地獄学生と悪魔の学園   作:ミッツ

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普段は三人称でばかりで書いているので一人称にはなかなか慣れません。
何かアドバイスがあれば感想欄で教えてください。


鵺野京介です

 思えば遠くに来たもんだ…

 そんな感想を抱いて新幹線を降りて早一週間。

 俺こと鵺野京介は無事、駒王学園の入学する事が出来た。

 ここまで何もかも順調に進んでいる。引っ越しの片付けも済んだし、ご近所さんへの挨拶も済ませた。

 あとは心置きなく、花の一人暮らしが始まる。筈だったんだが…

 

「若様、制服の上着に埃が付いています。それと、頭の後ろに寝癖も。」

 

「…お前は俺の母親か?」

 

「いえ、従者です。」

 

 うん、知ってた。でも、引っ越して来た翌朝に当たり前のように俺を起こしに来たお前を見た瞬間の俺の気持ちを慮って欲しい。

 いや、本当に何で当然のように俺の部屋のリビングにいるんだ?

 そして何で俺と同じ制服を着てるんだよ!

 

「いやはや、駒王学園の後期募集に間に合って良かったですよ。おかげで以前よりも若様の側でお仕えする事が出来ます。」

 

「後期募集って…お前、学校まで俺に着いてくるつもりは無いんじゃなかったのか。」

 

「ええ、若様には人としての生活があります。そこに妖怪である我々が介入するのは宜しくない、というのは我々は勿論、社長や先生の総意でもあります。」

 

「だったら…」

 

「ですが悪魔が運営する学校に入学するとなれば話は別です。悪魔は今のところ敵ではありません。しかし、悪魔陣営は長いこと教会や堕天使陣営と争っており、今も小競り合いが絶えないと聞きます。」

 

 その話は俺も知っている。悪魔と教会、そして堕天使はそれこそ千年単位で続く戦争を繰り広げ、お互いに尋常ならざる犠牲を出しているのだそうだ。

 いずれも、父さんの知り合いの悪魔、ベベルブブさんから聞いた話だ。

 

「そのような現状がある以上、悪魔の本拠地とも言える場所に在籍する若様が三大勢力の争いに巻き込まれないという保証はありません。ですので、社長に許可を頂き駒王学園の後期受験を受け、若様のお側でお守り出来る様にいたしました。若様への報告が遅くなった事は誠に申し訳なく思っています。」

 

「まあ、事情はわかったよ。お前もお前で、俺の事を色々と考えてくれたんだな。でも、わざわざ同じ部屋に住む事はなかったんじゃないか?」

 

 少なからず一人暮らしに憧れを持っていたせいで、ついつい文句を言う口調になってしまう。

 

「いえ、それは私もそう思ったんです。ですが社長から『優介は先生に似てるから、目を離すとすぐに散財して三食カップラーメン生活をしかねない。そうならないように風応丸が目を光らせ欲しい』と、頼まれましたので。」

 

 成る程。全ての元凶は母さんだったか。

 でも、自分自身で心当たりがあるからぐうの音も出ねぇ。

 

「まあ、そういう訳ですから諦めてください。それよりも、早く寝癖を直して。急がないと入学当日から遅刻する羽目になりますよ。」

 

「お前、いよいよ本格的に母親じみてきたな。」

 

「若様のような方の側にいれば自然とそうなりますよ。」

 

 それには純然たる抗議をあげたい。 

 

 

 

 その後、手早く寝癖を直すと、若干バタバタしつつも準備を整え部屋を出た。

 俺たちが住むマンションは駒王学園まで自転車で10分の距離にあり、オートロック等のセキュリティもしっかりとした学生が住むには割とハードルの高い物件だ。

 家賃は三年分を既に実家が支払い済みである。

 

 駐輪場から自転車を出すと、風応丸と並んで漕ぎ始める。

 こうして、俺の学園生活1日目が始まった。

 

 

 

 

