ハルケギニアの[使い魔]光の戦士 作:シャイニングピッグEX
「ようやく分かるってことか。」
そ。だから楽しみにしててねー。
『私達今回出番無さそう・・』
いやいや、ちゃんとあなた達にも頑張ってもらいますよ!
零はガッツウィングから降り、ルイズにコルベール先生に言われた事を伝えに声をかけた。
しかし、その零の顔は浮かなかった。
「ルイズ。」
声をかけられたルイズは零の方を向いた。
「な、何よ。」
「今、先生が、・・日食が三日後にあるって。」
ルイズは驚きを隠しきれなかった。
「その時に飛ぼうって。上手く行けば、俺はこのままここから・・・。」
零はてっきりルイズは悲しむのかと思っていた。
しかし、彼女の口から出た言葉は意外な物だった。
「そう、良かったじゃない。おめでとう。あんた、あれほど帰りたかったんだもんね。上手くいく事を願っているわ。」
「・・・・・。」
零は何も言わずその場を去った。
「・・・三日後、か。」
その夜零は、窓の外を眺めていた。
「情が移ってしまったのか?」
「ちげえよ。・・・って言いたいとこだけど、正しくその通りだよ。なんて言うか、気持ちの整理がつかねえな・・。」
そう言って零はカリバーンを持って部屋の藁に座った。
「そう言えば、ルイズは集会だとか言ってたけど、やけに遅いな・・。」
零はそう言って藁の上で横になった。
『ここともお別れか~、早いね~。』
『そうだな。」
『ええ。』
『本当だね~。』
『ここのお肉美味しいからもっと食べたかったけど・・。』
「バードンらしいな・・。」
そう言いながら零は眠りについた。
「さよなら、零・・。」
次の日の朝、零は目が覚めると置き手紙があることに気がついた。
零はそれを手繰り寄せた。
「・・・読めん。カリバーン、読んでくれないか。」
零は手紙をカリバーンに見せた。
「あんたクビ!どこへでもお行きなさい!ルイズ、だそうだ。」
「クビぃ!?そういやあいつ、一体何を・・。」
「惜しいな・・後少しだったのに・・。」
そして、零はガッツウィングの元へ行き、そこにいたキュルケとタバサに手紙を見せ、事を話した。
「クビ?」
「あいつ、これを置いていなくなってたんだ・・。」
すると、キュルケは何かを思い出し、口を開いた。
「・・多分、アンリエッタ様についていったんだわ。」
「姫様に?そりゃまた何で?」
キュルケは今起きている事態を零に話した。
「戦争・・!?」
「ギーシュも志願してたけどね。まあ、私はゲルマニアの人間だから、とっとと国に帰ろうと思ってるんだけど。」
零は呆然として立ち尽くしていた。
その夜、零はカリバーンと話をした。
「なあ、カリバーン。俺がいなくなったらお前はどうするんだ?」
「また古道具屋で眠りにつく。何も変わりはしないからな。」
「ま、俺もここから出ればまた何処かへ冒険にいくか・・。」
「その通りだな。」
零はいつもルイズがいるベッドを見て、初めてここに来た時からの事を思い返していた。
「・・・でも、ここを出る前にやることはきっちりやっとかねえと、な。」
「トリステイン王国は我らのおんりょうによる降伏、勧告を拒否した!我が誇り高き戦士よ!この聖なる光の下、大いなる力でトリステインを圧倒せしめよ!」
リーダーのような男が指輪の怪しい光を放ちながら叫んだ。
「「「「オオーーッ!」」」」
「まずは第一手順から・・・待ってろ、柊零!」
黒フードの男は笑いながらそう言った。
そして日食の日、零はガッツウィングの傍にいた。
その周りには、キュルケやコルベール先生もいた。
「ちゃんと飛べそう?」
「大丈夫。俺は無理なことにも反逆出来るさ。」
零はガッツウィングを触って確認した。
「うん。問題ない。」
「ガンダールブって便利ねー。・・これでダーリンともお別れって訳か・・。貴方本当に良いの?・・ルイズとこのまま一生の別れになるかもしれないのよ!?」
「・・・キュルケ。」
「へぇ~、待たせたねー!」
零が何か言おうとすると、コルベール先生が息を切らせながら走って来た。
「龍の血、ああいや、ガソリンであったな。徹夜して、ここまで複製したのだから。」
