蛍の森   作:Firefly1122

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地下室

俺たちは1階、2階をくまなく探した。2階は図書室や遊戯場があるなど、主に憩いの場として使われていたと思われる。俺たちの探している手がかりやカギについての情報は一切見つからなかった。

「何もないな」

「図書室にも手がかりないなんて……」

俺たちは図書室で手がかりを探していた。しかし、手がかりになりそうなものは見つからなかった。

「一階の方が何かありそうだよな」

「確かに机とか棚とかカギがかかっているものが多いからな。もう一度一階を調べてみるか」

俺たちは一階に降り、今度は全員でそれぞれの部屋を調べることにした。左側の廊下の部屋はすでに全員で調べたから、正面、右の部屋を調べることにした。

 

右側の廊下の一番奥の部屋で調べていた。その時、玲奈が俺たちを呼んだ。

「どうしたんだ?玲奈」

玲奈は無言で棚の一番下の引き出しを押し込む。

カチャ

小さく音が鳴る。それと同時に棚が横に動く。その裏には扉があった。その扉は横開きのものだった。扉の右下にボタンらしきものがある。おそらくこれが装置のボタンだろう。

「よく気付いたな」

「棚と棚の間が妙に空いてたのと棚の一番下の引き出しだけ少し飛び出していたから」

玲奈は淡々と説明する。

「観察力すげぇな……」

「この扉は一体なんなんだ」

「とりあえず中に入ってみよう」

海斗は扉を開けようとする。

「……だめだ。カギがかかってる」

「それじゃあここのカギを探さないといけないのか……」

俺は元希の発言で閃く。

「このカギ、ここのカギじゃないか?」

「そうか!やってみる価値はあるな」

海斗は俺からカギを受け取り、鍵穴にカギを差し込み、回した。

「……開いたな。この先何があるかわからない。慎重に行くぞ」

みんなうなずく。

海斗は扉を開いた。

「……下に続いているのか」

「地下室なんてあったんだな」

扉の先は階段で、下まで真っ暗だった。

「懐中電灯持ってきていてよかった」

「だな。足元に気をつけろよ」

俺たちは海斗を先頭に階段を下りた。

 

階段を下りた先は真っ暗な廊下だった。

俺たちは無言で廊下を進んだ。コツコツと足音だけが響く。廊下の途中には何もなかった。

一番奥に来ると、そこは

「なんだこれ」

たくさんの機械が並んでいた。

「これは薬品に触れないようにこの中で作業する機械なんだ。薬品を中に入れ、外から機械を操作し、薬品を混ぜたり、研究するための装置だ」

「すげぇな。こんなところにこんなものがあったなんて」

俺は一つの疑問が出た。

「なんで地下室の扉、隠されていたんでしょうか」

「確かにな……何かあるのかもしれない。手分けして探すぞ」

俺たちはそれぞれ分かれて調べ始めた。おれはその部屋の奥の方を調べる。

そこは机と椅子、棚などがあり、書類が散らばっていた。俺はその書類の一つを拾い上げ、読む。

(「Xプロテクスを使った生物実験。Xプロテクスをマウスに注射した。結果、マウスは籠の中を走り回っていた。五分後、マウスの動きは鈍くなり死亡した。」……実験の書類か?やはりXプロテクスは生物を殺すものだったのか?いや、海斗さんは生物の動きを活性化させると言っていた。実際ここには活性化したようなことが書かれている……これだけじゃなにもわからないな)

俺は別の書類を手に取り読む。

(「Xプロテクスには殺傷性がある。生物を活発に作用と副作用に生物の寿命を短くする。マウスが死んだのはそれが原因だろう。マウスの平均寿命は1100日であることを考える。私が実験に使ったマウスは生まれてから532日が経過している。ここから計算すると、568日分の寿命を5分で使い切ったことになる。」……寿命を縮める?毒物が入っていたんじゃなくてか?まだ続きがあるな。「もっと詳しく研究する必要があるが、残り寿命568日分を5分で使ったということから、1分で約100日の寿命を使うことになる。これは本当に毒は入っていないのだろうか。毒が入っているとすれば、人間の摂取する薬には使えない。上からは毒は入っていないと教えられた。さらなる研究が必要だ。」……毒は入っていない?この人も同じことを考えていたんじゃないか。)

俺は別の書類を手に取り、読む。

(「なんということだ。約20年の寿命を持つ猫がXプロテクスを注入し、1時間15分で死んでしまった。これは毒が入っている証拠ではないのか?わたしは成分調査をしてみる。」やはり毒が入っていたのか?)

俺は書類を読み漁る。

(「Xプロテクス内部には毒性の物は見当たらない。新しい成分も検出されない。なぜ猫やマウスが死んでしまったのか。」「わたしは自分でXプロテクスを摂取することにした。もう寿命は少ない。新たな薬開発に役立ててもらいたい。」「わたしはいまなんでもできるような感覚に陥って入いる。こんなのは幻覚だとわかっていても目の前には先ほど死んだ猫がいる。怪物となって。」「わたしの体は今どうなっているのか。体が熱く、自分のものではないような感覚だ」「鏡をみた。わたしは怪物となっていた。わたしは一体どうなってしまったのか。このままでは人類を襲ってしまうかもしれない。そうならないうちに、怪物となった猫を殺し、私も死のうと思う。」「これは呪いだ。山のてっぺんで周りをみた。キャンプ場までは見える。その先は真っ暗だ。私はそこへ向かったが、どうしてもキャンプ場から出られない。キャンプ場には人はいなかった。仕方なく研究所に戻り、この文を書いている。」「私の失態だ。Xプロテクスをこぼしてしまった。おそらく人間にはあまり影響はないだろう。しかし体の小さいものはこれの影響を大きく受ける。」「呪いだと思った。でも違う。これは幻覚。私は自分を刺しても刺しても死ねない。痛みを感じない。夢なのか?」「夢じゃないことに気付いた。すべて現実だ。死ねないのは自分の皮膚が膨張し、厚くなったからだ。刃が通らない。確か棚に毒薬があったはずだ。あれで死のう。」

……これは遺書なのか?ここに書いてある。小さいものはこれの影響を受けると。それがあの化け物か。そしてこの森から出られないのは幻覚。頭がこんがらがってきた……)

おれはその書類をかき集め、束ねて持っていくことにした。




なんかいろいろ書いた。いろいろ書きすぎて読みづらくなってしまったwどうもfirefly1122です。
もう7月の終わりですよ。8月入ろうとしているのにこのありさま。早く終わらせなければ……やっと夏休みに入ったので一応書こうと思えばいつでも書けますね。
最後に閲覧ありがとうございました。次回も見てくださる方は気長にお待ちください。
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