ハルケギニアの[使い魔]光の戦士   作:シャイニングピッグEX

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今回も前回の続きです。

妹の方も書かないと・・・(泣)


ルイズの結婚(前編)

その日の夕方、零は落ちていく夕陽を見ながらワルドに言われていた事を思い出していた。

 

頭の中でワルドの言葉が何度も響いていた。

 

「零。」

 

声の主はルイズであった。

 

「こんなとこにいたの。」

 

「・・・・どこに行こうが俺の気分だろ。」

 

そう言いながら零は涙を拭った。

 

「もしかして・・泣いてるの?」

 

「・・・いや。ちょっと目にゴミが入っただけだ。」

 

そう言う零の肩は震えていた。

 

「・・・相手は魔法栄士隊の隊長よ。陛下を守る守護隊長なのよ。負けたって・・。」

 

「俺は負けた事が悔しいんじゃないさ。言い返せなかった自分に怒りが沸いてたんだ・・・。それに、ここから帰れないってこともあるとな・・・。」

 

「・・・と、兎に角、このハルケギニアにいる間は私の使い魔なんだからね!・・身の回りの世話もしてもらうし、私を守って貰わないと・・・。」

 

「・・・ワルドの奴がいるだろ。所詮俺は使い魔。守れる事なんてできやしないさ。」

 

零はルイズに背を向けたまま手のひらを水平にして肩の高さまであげた。

 

「やっぱり負けた事も気にしてるんじゃない!」

 

そう言いながらルイズは零に駆け寄った。

 

「別に・・。」

 

「いい加減になさいよ!男でしょ!?」

 

ルイズは零の肩を揺らしながら言った。

 

零は無言でルイズの手を払い、文句を言おうとした時だった。

 

零を見つめる二つの瞳は、悲しそうな、憐れむような目で零を見ていた。

 

「・・・。」

 

そして、もう一度零は夕陽の方を見た。

 

「・・・零。」

 

「・・・。」

 

「私、ワルドと結婚するわ。」

 

「・・・!」

 

零が驚いて振り向いた時にはルイズは遠くにいた。

 

 

 

やがて、陽も沈み、月が出てきた時だった。

 

「れ~い!何グズグズしてるんだ、もうすぐ出港の時間だぞ。」

 

「・・・ああ。」

 

零は力なく応えた。

 

「ああ、って君・・。」

 

すると、突然地響きが起きた。

 

「な、なんだ?地震か?」

 

「ギーシュ、後ろだ!」

 

「ガアアアアッ!」

 

ギーシュの後ろから土が盛り上がり、倒した筈のアングロスが姿を現した。

 

「ま、まさか、アングロス!?」

 

「そんな! 」

 

すると、辺りに高笑いが響いた。

 

その声の主はアングロスの上に立っており、それはフーケであった。

 

「フーケ!」

 

「牢屋に入れられたお礼を言いに来たんじゃない!直接ね!」

 

そう言うとフーケは、赤黒い棒状の物を鞘から引き抜き、それを自分の上に投げた。

 

そして、その引き抜いた間から闇が発生し、その闇がフーケを包み込んだ。

 

「ああああああっ!」

 

やがてその闇は巨大化し、一人の巨人へと姿を変えた。

 

胸にΦのような形状のウルトラマン達のカラータイマーと似た黒い水晶が着いており、血のような赤い線と目、黒い体のその姿は、死を送る死神の様な物を感じた。

 

「あ、ああ・・・。」

 

ギーシュは驚いて、膝が震えていた。

 

「くそっ!ギーシュ!お前は安全なとこへ下がっててくれ!」

 

「わ、分かった!」

 

そう言いながらギーシュは何処かに隠れた。

 

巨人は逃げようとするギーシュを叩き潰そうとした。

 

零はゼノブラスターを振り上げた。

 

 

 

「う、うわああああっ!」

 

ギーシュは頭を庇ってその場にしゃがみこんだ。

 

「ハァッ!」

 

「セャッ!」

 

先程の巨人とは違う声がしたかと思うと、辺りに物凄い地響きがし、ギーシュはその方を見た。

 

そこには、見たことがない巨人だった。

 

「古の巨人・・?いや、大地の巨人か・・?にしては全然違うような・・?」

 

 

「セャッ!」

 

ゼノは間一髪で巨人をアッパーで倒し、その場に着地した。

 

「セャッ!」

 

そして、その場で構えた。

 

「グウウウウゥッ!」

 

「一体貴様は・・!?」

 

「我が名はデスファイレス。死の女神よ!行くぞ!アングロス!」

 

「セャッ!」

 

ゼノとファイレスは同時に向かい合って走りだし、同時に飛び上がった。

 

ゼノは空中で蹴りを入れ、そこからファイレスを階段のようにして踏み台にし、ファイレスの頭にかかと落としを入れた。

 

「ガアッ!」

 

ファイレスは頭を抑えながら着地し、ゼノが降りてくるのを待った。

 

「!?」

 

ゼノは自分が喰らわせたキックよりも強い蹴りを腹に入れられ吹っ飛び、そこに倒れた。

 

「グア・・・ッ・・。」

 

ゼノは四つん這いになって立ち上がろうとするも、ファイレスに蹴っ飛ばされ、壁に叩きつけられた。

 

「ガ・・ハッ・・。」

 

『やっぱりだね!所詮お前程度じゃルイズは守れないのさ!」

 

そう言いながらファイレスは、フーケはゼノを、零を踏みつけた。

 

そして、ファイレスはゼノを更に蹴っ飛ばした。

 

しかし、ゼノはそこに隙を見つけ、立ち上がり、勢いそのままにバーニングナックルでファイレスを殴り飛ばした。

 

「セェャッ!」

 

「グアアッ!」

 

『お、お前どこにそんな力が!?』

 

フーケは零に向かって言った。

 

『そんなの分かんないさ。だけど・・、だけど、アイツは俺が守るって決めたんだよ!だから絶対に負ける訳には行かないんだ!』

 

そう言ってゼノは腕にエネルギーを溜め、そこから腕を交差させた。

 

ファイレスも腕に闇のエネルギーを溜め、腕をL字に組んだ。

 

ゼノも同時に腕をL字に組んで、互いに同時に光線を発射した。

 

そして、光線と光線がぶつかり、周囲は光に包まれた。

 

光線の撃ち合いはほぼ互角であった。

 

しかし、零の強い思いが光線の威力を上げ、ファイレスに直撃し、爆発した。

 

「ギャァァァアッ!」

 

ゼノは体をよろめかせながらも、空を飛び去って行った。

 

「セャッ。」

 

 

 

 

そして、零はさっきの場所に戻ってきた。

 

そこにはギーシュの他に、竜に乗ったキュルケとタバサも来た。

 

「キュルケ!タバサ!」

 

「零!元気だった?」

 

すると、アングロスの足元からフーケが出てきた。

 

「ちょっと!まだ私達は戦ってるのよ!卑怯じゃないかい!」

 

「あら、誰かと思ったら年増の泥棒さんじゃない。」

 

「と、年増?私はまだ23よ!」

 

「何の騒ぎだー!」

 

すると、騒ぎを聞きつけた住民達が駆けつけてきた。

 

「チッ、まあ良い。足止めは出来た。」

 

そう言いながらフーケはアングロスと共に消えて行った。

 

「足止め・・だと?」

 

 

 

 




今回はここまでです。

次回は今回の続きです。
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