 入学式は恙無く進行していった。

 しかし流石は悪魔の拠点と云うだけあって、そこかしこから人ではないナニかの妖気、いや、この場合は魔力というべき力を感じる。

 いま壇上で新入生に御祝いの言葉を送る生徒会長も、強い魔力をその身に宿しているのが分かる。

 もしかしたら、高位の悪魔なのかもしれないな。

 と、生徒会長をじっと見つめて考えていたら、相手も何かに気付いた様に此方に鋭い視線を向けられた。

 思わず慌てて視線を外してしまったが、明らかに目立ってしまっただろう。

 会長は暫く此方を見つめ黙っていたが、すぐに目線を前に向け話を再開した。

 そのまま話を終えると、一度も此方に目を向ける事なく降壇し、自分の席へと戻っていった。

 まあ、普通の人間の目がある場所で行動を起こす訳にもいかないだろうし、今はあえて無視したと考えるのが懸命、と考えてるのかもしれない。

 少なくとも確実に目を付けられただろう。

 その後、入学式は特にこれと言った事もなく終了した。

 

 入学式を終えると次はクラス分け発表だ。 

 俺と風応丸は校舎の廊下に張り出されたクラス分け表を確認しに行った。

 

「…優介君は何組でしたか?」

 

「1組。山瀬は?」

 

「3組です。」

 

 うん。別々になったな。まあ、確率的にはそうなる可能性が高いし仕方ないだろう。

 なお、山瀬というのは風応丸の便宜上の苗字だ。東北天狗一族には苗字がないために急遽作らせたという。

 俺としては風応丸と言うよりも短くて呼び易いので、学校ではこちらで呼ぶようにした。

 あと、風応丸には校内での若様呼びは止めるように言っている。

 ただ、敬語だけは譲れないそうだ。

 俺もそれくらいならと思って許可したけど、先程から不穏な視線を向ける一部の女子が気になるんだよな。魔力的な物は感じないんだけどなぁ。なんかもっと邪悪な何かを感じる。

 風応丸がそれに気づく様子は無い。

 

「しかし、こればかりはしょうがないですね。優介君、暫しの間お側を離れますが、何かありましたらすぐに飛んで行きますのでご安心下さい。」

 

「その何かが起きない事を祈るよ。」

 

 そう言って教室に向かおう廊下の曲がった時である。

 

「わあああああっ!」

 

「え?ワアッ!」

 

 曲った先の廊下を走ってきた男子生徒が俺に勢いよくぶつかり、そのままお互いに尻餅をついてしまった。

 

「痛てて・・・」

 

「わ、悪い。急いでたからさ。ケガは無いか?」

 

 そう謝りながら手を伸ばして来た男子生徒に俺は改めて目を向けた。

 制服のブレザーとワイシャツを全開にし、その下には真っ赤なTシャツを着ている。

 髪は特徴的な逆立ち方をしており、染めているのか茶髪である。

 顔は爽やか系のイケメンだが、どこかいたずらっ子を思わせる幼さを宿している。

 その整った顔も申し訳なさそうに眉が下がっており、俺の事を本気で心配しているのが伺えた。

 しかし、どうも妙な感じがする。なんか、この人の内側に別の何かがあるような。

 そんな風に相手を観察していると、いつまでたっても立ち上がろう俺の様子にケガをさせてしまったと思ったのか、男子生徒は本格的に慌て始めた。

 すると、男子生徒の後ろから新たに坊主とメガネの二人組が現れた。

 

「なにしてんだよイッセー!新入生突き飛ばして。」

 

「おい大丈夫か?保健室に連れて行こうか?」

 

「あ、いや大丈夫です。普通に立てますから。」

 

 そう言って俺が慌てて立ち上がると、三人はホッとした様子を見せる。

 どうやら三人は上級生のようだ。

 

「こらぁぁぁぁぁ!変態三人組!」

 

