ラブライブ!〜君に笑顔の魔法を〜   作:TokyoのDio

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おはこんばんにちは!どうも、でぃおです!


やっと投稿できるようになりました(笑)
つまり、にこ誕書き終わりました……!!(詳しくは私の活動報告を読んでいただければと思います)
さて、今回はにこちゃんの買い物の荷物持ちをするために、デパートへ連れていかれた勇気君のお話しです。

それでは…どうぞ!


smile3 違和感

 

 

 にこの命令により荷物持ちをさせられる事になった僕こと東勇気は隣にいる今回の原因、矢澤にことデパートへ向かっていた。

 

 本当なら荷物持ちなんてやりたくない。けど、この命令を無視したら僕のほっぺたが千切られてしまうかもしれないから…しょうがなくにこに付いていっている。

 

 「ねぇ、にこ…?デパート、まだ?」

 

 かれこれ結構長い時間歩いている。そろそろ着いてもいいと思ったんだけど、それでも目的地のデパートが見える事はなかった。

 

 「まだよ」

 

 「えぇ…もう帰りたい……」

 

 「文句言わない!」

 

 「はい……」

 

 どうやらもう逃げることはできないみたい。荷物持ちぐらい普通に頼んでくれれば素直にやるのに……本当ににこは昔から素直じゃない。

 

 「……あ」

 

 「なによ…」

 

 ふと、さっきの事を思い出す。講堂で理事長先生に言われた事を。

 

 にこはどう思っているのかな?

 

 

 「音ノ木坂学院、無くなっちゃうんだね……」

 

 「そうらしいわね」

 

 「あれ…意外と軽いんだね?」

 

 「だって、にこ達がどうこうした所で何か変わるわけじゃないでしょ?」

 

 「そうだけど……」

 

 にこの言っている事はもっともなんだけど……やっぱり自分の通っている学校が無くなってしまうのはいい気持ちがしないんじゃないかな。

 僕は音ノ木坂学院に転校して来たばっかりだけど、卒業生だったり、学校が大好きな人にとってこの知らせは最悪なものだったと思う。

 

 だけど、にこがさっき言ったとおり、僕達ではどうにも出来ない問題なんだ。

 

 「にこは嫌じゃないの……?」

 

 「……そうね。まぁ、いい気分はしないわ」

 

 「そうだよね……」

 

 やっぱり、にこも廃校に対してよく思っていないみたい。

 

 でも……さっきにこが言っていた通り僕達では廃校という問題をどうにかする事は出来ない。

 ただ、指を咥えて見ている事しか出来ないんだ。

 

 それが……どれだけ辛い事か……

 

 

 「なぁ〜に辛気臭い顔してんのよっ!」

 

 「だって……」

 

 「あんたが気にしてもしょうがないでしょ。それより…着いたわよ?」

 

 

 にこが指を指した方には、大きなデパートが建っていた。

 

 「うわぁ…こんな大きなデパートがあったんだ」

 

 「あんたが引っ越した後にできたのよ。店舗も結構多いからよく買い物にくるの」

 

 「へぇ〜そうなんだ」

 

 「今日は荷物が多くても困らなさそうだから沢山買い物できるわね」

 

 「へ?」

 

 不敵に僕の事を見るにこ。

 

 にこは無言のまま僕に手さげ袋を渡してきた。

 

 「……これは?」

 

 「あんた荷物持ちでしょうが」

 

 ……あぁ、なるほどね。

 

 にこは僕の両腕が引きちぎるくらい大量の買い物をするつもりか。

 

 

 「因みに聴くけど……拒否権は?」

 

 「あるわけないじゃない」

 

 「ですよね〜」

 

 「分かったならシャキシャキ歩く!」

 

 「は〜い……」

 

 

 僕達はデパートの中へと向った。

 にこはどれだけ買い物をするつもりなんだろう……と内心凄く不安になっていたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 それから1時間ぐらい経った頃、一通りの買い物が終わった僕達はデパートの中を歩いていた。

 

 けど、買い物が終わったというのに、にこは一向に出口へと向かおうとしていない。両手にぶら下げた手さげ袋が手にくい込んで痛い。おまけに腕も疲れてきた。正直もう帰りたくてしかたないんだけど……。

 

 「ねぇ、にこ?まだ帰らないの?」

 

 「まだよ」

 

 「えぇ?!」

 

 まだ寄らなきゃいけない所があるの……?

