ハルケギニアの[使い魔]光の戦士   作:シャイニングピッグEX

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今回から三期突入です。

因みに前回の時空神龍の姿は遊戯王のシューティングクェーサードラゴンです。

「シャイニングピッグ様が提供してくれたぜ。本当、ありがとな。」

ええ、本当ありがとうございます!

「私はいつ出られますか?」

ま~、原作通り行けばそう遠くないでしょ。


戦士に休息は無し

「零。」

 

「ルイズ・・。」

 

零とルイズは零を下にしてベッドの上で互いに見つめあっていた。

 

「ル、ルイズ・・そんなに見ないで・・くれ・・。」

 

零は恥ずかしそうに顔を赤くした。

 

「・・・バカね。犬のくせに。」

 

「ご・・ごめ・・。」

 

「謝らなくて良いわよ。」

 

「え・・?」

 

「やっと帰って来たのに、ご主人様をそんな目で見るなんて・・。」

 

そう言ってルイズは零の首筋にキスをした。

 

「ルイ・・ズ・・。」

 

そして、ルイズは零の服に手を伸ばした。

 

零は慌てて手を払い退けた。

 

「ま、まだ明るいだろ・・。」

 

「じゃあ夜になったら?」

 

「・・・!」

 

「おっはよーうございまーす!」

 

すると、シエスタが元気の良い挨拶と共に扉を開けた。

 

『あー!シエスタさーん!』

 

『おはようございます。』

 

「お二人共いつまで寝てるんですか?」

 

「あ・・おはよう・・・。」

 

零はいつの間にか床の布団にいた。

 

すると、ルイズは急に悲鳴を上げた。

 

「あんた・・・手が・・手が・・・。」

 

「手?」

 

零は自分の手のひらを見た。

 

「ルーンが消えてる!」

 

「そんな訳ないじゃ・・・。」

 

零は手の甲のルーンを見た瞬間零は凍りついた。

 

手の甲のガンダールヴのルーンが消えていた。

 

「あぁーっ!」

 

今度はシエスタが驚いた声を出した。

 

「零さん額!何か六角形のルーンが!」

 

「え?」

 

零は鏡の前に行ってサラサラの前髪をかきあげた。

 

そこには、六角形の星のようなマークに丸の枠が書かれたルーンが描かれていた。

 

「『『『『ええーっ!?』』』』」

 

 

 

「さて、皆も知っての通りガリア王国の介入により、アルビオン軍が降伏し、8ヶ月に及ぶ戦争も漸く終結を見た。生徒諸君、この平和は、多くの犠牲と命の上に成り立っておる。せめて、我が身を投げ出して国を守った人々に、祈りを捧げようではないか。それでは、黙祷。」

 

オスマンの号令で、外にいた生徒達と教師達は黙祷をした。

 

そして、黙祷が終わり、オスマンが今後の話をしている時、零はルーンの消えた手の甲を見ていた。

 

「うっわー・・・」

 

『本当に・・・。』

 

『消えちゃってますねー・・・。』

 

『しかもキレイサッパリと。』

 

『カリバーンさん、これって復活したりするんですか?』

 

「そこは私にも分からないが・・・でも良かったじゃないか、零。これであの煩い娘に文句を言われる事もなかろう。晴れて自由の身だ。」

 

「そっか・・よく考えてみればそうだな。」

 

しかし、その零の顔はどこか浮かなかった。

 

「悲しむ事はないだろう。」

 

「零さん。」

 

すると、横から声がし、零はその方を見た。

 

そこにはエレオノールとカトレアがいた。

 

「ご無事な姿が見られて嬉しいですわ。」

 

「あ、エレオノールさんにカトレアさん。お久しぶりです。」

 

零は立ち上がって二人に礼をした。

 

「別にそんなに畏まらなくても良いわ。私達はルイズを連れ戻しに来ただけなんですから。」

 

すると、早いか否か、零の手の甲のルーンの事はすぐに広まった。

 

そして、エレオノールはルイズの元に近付いた。

 

「ルイズ。帰りますよ。戦争も終わった事だし、貴女には休息が必要よ。」

 

「エレオノール姉様。」

 

ルイズはエレオノールを見上げながら言った。

 

「使い魔が必要なら、もっとヴァリエール家に相応しいものを召喚すれば良いわ。」

 

「お姉さまってば!」

 

「大体私は、この平民の女々しい顔が気に食わないのです!」

 

エレオノールは零を指さしながら言った。

 

「でも、私の犬なんだから、私が気にいってるんだから・・。」

 

