暗殺教室verβ   作:サクソウ

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≪一学期編≫
朝礼の時間


空気が重く、誰もが押しつぶされてしまいそうな雰囲気。

エンドのE組。

絶望を抱いていながら、見えない仮面で自分を覆う。

夜舞裕(やまいゆう)はそれを眺めていた。

一人一人違った表情だが、彼には全員同じ表情をしているように見えていた。

 

***

 

つまらないな…。

 

誰とも関わろうとしない俺に対し、唯一関わっている人物がいる。

 

「裕、おはよ。」

 

「おう。」

 

「相変わらず活力ないね。」

 

「ほっとけ。」

 

「まるで死にかけの子羊みたい。」

 

「朝から物騒だな、ていうか俺そこまでメルヘンなの?」

 

「少なくとも草食動物だよね。」

 

「さいですか…。」

 

矢田桃花。

仮面をつけているのを見たことがないやつは不覚にも二人おり、そのうちの一人だ。

だから関わっている…というわけではない、というか少なくとも俺から人と関わろうとはしない。

まぁ、色々あったんだよ、色々。

 

ガララ…

 

「えーそれでは、ホームルームを始めます。日直の方は号令を。」

 

「起立、気を付け。」

 

ガチャリ。

 

「礼!」

 

ドドドドドドド…。

生徒たちが持ったエアガン(仮)からBB弾(仮)が発射される。

それを避けながら、やつはぬるぬると出席をとる。

 

なにあいつ化け物なの?そうなの化け物なの。

仮面をつけているのを見たことがないもう一人の人物、それがこの…なんだ?超生物?タコ?イカ?イカ娘?モー娘。?いや待て、最初以外ふざけてるだろ。

とにかく自称・人間の黄色い触手物体だ。

あの巨体でどうやってこの包囲網というか数の暴力を避けているのだろうか…。

いくらマッハ20で動けるとはいえ、5平方メートルの広さでよく当たらないものだ。

もちろん、このBB弾が当たってるのでは?という人もいるだろう。

 

「どう見てもこれただのBB弾だろ。当たってるのに我慢してるだけじゃないの?」

 

タイミングいいな、俺の心読んだんじゃないの?

 

「では、弾を込めて渡しなさい。言ったでしょう、この弾は君たちにとっては無害ですが…。」

 

パァン、という景気のいい音と共に触手が吹き飛んだ。軽くホラーなんですが…。

 

「国が開発した対先生用特殊弾です。」

 

そう、先生なのだ、この超生物が。訳が分からん。

 

***

 

三年に上がるころ、月が、七割破壊された。

それは全国…全世界的な大ニュースとなった。

その時の俺は正直、全く関係ないと思っていた、お月見とかしてなかったしな。

しかし、人間というものは不思議で、関係ないと思っていたことが思いっきり関わってくることなんてざらにあるみたいだ。世界って理不尽ね。

 

数日後、教室に異物が入ってきた。まさに入ってきたのだ。

 

「はじめまして、私が月をヤった犯人です。」

 

はぁ…は!?

 

「来年には地球もヤる予定です。君たちの担任になったのでどうぞよろしく♪」

 

まず五六ケ所突っ込ませろ。みんなの言いたいことが手に取るようにわかる。

そうか、これが地球の終わり…SEKAI NO OWA○Iってやつですか…。

正直その程度の感想、この世界に未練はないし、殺されて終わるなら別に仕方ないかなぁとさえ思った。

 

「あー防衛省の烏間というものだ。まずはここからの話は国家機密だと理解していただきたい。」

 

そりゃあそうだろ、そんなのばらしたらマスコミどころの話じゃない。

 

「単刀直入に言う、君たちにこの怪物を殺してほしい!」

 

殺すって殺すんですか?聞き間違えかな?こ、ゴロニャンとか?

 

「え…と、なんすか、こいつ宇宙人か何かですか?」

 

「失礼な!生まれも育ちも地球です!」

 

「詳しいことが話せないのが申し訳ないが、こいつが言ったことは真実だ。」

 

いや、そっちより「殺す」の方が気になるんだが、みんな気にならんのかね?

根っからの暗殺者?

 

「月を壊したこいつは、来年の三月…地球をも破壊する。」

 

なんだ、今の違和感。この変な生物の空気が一瞬変わった。

その後、烏間さんによる国家云々の話を聞かされたが、国のトップなんて知ったこっちゃない。

 

「私を全く殺せないので、これでは面白くない。そこで『椚ヶ丘中学校三年E組の担任ならやってもいい』という条件を出したのです。」

 

ちょっと、地球を掛け金みたいに扱わないで!言ってること宇宙人と変わらないよ!

あんなふざけたイカやろうに賞金100億だと。

100億円と言われてもなぁ。って、大多数のやつの目つきが変わったんだが…。なにこのクラス怖い。

 

「見ろ、緑の縞々になったときはなめている顔だ!」

 

「当然でしょう、国がヤれない私を君たちがヤれるわけがない。」

 

こいつは嘘偽りを言っていない、本気でなめてるんだ。

はったりでも脅かしでもない、それほど自身になる力をやつは持っている。

正直、恐ろしい。

 

「ねぇねぇ、賞金100億だって。」

 

「…むしろ少ない気がする、軍事費用に割かれたんだろうな。」

 

「特殊弾とか高そうだもんね。」

 

「あまり…関わりたくない。」

 

「私はヤるよ、それでお金が手に入るならね。」

 

うわぁ、矢田さんパないわ。こういう人なのは知ってたが、生で見るとすげぇな。

タイムリミットは一年。

この一年で色んなことがあるのだろう。

 

 

そして、俺はもっと自分が嫌いになっていく気がした。

 




初めまして、になりますね。
この作品は正直自己満足のようなもので、面白い作品にはならないかもしれません。
これからは書き溜めして、何話か一気に更新という形でやっていこうと思います。
どうかよろしくお願いします。
ていうかアニメに忠実にセリフつけてるけど、これ大丈夫なのかな?
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