コウが家に戻っているとき家の目の前に黒い着物を着た人物が二人立っており目を凝らしよく見てみるとこの地区出身の臼井ユリが家の前に立っており
「ユリ姉!」
「あ、コーちゃん」
「もうやめてくれよ、コーちゃんなんてもう子供じゃないんだし」
「あらあら、私がいない間にたくましくなっちゃって」
ユリはコウを抱きしめ
「ちょっとユリ姉」
「なんの騒ぎなの?」
「あら、ユリさんおかえりなさい」
「ただいま、明美さん」
「あ、ユリ姉、おかえりなさい」
「ユリさんどうしてここにいるの?」
「久々に休暇をもらいましてね。しばらくの間まとまった休みがないですし報告を兼ねてね」
「そう、それでいつまでここにいられるの?」
「二、三日ってところですかね」
「あらそう・・・」
少し悲しげな顔をした明美に歩は
「そんな顔しないいでくださいよ!そんな顔されるとなんか私まで悲しくなるじゃないですか」
「ごめんなさいね、あなたのことを思ったら悲しくなっちゃってね」
「明美さん、そんなに心配しなくても大丈夫ですから」
ユリは明美を励まし
「そうよね、フフッ」
明美は笑顔で返し、そして四人は家の中に入りその日はユリの仕事の話をしながらのんびり過ごしていたのであった。
翌朝四人は食事を摂り
「それではいただきます」
母親の明美が掛け声と共に
「「「いただきます」」」
「コウ」
「何?母さん」
「あのこと聞いてみたらどう?」
「あの話って何?コーちゃん、彼女でもできたの?」
「違うよ!ユリ姉」
「それじゃあ・・・・・」
人差し指を唇にあて
「ユリ姉変なこと考えないでよ」
「別に変なことじゃないのにな」
「話を戻すけどユリ姉が帰ってくる前に変な夢を見たんだ」
「変な夢?エッチな夢か」
「だからさ何でそっちの方向へ持っていこうとするのさ」
「コーちゃんの怒った顔も可愛い!」
「それより上手く説明できないんだけど同じ夢を二日続けて見たんだよ」
「同じ夢を二日も・・・」
「その夢の中じゃ周りは何もない荒野が広がってその中にぽつんと立っていたんだ」
「ふーん、それで」
真剣な眼差しでコウの話を聞いていると
「突然空から雷みたいなものが降ってきてそいつは何か変な姿をしていたんだ」
「どういう姿をしてたの」
「なんていうか特徴的に・・・肉体は筋肉はムキムキみたいな感じでで肌の色は白かったかな、それで名前を聞こうとするとゴニョゴニョって何かにかき消されてよく聞き取れないんだよな」
「なるほどね」
「ユリ姉は今ので何かわかったの?」
コウが期待感を寄せながら近づいていき
「なんとなくだけど・・・・多分あなたの斬魄刀じゃないのかなって私は思うわ」
「斬魄刀?」
「これのことよ」
と言ってユリは皆に見せて
「どう見たって普通の刀じゃん」
「見た目はね。でも斬魄刀の名前を呼んであげるとね力を解放するのよ」
「それじゃ見せてくれよ!ユリ姉」
「私も見たい」
コウとエミナの二人は興味を持ち
「余り刀剣解放したくはないんだけどね・・・・全くしょうがない子ね。ここじゃ危ないから場所を移すぞ」
「「やったー!」」
二人は叫び歩とコウ、エミナそしてユリの四人は山へ向かって歩いていきその途中に
「コウっ!」
遠くから僕の名前を呼んでいる奴がいた。
「おっ、森崎それに倉野じゃねえか。どうしてんだよ」
「どうしたもこうしたも遠くからお前の姿が見えたからな、倉野」
「そうだこいつ目がいいからな」
「それよりお前たちはどこに行くんだ」
「ユリ姉の斬魄刀を見たくてね」
「おお、久しぶりじゃない、倉野君に野崎君」
「って俺は野崎じゃなくて森崎だ!人の苗字を勝手に変えるんじゃねえ!」
「ごめんごめん」
ユリは舌をぺろっと少し出して謝り
「それよりおれ斬魄刀見るの初めてだぜ」
「俺もそだぜ」
「俺たちも見せてもらってもいいですか」
「誰も言わないって約束出来るならね」
「「できます」」
森崎と倉野の二人同時に約束し
「じゃあ行こう」
歩くこと十分やっと目的の場所につき
「それじゃはじめるぞ。あ、それとこれは注意事項ていうか警告?かしらね、斬魄刀を解放したとき離れて欲しいのよね」
「どうして何だ?」
「斬魄刀にはそれぞれ能力が違うのよ。私の斬魄刀は流水系最強って言われててね」
「そうなんだ。僕には詳しくはわからないけど分かった」
「あとそこの二人聞いているのか」
「はい聞いてました」
「私ががなんていった」
「解放したら近づくな」
「それじゃ行くわ」
歩は鞘から斬魄刀を抜きそして掛け声を叫び
「荒れ狂え・・・・海神刃!」
刀から全体が水分でできた龍が出てきて目の前にあった大きな岩に当て粉々になり
「「「すげぇ」」」
男三人はそう言ってエミナは目を丸くしていた
「ふぅー、ま、こんなところかな」
「すごいよ、ユリ姉」
「すごいも何もまだまだだよ」
「どうして?」
コウが疑問に思い聞いてきて
「私、隊長になって間もないし・・・これから先、隊員たちの命をちゃんと守っていけるかどうかわからないし不安なのよ」
「ユリ姉はきっと大丈夫だよ」
「え?」
「死神の住んでいるところがどういう感じかはわからないけどユリ姉はここでもリーダー的な存在だったからちゃんとそっちでもやれるんじゃないかなって思ってる」
それを聞いたユリは笑い始め
「何かおかしなこと言った、ユリ姉」
「おかしいって言うか、まさか死神でもないコーちゃんの口からそんなことを言うなんて思ってなかったしね。おかげで気が少し楽になったわ、ありがとね」
「別にたいしたことなんてしてないし」
コウは照れくさそうに返し
「それじゃ僕死神になる言ったらどう思う」
「まさかあなたの口からそんなことを言うなんてコーちゃんの癖に生意気だぞ」
ユリはコウの頭をポンと叩き
「それにコーちゃん、死神になるって簡単に言ってるけど簡単じゃないわよ」
「どうして?」
「そうね・・・まずはあなた自身に霊力があるかどうかってところかしらねぇ」
「霊力ってこれのこと?」
コウは手のひらの上で球状の球を作り
「いつの間に・・・・」
「すごい」
ユリとエミナの二人は驚き
「コーちゃんいつからそんなことできてたの?」
「わからないけど二~三週間ぐらい前かな?」
「結構才能あるわね」
ユリと関心しており
「コウお兄ちゃんどうして私やお母さんに黙ってたのよ」
「なんていうか変な目で見られるのも嫌だなって思ってね」
「別にそんなことしないわよ」
エミナは頬を膨らませておりそれをみたコウはエミナの機嫌を直していたのであったのであった。
そしてユリたちは村に戻りユリは残りの休暇を満喫して精霊艇に戻っていきコウの霊力のことは黙っておくように言われたのであったとさ・・・・