「そんなにこの使い魔が好きなの?」

 

ルイズは図星なのか、少しだけ顔を赤くした。

 

「そんな・・おねえ様にはどうでも良い事でしょ?」

 

エレオノールはルイズが言い終わる前に頬をつねった。

 

「何?その口の聞き方は!」

 

「すみませ~ん!」

 

「エレオノールねえ様・・。」

 

「俺の意志は関係ないのね・・。」

 

「お取り込み中誠に失礼。十志隊隊長アニエスより、女王陛下のお言葉をお伝えする。」

 

アニエスの言葉でエレオノールはルイズから手を離した。

 

「ルイズ・フランソワーズ・ルブラン・ド・ラ・ヴァリエール。その使い魔、柊零。すぐに、王宮に参られよ。」

 

ルイズは頬を撫でていた手を離した。

 

「姫様の・・。」

 

零達は早速王宮へ向かった。

 

零は窓の外の景色を見ていた。

 

「ハッキリしなさいよ。」

 

「え?」

 

ルイズの唐突な言葉に零はルイズの方を向いた。

 

「私の傍にいるのが嫌なら、そう言ってよね。別に止めないから。あんたは自由の身なんだから。」

 

「何だよいきなり?」

 

「だってそうでしょ!?ルーンが消えちゃったって事は、使い魔の契約が切れたって事で、私とあんたは何の関係も無くなっちゃったんだから!・・あんただって、私みたいなご主人様にこき使われるの嫌でしょ?」

 

「何言ってんだよ今更。」

 

「好きにしたら。」

 

「はぁ?」

 

「元々違う世界の人なんだし、我慢して一緒にいる事なんてないのよ。」

 

「お前今更それはねえだろ。最初は逃げんな逃げんな言っておいてルーンが消えた途端好きにしろ?自分勝手にも程があるだろ。」

 

『貴族って言うのは心が無いんですかねぇ?』

 

「そんな事言ってないわ!あんたこそ、私の気持ちなんか一つも分かってないじゃない!私はただあんたの事を考えて!」

 

「・・・。」

 

すると、何を照れたのか、ルイズはもう一度窓の外を見た。

 

「・・・ルーンが消えた位でも消えないものはあると思うけどなぁ・・。」

 

そして、零達はとある湖の近くに止まった。

 

「少し休憩しよう。」

 

アニエスの言葉でルイズは馬車の外に出た。

 

「ルイズ。」

 

零は急いでルイズを追いかけた。

 

「あんまり遠くへは行くなよ。」

 

二人を見かねたアニエスが二人を注意した。

 

「なあ、ルイズってば。」

 

「何よ。何か用?」

 

ルイズは零にぶっきらぼうに言った。

 

「・・・別に。」

 

「用が無いなら話しかけないでよ。私一人になりたいの。」

 

そう言ってルイズは一人でどこかへ行ってしまった。

 

「ルイズ・・。」

 

零はルイズの事を諦め、馬車の近くに戻った。

 

 

少しして、ゼットンが口を開いた。

 

『ルイズさん、何やら危険そうですよ?』

 

すると、森で爆発が起きた。

 

「・・・どうやらそうみたいだな!」

 

『急ぎましょう!』

 

零はゼットンの言葉に頷いて駆け出した。

 

そして、途中で二度目の爆発が起きた。

 

『どうやら戦ってるみたいですね。』

 

「ああ、急がねえと!」

 

零はスピードアップした。

 

そして、ルイズに襲いかかろうとしたケルベロスを上から蹴り飛ばし、その勢いでジャンプして全てのケルベロスをあっという間に倒した。

 

「見たか!俺のファインプレー!」

 

零は自分を親指で指しながら言った。

 

「零!」

 

「良いからお前は魔法を唱えとけ!」

 

「だ、だってあんたはもう・・!」

 

「ルーンが無くたって・・ガンダールヴでなくたって・・・俺はもうあの時からお前を守る一心を貫いてんだよ!これは俺の意志だ!」

 

襲いかかってきた翼の生えたゴブリンの剣を背面飛びでかわし、後ろから蹴り倒した。

 

そして立ち上がったゴブリンをカリバーンで切り裂いた。

 

「左だ!」

 

零は右から左に回転斬りをしてゴブリンを倒した。

 

「右から来るぞ!」

 

零はカリバーンで防ぎながら華麗な身のこなしでゴブリンの顔に肘うちを入れた。

 

「良いぞ!ガンダールヴの力が無くても対応出来てるいる!」

 

そして、零はバック転して着地した。

 

