ハルケギニアの[使い魔]光の戦士   作:シャイニングピッグEX

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皆さんお待たせいたしました。

色々都合が重なって、投稿出来なかったのですが、ようやく投稿できます。


二人のバイト(後編)

零とルイズは噴水の近くで座り込んでいた。

 

「トレビア~ン。」

 

すると、横から声がし、その方向を向いた。

 

「?」

 

「綺麗な顔立ちだわ~。見たところ何やらお困りの様子だけど、ボンジュール、ボン。見ての通り、私は怪しい者じゃあ~りませ~ん。」

 

その男性は女性の様なしゃべり方で奇妙な踊りを踊りながら話した。

 

「いや、何処をどう見れば怪しくないんだ・・。」

 

「私の名前はスカロン。この先で宿を営んでる~の。」

 

そう言ってスカロンは零に顔を近付けた。

 

「や、宿?」

 

零はスカロンを引き離しながら言った。

 

「そう、宿!あなた方にウチの部屋を提供してあ~げましょうか?」

 

「本当か!?」

 

「零!」

 

「た・だ・し!条件が一つだけ。」

 

スカロンはルイズを指差しながら言った。

 

 

そして、二人は宿へ移動した。

 

スカロンは何人かのメイドの衣装を着た女性達の前にいた。

 

「良いこと?妖精さん達。」

 

「「「はい!スカロン店長!」」」

 

「違うでしょ~!店内では、ミーマドモアゼルとお呼びなさいといつも言ってあるでしょ~!」

 

「「「はい!ミーマドモアゼル!」」」

 

「ん~!トレビア~ン!さて、妖精さん達に嬉しいお知らせ。今日はなんとここ、魅惑の妖精亭に新しいお仲間が出来ます!ルイズちゃん、いらっしゃ~い!」

 

スカロンに呼ばれ、ルイズは他の女性達と同じような格好をして出てきた。

 

「ルイズちゃんはね、お父っつぁんに博打のカタに売り飛ばされそうになった所を、お兄さんと町まで逃げてきた可哀想な子なの!」

 

「ル、ル、ルル、ルイズなのです~!よ、よ、よよ、よろしくお願いなのです~!」

 

ルイズはぎこちない挨拶をした。

 

「はい拍手ー!」

 

スカロンの合図で女性達、いや、妖精達はスカロンの合図で拍手をした。

 

零は、その光景を厨房から見守っていた。

 

「うわあ・・・ありゃ相当怒ってんな・・・。」

 

【だからとは言え・・・。】

 

[俺達が行く訳にもいかないしな・・・。]

 

「新人さん!さっさと皿磨くの手伝ってよ!もう開店なんだから!」

 

「あ、はい!」

 

零は厨房にいた女性に怒られ、水道に向かった。

 

「・・・しかも私達もやるの?」

 

実体化したゴモラも愚痴を吐いた。

 

「少しでも、ね。」

 

「あなた達もさっさとやってね!」

 

「「「「「は~い。」」」」」

 

ゴモラ達も水道で皿を洗い始めた。

 

零は皿を洗いながら女性と話し始めた。

 

「可愛い妹さんだね。」

 

「ま、まあ。」

 

「ふ~ん。」

 

「な、何ですか?」

 

「んーん。あたしジェシカ。あんたは?」 

 

「零です。」

 

「レイ?変わった名前だね。」

 

「え、ええ。」

 

「宜しくね、零。店で分かんない事があったら何でも聞いて。」

 

「あ、はい。宜しくお願いします。」

 

何やら向こうでは楽しそうな事が始まっていた。

 

 

 

そして、店が開き、客が入ってきた。

 

「あいつ、大丈夫かな・・?」

 

零はルイズの方を見ながら言った。

 

「ルイズさんはプライド高いから、危ないでしょうね。」

 

「やっぱそう思う?ゼットン。」

 

零の不安は的中し、ルイズは早速暴れていた。

 

「ほら・・・。」

 

「ホントだ・・・。」

 

ゴモラと零はルイズの方を見ながら言った。

 

 

 

「じょ、冗談じゃないわ!な、何で公爵家の娘があ、ああ、あああ」

 

「落ち着け、気持ちは分かる。」

 

零はルイズの肩を撫でながら言った。

 

「とりあえず、飯と寝床の確保は出来た。その上金も稼げる訳だし、何とかなったじゃねえか。」

 

「宿ってどこよ。この物置みたいな屋根裏部屋!?」

 

「文句があるなら無い金で宿を探しな。それに、ここは貴族も来るそうだし、金も稼ぎやすそうじゃねーか。」

 

