コウ、美夏、明奏の三人は入学のためにそれぞれ準備をしていたのであった。
コウのところでは・・・・
「コーウ準備は出来たの」
「できたよ」
そう言いながら出てきて
「あら、なかなか似合ってるじゃないの」
「へへっ」
少し照れていた。
そしてコウは気を取り直して新品の草履を履いて
「それじゃ行ってくる」
「行ってらっしゃいね」
「うん、休みになったら帰ってくるからさ」
「コウお兄ちゃん・・・」
「なんだ、エミナ」
「・・・・」
「さっきも言ったけど休みになったら絶対に帰ってくるからさ、約束する」
「それじゃ指きりげんまんして・・・」
小指を差し出しコウとエミナは指きりげんまんをして
「行ってくる」
エミナの頭を撫でてから真央霊術院に向かっていったのであった。
美夏のところではというと
「美夏、準備は終わりましたか」
「本当に朝からテンション高いね」
「それもそうですよ、今日は真央霊術院の入学ですからね」
美夏は草履を履き
「それじゃ行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
「休みになったら帰ってくると思うからさ」
「その時は連絡してくださいよ」
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
家を出て真央霊術院に向かって歩き出した。
日番谷家では
「明奏!早くしないと遅刻するよ!」
「そのくらいわかってるわよ、お母さん」
明奏は準備を終え急いで玄関のところまで行き
「そろそろ行くぞ、桃、明奏」
「行きましょう」
「うん」
三人は家を出て行き日番谷隊長は十番隊隊舎へ日番谷桃副隊長は五番隊隊舎に向かっていったのであった。
コウは真央霊術院の門の前につき
「ここに来るのは二回目か・・・・でも、これからはこの中から新たな生活がスタートするのか」
内心ワクワクしており目は輝きに満ちていたのであった。
院内では上級生たちが新入生たちに案内しており
「わぁー、こんなにもたくさんいるのか・・・・」
少し興奮気味にしていた
「あの、ちょっといいですか」
「おう、何だ、お前新入りか」
「あ、はい、そうです」
「クラスの方は見たのか」
「あ、いえ、まだです」
「俺についてこい、案内してやる」
腕をつかまれ走り出してから数分ほどで急に止まり
「っと、着いたか」
『ぼふっ』
と言って彼の背中にぶつかり
「わりぃ、わりぃ、何かテンション上がってね。これが今年度のクラスだ、それでお前の名前は?」
「先導・・・コウ、いててて」
そう言って鼻を抑え
「先導・・先導・・・おおっ、あったあったこのクラスだな」
指を指しコウもよく見てみると一組にいたのであった
「お前さんすごいな」
「いえ、それほどでも・・・・」
苦笑いし
「あの、先輩の名前は・・・」
「あ、ワりぃ、ワりぃ、まだだったな。俺の名前は柴崎隼って言うんだよろしく、あと何かわからなかったら俺に聞いてこいよって言っても今年で卒業だけどさちなみに俺も六回生でクラスは一組だ」
「一組の教室ってどこにあるんですか」
「この通路を真っ直ぐ行けばわかるはずだ」
「ありがとうございます」
頭を下げ
「ほかに聞くことはないか?」
「特にないです」
「それじゃ、そのうちどこかでな」
立ち去った
「何かそそっかしい人だな」
コウも教室に向かって歩き始めた。
美夏もつき明奏も少し遅れてつき
「あっ!もしかして」
明奏は一人の女性のところに近寄っていき
「あっ、やっぱりそうだ。美夏ちゃんだ」
「あなたは確か明奏ちゃん」
「久しぶりね」
「久しぶり」
「美夏ちゃんも合格していたのね」
「うん、明奏ちゃんも合格していたの」
二人は盛り上がり
「それじゃ行きましょうか、美夏ちゃん」
手を引っ張り走り出し
「ちょっ、いきなり走らないでよ」
「ごめん、ごめん」
クラス分けが貼られている紙が貼っていた
「私たちは・・・」
自分の名前を探し始め
「あ、あった、明奏ちゃんこっち」
美夏が言って
「一緒のクラスだね」
「うん、何かすごいね、こういうのって」
「これって偶然かな」
「偶然かどうかは分からないけどおしゃべりしながら行きましょ」
「うん」
ここから教室まで話しながら歩いて行った。
その頃コウは教室で持ち前の明るさを発揮しており友達を作っていたのであった。
美夏と明奏が着いたときには少し賑やかになっていたのであった。
「一体どうしたんだろうね」
「わからない」
美夏が近くにいた人に聞いて
「あの、何かあったんですか?」
「お前たち一組か」
「そうですけど」
「そうか、ちょうどさ、あの青髪の少年がいるだろう」
「うん」
「おれもさどういういきさつでこうなったのか知らないんだけどさ急に腕相撲をし始めて」
「腕相撲?」
そういった時
「七連勝!」
青髪の少年がガッツポーズを取り喜んでいた
「「七連勝!?」」
美夏と明奏の二人は声を揃えて驚き
「すごい・・・」
明奏がそう言って
