタはルイズを優しく諭し、ルイズは渋々と言った感じで零の前からどいた。
「レジスタンスが忠誠、か。反逆するとこも無きゃ意味ないか。」
零は出された手を待った。
しかし、何もこず、零は目を細めた。
「・・・やっぱり犬扱い?」
「違うわよ。砕けて言えばキスして良いってこと。」
ルイズは零に小声で言った。
「キ!?・・・う~ん、霊夢に怒られそう・・・。」
「早くなさい。失礼よ。」
「そ、そうか・・・。失礼します。」
零はしゃがみ、手の甲にキスしようとした時だった。
「あっ!?」
ジャージの裾を踏んづけてしまい、零の唇はアンリエッタの唇と重なった。
零はルイズに嫌と言う程殴られ、身体中に痛みが走った。
「申し訳ありません!ほら!アンタも謝りなさいよ!」
「あの、ルイズさん、身体中が痛くて体を折ることすら難しく・・・あうっ!」
零の腰から鈍い音がした。
仕方なく、零はルイズに半ば強制的に土下座させられた。
「すいません・・。でも、キスして良いって言うし、ね?」
「唇にするバカが何処にいるのよ!」
「はい。」
零は片腕を挙げた。
すると、またルイズの拳が飛んだ。
「ぐはっ!」
零はその場に倒れこんだ。
「い、良いのですよ。忠誠には報いねばなりませんから・・。」
そう言うアンリエッタも苦笑いをしていた。
「実は、あなた達にお願いがあるのです。」
そして、アンリエッタは顔を戻して言った。
「何でもお申し付け下さい。死ねと言われればすぐにでもこのバカ犬をこの窓から身を投げましょう。」
「俺はそんなやわじゃねえっての・・。」
零は頬を撫でながら言った。
「暫くの間、あなた達に町で暮らして頂きたいのです。」
「「町で?」」
そして、零とルイズは服屋で適当な服を買った。
「う~ん・・・地味ね。」
そう言うルイズの服は驚くほど無難な黒い服だった。
「平民に化けるためだし、しょうがねえって。お前自身もそう言ってただろ。」
「でももう少しマシな服でも良いと思わない?」
「あのなぁ・・・まあ、役目を果たせるなら何でも良いけどさ。」
「当たり前でしょ。」
零はアンリエッタから書類を渡された時の事を思い出した。
『王室発行の身分証明書よ。』
『私達に町の諜報活動を?』
『近頃、一部貴族による平民に対する横暴の噂をよく耳にします。周囲の者に訪ねても、貴族は平民の規範であり、そんな事があるはずない、と。ですが、あなた達とモット伯との一件を見ても噂とは思えないのです。』
『!』
『そこで、極秘裏にあなた達に町での動向を探って頂きたいのです。とても、難しい仕事ですが・・。』
『承知いたしました姫様!この一命に代えましてもお務め果たします!』
「・・・こんなんで大丈夫かな・・・。」
「次は馬ね。」
「はいはい。・・・って馬!?」
しかし、馬は買わず、引き続き町を歩いた。
「全く、馬が400エキュウもするなんて、馬一頭で頂いたお金がおしまいじゃない!」
次は、泊まるための宿を探した。
「200エキュウですって!?」
「ウチは貴族も宿泊される最高級店でね。」
二人はその宿を出た。
「お金が全然足りないわ。」
「何であんなとこ来たんだよ。安い所でいいだろ。」
「駄目よ。安物の部屋じゃ眠れないじゃない!」
「・・・毎日藁で寝てる俺がバカみてえだ。この仕事は貴族には無理な仕事だってこった。」
「良いわよ、私1人でなんとかするから。」
「なんとかって、どうすんだ?」
すると、ルイズは急に立ち止まった。
「ついてこないで!」
そう言ってルイズは何処かへ消えた。
零は無言で首を傾げ、両手を水平にした。
零は1人になり、噴水の近くに腰かけた。
そして、スマホを取り出した。
『どーしたのー?』
「シルバーブルーメか。丁度良かった。」
『?』
「ちょっとルイズの動向を探ってくれ。」
『はーい!りょーかーい!』
零はスマホからシルバーブルーメを怪獣の姿で出し、手のひらより小さくさせた。
「良いか、絶対見つかんなよ。」
シルバーブルーメは敬礼するかのように触手を頭に当て、ルイズを探しに飛んでいった。
そして、一時間後にシルバーブルーメが戻ってきた。
「どうだった?」
シルバーブルーメは人間の姿になって空中から降りた。
「・・・カジノで増やそうとしてた。」
「ええ~・・・それ大丈夫か?まあ、いっか。お疲れ様。」
「またなんか美味しいの頂戴ね。」
「お前そう言ってこないだどんだけ食ったんだよ・・・。料理長腕死んでたじゃねえか。」
「あははは。」
そう言ってシルバーブルーメはスマホに戻った。
そして、数時間後にルイズと再会した。
金の状況はあらかたわかっていたので、聞くことは無かった。
「そんで?どうすんの?」
「お金の工面にも苦労された筈だわ。また借りになんていけないわよ。」
「それで馬が欲しいだの、高い宿だの・・・呆れるにも程があるぜ・・。」
今回はここまで。
結構中途半端ですいません。