色々と行事が終わり投稿が出来た…
これからはちょくちょく更新出来そうかな…?
それではどうぞ!!
「こ…これは…?」
着いた先は何も無い場所だった。
「おかしい…いくら年月が経っているとはいえ、何も無いのはおかしい…」
少なくとも何かしら残っている筈…
私は孤児院があった場所の辺りを近くで見つけた鉄の棒で掘った。
数分して、やっとガラスの破片を見つけた。
端の方に赤く塗られた様な跡があった。
「この色は…」
昔の記憶を呼び覚ます。
ガラスに落書きをしている光景が浮かぶ。
「赤色を使っていたのは確か遊び部屋だけ…てことは…」
急に吐き気に襲われる。
生々しい音にこちらを悲しそうに見つめる紅い顔…
それは重力に従いゆっくりと落ちていく。
「おぇぇぇ…」
駄目だ…思い出しては駄目だ…
私はナイフを握りしめる。
数秒ほど私はその場に蹲っていた。
ガタガタ…
「んっ…?」
近くで物音がする。
おかしい…ここには何も無い筈…
もう一度耳を澄ます。
ガタガタ…
やはり音が聞こえてくる。
「もしかして…」
聞こえてくる方向は下から…
私は必死で音のする場所を掘った。
「やっぱり…」
出てきたものは昔あった物置だった。
全ては取り出すことは出来なかったが倒れていたのが幸いか扉が上になって埋まっていた。
「ここからか。」
物置には頑丈な鍵がされてあった。しかし私はそれを簡単に壊した。
ゆっくりと扉を開けると、そこには可愛らしい女の子がいた。
「やめて…殺さないで…」
見た目はかなり幼い。よく見ると後ろに翼のようなものが見える。
「吸血鬼か…」
にしては…おかしい…
「やめて…やめて…」
子供はずっとその言葉を繰り返している。
「お前は吸血鬼か?」
「お願いします…お願いします…」
駄目だ、話が通じない。
それにしても、翼が変だ。
宝石がぶら下がっている不思議な羽だった。
「お前は何故ここにいる?」
「い…やだぁ…」
「言わないとここで殺すぞ?」
「ひっ…!!ふ…ふらん…閉じ込め…られちゃったの…」
「何故だ?」
「わ、わからない…お姉さまを探しにきたら…」
なるほど。何らかの形でここに閉じ込められたということか。
「お前の姉も吸血鬼なのか?」
「う…ん…」
ふぅ…
私は彼女を抱きかかえて身に着けていた布を二人一緒に巻き付けた。
「な…なんで…!」
「別に何もしない。黙って大人しくしていろ。」
そう言いながら来た道を戻った。
未だ戦いは続いていた。いや、殺害か。
「おい!!今までどこにいた!!」
先程の大男が怒鳴り声を上げた。
「すみません。辺りに潜んでいる者がいないか確認をしていました。」
「それで?」
「二匹、抹殺に成功しました。しかし、一匹はそちらの方に逃げていきました。見かけませんでしたか?」
「いや、見かけなかったな。」
不味い…これだとばれてしまうか…
「こちらに一匹紅い翼を持った子供が逃げてきました。」
一人の女がこちらに走ってきた。
それと同時に抱いていた子供がゴソゴソと動く。
「捕らえたのか?」
「いえ…小柄なもので捕まえることが…」
そこで女の言葉は終わっていた。
正確には終わらせられた。
この大男の持っていた刀で…
「ふむ…役立たずだ。お前が行け、001。」
「承知しました。」
私は他の者に聞き、子供を追った。
しばらくして、私と子供は小さな壊れた小屋で休んでいた。
「これ、食べるか?」
私は子供に半分にちぎったパンを出した。
「いいの…?」
「腹減っているだろう?服の汚れ具合を見ると数分そこらじゃないからな。小腹を満たすぐらいしかないが…」
「あり…がと…」
恐る恐るパンを受け取り、一口食べた。
「…!!」
余程美味しかったのか夢中になって食べていた。
「これもやるよ。」
私が少し齧ったパンを渡した。
目が輝き、それも夢中になって食べた。
「なるほどな。さっきの情報はお前の姉だったか。」
私は子供、フランドール・スカーレットから姉の話を聞いた。
「うん…でも今どこにいるのか…」
「そこまで遠くには行ってないだろう。」
私は立ち上がり、逃げた方向を見つめた。
確か…この方向は…!!
「フラン…早く行くぞ!!」
私は全力で走り出した。
フランも翼で飛行しながら付いてきた
「どうしたの…?そんなに急いで…」
間に合え!!ここからは少し距離はあるがそこまで遠くない、吸血鬼がどのぐらいの速さで飛ぶのかは分からないがそこまで時間が掛からない筈だ!
フランが何かを言っているがそれどころじゃない。
早くしないと…
私はポケットから古ぼけた紙切れを取り出した。
「それは何?」
ようやくフランの言っていることが理解できた。
「この辺りの地図だ。この方向はお前ら吸血鬼の敵…ヴァンパイアハンターの本拠地だ。」
「えっ…」
フランの顔が真っ青になった。
「フラン、詳しく説明している暇はない。私を運ぶことが出来るか?」
「空を飛ぶことは出来ないけど…走る手伝いならできるよ…!!」
そう言ってフランは私の肩を持ち、綺麗な羽を必死で羽ばたかせた。
身体が急激に軽くなる。
「ありがとう、これならかなり時間が短縮できる。」
薄らと見えた建物に向かって、軽くなった身体を思い切り走らせた。
「ありがとう…か…」
途中、私はそう呟いた。
ヴァンパイアハンターが吸血鬼を狩らずにそれを逃がす、変な話だ。
しかし、不思議と嫌な話ではない。
「このまま働く気は無かったんだ…丁度良い、辞めてやるか…」
私はこの時、裏切りを決心した。
どうでしたか?
さぁ、咲夜が裏切りを…!!
ここからどうなるのか…
もう一つの方も書かないとなぁ…
それではまた次回!!