抜けられない森
朝、セミがうるさく鳴いていた。おれはゆっくりと体を起こした。
「あ、おはよう改!」
「……おまえは何をしてるんだ」
おれの足元に元希がいた。
「いや……その……そう!お前の足にいたずらしようとな!」
バレバレの嘘だった。
「……お前、昨日の怪物が怖くておれのところに潜り込んできたんだろ?」
「……はい」
「なんでおれのところなんだ……お前の妻のところに行ってこいよ」
「あいつとはそんな関係じゃねえよ!それに女は頼りにならなさそうだし」
「そう……頼りにならないんだ~」
「げっ!真紀!」
「あんたの朝ごはん抜きね」
「そりゃあねぇぜぇ!真紀ぃ!」
リビングにでると、朝ごはんは玲奈が作っていた。真紀は玲奈に元希の分は作らなくていいと言っていたが、玲奈は、
「ここで借りを作ってあとでこき使うから」
などと言っていた。元希は気づいていないようだ。
しばらくして、料理は運ばれてきた。料理は一日目と同じシチューだった。
「いただきま~す」
「ムグムグ……あれ?前のシチューと味が違うな……」
「そうだな……モグモグ……どうせ前のは真紀が「私が作るから、皿の準備とかをやって」とかいって真紀が作ったんだろ」
「ああ、そういうことか。真紀のシチューもおいしかったが、玲奈のはうますぎるな」
「おい、お前ら……」
海斗が俺たちに呼びかけ、その場所に視線を向けた。
「あっ」
「げっ」
そこには、怒り狂っていまにもとびかかってきそうなくらい葛藤している真紀がいた。
「もう知らない!わたしはもう何もしない!」
「いや、ごめん……そんなつもりじゃなかったんだ。ただ、玲奈にこんな才能があったんだとびっくりしてさ」
俺は必死に否定した。
「真紀は何言ってんだ」
元希は真紀に近づき、背中を叩いた。励ますためだろうか。
「食事終わったら帰るんだから、結局はやることないじゃないか!」
違った。自分で逆鱗に触れに行ったようだ。
俺たちは、食器などを片付けて、帰宅の準備をし、外に出た。元希は顔面パンチからの腹パン、とどめにかかと落としを背中に食らって地面に倒れてる。元希の荷物は俺たちが片付けた。
「さて、わかっているかと思うが、光希を埋めてから警察署のほうに事情を説明しに行く。できれば君たちも来てほしい」
「わかってますよ。俺たちだって第一発見者ですから」
「でも、光希を埋めていいの?調査とかをするために死体には触らないようにしないといけないんでしょ?」
「怪物が友達を溶かして食べたなんて言っても信じてはもらえないだろ。それより、山で遭難したというほうがよっぽど現実的だ」
「それもそうね……光希たちには悪いけど、そうするしかないわね……」
「話がまとまったところで、そろそろ出発するぞ」
俺たちは帰宅の道に足を進めた。
それから何時間がたっただろうか。一向に歩いて1時間ほどのコンビニに着くことはおろか、光希の死体すら見かけない。夜の道だったとは言え、ここまでは一本道、そして道もちゃんと造られているため、間違えることはないはずだった。
「おかしい。こんなに遠いわけがない」
「ですね……一体、どうなっているんでしょうか」
「ホラーゲームや怖い映画で進んでも進んでも先に進めないなんてことはよくあるけど……」
「そんなことがあるわけないだろ……」
「……その考えが正しかったら、戻ったらあっという間に元の場所のはずだ」
「戻ってみるか……」
俺たちは来た道を戻った。30分もかからずに元の場所に戻った。
「うそ……だろ?」
「なん……で?」
「なんでこうなったのかはわからないが、一つだけわかることがある」
みんなは海斗のほうをみた。俺も例外ではない。
「俺たちはこの森に閉じ込められたんだ!」
パソコン復活して狂喜乱舞しているFirefly1122です。
パソコンが復活したおかげで、今回はいつもより長く書くことができました!……え?全く長くないって?すいませんwホラーの表現や小説の内容を書くのが難しくて、あまり長く書けませんwましてや他の作品を書こうかと思うくらいに困ってますw
最後に閲覧ありがとうございました。次回も見てくださる方は気長にお待ちください。