蛍の森   作:Firefly1122

15 / 29
5日目
作戦開始!その結末は……


12時、カエルの鳴き声がグェグェと聞こえ、木々がざわざわと風に揺られる。どこを見渡すも、小屋の明かり、懐中電灯の明かり以外の光は一切ない。

「……来ないな」

俺の隣で海斗が口を開く。

「ですね」

おれもそれに返事をする。

それから何十分が立っただろうか。奥の方から黄緑色の光が近づく。

「……来たか」

カサカサと草を踏みしめるような音が聞こえる。

真紀が懐中電灯の光を奴に向ける。奴の姿をしっかりととらえることができた。

「よし!まずは俺たちから行く!」

海斗が俺たちに向かって指示を出す。

「了解!」

俺たちはそれに合わせて返事をする。

「くらえぇぇぇ!!」

事前に消火器の中身をすべて出し、そこにありったけの殺虫剤を入れていた。小屋にあった殺虫剤も合わせて3本分の殺虫剤入り消火器を用意することができた。

最初の1本はちゃんと効くかどうかの実験用。残り2本は小屋にとってある。

おれは奴に殺虫剤が効かなかった場合のために、槍を構えている。

 

15秒の噴射が終わり、白い影から奴が姿を見せる。

「ど、どうだ!?」

奴は倒れ、その場でのたうち回っていた。しばらくするとだんだん動きが鈍くなり、最後に動かなくなった。

「はは……ははは……どうだ!所詮は虫だ!殺虫剤でも死ぬんだ!」

「やりましたね。これなら研究所に行くときにも使える」

「さて、次は俺たちの番だな!」

元希が前に出る。

純もそれに続き前に出る。

「さて、次の獲物はどいつかなぁ?」

元希は槍を奴の死体に刺しながら言った。

 

「きゃあああああああ!!」

突然の甲高い悲鳴が後ろから聞こえる。

俺たちは後ろを振り向く。

「……っ!?」

「彩!!」

そいつは彩の体にまとわりつき、首元を溶かしながら食べていた。

「ああっ……いや……うぅ……」

彩の声は徐々によわよわしくなっていった。

「くそ!彩から離れろ!」

海斗は奴の横に回り、奴の頭を殴り始めた。

俺たちもそれにならい、槍で奴の横腹を突く。

「ぐぎゃああああ!」

悲鳴に似たような声をあげ、奴は怯み、彩を離す。

その隙を逃さず、純がバーナーを噴射した。

「ぐぎゃああああああ!」

やつの体は炎に包まれ、倒れた。

 

「彩!彩!」

海斗は彩の体をゆする。しかしなんの反応もなかった。

首元は骨が見えるほどにまで抉られて、血が止まるところを知らず、彩の体を真っ赤に染め上げていった。

「くそっ!なんでだよっ!どうしてこんなっ!」

俺たちは何も言えずにいた。後ろで真紀がすすり泣く声が聞こえた。

 

あの後俺たちは彩をリビングまで運び入れ、ソファーに寝かせて、椅子に座り、うつむいていた。

「……作戦は……成功した……」

ぼそっと海斗が口を開く。

「明日……研究所に向かう……手がかりを探しに……」

「でも……」

真紀が口を開く。

「俺たちだけでも生きて帰らなければ……いままで死んだ仲間の命が無駄になる……」

「……そうですね……」

それだけしか言えなかった。時計は2時を指していた。




どうも夏休みでも休む暇なしのfirefly1122です。
もうこれ8月までに終わらないでしょwまぁわかり切っていたと思うのですがね。
さて、トウモロコシの季節ですね!私の父親がトウモロコシを趣味で作って取ってくるのです。一日1本のトウモロコシ!腹の具合がよくありませんwあ、別に病気とかではないです。トウモロコシは消化が悪いのですよ。おいしいのですけどね。とこんなどうでもいいことを書いておりますが、つまり言いたいことは、みなさん元気ですか!ということですねw
最後に閲覧ありがとうございました。次回も見てくださる方は気長にお待ちください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。