ハルケギニアの[使い魔]光の戦士   作:シャイニングピッグEX

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今回は前回の続きです。

零「ここ最近怪獣達の出番増えたな・・・。」

いやいや、何をおっしゃいますか、零さん。

一応彼女達もレギュラーなんですから。

[えっ。]

あ、ご、ごめんリュウセイ。

大丈夫、ちゃんと貴方には凄く良いステージ用意してあるから!

[少し納得いかんが、許してやろう。]

良かった~。では、始まります。

今回少し漫才してるかも・・・。


ルイズ事変Part2

「いっちゃ・・やだぁ~!」

 

零は学園の外で、おかしくなったルイズに足止めを喰らっていた。

 

「なにも泣かなくても・・・。洗濯に行くだけだろうが・・。」

 

「嘘だもん!また他の女の子とこっそり会うんだもん!」

 

「会わねえっての・・・。ゴモラ達も見てないで何とかしてくれよ~。」

 

「う~ん、どうにかしてあげたいけど・・・。」

 

「ルイズ様がこれでは・・・。」

 

「離すに離せないよ~!」

 

「て言うかシルバーブルーメの束縛を逃れたんだから、私達には無理よ・・。」

 

「他の女の子には会わないって、ホント?」

 

「ホント。」

 

「「「「「うんうん。」」」」」

 

怪獣達は声を合わせて頷いた。

 

「ホントにホント?」

 

「ホントにホントったらホント。」

 

「「「「「そうそう。」」」」」

 

「分かったら、大人しく待ってろよ。」

 

「うん。大人しく待ってる。」

 

「おう。」

 

そして、零が踵を返した時だった。

 

「零。」

 

「ん?」

 

ルイズの方を見ると、ルイズは寂しそうな目で零を見つめていた。

 

そして、零に抱きついてきた。

 

「早く帰ってきてね?」

 

「ルイズ・・・。」

 

零はルイズのあまりの変わりように呆然としていた。

 

 

 

昨夜、零はモンモランシー達から話を聞いた事を思い出していた。

 

「惚れ薬?」

 

「ちょっとした手違いでルイズが飲んじゃったのよ。薬が聞いた時に丁度貴方がいたのね。」

 

「モンモランシー!それって、もしやこの僕に飲まそうと・・。」

 

それを聞いた途端、モンモランシーは顔を赤くした。

 

「ああ、なんて意地らしい・・!そこまでして僕の気持ちを捕らえようとするなんて・・。」

 

「・・ふん!別に貴方じゃなくても良いのよ。お付き合いなんて暇潰しじゃない。ただ私は浮気されるのが嫌なだけ。」

 

すると、ギーシュはモンモランシーの顎をクイッと上げた。

 

「浮気なんかする訳ないじゃないか。僕は永遠の愛の王子なんだから・・。」

 

そして、二人は唇を近付け始めた。

 

「・・ラブコメは後でやれ。それと何回も浮気してる奴が言えた事じゃねえだろ。」

 

「野暮とんだな君は。」

 

「ベムスター、バードン、今日の晩飯アイツで良いよ。」

 

それを聞いた途端、ベムスターとバードンは目を光らせ、ギーシュを見ながらよだれを垂らした。

 

「ひいいいっ!」

 

「さて、冗談はともかく。モンモランシーだったっけか。」

 

「ええ。」

 

「早くルイズを治してくれ。色々不便だ。」

 

「その内効果が切れるわよ。」

 

「その効果が切れるのは大体どれくらいかかるんだ?」

 

「一ヶ月後か、一年後か・・。」

 

「待ってくれ。君は僕に・・・。」

 

「じょ、冗談じゃない!」

 

 

・・・と言う訳である。

 

「・・・しかし、どうしたものか・・・。」

 

「お、おはようございます。」

 

横から声がし、零はその方を向いた。

 

そこにはシエスタが立っていた。

 

「おっすシエスタ。」

 

すると、またルイズが一悶着を起こし始めた。

 

「やっぱり他の女の子と待ち合わせしてたんだぁー!」

 

そして、ルイズは零の胸を叩き始めた。

 

「ああ・・・またか。」

 

「シエスタさんは通りかかっただけだよ~・・。」

 

「・・・通じてない。」

 

「・・・こんなに私が私が愛してるのに零のバカバカ~!バカバカバカバカ~!」

 

ルイズはゴモラとベムスターの言葉を聞いても、叩くことを止めようとしなかった。

 

そして、それを見ていたシエスタの手は震えていた。

 

(((((あ、怒ってる・・・。)))))

 

「シ、シエスタさん?」

 

