ハルケギニアの[使い魔]光の戦士   作:シャイニングピッグEX

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更新遅れてすいません!

なんか伏線っぽいのをつけたい。


品評会&VSゴーレム

その晩、零はとある奇妙な夢を見た。

 

(ん?なんだ・・?)

 

最初は、零が巨大化し、何かを燃やし尽くした光景。

 

次は、ゼノが黒い巨人に倒される光景。

 

そして、自分自身もーーー

 

「ーーーーーッ!」

 

そこで目が覚めた。

 

零は凄い量の汗をかいていた。

 

胸に手をあてると、鼓動も早くなっていた。

 

「何だったんだ・・今の・・。」

 

零は気分直しに、ギターを持って学院の屋上に登った。

 

「青空があるかぎり~、風は、時を運ぶよ~。」

 

零はギターを弾きながら「君だけを守りたい」を歌った。

 

これは以前アスカに教えてもらった歌で、零もこの歌が好きで時間が空いた時にはいつも練習していた。

 

「誰~よりも~何よりも~、君~だけを~守りた~い~。」

 

歌っている内に零は落ち着きを取り戻し、再び部屋に戻って眠りについた。

 

 

 

次の日の朝、零はルイズから色々な指導を受けていた。

 

「うん。まあ、特に歩き方は問題ないわね。」

 

「そ、そうか?俺こう言うのは意識するよりもしない方が自然に出来るんだよな。」

 

「“意識いたしますよりもいたしません方が自然に出来るのでございます”!」

 

ルイズは零の顎に顔とムチを近づけて訂正した。

 

「はぁ・・。仕草も言葉遣いも何もかも駄目すぎ・・。」

 

ルイズは頭を抱えながら言った。

 

「んなっ!そこまで言う!?急に文句ばかり言いやがって!」

 

「迂闊だったわ・・。品評会の事すっかり忘れてた・・。」

 

「品評会?」

 

「そう言う、毎年恒例の催しがあるのよ。生徒達が召喚した使い魔を学院中にお披露目すると言うね。」

 

「へぇ~、面白そうじゃん。でも、嫌なら出なきゃ良いだろ?」

 

「2年生は全員参加なの!兎に角、恥をかくのだけは避けたいの。アンタは喋れるんだから壇上で気の効いたスピーチでも、と思ったんだけど・・。」

 

「そう言う事ね。だったら丁度良いのがある。」

 

「本当!?」

 

「ちょい待ってて。」

 

零はスマホからギターやドラム、ベースを出し、怪獣達を呼び出した。

 

「俺こう見えてもさ、バンド活動とかやってた時期があってさ、メンバー交代が多くて色んな曲とか楽器を奏でる位なら出来るぜ。」

 

「・・・アンタ何でも出せるのね・・。」

 

ルイズは呆然としながら言った。

 

「そう言えば、おかしいのよね。」

 

ルイズは何かを思い出した様に言った。

 

「何がだ?」

 

「使い魔があんな事したんだから私に何かのお叱り位あっても良いものなのに、あれっきり・・。兎に角、時間が無いわ。授業が終わるまでに準備位はしといて。」

 

そう言ってルイズは授業に向かった。

 

 

 

「そんじゃ、早速練習するか。」

 

「「「「「はーい。」」」」」

 

零はギターとボーカル、ゴモラはドラム、ベムスターはベース、シルバーブルーメはシンセドラム、ゼットンはピアノとバイオリンを担当した。

 

バードンは炎を吐いてしまうため、残念ながら演奏は出来なかったが、代わりに演出等を担当した。

 

「そんじゃ、まずは適当にセッションしよう。」

 

零達5人は適当に音を合わせつつしばらく音色を奏でた。

 

「よし、一回休もう。」

 

零の合図で、怪獣達は一度音を止めた。

 

「あー、何の曲にしよう・・。」

 

零はそう言いながら寝転がった。

 

「零さん。」

 

「ん?」

 

「何してるんですか?」

 

「シエスタか・・。」

 

すると、零は昨晩の事を思い出し、顔を赤くした。

 

「ああ、いや、その・・。」

 

「もしかし、品評会の練習ですか?」

 

「あ、ああ。それだ。でも、よく分かったな。」

 

「2年生の方は皆さん訓練に一生懸命ですから。特に今年は、アンリエッタ様がいらっしゃいますし。」

 

「アンリエッタ?」

 

 

 

他の生徒も、使い魔に芸を仕込んでいた。

 

「成る程、お姫様が見に来るって分けね。」

 

