黒子のバスケ 日記   作:sil

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 ○月○日

 

 

 無事荷物の整理も終わり、今日から新生活の始まりという事で日記を付けてみる事にした。

 

 ・・・というのは嘘で、本当は書けと命令されたのだ、うん。まぁ別に日記を付ける事自体は構わないのだけれど。

 今書いているこの日記帳も態々その為にプレゼントされた物だ。表紙の猫のイラストが結構気に入ってる。だけど学校には持っていけないな。男子がこんなの持ってたら引かれそうだし。

 まぁ、あれだったらスマホに軽くメモして帰って書けばいいかな。その方が色々と忘れなさそうだし。結構その時じゃないと忘れちゃう事ってあるから

 

 今日はこの辺にしておこう。明日はいよいよ高校生活が始まるんだから。初日に遅刻なんかしたら目も当てられない。第一印象大事、ちょー大事

 

 

 

 

 

 ○月×日

 

 

 久しぶりに見たけれど満開の桜、綺麗だったなぁ。家の周りには桜の木が無かったからあれだけの数の桜の木には圧巻だった。四季があるこの国の中でも春は一番好きなんだよね。

 

 

 閑話休題(それはともかく)

 

 

 私立誠凛高校

 

 それがこれから三年間お世話になる所だ。創立2年目を迎える新設校なだけあって、校舎や教室滅茶苦茶綺麗だった。壁の汚れどころか机に傷とか全く無かったし。設備とかも結構揃ってた。今日は利用しなかったけど売店も中々種類が充実していて、値段も学生にとってはかなり嬉しい物だった。昼食は自分で弁当を作るつもりだったけれど、卒業までにはメニュー全制覇したいなー、なんて

 

 あと、去年出来たばかりの新設校なだけあってか、部活動の勧誘が凄かった。運動系から文化系まで多くの先輩達がチラシやプレート持って新入生達に声をかけて回っていた。

 自分も結構な数の勧誘を受けたなぁ。でも、何故か野球部やサッカー部とかの運動部は全く来ずに、文化系の勧誘ばっかりだったけど、そんなに運動出来ないように見えるの?自分で言うのもなんだけれど、運動神経は良い方だと思うのだ。

 何故か凄い残念そうだったけれど、誘いは全て失礼にならないようにやんわりと断った。色々見て回りたかったっていうのもあるけど、一番の理由はやっぱりあれかな?なんて思いつつもぶらぶらしてたら見つけた

 

 

 最後までどうしようか迷ったけれど・・・気が付けば自分の気持ちに押される形で足を進めていた

 

 

 

 

 

 ○月■日

 

 

 クラスも決まり、不安だった自己紹介も無事終える事が出来た・・・と思う。

 まぁ、ちょっとの海外帰りって事で騒がれたんだろうねと今は納得してる。こういうのは最初の内だけだから。 

 そして放課後は昨日言われた体育館に向かった

 

 誠凛高校バスケットボール部

 

 それが自分が入る事にした所だ。去年出来たばかりの為か、先輩も二年生五名しかいなかった

 そこは良いんだけれど、マネージャーと思っていた同じく二年生の女の人が、監督っていうのにかなり驚いた。

 女子高生監督、確かどこかの小説でそんなのあった気がしたけど、実在するなんて・・・!って感じに戦慄した。なんかやらなきゃいけないような電波が入って・・・何を書いてるんだろうか?

 

 そして更なる驚きが起こった。その監督、確か相田先輩だったかな?集まった一年生に向かっていきなり「シャツを脱げ!」というお言葉を頂きました。一瞬、日本語を聞き間違えた?と思ったけれど、他の一年生達も驚いてたから聞き間違いじゃなかったみたいだ。良かったけど全然良くない

 

 躊躇いながらも皆シャツを脱いで上半身裸で整列。なんとも言い難い光景だった。

 そして皆の身体をじっくりと眺めて行く相田監督。なんとも危ない光景だった。

 

 まぁ冗談はこの辺にして。どうやら相田監督は体格を見れば身体能力が数値として見える特技を持っているらしい。所謂スカウターだ。初めて本物を見た事にちょっと感動した

 

 順に一年生の身体を見ていた相田監督の動きが止まった。最後の一人、いや二人の内の一人の身体を見て固まっていた。その表情は驚きと、何か今まで見た事のない物を見たという感じ・・・と思ったら涎を垂らして怪しい笑みを浮かべてた。やっぱり危ない人なのかもしれない

 

○相田監督←要注意

 

 そして相田監督が夢中になって見ている(意味深)人物。少し知っている。

 

 火神(かがみ) 大我(たいが)

 

 直接会ったのは初めて、しかも向こうはこっちの事を知らないから知り合いとも言えない間柄。簡単に説明すれば知り合いの知り合い

 

 アメリカからの帰国子女で、何年か前から日本にやって来たらしい。色々聞いてるけれど、直接会った感想で言えばなんか違和感。なんというか目に力が入ってない感じがした。ちなみに同じクラス

 

 ラストはこの集まった中で一番知っている人物。自分は驚かなかったけれど他の一年生や先輩方達も驚いていた、というか驚かせた最後の一人

 

 黒子 テツヤ

 

 印象は薄い。とにかく薄い。影とか存在感とかが異様に薄いのだ。目の前にいてもいつの間にか見失うほど。自分を含めた数人しか見失わなかった事がないくらいだ。前に親にも見失われたと聞いた時はこっちが切なさで泣きそうになった

 

 二、三年振りに会ったというのにあっちはこちらの事を覚えていてくれたようで、乏しい表情を驚きに染めた後小さく会釈してくれた。こっちもかなり驚いた、まさかこんな所で再会出来るとは思ってもみなかったし

 火神と同様、同じクラスだったんだけど、今日は学校案内や集合写真を撮ったりで話す機会が中々取れなかった

 

 その後、初日という事もあってなのか火神達一年生は軽い筋トレをした後帰された。自分は二年の先輩と最後まで残った。皆と違い今日から自分は本格的に始めるからだ。改めて記しておく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誠凛高校バスケットボール部一年、翡翠(ひすい) 真央(まお)

 

 マネージャーとしてチームの為、精一杯頑張ります

 

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