黒子のバスケ 日記   作:sil

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 今回は日記形式じゃないです。


戦乙女、降臨

 

 

 唐突だけどよく漫画とかでゴゴゴッ!っていう表現があるじゃないですか。

 あれって威圧感を表してたり地鳴りだったりとか色々ありますよね?

 でもそれって擬音語であって、実際には威圧感は音が鳴ってないですよね・・・・・?

 

 ゴゴゴゴゴゴゴッ

 

 じゃぁこの音ってなんの音だと思います?(白目

 

「おい、この状況で別の考え事とはいい度胸だな、えぇ?」

「あいまことにすみませんでしたあい」

 

 正座の状態で上体を前に倒して床に着ける。

 

 これがいわゆる 完 全 平 服

 

 そしてそんなわたくしめの正面で足を組んで椅子に座っておられる御方は、かの有名名高いブリュンヒルd───

 

「ほぅ、まだふざける余裕があるのか」

「誠に申し訳ありませんでした!」

「仏の顔も三度までというが、私は仏じゃない・・・・次はないと思う事だな」

「大変感謝いたしますですはいいや本当に」

 

 あかん、本当にこれ以上ふざけられない。流石の自分も命を賭けてボケをする程馬鹿じゃないです

 ガンガン行こうぜ!なんてとんでもない。命は大事に。いいね?

 

 相田監督の自宅で勉強会を終え、我が家に帰って来て妹達暴挙に対応している最中の突然の訪問者の正体は荒木(あらき)雅子(まさこ)。黒髪のクールビューティーな美人さんで、私の従姉であり現在教師をやってます

 そして先日、私が連絡という名の死刑宣告を貰った人物でもあります(ウボァ

 

「そ、それにしても随分早かったねっ。もうちょっと後だと思ってたよ」

 

 そして平服したままの私を気遣ってか、同じく隣に正座していたMySister美柑が話を振ってくれた。声が少し震えてたけど彼女の勇気にわし感動。反対隣りに正座している深雪は未だ自分の世界から帰ってきません。ある意味すごい

 

「あぁ、元々の予定ではもう何日か後だったんだがな。胸騒ぎがして予定を早めて来たら、な?流石の私でも妹にスクール水着とエプロンを着せているなんて思いもしなかったがなぁ」

 

 やめて下さい、その言い方だとなんか僕が如何わしい事をやらせたみたいじゃないですか。いや、あの状況を見たらそう思っちゃうかもですけど!今も2人スク水エプロン着てるけど!誤解なんですぅううううう!!!

 

 いや待てよ翡翠真央。ここで真実を言うと必然的に矛先が2人に向いてしまうという訳で・・・お兄ちゃんとして妹を売る様な真似が出来るかぁ!やってやらぁ!俺が全部悪いんだよぉ!やるなら俺1人を殺れいぃぃぃ!!

 

 ・・・でも命だけはどうかお助けをぉぉぉおおおおおお!!!!(懇願

 

 内心エライ事になってる自分を尻目に、彼女は妹達の姿に眉を僅かに顰めた

 

「お前達・・・いい加減着替えてこい。いつまでもそんな恰好でこいつの前にいるんじゃない」

 

 えっ・・・!?い、いやいや、確かにそれはこの私も薄々思っておりましたが、今は、その・・・ねぇ?

 ・・・お願いだから僕を1人にしないで!(切実

 そう目で訴えてみるも、目の前のパンツスーツ姿の女性は残虐な笑みを浮かべるだけだった

 はっはー・・・こやつヤる気ですわードンドコドーン(泣

 

 そして自分と同じく逆らう事が出来ない2人は(とはいっても1名は未だ妄想の世界)リビングを出て行ってしまった。最後に美柑が頑張って、というエールを送ってくれたけど、お兄ちゃんもうダメかもしれないぜ。多分、きっと、must・・・最後確定しちゃったよ

 

「ふぅ・・・」

「・・・っ!」

 

 重苦しい空気の中、溜息1つで体がピクリと震える。べ、別にビビってないし。ただちょっと身構えちゃっただけだしぃ?か、勘違いしてる暇があったら僕を助けてよぉ!!カルピンさんなんかどっかに行ったまま帰って来ないんだよ!?酷くない!?同じ状況なら自分もしちゃうかもだけどさぁ!(おいっ

 そしてその空気を作り出してる張本人は足を組み替え、缶コーヒーを一口飲み、たっぷり間を開けて口を開く

 

「・・・で、お前はいつからマニアックな変態嗜好持ちになったんだ?人の性癖にとやかく言うつもりはなかったが、一応お前の従姉で姉貴分としては見過ごす事は出来ない話だ」

「ご、誤解!」

「あぁそうだな。確かにここは五階だな。全く、こんないい所に学生の分際で住むとは私に対する当て付けかなにかか?ん?」

 

 違うそうじゃない!というか絶対分かっててやってるでしょこの人!?顔がドS一色だよ!吊り上がる口角が隠せていませんよ!・・・隠す気がないのかもしれないけどな!?

 あれですか、僕でストレス発散しちゃってる感じですか?教師って色々ストレス溜まるって聞きますもんねー・・・やめてください僕のメンタルSAN値諸々が持ちませんお願いします何でもしますから

 

「ほぉ、何でもするとは大きく出たな?」

 

 Oh・・・自分からアクセル全開ブレーキなしで峠の高速コーナーに突っ込む真似しちゃったよ・・・なんだかブレーキねぇのか!?という幻聴が。そして私は溝走りなんて芸当は出来ません。あとは、分かるね?

