黒子のバスケ 日記   作:sil

9 / 16
 


8

 

 

 ▽月日□ 題名無し

 

 

 (空白)

 

 

 

 ▽月■日 

 

 

 いかんいかん、少し反省しなければいけない。今後は気を付けよう

 

 さて、気を取り直して

 今日はいよいよ実力テストの日だった。マーク形式だったし、中間の結果からもあんまり心配はなかったけど問題なくクリアしたと思う

 黒子は大丈夫そうだったけど、火神の方は絶望した雰囲気を漂わせていた。というか最後の国語のテストの時は、ずっと鉛筆を転がしている音が響いていたし。もし火神がいなかったら次の決勝リーグは中々厳しいな

 

 矢田さんは大丈夫そう。あと、昨日休んだ事を心配してくれた

 ただの風邪だと伝えると、安心したような表情になっていた。ちょっと胸が痛んだ

 カルピンにも大分心配をかけてしまった。お詫びに今日の夕食はちょっと豪華なご飯にしようかな。缶のとフレークのとどっちか

 

 さて、実力テストの結果は明日発表されるのはいいとして、今日も今日とてマネージャーとしての仕事を終え、練習中にテツヤ2号とじゃれ合い疲れて眠ってしまったカルピンを頭に乗せ、いつもの様に帰宅していました

 

 その帰宅中、がに股猫低腰、ダルダルのジーパンに、胸元が大きく開いた上着。髪は金髪に染められていて、装飾品をジャラジャラ身に着けている奴二人。どっからどう見てもチンピラですね、ありがとうございましたー的なのと遭遇してしまった

 しかも丁度ナンパをしている真っ最中だったようで、頑なに拒否する女性にしつこく言い寄っている場面。漫画とかでよく目にするあの場面に実際に遭遇すると、なんであんな馬鹿な事してるんだろうなーって思うよ。本気で頭おかしいんじゃないかな?嫌いな部類の人だ

 

 しかもそのナンパされてる女性っていうのが、矢田さんだったのだ。今日まだ病院にいる弟君のところに行くって言ってたからその帰りだったんだろう。目撃して、さらに大切なクラスメイトということで放っておけるはずもなく、両者の間に割って入った

 当然、ナンパ達からはメンチを切られたけど、あんなもんは一度味わったあの人のガチのやつに比べたらゴミ屑以下がいいところだ

 アレハ ホンキ デ シヌカト オモッタ

 

 まぁ、ここで漫画の様に華麗にナンパ達をボコボコに撃退出来れば良かったのだけど、生憎自分は喧嘩はからっきしだし。防御技術なら自信はあるんだけどなー

 という訳でひたすらナンパ二人組の攻撃を受け流し続けてたら上手い事お互いに自滅し合って気絶してくれたので、警察に電話入れて退散してきました・・・矢田さんをお姫様抱っこして

 

 多分、日記を見返して困惑してあるだろう自分に告げる

 あれは仕方がなかったんだ

 

 矢田さんは恐怖から解放された反動で腰が抜けちゃったみたいだし、なぜか眠っていたカルピンさんが頭から背中に移動しちゃってしちゃったんですから(困惑

 矢田さんをそのままにしておけるはずもなく、かといって無難に負んぶで運ぼうにもカルピンさんは頑なに背中からどいてくれなかったし・・・言い訳?じゃあどうしろと!(怒)

 

 幸い、途中人はいなかったお陰で、この恥ずかしい場面を見られはしなかったんだけど、矢田さんは恥ずかしさのあまり顔真っ赤&プルプル震えて&口あわあわ

 矢田さんの自宅に送るまでずっとそんな感じだった。自宅間際になったら気絶しちゃって、矢田さんのご両親に事情を説明するのすごい大変だった。まぁ、扉開けたら自分の娘がどこぞの男子にお姫様抱っこされてたらあぁなっちゃうよね。特にお父さんがヤバかった。あの目には見覚えががががが

 ・・・明日もう一度謝ろう。私は伝家の宝刀の解放もいとわない所存だ

 

 そしてさっきカルピンに対する処罰を決行し終わった。内容は、もふもふの刑一時間だ!最初は騒がしかったカルピンも今は力なくベットに転がっている。ふふふっ、どうだ思い知ったか!

