やっとごたごたが終わった…
これから頑張って更新していかなきゃな…
それではどうぞ!!
先程いた町にようやく着いた。
「まだいるのか…」
でも今は休憩のような感じだな。これなら…
「ただいま戻りました!!」
私は大男に敬礼をした。
「遅かったな、今までどこに行っていた?」
睨むような眼で私に問う。
「申し訳ありません!先程の命令を遂行しておりました!」
「ほう、それで?」
「お言葉ですが、捕獲と殺害、どちらが良かったのでしょうか?」
大男は顎に手を当てて少し唸った。
「どちらでも構わん。最終目的は吸血鬼の殲滅だからな。それで、どうしたんだ?」
「報告をします!恥ずかしながら、私は拷問というものが好みでございます。故に吸血鬼の子供をあらゆる物を使って拷問を行いました。流石の吸血鬼も耐え切れず、死に至りました。その時、その子供は『全てはあの男のせい』と繰り返していました。」
「あの男か…」
大男は首を捻る。
「もしかしたら吸血鬼の親玉の事かもしれんな。よし、明日に吸血鬼の本拠地まで乗り込むぞ!」
それを周りが聞いており、皆空に向かって叫んだ。
「001、大した手柄だ。特別に多く報酬をやろう。」
小さな袋だったが、中には金貨がぎっしりと詰め込まれていた。
「ありがとうございます。」
「全員戻るぞ!!」
「すみません、私はもう少し周りを偵察しています。少なくとも、明日の朝まではここに…」
「何故だ?」
「この事が相手に知られていたら先に攻撃されてしまいます。通達者などがいないか確認と、もし攻撃された時にいち早く通達出来るようにと…どうでしょう?」
「分かった。お前がそれで良いのなら好きにしろ。元々お前らは金で雇われている身だ。俺にとっては死のうがどうでも良い。」
そう言って大男は他の者達と帰って行った。
「ここか…」
辺りは少しだけ掘られた後だけあり、他は何も無かった。
「この下に孤児院が…」
私は近くにあった鉄の棒で地面を掘り始めた。
数十分して、部屋らしきものの一部が出てきた。
「ここは…遊び部屋…」
数本のクレヨンが埋まっているからすぐに分かる。
確か物置とこの部屋の間であの子は…
フランが入っていた物置を見て位置を確認する。
「大体この辺りか…」
物置と遊び部屋の丁度間に立って掘り始めた。
するとすぐに何かに引っかかった。
「これは…!!」
出てきたのは骨だった。もしかしたらあの子のかもしれない。
私は夢中で掘り続けた。
すると今度は一つのナイフが出てきた。柄には星が彫られていた。
「っ…!!」
頭の中に色々な事が駆け巡る。
私は思わず倒れ込む。同時に悲しみが心を支配した。
「なんで…君が死ななきゃならなかったの…?」
その質問はあの子に届く筈もなく、虚しく消えていった。
「おかえりなさい!」
「おかえり。」
隠れ処に帰るとフランが抱き着いてきた。レミリアは紅茶を飲んでいた。
「どこに行っていたの?」
レミリアが新しく紅茶を淹れて私に渡してきた。
「フランもー!」
それを見て欲しがるフラン。
私はそれを見て微笑した。
「ちょっと友人に会いに行っていた。」
「そう…」
レミリアは暗い顔をしていた。
「その…吸血鬼の私が言うのもおかしいのだけれど…辛かったのね。」
その言葉に私は驚いた。
「見ていたのか?」
「貴女の思っている『見る』で言えば見ていないわ。」
「どういうことだ?」
レミリアは紅茶を飲み干し、私の目の前に立った。
「私は、私たちは貴女と同じ能力者…『運命を操る能力』を持つわ。」
紅茶を私の隣で美味しそうに飲んでいるフランの方にレミリアは目を向ける。
「その子、フランは『ありとあらゆるものを破壊する能力』を持つ…少なくとも私達吸血種の中では恐ろしい能力よ。」
急に背中に氷水が伝う様な感覚に襲われる。
こんな子供が?
フランはお構い無しに紅茶を飲んでいた。
「貴女、私達は裏切る道具と言ったわね?」
無言で頷く。
「なら今度は、私達が平穏に暮らせるための道具にならないかしら?」
レミリアは微笑み手を差し出す。
「私は下で働く気は無い。」
「そう、残念ね。」
「それより今は遠くに逃げることだ。」
私は食料などを布袋に纏めた。
「ここは捨てる。出来る限り遠くに逃げるぞ。今のうちに休んでおけ。」
「分かったわ。でも、一つだけ良いかしら?」
「何だ?」
「これから先、貴女と名前代わりに言うのは違和感があってね。『見た』感じ名前が無いみたいだから、私が付けても良いかしら?」
それを聞いて呆れる。
「勝手にしろ…」
「勝手にさせてもらうわ。えっと…貴女が持っている二本のナイフ、それは片方が友人の物かしら?」
私はナイフを机に置いた。
「その能力は便利だな。その通りだ。この星の柄が亡き友人の物だ。」
レミリアは二つのナイフの柄を見た。
「これは、長年で欠けたのかしら?元々は満月みたいだったのね。今は十六夜って感じね…こちらは…星、星が咲くというのも洒落ているわね…」
二本のナイフを戻し改めて私の顔を見る。
「今から貴女の名前は『十六夜 咲夜』よ。二つのナイフの柄から取って、十六夜の月夜に咲く星。文句は無いわね?」
私は溜息を吐く。
「言っただろう、勝手にしろと。お前がどう呼ぼうが私には関係ない。」
「あら、私じゃなくて私達よ?」
「フランも咲夜って呼ぶー!!」
紅茶をようやく飲み終えたのか、フランが元気よく声をあげる。
「それじゃ、自己紹介をお願いできるかしら?貴女は一度も自己紹介していないから。」
レミリアが悪戯な笑みを向ける。
それに私は何も言う気を無くした。
「はぁ…私の名は十六夜 咲夜。…これで良いか?」
二人は大笑いだった。
「何がおかしい!!自己紹介しろと言ったのはお前達だろ!!」
「ま、まさか…本当にするなんて…クスッ…」
レミリアが腹を抱える。
「咲夜~顔真っ赤~!!きゃははは!!」
フランは転げ回っていた。
私は自分でも分かるくらいに顔が熱かった。
「こ、このぉ~!!」
私達は少し楽しい一時を過ごした。
こんなに楽しく、恥ずかしく、声を張り上げたのは初めてだ。
私はふと机にある星の柄のナイフを見た。
「ありがとう…私は貴女のおかげで一つの名前を貰えた。このナイフと、『咲夜』は貴女だ。」
星と月のナイフをしっかりと握りしめた。
どうでしたか?
とうとう十六夜 咲夜に!!
実際、十六夜 咲夜の元って何なんでしょうね…w
これからは出来る限り早く更新していきたいと思います!!
ただ、色々と予定が組まれることがあるのでその時はゆっくりとお待ちいただけると嬉しいです!!
誤字脱字等があったらご指摘お願いします!!
それではまた次回!!