ハルケギニアの[使い魔]光の戦士 作:シャイニングピッグEX
アニメ一期も終盤を迎えて来ましたね。
夏位には次の作品に入れるかな・・?
窓を開けて入ってきたのは、アンリエッタであった。
「い、如何なさったのですか?お一人で、それもこんな時間に・・。」
ルイズはアンリエッタを心配して駆け寄った。
すると、アンリエッタはルイズの手を取って話し始めた。
「極秘裏に、それも可及にあなた達にお願いしたい事があるのです。」
零とルイズ、そして怪獣達は片膝をついて話を聞いた。
「私は、ゲルマニアに嫁ぐ事に致しました。」
「なんですって!?よりによってあんな野蛮な成り上がり共の国に!?」
((((((うわあ、今この人ゲルマニアに喧嘩売ったよ・・・。))))))
零と怪獣達はそんな事を思いながら聞いた。
「仕方ありません。小国である我がトリステインを守る為にはゲルマニアと強固な同盟関係が必要なのです。」
「政略結婚って事か・・・。愛したい人も愛せないなんてな・・。」
「・・・・お国の為とは言え、余りにお痛わしい・・。」
「私はトリステインの王女です。国の為にこの身を投げ出す事などいといもしません。ですが・・・、その前に、どうしてもしておかなければならない事が・・・。」
そう言いながらアンリエッタは窓の方へ移動した。
「姫様、この私に出来る事があれば、なんなりとお申し付け下さい!」
「ありがとう、ルイズ・フランソワーズ。」
アンリエッタは窓に手をついて話し始めた。
「あるものを、回収してきて欲しいのです。」
「あるもの?」
「私が、アルビオン王国のウェールズ皇太子に宛てた一通の手紙です。」
「アルビオン!」
「その手紙の事が世間に知られれば、この縁談は破談になってしまう。」
「姫様・・。」
すると、零が口を開いた。
「・・・別に良いんじゃないのか。好きな人を愛して何が悪いんだ。」
「零さん・・。ですが、アルビオンは政情不安定で危険な状態にあります。」
「貴族達の反乱を起こし、今にも王室も倒れそうだとか・・。」
「・・・ごめんなさい、親友の貴方にこんな事頼もうとするなんて・・・私は・・・でも今、こんな事頼めるのはあなた達以外に・・・。」
そう言うアンリエッタの体は震えていた。
それに見かねたのか、ルイズがアンリエッタに駆け寄り、片膝をついた。
「ありがとうございます、姫様。」
「ルイズ・フランソワーズ・・。」
「その様な重要な任務をこの私めに命じて下さるなんて、この上無き幸せにございます。」
「ルイズ・・。では、行って頂けますか?」
すると、零の後ろで扉が開き、零は振り返った。
「誰だ!」
そして、扉が開き、そこにいたのはギーシュであった。
「「ギーシュ!」」
ギーシュは、アンリエッタの前で膝をついて話し始めた。
「お話は全て伺いました。」
「盗み聞きしてただけじゃないの!」
「このギーシュ・ド・グラモンにおうせつけ下さいますよう・・・。」
「無茶言うなよ。俺に勝てんどころか女子に勝てんお前が行ってどうする。」
「そうだよ~!」
「私達にも勝った覚え無いし・・。」
「また焼かれたいのですか・・。」
ゴモラとベムスターとゼットンは文句を言っていた。
「グラモン?もしやあなたはあのグラモン元帥の・・・。」
「息子でございます。」
「あなたも私の力になってくれると言うの?」
「「ええーっ!?」」
そして、零はまたいつも通りに洗濯しに出掛けた。
「まぁ~たギーシュが来るのかよ・・・。」
「あの人私達にも勝った事無いし・・。」
「ハッキリ言って・・・。」
「足手まといでしかないね。」
「活躍したところ見たことないよ・・・ん?」
すると、シルバーブルーメが引っ張っていた下着が何か音を立てた。
「今なんか音した?」
「さあ?」
「まあ、良いじゃん。殆ど一緒だし。」
「そうだな。」
「あの・・。」
零と怪獣達が談笑していると、シエスタが声をかけた。
「ああ、シエスタか。どったの?」
「すいませんでした。」
すると、シエスタは急に零に謝った。
「惚れ薬の事、本当の事だったんですね?私、零さんに失礼な事を・・。」
「ああ、それならもういいさ。その事は水に流してくれ。・・・また、ガンダールブ、か。」
「え?」
「ここの学校で歴史に詳しい人って誰がいる?」
「歴史、ですか?」
そして次の日、零と怪獣達はコルベールの元へ向かった。
「魔法は、火、水、風、土の四系統ではなく、元々は五系統あり、それぞれがペンタゴンの頂点を差したと言われておる。その、失われし頂点の一角こそ、虚無の系統。ガンダールブとは、伝説の虚無の魔法使いの使い魔の事なんだ。」
