ハルケギニアの[使い魔]光の戦士 作:シャイニングピッグEX
ボケ要素ゼロでシリアス100パーセントで行きます!
町中では突如、トリステインの兵士の暴動が起きていた。
暴動を起こしている兵士とそうでない兵士が戦っている最中、ルイズは零を探しに来ていた。
「何よこれ・・。何が・・?」
すると、ルイズは兵士の一人に命のの危機を感じ、ルイズは慌てて路地に隠れた。
その暴動を起こしている兵士達は皆口々に「アンリエッタを殺せ」と呪われたように言っていた。
ルイズはその場を離れようと後退ったした時だった。
暴動兵士の一人がルイズに襲いかかり、ルイズは思わず目を瞑った。
「・・・?」
しかし、何も起きず、ルイズは恐る恐る目を開けた。
すると、倒れた兵士の後ろには零が立っていた。
「ルイズ!」
「零!」
ルイズは涙ぐみながら零に抱きついた。
「バカ!バカ!どこ行ってたのよ!」
「すまねえ、ルイズ。怪我は無いか?」
二人が安堵していたのもつかの間、大きな獣の声と大量の足音が聞こえてきた。
「アルビオン軍・・。」
「とにかくここから一旦離れるぞ。」
零はルイズを抱き上げ、音速の速さに物を言わせて壁を登って屋根を飛びながら避難をした。
次の日、港では戦火に巻き込まれるであろうシティーオブサウスゴータの人々はトリステイン軍の用意した船に大量に駆け込んでいた。
「待てよ!折角ロサイスに戻ったってのに、殿を務めるってどういう事だよ!?」
零は俯くルイズの肩を掴んで言った。
「離して。」
そう言いながらルイズは零の手を払い退けた。
「殿と言うのは、部隊の最後を守る役目のことだ。要約すれば、民が逃げている間に敵の足止めをしろって言う事だ。」
カリバーンは零の背中で説明した。
『そんな事は分かってますよ!』
「それは姫様の命令なのか!?」
「・・・姫様はご存じないわ。」
零はルイズが枢機卿と秘密裏に交わした会話の内容を零に話した。
「もしかして・・・そいつを引き受けたのか? 」
零は目を丸くしながら聞いた。
しかし、ルイズは俯いたまま何も言わなかった。
「お前正気かよ!?敵は70人でも700人でもなく、70000人なんだぞ!?」
零はルイズを揺さぶりながら言った。
「・・虚無があるわ。」
「虚無?お前この間使えなかったじゃないか!なのに・・。」
「今度は使えるかもしれないでしょ!?ううん、姫様の命を守る為だもん、絶対に使ってみせる。虚無で姫様を守れるなら、これ以上の名誉は無いわ。」
「何が名誉だよ!ふざけるのもいい加減にしろ!分かってるのか?死んでくれって言われてるようなもんなんだよ!今からでも断りに行ってくる!」
そう言って零は歩き出そうとした。
「止めて!」
行こうとする零をルイズは引き止めた。
「ルイズ・・。」
「これは私にしか出来ない事なの。だったら私がやるしかないじゃない。」
「あのなぁ・・。」
「今の軍には70000の敵を食い止める力は無いわ。」
「だからってお前が行かなくても・・!」
「姫様だけじゃないわ!」
「・・!」
「メイドも、妖精亭の皆も殺されるかもしれない、辱しめられるかもしれない・・・。私だって死ぬのは嫌よ。でも私は貴族なの。味方を守る為に死ぬのは名誉な事だわ。あんたはバカにするけど、皆の為に死ぬのがそんなに下らない事なの?」
そう言うルイズの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
数秒の沈黙の後、零は口を開いた。
「・・・分からねえよ。皆を守りたいのは俺だって同じだよ。でも、俺はちゃんと戦って勝って帰って・・。」
「零。」
「・・!」
ルイズは無言で零に抱きついた。
「ルイズ・・。」
「あんたは逃げて、零。私に付き合って死ぬ事は無いわ。」
「・・!何だって!?おい!ルイズ!・・!」
零はルイズの顔を見た。
ルイズの目からは涙が溢れていた。
「ね?そうしなさい。だって、あんたはこの世界の人間じゃないもの。」
「・・・いや、この世界に来た時から、俺はここの人間だよ。あの時お前から呼び出されて、色んな事があって・・。遠い世界で生まれた俺達だけど、こうやって出会えたのは奇跡なんだよ。だから、俺はお前に最後まで付き合う。・・あ!じゃあ乾杯するか?」
「え?」
「俺が前にいた世界ではこう言う時とか、別れの時とかには乾杯をするんだ。」
「・・・。」
「ちょっと待ってろよ。」
「あ・・。」
零は近くにあった飲み物を見つけた。
「懇情の別れって言う事だ。」
そして、零は一本の瓶を持ってきた。
「こんな時だしな、一本くらい構いやしないだろ。」
そして、零は蓋を開けた。
「ねえ、零。懇情の別れに、一つお願いがあるの。」
「なんだ?これが最後だからな、聞いてやるよ。」
「・・・こんしたいの。」
