ハルケギニアの[使い魔]光の戦士   作:シャイニングピッグEX

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皆さんお待たせいたしました。

漸くテストが終わりまた更新出来るようになると思います。


泥棒退治(後編)

零とキュルケは破壊の杖が入るとされる箱を調べた。

 

「確かに、形状や模様は同じだけど・・。」

 

「キャアアアーッ!」

 

「ルイズ!?」

 

外からのルイズの悲鳴を耳にした瞬間、屋根が吹き飛ばされた。

 

そして、外には四つの赤い角と目の怪獣、アングロスが現れた。

 

「グオオオオッ!」

 

「何あれ!?ゴーレムじゃない!」

 

すると、タバサが二人の間に出て風の魔法でアングロスを攻撃した。

 

それに続いてキュルケも炎の魔法で攻撃した。

 

しかし、効き目は無いようで、アングロスは炎をかきけした。

 

「やっぱ無理よ!こんなの!」

 

「!そう言えばルイズは!」

 

零はルイズがいた方を見た。

 

そこには、杖を構え、アングロスに攻撃しようとするルイズの姿があった。

 

「ヤバっ!」

 

零はルイズの方に駆け出した。

 

ルイズは、アングロスに向けて魔法を唱えたが、アングロスに気付かれただけで、ダメージは入っていないようだった。

 

そして、アングロスはルイズの方に歩き出した。

 

「逃げろ!ルイズ!」

 

「嫌よ!」

 

ルイズは零の忠告に耳を貸さず、もう一度杖を構えた。

 

「こいつはゴーレムとは訳が違うんだ!それに、第一魔法なんかまともに!」

 

「私は貴族よ!魔法が使える者が貴族じゃない!敵に後ろを見せないのが貴族と呼ぶのよ!ゼロのルイズなんかじゃないんだから!」

 

そして、アングロスが片足を上げた。

 

ルイズもほぼ同時に魔法を唱えたが、小さな爆発が起きただけだった。

 

「!!」

 

ルイズの上にはアングロスの足が迫り、ルイズは身構えた。

 

「ゴモラ!」

 

『はいよ!』

 

『ウルトリアライズ!ゴモラ!』

 

「・・・?」

 

「キシャアアアッ!」

 

ルイズの目の前には怪獣の姿のゴモラがアングロスを抑えていた。

 

零は素早くルイズを安全な場所に移動させた。

 

「邪魔しないで!」

 

零は無言でルイズの頬をぶった。

 

ルイズは頬を押さえて零を見た。

 

「貴族がなんだ!魔法がなんだ!一度死んだら何もかも関係ねえ!たった一つの命を無駄にするな!」

 

「だって・・、いつも・・いつも皆に馬鹿にされて、悔しくて、逃げたらまた馬鹿にされるじゃない!」

 

そのルイズの顔には涙が溢れていた。

 

「お前が悔しいのは分かる。でも、今はコイツを倒すのが先だ。」

 

零はルイズを抱き抱え、タバサが呼んでいた竜にルイズを預けた。

 

「早く行け!」

 

零はスマホを出しながらゴモラに指示を出せる位置に移動した。

 

「行くぞゴモラ!はあっ!」

 

零はスマホをかざし、それに同調してゴモラはアングロスを押し倒した。

 

「こちとら、ゼロの使い魔だっての!」

 

「キシャアアアッ!」

 

ゴモラも雄叫びを上げた。

 

「グオオオオッ!」

 

アングロスも二足歩行になり、ゴモラに襲いかかった。

 

「来るぞ!」

 

「わかってら!カリバーン!はっ!」

 

零はスマホを右から左に大きく振った。

 

それに同調してゴモラも尻尾でアングロスを攻撃し、アングロスは横に倒れた。

 

「グウウウッ!」

 

しかし、アングロスはすぐに立ち上がり、ゴモラに前足で攻撃をしようとした。

 

ゴモラはそれを受け流し、アングロスの胸に頭突きをして角を貫通させ、体の一部を崩した。

 