「アンリエッタ様は陛下がお亡くなりになって以来、国民の象徴的な存在なんですよ。」

 

「ふーん、ま、人気があるってのはよく分かった。」

 

「オーッホッホッホッホ!」

 

「ん?」

 

零とシエスタは高笑いの声の方を向いた。

 

そこには、キュルケが派手に炎を撒き散らしているところだった。

 

「王宮からの贈り物は私の物よ!」

 

「キュルケ!」

 

ギーシュも巻き添えになっていた。

 

「そっちが目的の奴もいるってわけか・・。」

 

零は苦笑いしながら言った。

 

「私達も、お迎えの準備で大忙しなんです。それじゃあ。」

 

シエスタは零に軽く礼をした。

 

「おう。またな。」

 

すると、シエスタは思い出した様に荷物を置いて零の方を向き、手を取った。

 

「零さんも頑張って下さいね。」

 

「あ、ああ。任せな。」

 

そう言ってシエスタは仕事に戻って行った。

 

零も練習に戻った。

 

 

次の日、姫様が学院内に来た。

 

「へぇ~、結構綺麗だな。」

 

「アンタは黙ってて!」

 

そう言うルイズの方を見ると、ルイズも目を輝かせていた。

 

 

その夜、出来るところまでを見せた。

 

「アイムァナァァーイオブザウィィンドゥ!」

 

零は5曲の内の4曲目を歌い終えた。

 

「うん、悪くないと思うわ。」

 

「そお?ありがとー。」

 

すると、扉をノックする音が聞こえた。

 

「ん?お客さんか?」

 

「誰?こんな時間に。」

 

「はい、ただいま。」

 

零はそう言って扉を開けた。

 

中に入ってきたのは、緑色のフードを被った赤紫色の髪の女性だった。

 

「あ、あなた誰よ!」

 

ルイズは身構えた。

 

「・・久しぶりね。」

 

「え?」

 

「ルイズ・フランソワーズ!」

 

そう言ってその女性はルイズに抱きついた。

 

「姫殿下!」

 

その女性はアンリエッタ姫であった。

 

「ああ、ルイズルイズ!懐かしいルイズ」

 

「いけません姫殿下。こんな下船な場所へお一人で。」

 

ルイズはそう言って敬礼するようにしゃがんだ。

 

「そんな堅苦しい行儀は止めて、ルイズフランソワーズ。私達はお友達じゃないの。」

 

「勿体無いお言葉でございます、姫様。」

 

「いや、あのさ、なんの関係?」

 

「姫様がご幼少の身義理、お遊び相手を努めさせて頂いたのよ。」

 

「幼馴染みと言って頂戴。はあ、ずっと会いたかった・・。」

 

そう言うアンリエッタの目には涙が浮かんでいた。

 

「姫様・・。」

 

「ごめんなさいね。父上が亡くなって以来、ずっと、心を開いて話せる相手も居なくて・・。」

 

そう言ってアンリエッタは涙を拭った。

 

すると、ルイズはアンリエッタの手を握った。

 

「姫様、お手紙を頂いた時は驚きましたわ。」

 

「何だ、そう言う事なら早く言えよな。ったく・・。」

 

「黙ってなさい!それに、姫殿下の前でなにボケッと立ってるのよ!」

 

「あだだだだ!」

 

零はルイズに顔を地面に叩きつけられた。

 

「良いのですよ。」

 

「「?」」

 

「楽にしてください、使い魔さん。」

 

アンリエッタは零に満面の笑顔を見せた。

 

零は顔を赤くした。

 

「何ジロジロ見てるのよ!お許し下さい。礼儀知らずで。」

 

ルイズは零の顔を地面に押さえつけながら言った。

 

「あのモッド伯に楯突く位ものですものね。」

 

「「え?」」

 

「あなたにも会いたかったのよ。貴族に立ち向かう使い魔さんって、どんな方かなって。」

 

アンリエッタは、零を見下ろしながら言った。

 

「姫様?」

 

「安心して、ルイズ。宮廷内で少し騒ぎもあったけど、お咎めはありません。」

 

「じゃあ、姫様が?」

 

「忘れたの?私、貴女が困った時は必ず助けるって約束したでしょ?一応、私も王女ですからね。」

 

「姫様・・。」

 

「お礼の申し上げを!」

 

ルイズはもう一度零の顔を叩きつけた。

 

その光景を見てアンリエッタは微笑んだ。

 

「ルイズは良い使い魔を召喚したわね。」

 