「これは私達でも解決のしようが・・・。」

 

「いや、これはホントに違うんですよ、ちょっとした事情があって・・・。」

 

「何が違ってるの?零は私の事好きなんじゃないの?」

 

「そんなこと言った覚えも聞いた覚えもないです・・・。」

 

「モテモテですね~。」

 

零達の説得も虚しく、シエスタはにこやかに微笑むだけだった。

 

「シエスタ~、お願いだから~!」

 

シルバーブルーメが呼び止めてもシエスタはただ笑うだけで去っていく足を止めようとはしなかった。

 

「シエスタ・・。」

 

「やっぱりあの女の子の事が好きなのね?」

 

「う~ん・・・。何と言えば・・。」

 

(プリーズ、ヘルプミー!)

 

(((((ノーノー。)))))

 

(Oh my god!)

 

(((((神はあんたでしょ。)))))

 

(そうでした!)

 

「零のバカぁー!」

 

そう言ってルイズは学校の中へ消えて行った。

 

「これはまた面倒な事になったね・・・。」

 

「うん・・・。」

 

零は最初にシエスタの方へ向かった。

 

「シエスタ・・その、さっきのは・・。」

 

「良いんです。」

 

「え?」

 

「もう気にしてませんし、元々何も無いんですから。」

 

「・・・。」

 

シエスタのその言葉は零の胸に深く突き刺さった。

 

それはそうだ。彼にはもう婚約者も、子供もいる。

 

それを今更覆すなんて出来ない事だった。

 

「・・・あれは、惚れ薬のせいなんだ。・・・ま、もう信じちゃくれないよな。」

 

そう言って零はしゃがみこんで頭を埋めた。

 

「え?惚れ薬?」

 

「うん。何かの弾みでルイズ様が飲んじゃったらしいんだよ。」

 

「それから、ずっとあんな調子だったので。」

 

「別にそんな嘘つかなくても私気にしませんから・・。」

 

「嘘なんかじゃ・・。」

 

「平民の私だって知ってますよ。人の心を変える薬が、法律で禁止されてる事くら・・零さん?」

 

「零様・・・?」

 

零の何かのトラウマを刺激したのか、零は声を押し殺して涙を流していた。

 

「あ、す、すいません!と、兎に角私は忙しいので・・。」

 

「シ、シエスタさん!」

 

シエスタは足早にその場を去って行った。

 

「そうだったんだ・・。」

 

「とりあえず一旦部屋に戻ろうよ。」

 

「それもそうだね。」

 

そう言ってシルバーブルーメは怪獣に変化して零を自分の上に乗せ、怪獣達はモンモランシーの元へ急いだ。

 

部屋に着いた頃には零も立ち直っていた。

 

「アイツ怒ってるだろうなぁ~・・・。」

 

「ちゃんと謝れば許してくれるって!」

 

「うん・・。」

 

そう言いながら零は扉を開けた。

 

そこには半分裸の、レースだけのルイズがベッドで横になっていた。

 

零は全力で扉を閉め、モンモランシーの元へ急いだ。

 

 

「良いじゃないか。今までみたいにガミガミ言われるよりは幾分かマシだろう。」

 

「う~ん、あれはあれで拍子抜けちまうからな・・・。」

 

そして、零は扉を蹴り開けた。

 

「おいモンモランシーゴラァ!」

 

「ノ、ノック位しなさいよ!」

 

「相変わらず礼儀知らずだな君は・・。」

 

「沢山の女に鼻の下伸ばしてる奴に言われたかねえよ。・・さっさとルイズを元に戻せ!」

 

「だから言ったでしょ?効果が切れるまで・・。」

 

「解毒薬位あんだろ!?」

 

「無くはないけど・・。ここじゃ無理よ。必要な秘薬が無いし・・。」

 

「どこにあるんだ?」

 

「零、それが貴族に対する・・。」

 

「ここで貴様をかっ捌いて怪獣達の昼飯にしても良いんだぞ?こいつら今腹が減ってるからすぐにでも貴様を・・。」

 

そう言いながら零は剣を抜く仕草をした。

 

「あ、あはははは、べ、別に。君に今更貴族とか平民だとか言ったって仕方ない・・。」

 

そう言ってギーシュはモンモランシーの方に移動した。

 

「モンモランシー?今は彼の言う通りにした方が良さそうだ・・。」

 

「情けない男ね~・・。そう言われても精霊の涙は入手するだけでも大変なんだから。」

 

「そうか・・。なら三つ選択肢をあげよう。一つ目は精霊の涙とやらを取りに行く事、二つ目はこの事を公表してクサイ飯を食うこと、三つ目は・・・。」

 