 突如廊下に女子の怒号が響き渡る。

 声のした方を見ると、鬼の形相をした女子生徒が少なくとも十人、物凄い勢いで走ってくる。

 しかし、変態三人組とは随分と愉快な名称だ。そんな言葉現実で聞くのは初めてかもしれない。

 ん?そういえば俺の目の前に丁度三人組がいるのだが…

 目を再び正面に向けると、青い顔をして女子達を見る三人組がいた。

 だが三人はその場を離れようとせず、チラチラと俺を見てくる。

 

「…あの、俺はケガとかしてませんし、お気遣いして頂かなくても大丈夫ですから。」

 

「あ、ああ。ほんとごめんな。また今度ちゃんと謝りにいくから!じゃっ!」

 

 そう言い残し赤シャツの人は走り去り、坊主とメガネの二人も続いていく。

 最後に女子の集団が通過すると、場には静寂だけが残された。

 

「…気づきましたか、優介君?」

 

「俺にぶつかった先輩事のだろ?なんか妙な雰囲気があったよな。」

 

「ええ。悪魔では無いようですが普通の人間と云うわけでも無さそうです。何と言いますか、未覚醒の霊能力者と言った感じでしたね。」

 

 成る程、確かにそういった感じだ。潜在的に霊力の強い人間は、自分でも知らず知らずのうちに霊気が体から漏れ出すことがある。

 特に自分が霊能力者だと認識していない人間にこの傾向は多く、意図せず幽霊や妖怪を呼び寄せ事件に巻き込まれることもあるので注意が必要だ。

 

「一応注意は払っておいた方が良いかな?」

 

「優介君、それは少し気を使いすぎだと思います。現状、あの人がこちら関係の問題に巻き込まれていないなら、下手に接触は持たないほうが良いかと。」

 

「いやでも、あの先輩たちなんか凄い勢いで追っかけられてたよな。普通あんな大勢の女子から追いかけられる事なんてないし、もしかしたら性質の悪い霊に取り付かれてるのかもしれないぞ。」

 

「それは確かにそうですが、あの方以外に別の霊の力は感じませんでしたよ。一先ずこの問題は後日考えるとして、早くクラスに向かいませんか?」

 

 腕時計を確認すると、教室に入るように指定された時間がだいぶ近づいてきていた。

 

「うわ、結構時間食っちまってたな。山瀬、急ぐぞ。」

 

「待ってください、さっき尻餅をついたせいでズボンが汚れてます。教室に入る前に落としてください。」

 

「あー、もうわかったから早く行くぞ!」

 

 俺たちはあわただしくそれぞれの教室に向かった。

 

 

 

 教室に入ると既にほとんどの生徒が机に座っていた。

 どうやら俺は一番遅れて教室に入ったらしい。

 そのせいか、やたらクラスの視線を集めることになってしまった。少し気恥ずかしい思いをしてしまう。

 それにしても、流石数年前まで女子高だっただけあって女子の割合が高い。しかもほとんどが美人と来ている。

 あまりそういった事情は考慮していなかったけど、これは思わぬ役得だな。

 俺が席に着くのとほぼ同時にクラスの担任が来て、簡単な自己紹介のあとに今度は新入生一人一人が自己紹介していくことになった。

 まあ、これもある意味お決まりのイベントだな。

 クラスの生徒が一人ずつ首席番号順に立ち上がって自己紹介をしていく。

 そんな中、一際目につく生徒がいた。一番前の列の机に座る彼女は美人揃いの女子生徒の中でも、間違いなく一番可愛らしい容姿をしていた。

 彼女の番に自己紹介が回ってき、立ち上がる。白い髪が小さく揺れた。

 

「塔城小猫です…よろしくお願いします…」

 

 それだけ言うと彼女は再び席に着いた。それから少し遅れて拍手が起きる。

 見方によっては無愛想とも取れない自己紹介だったが、搭城さんのクールな雰囲気と可愛らしさが合い余ってか、あまり反感は抱いた生徒はいないようだ。

 むしろ、「無表情ロリか…いいなぁ…」と言っている後ろの席の男子が気にかかる。思うのは自由だがしっかりと聞こえているからな。

 そんな塔城さんだが、彼女から生徒会長と同じ悪魔の魔力が確かに感じられた。つまるところ、彼女もこの学園に通う悪魔なのだろう。

 加えて、悪魔の魔力とは異質な妖力の存在も感じられる。

 悪魔であるのは確かだと思うが、なぜ妖怪の力も感じられるのだろう?悪魔と妖怪のハーフか?