そう言ってコルベール先生は魔法で浮かせていた四つの樽を地面に降ろした。
「ありがとうございます、先生。」
「本来なら、学院を上げて送行会、といきたいところだが、・・。」
「いえ、俺もこんな大変な時に・・。」
「敵軍は既にトリステインの西、タルブの村に軍艦を係留したそうでな・・この学院もいつ・・。」
「タルブ・・シエスタの村に!?」
「我が軍も姫殿下の指揮で既に進軍を始めているそうだ。」
「・・・戦争は・・・やってはならねえ人類の最大の失敗なんだよッ!」
そう言うと零はガッツウィングに乗り込んだ。
「この機体を少し浮かび上げればいいのかね?」
「辛いとは思いますが、お願いします!」
「戦場へ行くなんて無茶だわ!羽衣が壊れたりしたらどうするのよ!?帰れなくなるのよ!?」
「無茶だけど、無理じゃない。それに、俺は元々コイツに乗りたかった時があるんだ!先生、やって下さい!」
「あ、ああ。分かった。ふんっ!」
そう言ってコルベール先生はガッツウィングの機体を少しだけ浮かびあげた。
そして、ガッツウィングは機体下から煙を吹いたかと思うと、猛スピードで戦場に向かった。
「これは速い!龍とは比べ物にならない!」
「速いだけじゃないさ。ちゃんと武装もしてあるぜ。」
零とカリバーンが話しているその時には、既に日食が迫っていた。
そして、太陽と月が重なろうとしたその時、ガッツウィングは戦場に到着した。
零はガッツウィングの窓を開け、周りの状況を確認した。
「大量にいるな。」
「何て酷い有り様だ・・!カリバーン、口と目を瞑ってろ!舌ぁ噛むんじゃねーぞ!」
ガッツウィングは縦に旋回して龍に狙いを定め、ビームの弾を放った。
「あんな龍、見たことないぞ!」
ガッツウィングは猛スピードで縦に並んだ龍の前や横を通ったかと思うと、いつ撃っていたのか、二匹の龍を撃ち落とした。
そして、機体を一回転させて旋回し、龍を撃ち落とした。
ガッツウィングは別の龍の後ろにつき、ビームを連射して龍を撃ち落とした。
それを見たトリステインの兵士達は歓声を上げた。
そして、最後の龍を撃ち落とした。
「こいつで最後か。」
「零!まだ終わってはいないぞ!」
ガッツウィングの前には龍が飛んでおり、零は素早くトリガーを引いた。
しかし、龍は上に避け、ガッツウィングの後ろについた。
「避けられたか!」
「この風龍、火龍とは速度の桁が違う。」
「ワルドォ! 」
その龍にはワルドが乗っていた。
「生憎攻撃力は無いが、我が力こそ最大の武器!」
そう言ってワルドはガッツウィングに魔法攻撃をしかけた。
「私を抜け!零!」
「大丈夫だ!」
零は素早く宙返りし、ワルドの後ろについた。
「そこだ!」
しかし、エネルギー切れか、弾が出なかった。
「くっ!」
そして、地上ではデスファイレスとアングロスが猛威を奮っていた。
「くっそお!攻撃出来なきゃ意味が!」
零はそう言いながらカリバーンで魔法を吸収した。
そして、地上では後ろから来ていたキュルケ達が戦っていた。
「はあっ!」
遂に、ワルドの魔法が片翼に当たってしまい、そこから煙が吹き上がった。
万事休すかと思われたその瞬間、龍に乗ったタバサの魔法によってワルドは撃ち落とされた。
「零!」
そこから、一緒に乗っていたルイズが飛び降りた。
「何やってんだよ!」
「そっちこそ!勝手なことばっか!」
「お互い様だ!」
零とルイズはお互い手を伸ばし、手を取り合ってガッツウィングに乗った。
すると、下の方から闇が出たかと思うと、デスファイストがガッツウィングに向けて光弾を放っていた。
零は機体を傾け、それをよけた。
「一体どうして・・。」
「だって、だって・・。あんたが危ない目に会ってるのに放っとける訳ないじゃない!」
「そっか、ありがとう、ルイズ。」
「ガンダールブ!今度こそその伝説と共に葬りさってやろう!」
そう言ってデスファイストはガッツウィングに光弾を放った。
その弾は機体に直撃し、機体が揺れ始めた。
「俺には貴族も何も関係ねぇ!ただ、ルイズを守る!ただそれだけのゼロの使い魔だ!」