零は布団のしわを伸ばしながら言った。

 

「アンタは良いわよ。あの娘とへらへらと楽しげに・・。」

 

「娘?」

 

「な、何でもないわ!第一貴族の私をこんな所で寝させる気!?」

 

「人を藁で寝かせといてよく言うよな。今日は色々参ってんだ。」

 

そう言って零は布団に潜り込んだ。

 

「何でアンタそんなに順応できんのよ。」

 

「幾つも過酷な所で過ごして来たし、これくらいは慣れっこだ。」

 

そう言って零は眠りについた。

 

 

 

 

『もう止めて!奈央と宇佐見を離して!』

 

二人を拘束する四つの鎖。

 

『うるせえこのガキゃあ!』

 

非情なる誘拐犯の暴力

 

「うぐっ・・!ご・・ほっ・・。』

 

腹を押さえる幼い頃の自分。

 

『お兄ちゃん!』

 

『もう・・・止めて・・!」

 

自分を呼ぶ傷だらけの妹と泣きながら訴える幼馴染み。

 

『・・・おね、がい、だか、ら、二人を、離して・・』

 

涙ながらに懇願する自分。

 

『・・?やばい!サツが来た!』

 

『引き上げるぞ!』

 

何処かへ逃げていく誘拐犯達。

 

『二人とも・・・。大丈夫?」

 

『私達は大丈夫だけど、れいくんの方が!』

 

『良いんだ・・・。二人が無事な、ら・・・。』

 

・・・その後の事は何一つ覚えていない。

 

「ーーーー!」

 

零は目を覚まし、跳ね起きた。

 

「・・・ここ最近、こんなんばっかだな・・・。一体何なんだ?」

 

 

 

 

次の日も、零達とルイズは昨日と同じように仕事をした。

 

「ええ!?スカロンさんの娘!?」

 

その事に驚いた零は皿を落とした。

 

「ほッ!」

 

それにいち早く気付いたシルバーブルーメが触手を伸ばして皿をキャッチした。

 

「ふぅ~、助かった。」

 

「便利ね、それ。・・そうよ。店の現場管理はあたしなんだから。」

 

「あんな人からこんな人が・・・。世の中分かんないなぁ・・。」

 

「零様、あなた人の事言えないでしょ。」

 

「やっぱり?ゴモラ。」

 

そして、零がジェシカと楽しそうに話していると、後ろから酒瓶が飛んできた。

 

「あうっ!?」

 

零はその場にたおれこんだ。

 

 

 

 

「・・・あいてて・・。」

 

零が目を覚ますと、零は布団の中におり、傍にジェシカがいた。

 

「大丈夫?あんた、飛んできた酒瓶に頭ぶつけて気絶したんだよ?」

 

「瓶?何で?」

 

ジェシカはその零の質問には答えず、零に詰め寄った。

 

「ねぇ、あんたとルイズって兄弟じゃないでしょ。」

 

「えっ!?い、いきなり何を?」

 

「見てりゃ分かるわよ。でも恋人って雰囲気でもないようね。」

 

「あ、あの、ジェシカさん?」

 

「それにルイズ。あの子貴族ね?」

 

「な、何を根拠に?あんな乱暴で上品さの欠片もなくておまけに酒瓶を投げてくる奴のどこが貴族なんだ?」

 

「ふふ、やっぱりね。あの子、最初お皿の運び方も知らなかったのよ?異様にプライドが高いし、オマケにあの物腰。貴族に間違いないわ。さしずめあんたはあの子の従者?」

 

「う~ん、従者っつーか、なんつーか・・・。」

 

「え?何それ!ヤバい橋渡ってんの!?面白そう!あたしそう言う話大好きなの!ねえ教えて!」

 

そう言いながらジェシカは零に詰め寄った。

 

「誰にも言わないから!」

 

「いや、そう申されてもですね!」

 

「その代わり、私も色々教えてア・ゲ・ル。」

 

そう言いながらジェシカは零の手を掴んで自分の胸に押し当てた。

 

「い、一体何を!?てか何で!?」

 

「野暮な事聞かないで!ウフフ。」

 

「あ、あの・・。」

 

零のスイッチが入りそうになった瞬間であった。

 

その瞬間、ルイズが扉を開けた。

 

「何してんのアンタぁ!」

 

「げぇッルイズ!か、彼女店長の娘さんだって!それで、客の事を聞いてたら・・。」

 

「どこの情報集めてんのよ!」

 