 にこ、流石の僕も疲れてきちゃったよ……

 

 「それで…どこに寄るつもりなの……?」

 

 「アイドルショップ。最近新しくできたらしいのよね」

 

 「げッ……!?」

 

 「げッて何よ…文句でもあるわけ?」

 

 「めめめ、滅相も無い!!」

 

 た、大変だぁ……!にこがアイドルショップに行くなんて……!!

 にこは“アイドル”というものが大好きだ。

 それゆえにアイドルショップなる所に何度も連れて行かれた事がある。

 

 アイドルショップにはその名の通りアイドル関連のグッズが置かれてるお店で、小さい時ににこと秋葉原のアイドルショップに通った記憶がある。

 

 そこのアイドルショップには、話題になっているアイドルのPVをテレビで流していて、にこはそのPVに夢中になってしまってそこから数時間離れない、なんて事があった。

 

 

 ……そんな事を今やられたら僕の腕はどうなってしまうんだろうか……

 ただでさえ両手が悲鳴を上げてるっていうのに……

 これは…なんとしてでも阻止しないと!!僕の両腕を守るために!!

 

 

 「ね、ねぇにこ?そ、そろそろ帰ろうよ…ほら、生物だって買ったし……ね?」

 

 僕にできる精一杯の抵抗をしてみる。

 

 「だめよ。っていうかもう目の前まで来ちゃってるし……」

 

 「え゙っ?!」

 

 もう既に僕達はアイドルショップの目の前まで来てしまっていた。

 いかにも“アイドル”をイメージさせられるピンク色の看板。普段なら愛嬌を感じさせられる色なんだろうけど、今の僕からしてみれば地獄の色だ。

 

 「ほら、行くわよ」

 

 「あっ、ちょ…っ!助けっ……!!嫌だぁぁぁ!!」

 

 必死の抵抗も虚しく、僕はアイドルショップの中に引きずり込まれてしまうのであった。

 

 

 

 

 「へぇ…このお店結構いいじゃない」

 

 「そっかそっか……じゃあ、もう帰ろう?」

 

 「まだに決まってるでしょ?」

 

 「だよねぇ…はは……」

 

 引きずり込まれてしまったアイドルショップの中、僕は重たい荷物をぶら下げてにこの後ろを歩いていた。

 僕には他のアイドルショップとなんら変わりないように見えるけど、にこからしてみればこのお店は良店舗らしい。

 

 「あ…これって———— 」

 

 「そのポスターがどうかしたの?」

 

 「これ、最近話題になってるアイドルのポスターなんだけど……どこにも売ってないのよね〜……」

 

 「ほえぇ……」

 

 他にも無いかしらと言ってにこは1人でお店の奥に行ってしまった。

 ポツンとお店の中に取り残されてしまった僕。

 多分さっきのにこの様子を見るとまだこのお店から出ることもないだろうから暇つぶしに僕も知っているアイドルでも探そうかな……?

 そう思った僕は重たい荷物を持ち上げて店内を色々と探してみることにした。

 

 

 

 

 

 「これが東京のアイドルで……」

 

 

 

 

 

 

 「あっ!このアイドル知ってる!」

 

 

 

 

 

 

 「北海道のアイドル?!あっちの方にもアイドルがいるんだ……」

 

 

 

 

 店内を回ってみると、色々なアイドル達の写真を見る事ができた。中には知っているアイドルグループもあったけど、それはほんのひと握りで。アイドルの多さを痛感させられた。

 さて、一通り回ったかな?店内を見回してみる。

 すると、まだ行っていないコーナーを見つけた。

 

 「スクール……アイドル?」

 

 

 聞いたことの無い単語に興味を持った僕は“スクールアイドル”のコーナーへと足を運ぶ。

 

 学校の部活動みたいな物だろうか?

 飾ってある写真に写っているのはどれも高校生くらいの女の子達で、そのほとんどが制服を着ている。

 これって……もしかしてアブナイやつなんじゃ……

 

 そう思った時、僕の袖が後ろに引っ張られた。

 

 「うわっ?!」

 

 後ろを振り向くと、そこには明らかに不機嫌そうな顔をしたにこが。

 

 「勇気、あんたねぇ……!勝手にいなくならないでよ!探したんだから!」

 

 「ごっごめん!!ちょっとこれ見ててさ……スクールアイドルって最近流行ってるの?」

 

 「勇気……まさか知らないの?」

 

 「うん」

 

 「世間知らずにも程があるわよ?!スクールアイドル!今や社会現象になってると言っても過言ではないわ!!」

 

