この森、蛍の森の主、ファイヤフライ。話によると、あの蛍の怪物がさらに進化した姿らしい。体の大きさは、奴らの2倍ほど、腕は計12本。それぞれ刃物のように鋭く、枝を触れるだけで切ってしまったらしい。
「腕12本ってイカじゃあるまいしありえないだろ」
元希が笑いながら言った。
「あのさ……イカって足10本だよ……」
真紀の一言で笑いが止まった。
「その話を聞く限り、相手はとてつもない強さの可能性がある。接近戦は無理だろうな……」
「だとしたら、いまの装備は無謀すぎるってことですね」
今の装備は、作戦会議で決めたときのもの。純がバーナー、元希が槍、俺と海斗が消火器を改造し、中に殺虫剤を入れたものだ。玲奈、真紀、海斗は護身用に槍を持っている。
「ふむ。奴を倒そうというのか?無謀にもほどがあるぞ」
「わかっています。しかし……」
海斗は強い口調で言う。
「俺たちはいままで死んだ仲間のためにも、生きて帰らないといけないんです」
俺たちはまたあの研究所に来ている。
理由は博士にこの研究所にとあるものがあるから来てほしいと言われたからだ。
「博士。ここになにがあるっていうんですか」
真紀が問う。
「まあまあ、この一番奥の部屋にちょっとした仕掛けがなされているんだ。その先にあるよ」
俺たちは疑心暗鬼になりつつ、博士についていく。
研究所に入り、まっすぐ進む。その廊下の途中にあるドアをあけ、中に入る。
「ここは……会議室ですね」
「そうだ。ここをこうして……」
部屋に置いてある棚の引き戸をあけ、奥にある何かをガサゴソと動かす。途端に反対側の黒板が動き、中なら大量の銃が出てきた。
「す、すげぇ……」
「これ、本物なんですか?」
「ああ、そうさ。ここの薬剤を奪おうとする輩を退治するためにあるんだ」
獣はショットガン2丁、ピストル6丁、ライフル4丁、の3種類、計12個もあった。
弾はその下にあった金庫に36、300、600発の弾があった。
「これなら奴らに勝てる!」
俺たちは確信していた。だが、博士はそうでもないようだ。
「奴らの殻は堅い。ファイヤフライは桁違いだ。それだけでは足りないかもしれない」
「やってみないとわからないです。今日は一旦あの木の根元に帰りましょう。明日、バスが来る前に決着をつけたいですね」
俺たちは、また木の根元に帰った。俺は気づいていた。博士の能力は、場所把握の能力だと。俺たちが散々迷っていたあの研究所から木の根元への道を散歩に行って帰るような感覚で歩いてるからだ。おそらく玲奈や海斗も気づいているだろう。
俺たちが帰るころには、もう夜8時を回っていた。
遅くてすみません。firefly1122です。
完全にゲームにはまってました。ゲームは最高だぜ!……はい。次からはこんなに遅くならないようにします。
最後に閲覧ありがとうございました。次回も見てくださる方は気長にお待ちください。