零は怪獣達の方をチラっと見た。

 

「う、そ、それは・・。」

 

「一応聞いたからねぇ~?惚れ薬は禁止されてるってことを。」

 

「う・・。」

 

「とりあえず学院長辺りが良いかな?」

 

「分かったわよ仕方ないわね!近いうちに直接取りに行くわ!」

 

「分かって頂けてなにより。」

 

「取りに?そんな貴重な秘薬を?」

 

「場所は分かってるの。ただ、そこに行ったからってちゃんと手に入れられるかどうか・・。」

 

「じゃあ明日行くか。善は急げってな。」

 

「あ、明日!?」

 

「良いんだよ~?場所なんて調べれば良いし、怪獣の餌にすることもクサイ飯を食わせる事もできるんだからねぇ~?」

 

「行くわよ!行けば良いんでしょ!?」

 

「すまないね~。」

 

「それでその場所ってのは?」

 

「ラグドリアン湖。水系の魔法使いはそこで精霊と契約を交わすの。あたしも、子供の頃一度行ったっきりだけどね。」

 

 

 

そしてその夜、またも一悶着が起きた。

 

「一緒に寝てくれなきゃやだぁ~!でないとお仕置きよ!」

 

そう言ってルイズは零の首筋に噛みついた。

 

「ひうっ!・・・分かったからもう寝てくれ!明日早いから。」

 

「うん。」

 

そう言ってルイズは大人しく眠りについた。

 

「あ~、なんか凄く疲れた・・。」

 

「私も・・。」

 

「眠い・・。」

 

ベムスターとバードンは目を擦りながら言った。

 

「んじゃ寝るか・・。」

 

そして、怪獣達と零は眠りについた。

 

 

 

そして翌朝・・。

 

「ガリアの国境沿いか。これは半日はかかるな。」

 

モンモランシー、ギーシュは馬に乗り、零は相変わらずの走りで向かっていた。

 

そしてバードンは地面の近くを飛びながらルイズをシルバーブルーメで縛り付けて運んでいた。

 

「着いてきてなんて言ってないでしょ!」

 

「君のナイトがこんな時に同行しないでどうするんだ?あははははは・・・。」

 

「眠い~・・。」

 

「ごめんな、バードン。」

 

「・・後で美味しい肉頂戴。」

 

「後でいくらでも用意してやるよ。」

 

「・・・ちょっと思いからいつもより多めに。」

 

「オッケー。」

 

そして、そうこうしてるうちにラグドリアン湖に続く丘へ着いた。

 

「ようやく目的地、ラグドリアン湖を拝める訳だな。」

 

そう言ってギーシュは先に行ってしまった。

 

「全く呑気ね~。どこがナイトなのよ。」

 

「さっさと行こうぜ。」

 

そう言って零も急いだ。

 

しかし、その先にあったのは、水浸しの街。・・と溺れているギーシュの姿があった。

 

「何これ?水がこんなとこまで・・。」

 

「本当にここに水の精霊が?」

 

「水の精霊は怒ってるようね・・。」

 

「怒ってる?」

 

「水位が異常に上がってるわ。」

 

「そいつは見れば分かるが・・。」

 

二人の前には水没する街の姿があった。

 

「子供の頃、父上と来たときはこんなんじゃなかったわ。もう少し待ちましょう。日が落ちないと出てきてくれないから。」

 

「分かった。」

 

「呑気に話なんかしてないで、その前に僕をガボゴボボボ・・・・。」

 

 

 

そして、日は落ち、モンモランシーは早速精霊を呼び出しにかかった。

 

「見つかればロビンが連れてきてくれるでしょう。」

 

「来るか?」

 

「待つしかないだろ。それに・・。」

 

零は木の裏で寝ているルイズを見た。

 

「当の本人は寝てて、ホンット気楽だよな・・。」

 

そして、モンモランシーは昔の事を話した。

 

「昔、父上とここに来て精霊と盟約を交わしてるの。精霊がちゃんと覚えてれば来るはずよ。」

 

「なるほど?その後に涙を貰うって訳だな?。」

 

「体の一部を分けて貰うんだし、精霊は決して怒らせてはならないわ。怒らせたら涙どころか命が危ないわよ。」

 

「分かったぜ。」

 

すると、水面の一部が上昇し、水の精霊が姿を表した。

 

「来たわ!」

 

「!!」

 

「こいつが・・!」

 

「ふむ、懐かしい。」

 

「カリバーン?」

 

そして、モンモランシーは水の精霊に呼び掛け、水の精霊はそれに応える様に姿を変えて喋りだした。

 