「何がしたいって?」
「だから・・。だから結婚したいの!」
ルイズは照れ隠しをするようにいつもみたいに零の耳を引っ張って大声で言った。
零は尻餅をついて思わず瓶を落としそうになり、慌てて瓶を掴んだ。
「って結婚!?」
「勘違いしないで!けけ、け結婚もしないで死ぬのは嫌なだけよ!あんたの相手じゃ仕方ないけど、この際だから我慢してあげるわ。」
「・・・ルイズ、その・・。」
「と、とにかく、生きてきた証にせめて結婚位したいだけなの!」
「・・・。」
零は何も言えなかった。
そして、二人は一つの花屋に来た。
「すいません、この花を売って欲しいの。おいくら?」
「やるよ、持ってきな。どうせ店仕舞いだ。
店主はぶっきらぼうに言いながら荷物を整理した。
「ありがとう。」
そう言ってルイズは二つの瓶に入った花を手にとった。
「その花は?」
「エクレールダムールの花。」
「エクレールダムール?」
「い、意味なんて良いのよ!はい!」
そう言ってルイズは乱暴に片方の花を渡した。
「ルイズ!これ・・。」
そう言ってから零は花に目を移した。
その瓶の中には青い花が淡い光を放っていた。
そして、零とルイズは教会のような建物の中にいた。
零は飲み物をグラスに注いでいた。
そして、零はこっそりルイズの方に眠りのポーションを入れた。
「・・効いてくれよ。」
そして、ルイズを呼びに行った。
「ルイズ。」
「?」
「用意できたぞ。」
「うん。」
零とルイズはグラスを持った。
「じゃあ、乾杯。」
「「乾杯。」
そう言って二人はグラスをお互いのグラスにぶつけた。
そして、二人は一気に飲み干した。
「その、さ。言い辛いんだけどさ、俺にはもう婚約者が前の世界にいるんだ。だからさ、悪いけど結婚は出来ないから、思い出を語り合おうぜ。」
「えっ!・・うん。」
ルイズは仕方なく了承した。
「何て言うか、最初は物凄く乱暴でさぁ。」
「あの時はあんたが言うこと聞かないからよ。」
「その度に鞭で叩かれてたっけ・・。痛かったなぁ、あれは。」
「痛かったのはあんたのビンタも痛かったわよ。フーケを捕まえる時。」
「あん時は仕方ねえだろ?危なかったんだから。」
「それもそうね。・・ふふ。」
そして、二人は吹き出して、大笑いした。
「俺はお前に会えて本当に良かったよ。少し前まではここから早く出たい一心だったけど、今やここは第二の故郷だって胸を張って言えるさ。」
「わ、私も。変な使い魔で最初は何よコイツって思ったけど、・・今はあんたで良かったって思ってる。」
「ルイズ・・。」
すると、二人の花が花びらを開かせた。
「今まで色々ありがとう。私は、零の事が・・。」
そして、ルイズは自分の秘めていた思いを言いながら気絶した。
零は倒れそうになったルイズを支えた。
「・・・ありがとう、ルイズ・・!」
零のその声は震えていた。
そして、ルイズを抱えて外に出た。
「やあ、零君。」
横から声がし、零はその方を向いた。
「ジュリオ。」
そこにはジュリオが立っていた。
「こんな所で何してんだ?」
「僕は情報通なんでね。殿の任務を引き受けたと聞いて、君達を探してた。」
「逃げないように、ってか?」
「違うよ。勝手に逃げろって、言う為さ。」
「え?」
「姫様も大事だが、僕にとっては美しいルイズの方がもっと気になるんでね。」
「そうか。お前らしいな。それじゃ、ルイズを頼む。」
そう言って零はルイズをジュリオに渡した。
「ああ。良いとも。」
そう言ってジュリオはルイズを受け取った。
「それで君は?」
「ちょっくら70000の軍勢潰してくる。」
「ほぉ、一つ聞いても良いかな?君にとって名誉の為に死ぬのは、バカらしい事ではなかったのかい?」
「名誉の為なんかじゃねえよ。ルイズに好きって言われたのもあるけど、これは俺の意志だ。反逆者、レジスタンスとして小さな光一つで大きな闇に立ち向かって行く。そうでもしないとルイズを裏切ってしまうようでさ。」
「ふふ、僕も君に好きって言いたくなったよ。」
「気持ちだけはありがたく受け取っとくぜ。」
そして、零はポケットからスマホを取り出した。
「じゃあな、怪獣達。」
『待ってよ!私達も』
怪獣達が出てくる前にスマホを切り、ジュリオに渡した。
「こいつらも頼んだ。・・それじゃあな。ジュリオ。」
ジュリオは微笑みながら頷いた。
「グッバイ、ルイズ。」
そして、零はたった一人で、70000の兵士の元に戦いを挑むのであった。
今回はここまでです。
では、次回、「覚醒する力」
お楽しみに!
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【随時待っているぞ。】
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