「これは……前のとは違うのか?」
「前の雑誌とはおそらく違います。不自然に折られたページがあの怪物と何らかの関係を持っていると証言しています」
「どれどれ……」
海斗は雑誌の不自然に折られたページを開き読み始めた。その間、誰も口を開かなかった。
「……なるほど。これが”森を汚す者”ということ……改はそうとらえたんだな?」
「はい。明らかにこれが原因だと思いました」
「俺は学校で科学の専攻なんだ。だから知っている。この薬品には生き物を怪物にするなんていう効果はない」
「でもその雑誌には、それのせいで生き物が大量死亡したと書かれていますが……それに、これは呪いだと思います。人間の作った物で殺された生き物が人間を恨み、呪いを作り、あの怪物を生み出したのではないかと」
「それはない。Xプロテクスはむしろ生き物を活性化させる効果があるんだ。それはマウスの実験で証明済みだ。Xプロテクス新しいとかいてあるが、これはかなり昔の雑誌だから、今ではもういろんな用途に使われている」
「そう……なんですか……」
「おそらく呪いなのは間違えはないだろう。しかし、一体何がその呪いを生み出したのか……」
その言葉を最後に、沈黙が続いた。
「あの……その研究所に行ってみたらどうでしょうか……」
沈黙を断ち切るかの如く、純が提案する。
「だからXプロテクスは関係ないと……」
「いえ、その研究所、おそらくその薬品以外にもいろんなものがあると思うんです。それが原因になったのじゃないかと……」
「……それは……ありかもな」
「純さすがだぜ!そんなことを思いつくなんて!」
「でもどうする?森の中にはあの怪物がうようよいるんでしょ?」
「そうだな……槍があっても心もとないしな……」
「相手は何なのか考えてみましょう」
「は?何言ってんだ玲奈。それがわかったら苦労しないだろ」
「いや、玲奈のいうことは一理あるかもしれないよ?」
「なんでだ?」
「だって戦ったんでしょ?それなら少しくらいはどんなやつなのかわかると思う」
「じゃあ私ノート持ってくるね」
「ああ頼んだ彩」
彩がノートとペンを持ってきて、今までの奴らの情報を提供しあった。
「まずは外見から。え~っと……」
海斗がペンを持ち、外見をまとめはじめた。
「夜間は黄緑色に光る。羽を持っている。触角がある……」
「あと顎は横に開いていましたね。目は少々赤かったような……」
「背の高さは約2メートル。横幅は60センチくらい」
俺たちが言っていくことをノートにすらすらと書いていく。
「あと足が……足といっていいのでしょうか?とりあえず6本。どれも細長かったです」
「外見はこれくらいか……あいつの能力を挙げていってみよう」
ノートに「能力」と書き、その下に俺たちがいう言葉を書いていく。
「まず相手は腕力はほとんどないと思う」
「その心は?」
「この小屋のガラスを割れなかったからです。腕力があればあれくらい割ることはたやすいでしょう」
「それから俺たちは見たよな。改。奴は獲物を溶かしながら食べる」
「それと、空を飛べますね。あとあいつ音に反応するようです」
「だな。ウサギが枝を折った音でこっちに気付いたからな」
「どれくらいはなれてたの?」
「かなり離れてたよな?」
「はい。だいたい50メートルくらいは」
「その距離でよく光希が見えたわね……夜だったんでしょう?」
「いや、あいつの明かりがかなり明るくてな。普通に周辺を照らすくらいにはあった」
「つまり聴覚もいいし、奴の光はまぶしいということだな」
「奴の弱点は頭ですかね?」
「だろうな。胴体に刺してもあまり効かないようだったし。背中はあれだしな」
「この小屋に来た奴らは発光していなかった」
「そうなのか?」
「そういえばそうだな。あの時は必死でよく見てなかったし。俺が起きたのは音を聞いてからだし」
「ねぇ……今までの話を聞いていると思うんだけど……」
彩が口を開く。
「あの怪物、蛍なんじゃないかな」
暑い……暑くて暑くて扇風機に一日中当たりたい……クーラー苦手なfirefly1122です。
梅雨ももうすぐ明けそうですね~これからは本格的に暑くなりそう……みなさんも熱中症には十分に気を付けて生活してくださいね。
そんなことより投稿遅くなってすみません。言い訳しても無駄なので、理由は簡潔に「やる気が起きなかった!」で……夏休みまであと2週間。この小説終わる気配がありません。こういうときはこう考えましょう。「まぁ過ぎちゃってもいいさ」と。……完全にやる気のないやつですねw次回はできるだけ早く投稿しますので、気長に待っててくださると光栄です。
最後に閲覧ありがとうございました。次回も見てくださる方は気長にお待ちください。