 結局カルピンさんがなんであんな行動をとったか謎のまんまだったけど。ま、いっか

 

 

 

 ▽月!日 やっちまったぜ・・・

 

 

 カルピンさんが絶賛拗ねていらっしゃいます。原因は昨日のあれで間違いないでしょう

 呼びかけてもぷいっ、って顔を反らされます。だけど頭からは離れてくれないの

 ツンデレですね、わかります。我々(猫好き)には寧ろご褒美です!

 

 そしていつものごとく朝練でマネージャーの仕事を終え、黒子・火神と一緒に教室につけば何やら人だかりが出来ていた。時折キャーキャーという声も聞こえたので、何だろうと覗いてみると女子が後ろの方にたくさん集まってた。何事?と三人で首を傾げていると一人の女子が扉のところにいる自分達に気が付いて悲鳴を上げられた。それに釣られるように他の人達もこっちを向いて悲鳴を上げてた

 耳がキーンてなったけど、それどころじゃない。姿を見られて女子に悲鳴を上げられてメンタルゴリゴリ削られただけじゃなくって、びっくりしたカルピンが飛び上がって逃げ出したからさぁ大変。

 これ幸い?と教室を飛び出していったカルピンを現在進行形で追いつつも、心の中で盛大に涙した

 

 あれ、おかしいな。なんだか視界がぼやけて見(字が滲んで読めない)

 

 

 

 ようやくカルピンを捕まえて教室に戻って来たら誰もいませんでした(泣)

 イジメ?ねぇ、これって虐め?とまた泣きそうになったけど、時計を見てみたらてっぺん過ぎてました。そういえば今日は昼前には終わるとか言ってたなー、と思い出して盛大に安堵した

 そういう訳で、職員室に実力テストの結果を聞きに行ったんだけど・・・

 

 

 下位100名に入っちゃってました★(白目)

 

 いつぞやのフラグを回収してしまったようだ。最初の1教科以外ほぼ回答がずれてた

 という事で決勝リーグ初戦、僕出られませーんWWWWWWW

 マネージャーだけどね

 

 取り敢えず、全員に全力で謝罪した

 気にするなと言われ、相田監督からグミ貰った

 

 

 p.s降旗、福田、河原の一年生3人組の視線が鋭かったけど、私何かしました?

 ドヤ顔の火神にはテツヤ二号とカルピンさんがやっつけてくれたので良しとする。  悪は滅びた!

 

 

 ▽月”日 天使は、ここにいた

 

 

 昨日は話す機会がなかったから、今日はちゃんと矢田さんに謝罪した

 多少どもっていたものの、矢田さんは私の行いを許してくれ、さらには感謝の言葉も頂いた

 

 天使は、天使は本当にいたんだ!(感激)

 

 だけど、その後のご両親に話を~って行った途端、クラスの半分近くが一斉に席を立ったのにはびっくりした

 お蔭でGでも出たのかと思ったよ

 

 矢田さんのご両親にもう一度ちゃんと謝罪、特に父親の方にしたいっていう事を話したら、教室中から溜息が聞こえた。目の前の矢田さんも一緒に

 溜息ついたら幸せ逃げるよ?僕の幸せはどこに行ったんだろうねー

 

 

 p.s家に帰ったらカルピンさんがそっと慰めてくれた

 イケネコが、ここにいた!

 

 

 ▽月#日 悪人顔

 

 

 今日は相田スポーツジムでプール練

 なので、この間くじ引きで当てた浮き輪も持って行って、カルピンとテツヤ2号を乗っけてプールへ、ポーン!(投げてません)

 つまり、島流しごっこだ!

 

 水が怖くない2匹は、ぷかぷかと浮輪の上で漂ってとても楽しそうだった。相田監督もお気に召したようで、サムズアップ+アメちゃんいただいちゃいました。イエーイ!