「零・・零・・零・・!」
すると、手の甲のルーンが光り、ルイズは魔法の詠唱を始めた。
「ようやく来た!目覚めろ!ルイズ!ガンダールヴの主人であるお前は虚無の使い手だ!」
そして、ルイズは立ち上がり、魔法を唱え始めた。
「な、何だ!?」
「ようやく繋がった!」
「どういう事だ?」
「虚無の詠唱は時間がかかる!時間を稼ぐんだ!零!その為のガンダールヴだ!」
零は力強く頷いた。
攻撃力を喰らい続けて機体も限界なのか、至る所から煙が吹き上がり始めた。
すると、周りが光りだし、軍艦達は消え失せていった。
「まだ負けはしておらぬ!」
そう言ってデスファイストは光の弾を放った。
それはガッツウィングに直撃し、ガッツウィングは地面に向けて墜落しそうになった。
「まずい!零!」
「きゃっ!」
ルイズは思わず頭を伏せた。
零はゼノブラスターを取り出し、振り上げた。
次の瞬間であった。
一つの光がガッツウィングをキャッチしていた。
「・・・?きょ、巨人!?」
ルイズの眼前には巨人の顔が映っていた。
そして、巨人はガッツウィングを安全な所に降ろした。
巨人はルイズに向かって頷くと、デスファイストの方を向いて立ち上がった。
「きょ、巨人だ!」
「巨人が二人!?」
ゼノはガッツウィングを降ろし、デスファイストの方を向いた。
「今度こそ決着だ!デスファイスト!」
「俺は貴様を絶対に殺す!」
ワルドの声には明らかな狂気が宿っていた。
「セャッ!」
「ハァッ!」
ゼノとファイストは同時に構えた。
「セャッ!」
ゼノはデスファイストに向かって拳を繰り出した。
しかし、デスファイストはそれを避け、ゼノに蹴りを入れた。
ゼノは前転で避け、光弾を手のひらから放った。
デスファイストはそれをチョップでかき消し、ゼノの元に向かって行った。
ゼノは立ち上がり、デスファイストの拳をバク転でかわし、そこから飛び上がって空中で体を回転させてデスファイストの胸を蹴り飛ばした。
デスファイストは転がって行ったもののすぐに間合いを取り構えを取った。
そして、ゼノが構えた瞬間であった。
地中から触手が飛び出し、ゼノの体の自由を奪った。
そして、空中でゼノの首を、手を、足を締め上げた。
その触手を操っていたのは地中から出てきたデスファイレスであった。
「私の事も忘れてもらっちゃあ困るよ!ハアア!」
そう言ってデスファイレスは触手から電流を放った。
「ぐああああ!」
「ふん、いい気味だ。ハアッ!」
そう言ってデスファイストはゼノの腹に拳を叩き込んだ。
「ぐあっ!」
「巨人が三人!?」
「闇の・・巨人なのか?」
「ああ、神よ・・・。」
人々はゼノの戦いを見ていた。
アンリエッタは神に祈っていた。
天界ではと言うと、早速百合の出番が来た。
「百合を呼んできてくれ。なるべく急ぎでな!」
「ええ!」
レイナは百合を急いで呼びにいった。
玲司はゼノの戦いを見ていた。
そのゼノのカラータイマーは赤く点滅していた。
「呼んできたよ!」}
「お呼びでしょうか。」
「ああ。早速お前の力を貸してくれ!この戦士を彼処に!」
玲司はその戦士の写真を見せた。
「・・・はい!分かりました!」
「ぐあああ!」
「どうした?ウルトラマンゼノ。苦しいか?辛いか?憎いか?自分をこんな状況に追い込んだ人間が憎いか?」
「ぐうううっ!」
カラータイマーの点滅はどんどん早くなっている。
(く・・・そ!こんな・・・ところで!)
零はまだ諦めていなかった。
「お願いです!巨人を、零さんを!」
シエスタが強く祈った時であった。
「デュワッ!」
空から飛んできた一つの刃がゼノを苦しめていた触手を全て切り裂いた。
その刃は空中に浮いていた赤い巨人の頭に戻っていった。
そして、ゼノは地面に手をついて着地した。
「な、何だ!?」
急な事態に、デスファイストとデスファイレスはゼノから離れた。
「助けに来たぞ、ゼノ。」
その刃の持ち主は地面に降り立ち、ゼノに手を差しのべた。
ゼノは顔を上げ、その手を取って立ち上がった。
「あ、貴方は!」
ゼノの窮地を救ったのは、なんとウルトラセブンであった!