しかし、アングロスの体はすぐに再生した。

 

「なっ!?あんなんじゃ負けもしねえけど勝てもしねえ!それに、ゴモラにも限界があるし、どうすりゃ・・!」

 

『どうする?』

 

スマホを通してゴモラの声が聞こえた。

 

「どうするったって・・ん?」

 

「零から離れなさい!」

 

零はルイズが破壊の杖と呼ばれる物を持って浮いている事に気付いた。

 

「破壊の杖って、まさか・・!」

 

零は素早くルイズの元に駆け寄った。

 

「ゴモラ!アングロスの動きを止めろ!」

 

『ラジャー!』

 

「キシャアアアッ!」

 

ゴモラは零に言われた通りアングロスを後ろから押さえつけた。

 

そして零はルイズから破壊の杖ならぬバズーカ砲を奪い取った。

 

「こいつは魔法の杖なんかじゃない!伏せてろ!」

 

零はバズーカ砲を撃つ準備を数秒とかからないうちに完成させた。

 

そして、それを撃つと同時にゴモラをスマホの中に戻し、アングロスに命中した。

 

そして、アングロスは土の塊に戻った。

 

「しかし一体何でこんな物が・・。」

 

零はバズーカ砲を置いた。

 

すると、キュルケが抱きついてきた。

 

「平民なのに魔法の杖が使えるなんて!やっぱりアタシのダーリンね!」

 

「そう言う訳じゃ・・。それに俺はアンタのダーリンじゃない・・。」

 

「フーケは、どこに。」

 

タバサの言葉を聞いて、零達は辺りを見回した。

 

「アイツが居たってことは、まだこの近くに・・。」

 

すると、ロングビルがバズーカを手に取った。

 

「ご苦労様。」

 

「ミス・ロングビル。今までどこに?」

 

「破壊の杖と言うだけはあるわね。私のアングロスが粉々じゃない。」

 

ロングビルは髪をほどき、眼鏡を外しながら言った。

 

「私のアングロス!?」

 

「ってことは・・!お前がフーケか!」

 

零が剣を抜こうとした時だった。

 

「動かないで!」

 

フーケはバズーカ砲を構えていた。

 

「盗んだは良いけど、使い方が分からなくて困ってたの。魔法学院の誰かを連れてくればきっとうまいこと使ってくれると思ってね。」

 

「そ、それで!」

 

「教師じゃなくて生徒が来たのは少しアテが外れたけど、そこの使い魔君なら出来ると思ったわ。流石ガンダールブね。」

 

「ガンダールブ?」

 

「・・・・・。」

 

「お礼を言うわ。さよなら。」

 

フーケが撃とうとした瞬間だった。

 

零は一瞬で剣を抜き、バズーカ砲を切り刻んだ。

 

「なっ!?」

 

「土くれのフーケ。あんたの負けだ。それに生憎、こいつは一発しかうてない、ロケットランチャーって言う別の世界の武器だ。」

 

そして、零はフーケの首の後ろに手刀を打ち込み、気絶させた。

 

「さてと、これで仕事はおしまいだ。だろ?」

 

零は白い歯を見せ、微笑みながらウインクをした。

 

 

 

そして、零達は学院に戻った。

 

「フーケは城の英士に引き渡し、破壊の杖も再び宝物庫に収まった。一件落着だ。今日の祝賀会の主役は君達だ。」

 

「当然ですわ。」

 

キュルケは手の甲をあてながら言った。

 

「・・・お前真っ先に諦めただろ。」

 

「今回の一件は宮廷も高く評価しておる。君達3人に王室より何らかの報償があろう。」

 

「王室からの報償ですか!?凄い!」

 

「3人、と言うのは、零には。」

 

「残念ながら、彼は貴族ではないのでな。」

 

「・・・そうですか。」

 

「別にいいですよ。それより、少し聞きたいことが。」

 

学院長は頷いた。

 

キュルケ達は部屋を出た。

 

