データが吹き飛んで、しばらく執筆するやる気も起きず、私生活も忙しくて手を付けていませんでした。
待ってくださった方々申し訳ありません。
これから年に数回は更新していこうと思っていますので応援よろしくお願いします。
コメントなども待っておりますのでよかったらお待ちしておりますm(ーー)m
「ここが巻き戻しの街ですか・・・・・・」
アレンは中世の雰囲気が漂う巨大な入り口を見上げながら呟く。
その横で白いフードを被ったファインダーのトマがコクリと頷いて入り口の手前を静かに指差した。
「そこがおそらく境界になっております。そこから先にはファインダーは一人もおりません。エクソシスト様お二人にお任せするしかないのが現状です」
申し訳なさそうに頭を下げるトマにアレンとリナリーは首を横に振ってトマの頭を上げさせる。
「いつも皆さんには頑張っていただいているんですから。ここから先は僕たちの仕事です」
「それに近くの街に聞き込みに行って情報を集めてくれたんでしょ?」
「ですが、街の中に入れば誰一人味方はおりません。下手すれば中にはすでに人間は居ないかも」
「大丈夫ですよ」
アレンはトマに左手を見せ、軽くほほ笑む。
「それならアクマ全員を救済するまでです」
「アレン君だけじゃなくて私もいるしね」
「ご武運を」
「行ってきます」
「行ってくるわね」
二人は手を振りながら境界を跨ぐと、まるで霧に包まれたように見えなくなった。
それを確認するとトマは背中に背負っていた通信機を使って本部と繋げる。
「こちらトマ。エクソシスト、リナリー=リー、アレン=ウォーカーが街の内部に潜入しました」
『分かった。君たちはそこで待機していてくれ。何か異変が有ったらまた連絡を頼む』
「了解いたしました」
「アレン殿、リナリー殿。どうか御無事で」
トマは十字を切って二人の無事を祈りながら人気の感じられない街を眺めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さっきまで人の気配がなかったのに。今はこんなに・・・・・・・・・」
「おそらくコムイさんの推測通りですね」
二人は門の前で突然現れた人々にリナリーが驚きで目を見開く横でアレンは左目を使って街の中を探っていた。
「(よかった。今のリナリーじゃレベル3は危ういから心配してたんだけど、いなさそうだな)」
アレンは見える範囲でアクマを探すが見える魂はレベル2やレベル1ばかりでひとまずアレンは安堵の息を吐くと、左目を元に戻してリナリーを連れて近くの店に入る。
「リナリー。これからどうしましょうか?」
「まずは外に出れるかと、異変の原因の解明が先決ね」
これからの動きを決めるためにひとまず小さな店に入り、席に座るとリナリーは紅茶を頼み、アレンもサンドイッチと紅茶を頼んだ。
「アレン君。アクマの姿はあった?」
「ええ。今のところはそこまでの数は居ませんが、チラホラと人間の中に混じっています」
アレンの言葉にいったん周りを見回してからリナリーは少しだけ俯きがちになって声を潜める。
「どうすればいいかな?ファインダーのみんながいないから私たちだけでイノセンスを探さなきゃいけないし」
「じゃあリナリーは外に出られるか試してみてください。もしかしたらエクソシストなら出入りが自由かもしれませんし。そうであるならもう何人か増援を呼んだ方が助かりますし」
「分かったわ。アレン君は?」
「僕は街の中でアクマを減らしながら原因を探ってみます。僕ならこの目がありますしアクマの奇襲を受けることは無いですしね」
アレンが自分の左目を指しながら言うとリナリーも頷いた。
「そうね。じゃあ十二時にまたこの店の前にいったん集合しましょ、アレン君もたぶんそれぐらいが限界でしょ?」
「あ、あははははは・・・・・・・・」
「先に行くわね。それとアレン君はあまり戦闘を行っちゃだめよ。データを見たけどアレン君の左手はまだ不安定だから、使いすぎるのは良くないの」
「分かりました。なるべく戦闘はしない方向で頑張ってみます」
仲間であるリナリーにも隠し事をしているということに胸が痛むがそこは得意のポーカーフェイスでそれを表に出さずに見事に隠し通した。
「ここに請求してもらえば教団が払ってくれるから、お会計よろしくね」
「分かりました。気を付けて」
「アレン君もね」
手を振って出て行ったリナリーをアレンは見送ると自らの財布からお金を払って外に出た。
もちろんこれ以上金銭的な迷惑をかけられないというアレンの良心的な問題からだったからだが。
まだ金貨や銀貨で重たい財布が軽くなる前に任務を終わらせなければと再度決意してアレンもまた街中に繰り出した。