「水の精霊よ、お願いがあるの。」

 

『願い?』

 

「貴方の体の一部を分けて欲しいの!」

 

「断る。単なる者よ。」

 

「えっ?」

 

「お願いだ!水の精霊!」

 

零はモンモランシーの前へ出た。

 

「ちょっと!あなた止めなさいよ!機嫌損ねたら・・。」

 

零はモンモランシーの言葉に耳を傾けず、座り込んだ。

 

「俺はどんな事だってやる。・・・ここで死ねと言われたらここで水没して命を貴方に捧げても良い・・。」

 

零は真剣な眼差しで水の精霊を見つめた。

 

『・・良かろう。汝は何でもすると申したな。』

 

「ああ。約束する。」

 

『我は水を増やす事で手一杯で襲撃者の対処に手が回らん。』

 

「つまり、その襲撃者を退治しろってことか?」

 

『話が早くて助かる。』

 

「分かった。それくらいお安い御用さ。そいつらを退治すれば体を分けてくれるんだろ?」

 

『進呈しよう。』

 

すると、それをモンモランシーは嫌がった。

 

「イヤよ私喧嘩なんて!」

 

「元はと言えばお前が原因なんだろ?それに、襲撃者の退治なんてかいじゅ・・強盗退治なんかより簡単だぜ。」

 

「わ、分かったわよ。好きにしなさい。」

 

 

 

そしてその夜、零達はその襲撃者を迎え撃つ事にして、木の陰で襲撃者を待った。

 

「湖底にいる精霊を攻撃するなんて、相当な使い手よ。」

 

「そういや、ソイツラどうやって水の中へ?」

 

「恐らく、風の使い手ね。」

 

「僕もそう思うな。風の魔法なら、空気の球を使って湖底を歩く事だって出来るし・・。これは相当な使い手だぞ・・。」

 

「ふーん、ま、使われる前に倒せば・・うわっ!」

 

すると、急にルイズに引っ張られた。

 

「モンモランシーとばかり話しちゃって~!」

 

またもルイズが一悶着を起こしかけた所だった。

 

「せいッ。」

 

シルバーブルーメがルイズの首もとを叩き、気絶させた。

 

「助かった。ありがと、シルバーブルーメ。」

 

「これくらいしないと話が進まないのよ。後でご飯大盛りね!」

 

「また後で作ってやるよ。」

 

「あのルイズがねぇ・・、効き目は抜群だわ。」

 

「「あんたが原因だろっ!」」

 

零とシルバーブルーメは声を合わせて言った。

 

「シッ!誰か来たぞ!」

 

四人と二匹の前には二人の魔法使いと思わしき人物が立っていた。

 

「呪文を唱えているようね・・。」

 

「ま、間違いなさそうだな。」

 

「シルバーブルーメ、バードン、ルイズを抑えてくれ。」

 

「「は~い。」」

 

そして零は襲撃者達を止めに行った。

 

ギーシュもモンモランシーに言われ、零の元へ向かった。

 

そして、零が木の陰で様子を見ていると、ギーシュも来た。

 

「恐らく、相手はかなり強力な魔法の使い手だ。正面から行っても勝ち目はない。」

 

「強力してくれんのか?」

 

「勿論さ。平民の君一人を闘わせては貴族の名が廃る。」

 

「そうか、わりいな。お前はてっきり貴族と言う名前に頼ってるヘタレかと思ってたんだよ。」

 

「いや、気にするな。」

 

「それで、どうすんだ?」

 

「作戦はこうだ。僕がここから魔法で奴らの気を逸らす。その間に君が思いっきり奇襲をかけてくれ。」

 

「OK!任せな!」

 

そう言って零は親指を立て、白い歯を見せて笑って見せた。

 

「・・って、お前楽してることない?」

 

「な、何を言うんだ。僕は魔法使いで君は剣士じゃないか。戦法としてはだな・・。」

 

「・・・もうちょいまともな嘘つけよな。ま、俺はアイツラの後ろに回るから、援護を頼んだぞ。」

 

「あ、ああ。」

 

そして、ギーシュは魔法で攻撃を仕掛けたが、二人の襲撃者が交互に魔法を仕掛けてくるため、隙は無かった。

 

「行くぞ、零!」

 

「ああ!」

 

カリバーンに言われ、零はカリバーンを引き抜いた。

 

「はあっ!」

 

零は音速で駆け出し、奇襲を掛けた。

 

そして、炎の魔法使いが炎の攻撃を仕掛け、零は炎に巻かれたが、零はそれを振り払った。

 