「・・俺はこの世界の人間じゃない。ただ、何も分からずルイズに召喚されたんです。」

 

「ええっ!?」

 

「あの破壊の杖は、きっとこことは違う別の世界の物です。あれを一体どこから?」

 

「成る程。そうじゃったか。破壊の杖はある男の形見なんじゃ。」

 

「・・・。」

 

「もう、30年前になるかのう。私の命の恩人でな、見たことも無い奇妙な格好をしていた。その男は酷い怪我を負っていた。私は彼を学院に連れていき、手厚く看護したのだが・・。」

 

「・・・亡くなられたのですか?」

 

「うむ。結局何者なのか、どこから来たのか分からなかった。男は破壊の杖を2本持っておってな。私を救った一本は男と一緒に墓に、もう1本も私が宮廷に献上したんじゃよ。」

 

「破壊の杖にそんな曰くがあったとは・・・。」

 

コルベールは汗を吹きながら言った。

 

「外の世界の手がかりが掴めると思ったが、無駄足だったか・・。」

 

 

 

 

その夜、零はタキシードを着て白い手袋をはめ、ベランダのような場所で月を眺めていた。

 

「どうした、零。折角のパーティーだと言うのに。」

 

「うん。何て言うかさ、こことは違う世界へ出れたら、そのまま俺がいる所に戻れるかなって思ったけど、何も情報は得られず終い。無駄に終わったよ。」

 

「・・・お前なら何時でも帰れるんじゃないのか?」

 

「そりゃ帰れるけどさ、はいそうですかって帰る訳にも行かねえんだよ。・・てか何でお前がそれしってんだよ。」

 

「私は何でもお見通しだ、たわけ。」

 

「そっか。流石カリバーン様ですね。」

 

「ヴァリエール公爵の息女、ルイズ・フランソワーズ・ルブランド・ラ・ヴァリエールのおなーーりーー!」

 

その声に続いてルイズが階段を登って会場に入った。

 

その姿は普段のルイズとは違って一段と綺麗だった。

 

「・・・ルイズ、だよな。」

 

ルイズは他の男には目もくれず、まっすぐ零の方に向かって行った。

 

「おお、中々綺麗じゃないか。」

 

「余計なお世辞よ。・・何そんなとこでボサッとしてんのよ。」

 

「・・・失礼いたしました。ご主人様から何も言い仕われていなかったので。」

 

零は片手を腰の前にあてお辞儀をした。

 

すると、音楽が鳴り出した。

 

「何か始まりましたよ?行かないのですか?」

 

「・・・・・踊ってあげても良くてよ。」

 

ルイズは零に手を差し伸べた。

 

「・・・踊って下さい、じゃないのか。」

 

「・・・今日だけだからね。私と、一曲踊って下さりませんこと?ジェントルマン。」

 

「・・こんなにお美しいレディーの頼みを断る訳にはいきませんね。」

 

零は何処から出したのか、執事が使うような眼鏡をかけて、ルイズの手をそっと握った。

 

そして、二人は踊り始めた。

 

「・・・信じてあげるわ。」

 

「何を?」

 

「その、アンタが別の世界から来たって事。」

 

「その事か。」

 

「今まで半信半疑だったけど、でも、あの破壊の杖、別の世界の武器なんでしょ?あんな物見たら信じるしかないじゃない。ねえ、帰りたい?」

 

「・・・俺はどっちでも良いさ。帰るなら帰るで、それで良いさ。」

 

「・・・やっぱり、そうよね。あの、ありがとう。」

 

「?何がだ?お前今日少し変じゃないか?」

 

「ア、アングロスにつぶされそうになったとき助けてくれたじゃない。そのお礼よ。」

 

「何いってんだ。」

 

「どうして?」

 

「俺はお前の使い魔であって、お前は俺にとって大切なご主人様だからさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は少し格好いい零を書いてみたかったので、書いてみました。

こんな大人な零も見たかった。そんな私です。

アングロスの声は想像です。

ちゃんとメビウス見ようよ俺!

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