「セブン兄さん!」
「お前のピンチと言う事を聞いてここに飛んできた。詳しい話は後だ!」
「はい!」
そして、セブンはゼノにエネルギーを分け与え、ゼノのカラータイマーは青に戻った。
「よし、行くぞゼノ!デュワッ!」
「はい!セャッ!」
セブンとゼノは並んで構えを取った。
「一人増えようと同じだ!」
「貴様ら纏めて地獄に落ちな!」
ゼノはデスファイストと、セブンはデスファイレスと戦い始めた。
「デュワッ!」
セブンはデスファイレスに拳のラッシュを繰り出し、華麗なる足技で蹴り飛ばした。
そして、起き上がったところをラリアットで仰向けに倒した。
デスファイレスは触手を伸ばすも、セブンは額のビームランプからエメリウム光線を放ち、触手を全て焼き切った。
「セャッ!」
ゼノはデスファイストの腕を掴んで懐に入り、肘うちを連続で浴びせた後、胸部に全力で拳を入れた。
デスファイストは素早く体勢を立て直してゼノに反撃をするもゼノは体を屈ませて攻撃を避け、デスファイストの体を掴んで投げ飛ばした。
そして、ゼノとセブンはバク転して並び、光線の構えを取った。
「ハアアア、セャッ!」
「デュワッ!」
セブンは腕をL字に組んで放つワイドショットをデスファイレスに放ち、ゼノは腕にエネルギーを集めて胸の前で交差させ、そこから腕を十字に組んで放つゼノクロスショットをデスファイストに向けて放った。
「ぐおおおお!」
「ああああ!」
そして、二人の巨人は光線に直撃して爆発し、消滅した。
「ありがとうございました。セブン兄さんの助けが無ければ今頃どうなっていたか・・。」
「だが、お前の心は諦める事がなかった。お前一人でもどうにか出来ただろうが、そこは訓練が足りないといった所だな。」
「ええ。これからも訓練を頑張ります。」
そして、二人は空の彼方へ飛び去って行った。
「そう言えば、セブン兄さんはなぜここへ?」
「お前の仲間からここへ導かれてな。」
「一体誰が?」
「お前の最も大切な人だそうだ。」
「え・・?」
そして、セブンは緑の穴から自分のいた宇宙に帰っていった。
「うっ、うっ・・・零・・。」
ルイズは座って泣いていた。
もう日食が終わってから随分経っており、零の姿はないのだから。
すると、後ろからハンカチを持つ誰かの手があり、ルイズはそれを受け取った。
「あ、ありがと・・。」
そう言ってルイズは手の主を見。
「って・・ええ!?」
そこに立っていたのは零であった。
「何でアンタがここに!?」
「いや~、なんつーか、色々ミスっちまってよー。」
「・・クビだって言った筈でしょ。」
「悪いけどここの文字分からないし。」
「羽衣まであんなにしちゃって、どうするのよ。」
零達の後ろにはボロボロのガッツウィングが置いてあった。
「なってしまったもんはどうしようもないしな。」
「・・・バカ!アホ犬!」
そう言ってルイズは零に抱きついた。
「良いこと?二度と私から離れるんじゃないわよ!」
「・・分かってるさ、そんなこと。」
零は無邪気な笑みをルイズにして見せた。
そして、その後、零はあった事をシエスタに話していた。
また今日も零とルイズのおいかけっこが始まる・・・。
「いぃーーぬぅーー!」
今回で第一期終わりですね。
次からは第二期入っていきたいと思います!
「まさかセブン兄さんとはな~。」
驚いたでしょ?これはもともとあったんだよね。
ゼロでも良かったけど、リクエスト来たからこれはセブンにしないとなと思いましてね。
リクエスト本当にありがとうございました!
これからも頑張って書いていきますので応援宜しくお願いします!
『感想、リクエストも!」
「何時でも待ってるよ~!』
『結局出番無かった・・・。』
ま、まあ、次のシリーズで活躍させるから大丈夫V・・・多分