「虚無の魔法使い?」
「だが、現在において虚無系統の魔法は確認されておらん。君の手に現れたルーンはガンダールブのそれと非常によく似ている。が、虚無の魔法使いが存在しない以上、残念ながら、君がガンダールブであると言う確証は無いな。」
「ま、主人が伝説どころか・・。」
「とても伝説とはかけ離れてるしね・・。」
零とゴモラは苦笑いをした。
すると、見慣れない黄色の液体を見つけた。
「何だ?この液体。」
零はその液体が入った容器に近付いた。
「それは、龍の血液だ。」
「龍の、血?」
「昔、凄まじい雄叫びをあげて、見たこともない二匹の龍が天空より現れ、一匹はその場から消え去り、もう一匹はどこかに落下したと言う。その時に流したと言う血液を偶然入手してな。その複製に取り組んでいる最中なんだよ。」
「これが血液?にしては随分油臭いような・・。」
そして、その夜、ルイズは浮かない顔をしていた。
「アルビオンのウェールズ皇太子と姫様は従兄弟同士なの。」
「従兄弟で、幼なじみって事か。」
「でも・・。」
「ルイズ?」
「魔法がまともに使えないのに、こんな重大な仕事・・・、私なんかに出来るかどうか・・。」
「・・・時にルイズ、人間何で心と脳があるか考えた事があるか?」
「え?」
「心無い暴力を奮うなら余計な事を考えない脳と手足だけでいい。相手の事を考えない冷徹な言葉を放つなら口と耳と冷たい心があれば良い。でも、何で人間は心も脳も手足も、目も口も耳もあるんだろうね?」
「それは・・。」
「相手の事をよーく見るためさ。そして、相手に何が出来るか、また相手にとって何が一番良いのか、考えて行動する為にあるんじゃないか?俺は、それは立派な魔法だと俺は思うぜ?」
「何よ、らしく無い事言うじゃない・・。」
「自信持てよ、ルイズ。俺達、これまでの困難も乗り越えて来ただろ?今度だって、きっと上手く行くさ。」
「・・・あんたは気楽で良いわね。」
そう言ってルイズは布団に潜った。
「・・・決して、気楽なんかじゃないさ。俺はお前を守んなきゃいけないんだからな。」
「・・・そんなの当たり前よ!使い魔なんだから!」
「・・・それもそうだな。」
零はそう言うと眠りについた。
そして、次の日の朝、零達は出発の準備をしていた。
ルイズは昨晩アンリエッタに貰った水のルビーを見ていた。
「護衛の人って・・・。そろそろ来ても良さそうなのに・・。」
「私達はそんな早起きじゃないよ・・。」
「あんた達はもうちょっとシャキッとしなさい!」
「はーい・・・。」
ゴモラ達はまだ目を擦っていた。
すると、ギーシュのヴェルダンデが姿を現した。
「言っとくけど、ビッグモールなんて連れていけないわよ?」
すると、ヴェルダンデは何かを感じ取ったのか、ルイズに飛びかかった。
その要因は、ルイズの指輪であった。
「冗談でしょ!?姫様に頂いた貴重な指輪をもぐらなんかに食べられてたまるもんですかー!!良いから助けなさいよー!」
「ふう・・・ゴモラ、助けてやって。」
「はーい。」
ゴモラは力任せにヴェルダンデを引き剥がした。
すると、大きな鳴き声と共に空から鷲が現れ、地上に降り立った。
その鷲には、一人の男性が乗っていた。
そして、その男性は被っていた帽子のつばを上げて顔を見せた。
「アンリエッタ様から君達の同行を命じられた、グリフォン隊隊長、ワルドだ。」
「あっ!あなたは!」
「あの有名な魔法兵士隊の!」
「ルイズ。」
ワルドはルイズに近付いて手を握った。
「驚かせてすまない。僕の許嫁が襲われているのかと思ってね。」
「許嫁ぇ!?」
「嘘・・だろー?」
すると、ワルドはルイズを抱き上げた。
「相変わらず軽いな君は。まるで羽根のようだ。」
「お、お久しぶりですわ、ワルド様。」
ルイズは顔を赤くしながら言った。
そして、一行は移動を始めた。
零は怪獣の姿のシルバーブルーメに乗っかった。
ギーシュは事態の素晴らしさを話していたが、零は聞き流していた。
もっと重要な事をゼノから話されていた。
【零、感じたか?】
「・・・何を?」
【このワルドとか言う男・・前のデスファイストの時と同じ感じがする・・。】
「それは本当か!?」
【まだ確信は持てないが、用心するに越したことはない。】
「・・・ああ。」
そして、一行は港町に着いた。
今回はここまでです。
ギーシュの「嘘・・だろ~?」のところがおそ松に聞こえてしまったのは内緒(笑)。