 というか何でこの人心の声を読んでいるんですかねぇ

 

「私だからな」

 

 はっはー、なんて説得力のある説明なんでしょー(白目

 

 

 

 

「・・・ぷはぁーっ!くぅー!この一杯の為に仕事をしている様なものだなっ」

 

 おぉー、良い飲みっぷりですねー。でも一気飲みは危ないのでやめた方がいいのではないでしょうか?

 ・・・ちびちび飲んでいては意味がない?それよりさっさと追加のツマミを作って来い?あっ、はいわかりました

 えーと、お急ぎみたいだからネギ高温で一気に焼いてタレをかける奴と、出汁巻き卵でいいかな?

 

 ・・・おー、ギリギリ卵足りそうだ良かったぁ。出汁巻き卵は好物で最低2回は出さないと怒るしね。前は態々買いに行かされたし。いやー、冬場に卵を買う為だけに外に出るのは苦行だよねー。しかもその日の夕食でどれだけ食べたとしても必ず頼んでくるというね。雅姉にとって出汁巻き卵は別腹らしいっすわ

 

「おーいまだかー!待ちくたびれたぞー!」

 

 おぉう、まだ注文を受けてから1分も経っていないんですが・・・居酒屋行った事ないけどそんなに早いのかね?・・・なんだろう、そうなると負けられんな!居酒屋の大将に俺は挑むぜぃ!つまみ王に、俺はなr

 

「 早 く し ろ 」

 

 やっべーヤッベー!急げ急げっ、でないと空き缶がこっちに飛んでくるぞ!?壁にメリ込む威力で!(経験済み

 はいっ、まず出汁巻き卵一丁上りぃぃ!!

 

「ん、ご苦労」

 

 早速出来立ての一切れ口に入れるとほくほく顔で大層ご満悦なご様子。うぇーい、daily達成。成功報酬は普段じゃ中々見られない雅姉の笑顔。ちなみに失敗した時は鉄拳制裁が容赦なく襲い掛かってくる。ハイリスクハイリターンというやつですね。失敗も拒否権も許されないのだ!

 

 それからネギのおツマミと2回目の出汁巻き卵を完成させ、その他にもおツマミを作って雅姉のお腹が満たされた頃にはてっぺん回ってました。つまりもう明日ですね。美柑達はとっくにお寝んねされています。カルピンも同様。まぁ、深雪は強制的に眠らされた、って方が正しいけど・・・いや、これ以上思い出すのは止めとこ。うん、それがよろしい

 それにしても"何でも"の要求とはいえそろそろわたくしも疲れてきました。主に肉体的よりも精神的に。今日一日で色々あり過ぎでしょホント。盛り沢山はデザートだけにしてください

 というか雅姉も雅姉ですよ。あの状況でいきなり雰囲気柔らかくして一言「私と(晩酌)付き合え」って。僕じゃなかったら絶対勘違いしてるね。それに睫毛はっきり見えるくらい顔めっちゃ近かったし、相変わらず美人だし、いい匂いしたし・・・あっ、最後のは履歴から消しといてください

 

「ぷはぁーッ!!」

 

 雅姉の手が止まりません。机の上にあるビールの空き缶が中々の数になってるんですが・・・持って来たやつ全部飲む気ですか?確か6缶パック×4入りの箱を2つだったから合計で48ですか。絶対3分の2はいってるね。相変わらず凄いわー。というか今日はいつにも増してハイペースですなこのひtっ!?

 

「よぉし真央、お前も一緒に飲めぇっ」

 

 空き缶片づけてたらいきなり引っ張られて抱き込まれたでござる。お酒のせいか妙なテンションの高さ。鼻を刺激してくるアルコール独特のものにも負けない雅姉の匂い。そして上着を脱いでワイシャツ越に当たる程良い大きさの柔らかい感触。間近で見える顔は頬がほんのりと朱に染まり、僅かに潤んだ瞳。結論、めちゃ色っぽい。おれっちクラッと来ちまったぜ。役得乙

 

 ・・・いやいやいやいやちょっと待ってくださいそして落ち着け餅つけ我が心。私まだ未成年、つまりお酒NG。そしてこの状況、非常に不味い。具体的に言うと一杯あるけどとにかくマズイ。さっきの感想も中々変態っぽくて危ない!キャラ崩壊もいい所だよ!そしてまずは息が出来ないのがマズい!く、苦しーよー!天国と地獄とはこの事なのですか!?けどこのままじゃ天国一択になっちゃうぅ!タップタップ!ここにタップ!

 

「んっ・・・なんだ、そんなに私の胸が好きか?無礼講だ、思う存分堪能させてやろう」

 

 違う!全然違います雅子お姉さま!何で助けを求めるタップがそういう解釈をされるのですか・・・って今叩いたのどこ?気のせいじゃなきゃ腕にしてはかなり柔らかかったんですが・・・あっ(察し)

 ・・・・・・や、やっべぇ、僕殺される!今雅姉が酔いから醒めたらぶっ殺されるぅぅぅ!?でも酔いから醒めてもらわないとこの状況は改善出来ない訳でして・・・・・・一体私にどうしろと!?

 

 

 その夜、わたくし翡翠真央は壮絶な戦いの末、翌日焦燥した状態ながらもなんとか生き残る事に成功した

 本当に危なかった。起きて来た2人が僕達を見て思いっきり勘違いするするくらい危なかったよ

 

 

 

 

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