ルイズは零に思いっきり腹に重い一撃を入れた。

 

「ぼうえっ!」

 

そしてそのままルイズに引きずられて行くところを呼び止められた。

 

「仕事はどうしたの。」

 

「うっさいわね!このバカ犬・・じゃない、バカ兄を調教したらすぐ戻るわ!」

 

「そんな事してる暇あるの?チップ一つ満足に貰えないくせに。ま、しょうがないか。その貧弱な・・。」

 

すると、ルイズは零から手を離して胸を隠した。

 

「な、何よ!胸が無い位で人の事をガキだのミジンコだの!」

 

「いや、ミジンコは言ってなかっ」

 

「くぉらぃ!」

 

零は言い終わる前にルイズに顔を踏まれた。

 

「見てなさいよ!あたしが本気出せば凄いんだから!」

 

「あーらそう。じゃ、今やってるチップレースも優勝間違いないってことね。」

 

「え?き、決まってるじゃない!」

 

 

 

すると、チュレンヌと言う威張った男性が来た。

 

その横暴の様子をジェシカと零は柱の陰から覗いていた。

 

「誰だ?アイツ。」

 

「この辺の徴税科をやってるチュレンヌ。アイツらに逆らったら重い税がかけられちゃうから、商売をやってる人は皆逆らえないんだ。」

 

「ふ~ん、なるほど?」

 

「触るだけ触ってチップ一枚払いやしない。あんな奴につぐ子なんて居ないわよ。」

 

「あれ?でもひと・・り?」

 

「ルイズ!」

 

「ああ・・。」

 

「こりゃあ・・・。」

 

「やらかしちゃうかも・・・。」

 

「怒りを買っちゃって・・・。」

 

「首が飛ぶ!」

 

「いや怖えーよ!」

 

そして、案の定、ルイズはチュレンヌの顔を蹴った。

 

チュレンヌは怒り、テーブルを蹴飛ばした。

 

「さあて、ジェシカ。ここからはレジスタンスの出番だぜ。よく見てな。」

 

「え?ち、ちょっと!」

 

零は凄まじい速さでルイズを守るようにして立った。

 

「零!」

 

「いい加減にしろよ、このクズ野郎!」

 

「き、貴族の顔を足蹴にするとは!」

 

「されるような事するからだろ。」

 

「な、何ぃ~!?」

 

「ルイズを触れるのは俺だけだ!」

 

「この者達を捕らえよ!縛り首にしてやる!」

 

チュレンヌの合図で兵士達は構えた。

 

「ヘヘッ、捕まえてみな。追い付けたらの話だけどな。」

 

「こいつと洗濯板娘を引っ捕らえよー!」

 

「うおっ!」

 

次の瞬間、前方で爆発が起き、ルイズの方を見ると、ルイズは杖を構えていた。

 

「ルイズ!一体杖なんてどこに!?」

 

「もしもの時のために太ももにくくりつけておいたの。この私が折角お酌までしてあげたのになんでそこまで言われなきゃならないの!」

 

「お、お前貴族か!」

 

「あんたみたいな小っぱ役民に名乗る名なんかないわ!公開する前にこのまま黙って消えなさい!」

 

「ふん!身をやつした没落貴族か!?この私を誰だと!?」

 

チュレンヌはルイズが見せた書類を見て驚いた。

 

「誰が没落貴族ですって!?」

 

「お、王室の許可証!?へへーっ!」

 

それを見たチュレンヌ達は頭を下げた。

 

「ど、どうかこれで目をお瞑り下さいませ・・・。お願いでございますぅ~!」

 

チュレンヌ達は大量のチップを差し出した。

 

「良いこと?ここで見たこと聞いたことは全てわすれなさい!」

 

「は、ははあっ!」

 

すると、チュレンヌの目が赤く光り出した。

 

「う、うぐぐぐ・・・!」

 

「何だ!?」

 

「こ、こんな店、潰してやる!」

 

そう言ってチュレンヌは赤黒い変身道具を振り上げた。

 

そこから赤い闇がチュレンヌを覆った。

 

「ぐぅぅぅゥゥウアアアッ!」

 

すると、建物の外で地響きが起き、零は外へ出た。

 

「アアアアアアッ!」

 

そこには黒い巨人が立っていた。

 

「なんだアイツは!?」

 

そして、その巨人は周囲の建物を破壊し始めた。

 

町の人々は悲鳴をあげて逃げ惑った。

 

すると、零の頭に声が響いた。

 

『そいつはデスファイスト・・。貴様を倒す巨人の一角に過ぎん・・!」

 