「ヘっ。楽勝だぜ。」

 

すると、ゴブリンは零を後ろから襲いかかった。

 

「うわっ!」

 

すると、突如銃声がし、ゴブリンは倒れた。

 

「助太刀する!」

 

そこには、銃を構えたアニエスが立っていた。

 

そして、アニエスは瞬く間にゴブリンを三体倒した。

 

「やるじゃねえか、アニエス。俺も負けてらんねえなっと!」

 

零はそう言いながら逆立ちの横領で左右二体のゴブリンを蹴り倒した。

 

そして、ルイズの魔法の詠唱が終わり、辺りは光に包まれた。

 

零は急いでルイズの元に駆け寄った。

 

「ルイズ!ナイスだ!」

 

「バカ犬!」

 

「おわぁ!ええ!?」

 

零は急に暴言を吐いたルイズに一瞬後退った。

 

「ちゃんと傍にいてくれなきゃダメじゃない!勝手に・・どこかに。」

 

「・・・悪かったよ、ルイズ。」

 

「で、でも、・・・助けてくれて・・ありがとう。」

 

「当然さ。仲間はまもんねえとな。」

 

 

そして、夕刻、零達は王宮へ着いた。

 

「只今戻りました。」

 

そう言ってアニエスは扉を開き、零とルイズは中に入った。

 

しかし、中には何も見当たらない。

 

「何にも無いわ。」

 

「ルイズ!零さん!」

 

そう言って二人に駆け寄って来たのはアンリエッタであった。

 

「姫様!これは?」

 

「・・あの戦争で、五戸が空になってしまいました。少しでも助けになるよう、家具を売り払ったのです。」

 

「姫様までそんな犠牲を・・。」

 

「いいえ。私はもう少しで、貴女を失うところでした。」

 

そう言ってアンリエッタはルイズの手を取った。

 

「私は、貴女の力を利用しようとしたのみならず、死地へと追いやるところだったのです。」

 

そう言うアンリエッタの顔はとても悲しげだった。

 

「何と言って詫びれば良いか・・。」

 

そう言ってアンリエッタは涙を落とした。

 

「姫様、お気になさらないで下さい。」

 

「ありがとう、ルイズ。零さん、貴方には何度お礼を言っても足りません。」

 

「いやあ、やれる事をやろうと思ったら本当に出来ただけだし・・。」

 

しかし、零は正直なところどうやって70000の兵士を倒したかは覚えていない。と言うか、記憶にない。

 

「貴方は、トリステインを救って下さった、英雄です。」

 

零はアンリエッタから差し出された書類を受け取った。

 

「これは?」

 

「これは貴方をシュバリエ、私の騎士に著する任命書です。」

 

「えっ!?任命書!?」

 

零は目を丸くしてアンリエッタと書類を交互に見た。

 

「英雄には、それに似合う名を与えないといけません。零さん、受け取っていただけますね?」

 

「・・・えーっと、つまり、俺はどうなるの?」

 

「あんた貴族になるのよ!」

 

「貴族?」

 

そんな仲の良い二人を見てアンリエッタは微笑んだ。

 

「・・・気持ちは嬉しいんですが、受け取れません。俺には鎖に縛られるよりも自由な方が性に合うんで。それに、今の俺はガンダールヴの力も失ったただの人間ですよ。」

 

そう言って零は書類を返した。

 

「・・どういう事です?」

 

零はルーンが消えた手の甲を見せた。

 

「契約の印、消えたんです。それも、キレイサッパリと。」

 

「こいつは一度心臓が止まりました。どうやらその時に消えたのではないかと。」

 

カリバーンは零の背中で言った。

 

「では、どうやって生きて戻って来たんですか?」

 

「話すと長くなりますが・・・ピグモンと妖精さんに助けられて。」

 

「?」

 

アンリエッタは思わず首を傾げた。

 

「そいつの指には魔法の指輪がはまってて、その指輪の力で命が甦ったと。簡潔に言えばそう言う事です。」

 

ルイズとアンリエッタは顔を見合わせた。

 

「命を甦らせる魔法が、本当に存在するなんて・・その妖精さんの名は?どこに住んでいるの?」

 

「アルビオン王国、サウスゴータ地方、ウエストウッド村。」

 

「!」

 

それを聞いて零は妖精さんの姿を思い出した。

 

「ティファニア!」

 

零は思わず叫んだ。

 

「ティファニア?聞いた事のない名前だわ。アニエス。」

 

アンリエッタに呼ばれてアニエスは姿勢を正した。

 