「とんでもない!こんな変な生き物、一生の不覚ですわ!」

 

「まずこの手を離してくれませんか?ルイズさん。」

 

「大人しくしなさいってば!」

 

 

「ここ数年で一番楽しい一時でした。」

 

そう言って二人は抱き合った。

 

「ありがとう、ルイズ・フランソワーズ。」

 

「私もですわ、姫様。」

 

「使い魔さん。」

 

「はい?」

 

「明日、頑張って下さいね。」

 

「まあ、精一杯頑張りますよ。」

 

すると、ルイズが鞭を奮ってきた。

 

「・・・やはり、自由の身が一番の宝ですわね。」

 

「?」

 

「・・・。」

 

「お休みなさい。」

 

そう言ってアンリエッタは部屋を出ていった。

 

「姫様・・?」

 

 

 

「只今より、本年度の使い魔のお披露目を執り行います。」

 

コルベール先生の式辞で歓声が起きた。

 

ギーシュやキュルケ達生徒は芸を出し、自分の使い魔を披露した。

 

そして、零の番が回ってきた。

 

ルイズの名前を呼ばれ、零とルイズはステージに上がった。

 

ルイズが零の事を紹介している間に、零達は怪獣達を出して準備を始めた。

 

「よし、行くか!」

 

零はギターを細かく弾き始め、二つ大きな音を出して曲をスタートさせた。

 

「オーーーーー・・・ルライッ!」

 

怪獣達も演奏を始めた。

 

「まずは、Open your heart!」

 

零はソニックアドベンチャーの主題歌、『Open your heart』を歌い始めた。

 

「ゲーホォー、ラウマァッチロンガー!」

 

[ボゥハワーヘェンレッゴー!」

 

「アイノゥイッツワァンウェイトラァック!」

 

[テルミナァンハァミソレー!]

 

「アァムナー、ガーナミィーソレー!」

 

[ノンウィラーキャァナゥラァバァーズ!]

 

「ノズマイアイズフィーリボォー!」

 

「ナウシオーアーガナドゥー!」

 

「オープンユァーイィーズ、ヨゥウィノウダァーウン・・。」

 

そして、零達は1曲目を歌い終えた。

 

次の歌は、ベースから始まった。

 

「次の歌はEscape from the city!」

 

「Whoo!Oh yeah!」

 

そして、全員演奏を始めた。

 

「ローリンアラウンザッスピードオブサウゥン、ガップレイシスガッゴッタファロゥマイレインボゥ!

キャンスティックアラゥンハブムーヴィンオン、グェスウォッライズアヘッドンリィウォンウェイドファインアウ!ムスキープォンムーヴィンアヘェッ、ノータイムフォアゲッシンファァロマィプレェンインステェッド!トリスティンワッチューキャンシー、テェクマイリーッドアイルセッチューフリー!

ファロゥミー!セットミーフリィー!トラスミエンウィーウィルエスケープフロムザシリィー!アイルメィクトゥルー!ファロゥミー!セットミーフリィー!トラスミーエンウィーウィルエスケープフロームザシリィー!アイメィキットゥループーブイットゥーユー!ファロミィー!」

 

会場は熱気に包まれていた。

 

そして、零達は2曲目を歌い終えた。

 

そして、またもベースから始めた。

 

徐々に音を上げ、ギターとドラムの音を合わせて始まる歌、『Live&Learn』を始めた。

 

「次はLive&Learn!サビで歌ってくれ!」

 

「キャニフィーヨラァイフ、ムベントゥルーユアマイン、ウーー、ルックライクイッケムバッモォーア!」

 

「「「イェーイェーイェー!」」」

 

会場は凄まじい熱気に包まれていた。

 

曲自体は誰も知らないが、ノリは良く、知らない貴族達も盛り上がっていた。

 

『『『リベンロー!』』』

 

「ヘンギンッオーミイーエトゥモゥロー!」

 

そして、零達は3曲目を歌い終えた。

 

次は、ギターとベース、バイオリンからのスタートだった。

 

「まもなく終盤だ!でも張り切って行くぜ!Knight of the wind!」

 

「ウォーオオー、ウォーオオーオオーオ、オーオオー、オーオオー!ヘイオー!ウェルカムトゥーザグレイティストーム!」

 

この曲は先程とは違い、どこか物語を歌うような曲調であった。

 

「マイキングダァーム・・アイムァナァァーイオブザウィィンドゥ!」

 

そして、零達は4曲目を歌い終えた。

 