 

 プールの反対側では、水着に着替えた火神以外の皆が水中スクワットという滅茶苦茶きつそうな特訓をしていて、なんか申し訳なかった。だが、反省はしているけど後悔はない!

 

 タオルの数が足りないので取りに行ってる途中で思わぬ人物、桃ちゃんにエンカウントしてしまった

 最初にお互いを確認した時は、時が止まったね。誰だ、ザ・ワールドを使ったのは!?

 

 桃ちゃんは相変わらず明るくて元気な子だった

 それは良いんだけど、何でこの子も水着着用ナノ?もしかして泳ぎに来たのかな?

 取り敢えず、プールまで案内したけどいきなり黒子の彼女宣言して抱き付いてた

 まさか、黒子が彼女持ちだったとは。てっきり土田先輩だけかと思った

 一年生3人組の、黒子を見る視線が鋭かった

 今まで何度か聞いた呪詛っぽいのはこの3人からだったみたいだ

 

 んで、いつの間にか姿を消していた火神を探すべく、ジムの近くを探し回っていたんだけど、またまた思わぬ人物とエンカウントしてしまった

 しかもストリートのコートで1on1しちゃってるし。なーにをやっとるんじゃ火神はぁ!的な?

 相田監督から禁止言い渡されてるっていうのに。バレたらシャイニング・フィンガーじゃ済まないよ?出来るかどうかわかんないけど

 

 という訳で、行きたくないけど止めに行ってきまーす

 

 

 

◇◆◇◆◇ ◇◆◇◆◇ ◇◆◇◆◇

 

 

 

 俺の後ろで、リングがガシャンッと言う音を響かせる

 

「おいおい、お前寝ぼけてんのか?なんだ、そのノロい動きはよぉ」

 

「ッ!」

 

 勢いよく振り返れば、ムカつく奴がムカつく表情でリングからぶら下がっていた

 

 その見下した眼差しに、血がさらに頭に上る感覚になる

 

 もう一本だ―――と言おうとしたところに、乱入者が現れた

 

「はい、2人ともそこまで。続きはまた今度にして欲しいな」

 

 見ればいつも持っているノートを手に、翡翠がそこにいた

 

「火神も、相田監督にバスケをするのを禁止されてるのを忘れたわけじゃないよね?もし、この事がバレたら・・・一体ドウナルノカナ?」

 

「うっ」

 

 それを聞いて少し頭が冷める。あの人の仕置きは勘弁だ―――そう思っていた時、聞き捨てならない言葉を耳にした

 

「青峰もそれでいいよね?じゃないと監視役の自分まで火神と一緒に怒られないといけないし」

 

「はぁ!?何だよそれ!いや、それよりもお前、こいつと―――」

 

 知り合いなのか。そう言おうとしていた俺の言葉は途中で止まった。こいつ、さっきよりも・・・

 

「・・・は、ははは、はははは!久しぶりじゃねぇか、翡翠!」

 

 闘志をギラつかせ、獰猛な笑みを浮かべている青峰がそこにいた。その表情を見て理解した。こいつの目にはもう俺は映っていない、と

 

「うわぁ、顔コワいよ青峰・・・っと、じゃぁどういう事か分かんないかもだけど、火神は先に戻っておいて。走ったりなんかしないようにね」

 

 静かだが、有無を言わせない迫力を発する翡翠に、黙って従うしかなかった

 

 この前の緑間といい、今回の青峰といい・・・翡翠、一体何者なんだよお前は

 

 

―――――――――――

 

――――――

 

――――

 

―――

 

―

 

 

「さて、出来れば自分もこのまま帰りたい所なんだけど・・・そういう訳にもいきそうにないよね」

 

「ははっ、ったりめぇだろうが。久々にマシな奴に会えたんだからよぉ!」

 

「・・・三本勝負、二本先取で決着。攻撃は全部そっち、でいいかな?」

 

「良いぜ、精々俺をがっかりさせないようにしろよ、翡翠!」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。