風の魔法も、零は素早く避け、大きく飛び上がった。

 

大きな炎が来るも、それを蹴り飛ばして突破した。

 

その次の瞬間、零は風の攻撃を仕掛けられたが、零はそれをも利用して大きく飛び上がった。

 

零は空中で剣を構え、横に回転し始め、大きな風を起こした。

 

「おお!良いぞ零!」

 

「行け!零!」

 

そして、その風で襲撃者のフードが取れた。

 

「零?零ですって?」

 

「え?」

 

零は聞き覚えがある声を聞いて回転をやめて降下し、着地した。

 

「あら本当。よく見たら零だ。」

 

その声の主はキュルケで、モンモランシー達にも気付いた。

 

そして、零達は自分たちの目的をキュルケ達に話した。

 

「成る程、そういう訳。でも何で惚れ薬なんて危ない物を作ったの?」

 

「それはだね・・あたぁ!」

 

ギーシュが話そうとした瞬間、ギーシュはモンモランシーに足を踏まれた。

 

「ちょ、ちょっと作って見たかっただけよ。」

 

「参っちゃったわね~。私達も水の精霊を退治しないとタバサの立つ瀬が無いし・・。」

 

「というか、何でキュルケ達も退治しなきゃいけないんだ?」

 

「そ、それはタバサのご実家に頼まれたの。水嵩が日に日に増えちゃって、領地が被害にあってるからって。」

 

「ふーむ、そっちにはそっちの事情があったのか。難しいな・・。」

 

ギーシュは踏まれた方の足を抑えながら行った。

 

「そういやモンモランシー、水の精霊が怒ってるとか言ってたな?」

 

「ええ、そうだけど。」

 

「その怒ってる理由を聞いて見ようぜ。」

 

そして、一同はもう一度水の精霊を呼んだ。

 

『何で湖の水を溢れさせてるんだ?」

 

『貴様らの仲間が我が守りし秘宝を奪ったからだ。』

 

「秘宝ですって?」

 

『我は水の中でしか存在出来ん。よって、この世界全てを水で満たせばいつかは秘宝も我の手に入る。』

 

「世界を水で満たすなんて・・。気の長い話だな。」

 

「仕方ないわ。精霊は不死だから、私達とは時間の感覚が違うのよ。」

 

「なら、俺がそいつを取り返してやるぜ!」

 

「「ええ!?」」

 

一同は零の言葉に驚きを隠せなかった。

 

「その秘宝は一体何て言う物なんだ?」

 

「アンドヴァリの指輪。我と共に時を過ごした指輪。』

 

すると、モンモランシーが口を開いた。

 

「アンドヴァリ・・、聞いた事あるわ。確か、偽りの魂を作り出すマジックアイテムよ!」

 

「盗って行ったのはどんな奴なの?」

 

『個体の一人はこう呼ばれていた。クロムウェル。それしかわからん。』

 

「クロムウェルって奴だな?よし、俺に任せな!ちゃんと取り戻してやるぜ!」

 

「諦めたまえ。誰がいきなり現れた人間の、まして、魔法使いでもない君が約束なんて・・。」

 

『信じよう。』

 

「「「ええっ!?」」」

 

そして、小さな瓶が飛んできた。

 

「精霊の涙!」

 

そして、それをギーシュがキャッチした。

 

「ど、どうして・・。」

 

『ガンダールヴは、遠き過去にも我との誓いを守った。ガンダールヴならば、信ずるに値する。』

 

「ガンダールヴ?」

 

「何それ。」

 

「またガンダールヴ、か。まあそれはともかくとして、約束は絶対守る!・・いつか。」

 

「いつかって・・。」

 

「精霊は死なないんだし、時間の感覚も違うんだろ?だったら、どれだけかかろうが問題無さそうだし。だから、水を元に戻してくれ。」

 

『約束しよう。』

 

そう言って精霊は水の中に消えて行った。

 

 

 

そして、ルイズは元に戻ると全てを思い出したのか、ムチを持って零に向けて振り回し始めた。

 

「だああ!八つ当たりすんな!飲んじまったお前もお前だろうがあ!」

 

「お黙り!」

 

すると、ひとりでに窓が開き、そこからフードを被った女性が入ってきた。

 

「だ、誰!?」

 

「相変わらずにぎやかなのね。」

 

「え?」

 

「もしかして・・?」

 

その女性はフードを脱いで顔を見せた。

 

「姫様!」

 

それは、アンリエッタであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

「「「「「「いや、なげーよ!」」」」」」

うわ、よく見たら7000文字越えてる・・。

次はなるべく短くします・・。
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