 俺は悪魔と妖怪の力が混在する状況に思いをはせる一方で、彼女の名前についても考えを巡らせた。

 

 猫というのは妖怪譚でも最もメジャーなジャンルの一つだ。数も種類も非常に豊富だ。

 代表的なものを上げれば、日本だけでも猫又、化け猫、火車、五徳猫。海外でも金華猫、ケット・シー、オヴァンニク、バステト等があげられる。

 時に幸運を招き、時には災いをもたらす。そんな猫の気まぐれな性格を現すように実に各種多様な逸話が世界中に存在する。

 そういえば、ソロモン王の72柱の一つに上げられる『バール』も猫の姿をした悪魔だという。

 もしや塔城さんはその関係者なのだろうか?

 

「鵺野君?次は君の番だけど大丈夫かな?」

 

「あ、はい、すいません。大丈夫です。」

 

 担任の先生から呼ばれ、飛び上がるように席を立つ。どうやら考え事をしてたら俺の番が回ってきたらしい。

 参ったな。何も用意してないぞ。なんだか周りの女子たちが期待するような視線を俺に向けてくるが、こうなったら思いのままに喋るしかない!

 

「鵺野優介です。生まれは九州で、この町に来たのもつい最近のことでこの辺りの事はあまり分かりません。なので、いろいろ案内してくれると助かります。えーと、趣味はサッカーと神社巡りです。どうぞよろしくお願いします。」

 

 そういって頭を下げて席に座ると、周りから拍手が起こる。

 

「へー、鵺野君サッカーが趣味なんだ…」

「かっこいいよね。神社巡りってのはよく分からないけど。」

「九州から来たんだぁ…これはいろいろ教えてあげなくちゃ…」

「そういえば3組のイケメンな人と仲良く話してたわね。なんか、主と従者みたいな感じで…」

「「「その話、もっと詳しく!」」」

 

 うん。一部不穏な声も聞こえてくるが反応は悪くなさそうだ。

 とりあえず、入学初日にクラスで浮くことがなさそうでよかった。

 と、視線を前の黒板に戻すと、塔城さんが訝しそうな目でじっとこちらを見つめていた。

 見つめ返すとサッと視線を外された。

 

 

 

 クラス全員の自己紹介が終わると、明日以降の動きについての簡単な説明があり、その日はそれで解散する運びとなった。入学初日だしこんな物だろう。

 あのあと、塔城さんは一度も俺のほうを見ていない。

 俺が教室を出ると、先に解散していたらしい風王丸が教室の前で待っていた。

 

「お疲れ様です。この後はどうしますか?」

 

「そうだな…少し歩こうか。」

 

「…そうですね。」

 

 それだけいうと、風王丸は黙って俺の後をついてくる。

 そのまま俺たちは互いに口を開かず校舎を出ると、人気のないほうへと歩いていった。しばらく校舎に沿って歩いて行くと、俺たち以外に生徒の姿は見えなくなった。かろうじて、遠くのほうから部活をしている声が聞こえてくる。いわゆる校舎裏だ。

 

「さて、とりあえず午前中いっぱい過してみたけれど接触してくるかな?」

 

 今日学校に着てからここまで、俺と風王丸は妖気を隠すといった真似はしてこなかった。

 むしろ、気づいてくださいと云わんばかりに自分の周りに妖気を纏わせていたほどだ。

 

「仮に土地を管理する領主であれば、自分の領地であからさまに妖気を振りまく輩を野放しにすることはないでしょう。」

 