零は怪獣達をしまい、ピアノだけにして、ピアノの前に座った。

 

「えー、これは最後の歌です。これは、私が最も好きな歌です。聞いてください。you。」

 

そして、零はピアノを弾き始めた。

 

「・・あーなたは今どこでなにーをしていますか。こーの空ーの続く場所にいますーか・・。」

 

零は目を閉じ、霊夢や百合の事を思い浮かべた。

 

「いーままでいわーたしのここーろを埋めていたもの、うーしなってはーじめて気付いーた。こーんなにもわーたしをさーさえてくれていたこと、こーんなにも笑顔をくれていたーこと。失って、しまった代ー償は、とてつもーなく、大きすぎて、取り、戻そうと必死に手を、伸ばしてもがくけれど、まるで、風のようにすり抜けて届き、そうで、届かーなーい・・。こーどくと絶望に胸ーを締めーつけーられ、こーころがこーわれそうになるけれーど。おーもいでに残るーあーなたの笑顔がわーたしをいつも励ましてくーれる・・。」

 

歌う零の姿はどこか哀愁さが漂っていた。

 

涙も流さず、目を閉じて奏でる音は、どこか悲しさを物語っていた。

 

「・・もう一度、あの頃に戻ろう。今度は、きっと大丈夫。いつもそばで、笑っていよう。あーなーたーの、すぐそばーで。あーなたは今どこでなーにをしていますか。こーの空の続くばーしょーにいますーか。いーつものように笑顔でいてくれますか。いーまはただそれをねーがいつづけーる・・。」

 

零は一礼をしてルイズと共に会場を後にした。

 

「あんなに泣かす奴いる!?」

 

「いーじゃん。意外と受けたんだし。」

 

「そう言う問題じゃ・・・あ?」

 

「んあ?」

 

二人の前には、巨大な土の塊があった。

 

「ゴ、ゴーレム!?」

 

「なんだこいつは?これも使い魔とか言う奴か?」

 

「違うわ、これはーー」

 

ルイズが言う前に地響きがした。

 

「運が悪かったね!」

 

二人が見上げると、ゴーレムの手が二人を潰そうと迫っていた。

 

「おっと、ヤベェな!」

 

零は素早くルイズを抱え、その場から飛び上がって攻撃を回避した。

 

そして、ルイズを安全な場所に運び、零はリュウセイ・エクスカリバーを出した。

 

「零!」

 

「俺の事は良い!後は任せろ!」

 

零は校舎の上を音速で走り、ゴーレムに向かって飛び上がった。

 

「でぇやっ!」

 

零はゴーレムに斬りかかったが、ダメージは入ってないようだった。

 

「くそっ!」

 

零は校舎の上に戻った。

 

すると、ルイズが魔法を唱え、ファイアボールを出したが、爆発しただけで効果は無かった。

 

しかし、女性は何かに気付いたのか、ゴーレムで壁に穴を開けた。

 

そして、女性は中から何かを取りだし、何処かへ去ってしまった。

 

「くそっ!」

 

 

「破壊の杖」という大切なものが失われたことで学院内は大騒ぎだった。

 

「あんな大きなゴーレムをトライアングルクラスのメイジに違いないわ。」

 

「とにかく、ルイズが無事なだけでもよかった。」

 

「そう言う問題じゃないの。」

 

すると、アンリエッタとその他の兵士達が二人にかけ寄って来た。

 

「二人共、よくぞ無事で。」

 

「姫様!申し訳ありません。王宮の宝物を・・。」

 

「あなたの責任ではないわ、ルイズフランソワーズ。」

 

「で、ですが・・!」

 

「姫殿下、お急ぎを。」

 

一人の兵士の言葉にアンリエッタは頷いた。

 

「私は、この件を王宮に報告しなければなりません。また近い内に会いましょう。ルイズ、使い魔さん。」

 

アンリエッタは二人の方を見ながら言った。

 

そして、アンリエッタは帰って行った。

 

「姫様の責任問題にならなければ良いけど・・。」

 

「一体、どういう事だ?」

 

「最近、宮廷内の良くない噂を聞くのよ。私が心配してもしょうがない事だけど・・。」

 

「・・・なあ、聞いていいか。」

 

「何よ?」

 

「俺が捕まった時、何で逃げなかったんだ。」

 

「・・・バカね。」

 

「えっ?」

 

「使い魔を見捨てるメイジは、メイジじゃないわ。」

 

「・・・。」

 

そう言ったルイズの目には哀愁さが漂っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

次回は今回の続きです。
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