「誰だ!?」

 

零は辺りを見回したが、その声の主は見つからなかった。

 

【何があるかは分からないが・・・行くぞ、零!】

 

「ああ!」

 

そして、零はゼノブラスターを取りだし、垂直に掲げ上げた。

 

「ゼノーー!」

 

 

 

 

「セャァッ!」

 

ゼノは妖精亭を壊そうとしたファイストを蹴り倒した。

 

そして、着地して距離を取り、ファイティングポーズを構えた。

 

「セャッ!」

 

デスファイストも立ち上がり、構えを取った。

 

「ディア!」

 

デスファイストは走り出し、ゼノに殴りかかった。

 

「ハァッ!」

 

ゼノはその腕を掴んで懐に潜り込み、肘うちを喰らわせて、思いっきり蹴り飛ばして妖精亭から引き離した。

 

「グゥゥゥッ!」

 

デスファイストは地獄のそこから出るような声を出して倒れた。

 

「行くぞ!ゼノ、リュウセイ!」

 

[【ああ!】]

 

「[【ゼノバース!ゼノ!】]」

 

零はリュウセイ・エクスカリバーを取り出し、掲げた。

 

そして、その剣はゼノのジェネレーションソードと合体し、時空聖剣ジェネレーションエクスカリバーとなった。

 

そして、ゼノも時空騎士ゼノバースゼノとなり、背中に金色のマントが付いた。

 

「ハデに翔ばすぜ!ジェネレーション・X!」

 

ゼノは素早く高く飛び上がり、剣を構えた。

 

そして、その勢いのままデスファイストに向かって行き、X字型に二回切り裂いた。

 

「アアアア・・・・ッ!」

 

そして、デスファイストは消え去り、その場にはチュレンヌが倒れていた。

 

「セャッ!」

 

そして、ゼノは建物を直し、空を仰ぎ見て、飛び去った。

 

 

 

「あ、あれ?私は何を?って、そうだ!うわぁーー!」

 

そう言って、チュレンヌ達は逃げ去って行った。

 

「凄いわルイズちゃん!」

 

「あのエロ河童を謝らすなんてサイコー!」

 

ルイズは他の妖精達に称賛された。

 

「なんで魔法を使ったんだよ。駄目だろ。」

 

「だって・・。」

 

「この店は従業員の事情なんか一切感知しないわ。だから、何にも見てないし聞いていない。ね?皆。」

 

「「「「はい!勿論でーす!」」」」

 

スカロンの言葉に妖精達は声をあわせて言った。

 

「あんたが一位ね。」

 

「え?」

 

「数えるまでもないわ。」

 

テーブルの上には山程のチップが乗っていた。

 

「でも、これはアイツらが勝手に・・。」

 

「勝手に置いてったんだからチップでしょ。ね、パパ。」

 

「うぃい!チップレースの優勝はルイズちゃんでーす!」

 

そして、ルイズは皆から拍手喝采を受けた。

 

「そう言えば、あの巨人、また出たわね。」

 

「ええ。ウルトラマンゼノと言ったかしら?凄く強かったわぁ~。」

 

「・・・・・。」

 

 

 

 

そして、零はベッドに寝転んでいた。

 

「正体もバレたし、これからどうしよ・・・。」

 

すると、ルイズが着替えている音がした。

 

「どうした?着替えるなら手伝うぞ?」

 

「み、見ないで!」

 

「いや、何を今更・・。」

 

そして、出てきたのは、魅惑の妖精亭の家宝であるドレスを着たルイズであった。

 

「おお・・・。」

 

「せ、折角だから着てみたの!だって、勿体ないでしょ。」

 

零は目を擦ってルイズをもう一度見た。

 

「魔法のせいじゃないよな・・・。」

 

「な、何よ!わざわざ着てあげたんだから!何か言いなさいよ!」

 

「う~ん、トルェビア~ンッ!」

 

零はスカロン店長の真似をして誉めた。

 

「・・・せめて他の言葉で誉めなさいよ。」

 

 

 

 

その頃・・・。

 

「・・・玲司様、失礼します。」

 

「あれ、零んとこの女神。どうした?」

 

「零様の婚約者・・・と言いましょうか。藤森百合と言う人間が亡くなられました。」

 

「・・・・!何でだ?」

 

「死因は病気によるものと思われます。」

 

「・・・分かった。レイナの所までそいつの魂を回すよう言っといてくれ。」

 

「了解いたしました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

リュウセイとゼノのかぎかっこがわかんなくなっちった☆

次には直します。
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