「俺としては、こんな挑発するようなやり方はしたくなかったんだがな。なにぶん、悪魔関連については専門外もいいとこだから、あちらから接触を持ってもらわないと誰に会いに行ったら良いのかも分からないからなぁ。」

 

「それこそ、ベベルブブさんに聞けばよかったのではないですか?」

 

「黒井さんは兎も角、ベベルブブさんは今はもう人間社会での生活を望んでいるからな。娘さんも普通の人間の学校に通ってるみたいだし、俺たちの事情で此方側に関わらせるべきじゃないと思ったんだよ。けれど、もしかして気づかれてないってことはないよな?それだと本格的に伝手が無くなるんだけど…」

 

「流石にあれだけ露骨にやって気付かれないということはないと思いますよ。もし気づいていないならば、相手は大変残念な方というしかありません。」

 

「申し訳ないけど、この学園にはあなた達の言う残念な悪魔は一人もいないわよ。」

 

 気がつけば、俺たちのすぐ後ろに悪魔がいた。

 すばやく距離をとって構えるが、襲ってくる様子はない。改めて相手を観察する。

 悪魔は燃えるような真っ赤な髪を伸ばした美女だ。その身に溢れんばかりの魔力とバストを宿し、形のよい眉を僅かに吊り上げながらこちらを見てくる。

 どうやらいきなり戦闘に及ぶことはないが、心中穏やかというわけでもなさそうだ。

 その原因は十中八九俺たちだろう。

 

「入学おめでとう、と言いたい所だけど、あなたたちからは聞かなくちゃいけない話があるの。だから、少しお付き合いしてもらっても良いかしら?」

 

 きわめて穏やかに、だが有無を言わさぬ口調と共に悪魔は笑顔を見せる。

 俺にはそれが「おいコラ、チョット顔貸せ」と言っている様にしか聞こえなかった。




用語紹介&オリキャラ紹介

・ベベルブブ
 ぬ~べ~の同僚で魔女にあこがれる黒井先生が召喚した悪魔。当初は失敗ばかりする間抜けな悪魔だったが、ケルベロスが召喚されたときには一撃でこれを撃破するなど実はかなり高位な悪魔ではないかと思われる。
 人間が魔女になるには悪魔との性交渉を伴った契約が必要なのだが、彼は童貞を拗らせまくってた所為で黒井先生とは文通からのお付き合いになってしまう。
 それでも無事に目的は果たされ、黒井先生は魔女となり、後に子供にも恵まれた。
 童貞を捨てて相手を魔女にするとはこれ如何に。
 この作中では、ゆきめの関連会社で会社員として働いている。


・雪ん子製菓
 ゆきめが社長を務めるアイス製造会社。ゆきめが結婚後、家計のために始めたカキ氷屋が急速に成長し、国内屈指の氷菓子企業となったもの。社員は全員妖怪で住む場所を失った妖怪たちの拠り所となっている。主力商品は『小豆洗いのアイス最中』と『豆腐小僧の豆乳バー』

・風王丸
 東北天狗一族棟梁の子で優介の従者兼親友。
 東北を襲った大震災の際、彼らの一族も大きな被害を受け故郷を去らなければならなくなっていた。
 住む場所を失い各地を放浪していたところをゆきめとぬ~べ~が手を伸ばし、一族を纏めて雪ん子製菓で面倒を見ることになった。
 このことを大恩とし、頭首は風王丸を従者とし京介に付くことになった。
 当初はお互いに遠慮しているところがあったが、今では妖怪と人間の枠を超えて最も仲の良い友人となっている。
 しかし、何かと無鉄砲で一人で突っ走る京介の相手を長年務めていたせいで、もともと真面目で世話焼きな性格に磨きがかかり、もう一人の保護者とでも言うようになってしまっている。
 今まで人間の学校に通ったことはなかったが密かに憧れていた。
 今作中ではゆきめのお願いで京介に引っ付いてきたが、本人の希望であるところが大きい。
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