 興奮気味に語り出すにこ。

 あまりの迫力に思わず後ずさってしまう。

 

 「そ、そうなんだ……」

 

 「そうなんだって……あんた本当に知らないのね……まぁ、簡単に言うと高校生達が自分達でグループを結成してアイドルをやるのよ」

 

 「そんなものが……」

 

 どうやら僕の予想は当たっていたらしい。

 僕がこの街を引っ越す前はスクールアイドルなんて聞いたことがなかったからきっと僕が引っ越した後に流行りだしたんだろう。

 

 「普通のアイドルと違って何処かの事務所に所属してなきゃいけないとかそういう決まりがないっていうのも流行のキッカケだったのかもね」

 

 「なるほど……」

 

 確かに、言われてみればこのコーナーに飾られている写真に写っている人達は皆どこにでもいそうな“普通”の女の子達だった。

 

 “ごく普通”の高校生がやるアイドル活動。

 それが…アイドルを身近な存在にさせたのかな。

 

 

 そういえば、僕にはアイドルが大好きで、アイドルになるっていう夢を持っている幼馴染みがいた。

 

 それが……今、僕の隣にいるにこだ。

 

 

 「にこはやらないの?……スクールアイドル」

 

 

 きっとにこのことだ。ちゃっかりメンバーを集めてスクールアイドルをやってるに違いな—————

 

 

 

 「やらないわよ」

 

 

 

 「————へ?」

 

 

 

 「やらないわよ。そんなもの」

 

 

 

 にこの口から予想だにしない言葉が吐かれた。

 

 

 「冗談でしょ?昔からあれだけアイドルになりたい〜!って言ってたじゃないか!」

 

 

 

 「……そんな事言っている時期もあったわね」

 

 

 

 嘘でしょ……?にこ……

 

 君は自分の夢を“そんな事”なんて言う人じゃなかったはずなのに……

 

 

 「もう……いいのよ」

 

 「そう…なの……?」

 

 「ええ」

 

 

 にこは笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ありがと勇気。ここまででいいわよ」

 

 「……うん」

 

 「……勇気?」

 

 あれから僕達はデパートを出て自分達の家へと向かっていた。

 帰り道ににこと他愛もない会話をしていたと思うんだけど、どうもさっきの事が引っかかって会話の内容が頭に入ってこなかった。

 

 「ちょっと!!勇気!!」

 

 「わぁっ!?ど、どうしたの?!」

 

 「あんた…荷物渡しなさいよ……もう私の家に着いたんだけど」

 

 にこに言われて気づく。

 もうにこが住んでいるマンションの下まで来ているじゃないか。

 

 どんだけ考えるのに夢中だったんだよ……僕……。

 

 少しだけ反省する。

 

 

 「重いから玄関まで持っていくよ」

 

 「あぁ、それならいいわよ。エレベーターあるし」

 

 「そう?じゃあ、はい」

 

 「ん、ありがと。じゃあね」

 

 にこは手さげ袋を受け取るとマンション入口へと歩いていく。

 

 

 「……にこ!」

 

 

 僕はにこを呼び止めた。

 どうしてもさっきにこに感じた違和感を取り除けなかったから。

 

 

 「もう、なによ!」

 

 「……ごめん。何でもない……」

 

 だけど、その違和感は明確な言葉にする事が出来なくて。

 

 「はぁ……もう帰りなさい。じゃあね!」

 

 「うん。バイバイ……」

 

 

 

 にこは……変わってしまった

 

 

『やらないわよ。そんなもの』

 

 にこが言い放った言葉。

 昔のにこなら自分の夢を「そんなもの」なんて言う事はなかった。

 なのに……どうしてそんなことを言ってしまうんだよ……!!

 

 

 ねぇ、にこ……気づいてる?

 

 

 あのお店で君が僕に笑顔を見せた時、君は凄く悲しそうな顔をしていたんだ。

 

 

 昔はキラキラした太陽みたいな笑顔を見せてくれたじゃないか……!

 

 

 

 「何があったんだよ……にこ……!!」

 

 

 

 原因は分からない。けど、明確な違和感を拭えずにいた。

 

 

 にこはもう、僕の知っているにこではないのかもしれない。

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?

いきなりのシリアス展開になってしまって申し訳ございません!
ですが、物語が一気に動き出しました。
「僕が知っているにこではないのかもしれない」と思った勇気君。そして、にこちゃんから感じた違和感。
果たして、勇気君はにこちゃんを変えてしまった原因を知ることはできるのでしょうか。

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