「その村に行って、ティファニアさんとピグモンを探し出すのです。」

 

「はっ!」

 

「いや、俺が行く。まだ面識のある俺の方が会えると・・。」

 

「ルーンの力を失ったお前が行っても仕方あるまい。」

 

「そうよ。また襲われたらどうするの!」

 

「襲われたですって!?一体どういう事です!」

 

アンリエッタはルイズの言葉を聞いてルイズに聞いた。

 

「実は・・・。」

 

ルイズは昼あった事を話した。

 

 

 

その日の夜、零は城壁の上で今日あった事を思い返していた。

 

「虚無の担い手に、虚無の使い魔か・・・また厄介な奴が相手か・・。」

 

『前は70000人、そしてもっと前は味方の隊長さんだったもんね?』

 

「ああ。しかし、今度は一筋縄では行かなそうだ。」

 

『・・まあ、大丈夫だよ!きっと今度も勝てるって!』

 

「そうだと良いけどなぁ・・。」

 

そして、部屋に戻ろうと踵を返した時、通路にルイズが立っていた。

 

「あれ、ルイズ。」

 

『どーしたの?』

 

「零・・・・バカ。」

 

そう言うルイズは顔を俯かせたまま顔を上げようとしなかった。

 

「?」

 

そして、ルイズはムッとした表情で零を睨んだ後、寒そうに体をさすった。

 

零はそれを見て急いでルイズに駆け寄った。

 

「そんな格好じゃ寒いだろ。さ、戻ろう。」

 

「煩いわね、放っといてよ。」

 

「まだ意地張ってんのか?とにかく、早く入るぞ。震えてるじゃないか。」

 

「良いの!勝手にいなくなったくせに。」

 

「ほら、早く中入って・・。」

 

零はルイズの顔を見て口をつぐんだ。

 

そのルイズの目からは涙が溢れていた。

 

「ルイズ・・。」

 

「も・・・。」

 

「も?」

 

「もう・・・。」

 

「もう。」

 

「・・・もう、もう会えないかと思ってたんだから!」

 

「・・・。」

 

「私、言いたい事一杯あったのに、あんたってばすぐどっかに行っちゃって!・・船の上で起きたらいなくって、学院のベッドで起きてもいなくって、・・もう許せない。許せないんだから!」

 

ルイズは半分泣きながら言った。

 

「・・・。」

 

「酷い・・また一人で行っちゃったかと思ったんだから・・・。」

 

「ルイズ・・。」

 

すると、ルイズはいきなり零に抱きついた。

 

「もう・・どこにも行かないで・・。」

 

零はそう言うルイズに触れた。

 

「大丈夫、俺はどこにも行かない。お前を一人になんかしないさ。」

 

「・・本当?」

 

「ああ。約束する。」

 

「・・じゃあ、ちゃんと傍にいて。」

 

「うん。」

 

「使い魔じゃなくても良いから、ガンダールヴの力が無くても良いから。」

 

「俺にはそれで良いかは俺自身にも分からない。」

 

「零・・?」

 

「けれど、俺達には確かな絆があるだろ?」

 

零はそう言って無邪気のような、天使のような笑顔をルイズに見せた。

 

「零・・!」

 

「契約なんてまたすれば良いさ。その時、俺はきっと出てくる。あの時と同じあの穴からな。」

 

「・・私も何が起こるか分からないし、聞いた事はないけど・・もし、あんたじゃなくて別の使い魔が来ちゃったらどうするの?あんたがどっか知らない所に飛ばされちゃったら・・・。」

 

「ルイズ。俺はもしそうなってもまた戻ってくる。そうだったら、何でここに来たか分かんなくなっちまうよ。ま、契約以前に俺達はお互い大切な仲間だろ?契約なんて無くても絆があるだろ。」

 

「え、えぇ~っ?」

 

そう言って零はルイズを抱き上げた。

 

「俺はお前の大切な人で、お前は俺の大切な人、それで何も問題ないじゃねえか。」

 

「ええええ~っ!?た、確かにそうだけど・・。」

 

「自分からやろうとしといてそれは無いでしょ。」

 

「あ、あ、あれは・・。」

 

「ほら、ベッド行こ。」

 

そう言って零は部屋にルイズを押し込んで部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

「ま~た微妙なところで終わらせやがって・・。」

ま、まあ、前みたいに次に引き延ばすよりは良いじゃん。

そ、それじゃまた次回!

「あ!待てコラー!」



『感想、リクエストも~。』

「随時待ってますよ~。」

『誤字、脱字の報告もお願いしますね。』
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