「さーてとつぎの相手は・・・」
周りを見渡しコウは入口付近に立っている二人を見つけ
「おっ、そんなとこに立ってないでこっちに来て勝負しねぇか」
「私たちに言ってるの」
「そうだ」
「何か楽しそうね・・・」
明奏が飛び入り参戦をして
「明奏ちゃん、待ってよ」
「それじゃ、どっちから相手だ」
「私は見てるだけでいい」
美夏がそう言ってあんたは
「私やるわ」
「お前・・・名前は?」
「名前は明奏・・・日番谷明奏、よろしくね」
「俺は先導コウだ、よろしく」
周りからの声援はというと
「女の子だからって油断すんなよ」
「その子泣かすなよ」
「そんなこと言うな!何か気合入んねぇじゃねえか!」
「手加減なんていりませんから・・・・」
コウと明奏はそれぞれ構えて
「それじゃいいか」
審判がそう言って、コウと明奏かそれぞれ首を縦に降り緊張感が高まり
「レディー・・・・」
そう言った瞬間
「お前ら何してるんだ、さっさと席につけ」
担任の六車拳西が入ってきて
「全く入学初日でお前らは何をやってるんだ、お前らは」
「腕相撲ですよ」
「腕相撲か・・・それで、勝負は?」
「勝負って、二人が始めようとした時に先生が入ってきたので・・まだ・・・」
「なるほど・・・・ここでやめろと言いたいところなんだが・・・・さっさと決着付けるか・・・それでお前たちの名前は?」
「僕は先導コウです」
「私は日番谷明奏です」
「日番谷?」
「何ですか」
「気にしないでくれ、それじゃ俺が審判をやるからちゃっちゃとするぞ」
「「はい」」
「レディー、ゴー!」
始まり、最初は互角のように見えたがさっきまでコウは連続で七人と勝負をしていたため腕に疲れが溜まっており徐々にコウが押され始めていた
「負けるなよ!コウ」
拳西はコウを応援し始め最終的にはコウが負けて明奏が勝利したのであった。
「全く男のくせになに負けてんだよ」
「しょうがないですよ、彼女と対戦する前に七人と勝負してたんですよ」
手首を回しながら
「こいつと対戦する前に七人もか」
「そうですけど・・・」
「ふーん、それよりも明奏はよく頑張ったな」
「こっちはスルーですか!」
コウが突っ込んだが無視されてしまいその場は収まった。
それから式が行われそれから教室に戻り、黒板に書かれていた席に座り
コウと美夏の二人が隣同士になりコウの後ろに明奏が座っており美夏とコウはお互いに
「あんたはさっきの・・・」
「あんたか・・・」
少し疲れ気味に反応して
「改めてまして、僕の名前は先導コウ、呼ぶときはコウでいいよ」
「私は戸倉美夏、美夏ってよんでね」
「ちなみに私の名前は」
明奏が入り込んできて
「日番谷明奏だろ」
「覚えてくれたの」
「さっきの勝負で負けたから・・・・」
「へー、覚えてくれてたんだ、ありがとね!コウ!私の呼び方なんだけど明奏でいいよ」
「分かった」
教室の扉が開き担任の拳西が入ってきて教団の前に立ち
「改めて自己紹介する。今回一組の担任になった六車拳西だ、よろしく」
「よろしくお願いします」
「一応この学院では剣術を教えている。それじゃ一人ずつ自己紹介してもらおうか・・・」
五十音順に出てきて自己紹介をしていき明奏の番になった時
「私の名前は日番谷明奏です。父からはおてんばだなってよく言われます」
「ちょっといいか」
「何ですか六車先生」
「お前の親父さんって十番隊隊長の日番谷冬獅郎の娘か」
そう言ってきて
「はい、そうです」
「どうして父のことを知っているんですか」
「昔ちょっとあってな」
「そうですか」
「お袋さんは誰なんだ?」
「日番谷桃です、旧姓は・・・雛森だったと思います」
「あー、あの子ね。道理でどっかで見たことあるような気がしたら・・・そういうことね」
勝手に納得しており、教室内では生徒たちがざわめき
「へー、明奏のやつすごいな」
「知らなかったわ」
コウと美夏がそう言って
「そういうことでよろしくお願いします」
明奏は少し笑いコウはそれを見て
「・・・・」
「どうしたの、コウ」
「なんかね、今笑ってるように見えるけど・・・」
「見えるけど何?」
「あいつの親父さんを尊敬している反面何か嫌っているような気がしてな」
「コウもそう感じたんだ」
「うんって美夏もそう思ったのか」
「そうよ」
「何か、すげえな」
「すごいってなにがよ」
「こういうのって運命共同体って言うんかな」
「運命共同体ってそんなんじゃないわよ」
思いっきりコウの頬をひっぱたき
「グホッ」
「戸倉、先導、お前たちは何をやってるんだ」
「何もありません」
「何もないって何かねぇとそうはならねぇだろ」
「本当に何もありません」
拳西も突っかかろうとしたが
『何かこれ以上突っかかったら変なことが起きそうだな』
心の中でそう思い思いとどまった。
「それじゃ再開しますか」
自己紹介を最後まで行き
「これで全員したな、それじゃ連絡事項をするから聞いておくよに」
連絡事項ろ伝えて教室から出ていき寮に戻っていた。