け、けど!次回は祭と宴は入れますよ!!……多分。
実況・観客side
「さてさて、今回はこの作品始めての二部構成となった話の後編でございます!!場所はビーチバレーコート。実況は私、一年四組所属放送部の神坂樹です!解説は……」
「同じく一年四組所属の現役バレーボール部員の天宮皐です!!」
「さて、天宮さん。今回はこの作品が始まって初めて上城くん以外がスタートを飾るという記念すべき話なんですよ」
「とても光栄ですね。というかこんな呑気に会話してて大丈夫なのでしょうか……」
「ああ、それなら安心してください。ほらっ(ピシッ)」
そうして神坂が指差した方を天宮が見ると……
「「「「「「(グダァ〜)」」」」」」
出場予定の6人がテントの日陰でグダクダしていた。もうあと少しで溶けるんじゃないかってくらい。あの簪でさえグダァ〜っとしている。神坂は冬真に聞きにいった。
「ど、どうしたんでしょう。か、上城くーん?一体何があったんですか?」
「あー、なんですかぁ〜」
「何で皆さんこんなにグダァ〜っとなっているんですか?」
「それはですねー、俺が"あの連中に勝っても賞品とか無いんじゃ勝ったって事実だけで対して利益ないじゃん?"って言ったからですよー」
「それは……そうですね。確かに何もないとあのメンバーと戦う気にはなれません。たとえ勝っても失うものの方が多い気がします」
「「「「「「でしょぉー」」」」」」
グダクダ6の団結力は結構高いようだ。いや、グダクダ6でなくともこういった状況の人間は無駄に団結力が強い。
「しかしどうしましょうか。このままでは試合が始まりません」
「ええ、何が彼等のやる気の火種になるような物があればいいのですが……」
2人が悩んでいると……
「ならばその火種とやらを入れてやろう」
世界最強のブラコン(笑)が現れた!!あ、間違えた。ブリュンヒルデが現れた!!
「おーっと、ここでクール&ビューティ。その美貌に男も女も惚れて、振り返って、追いかける!!だけどその実態はただのブラコン!!世界最強のブラk……ブリュンヒルデ、織斑千冬先生が現れました!!さて、織斑先生。彼等のやる気の火種とやらは何ですか?」
「何だか色々とムカつく紹介だったが今は流してやる。奴らのやる気の火種とはな……私が"自腹"で学食を一食奢ってやることだ!!」
「おお!!一食というところがまた何とも微妙ですが。果たして彼等のやるk……アレ?」
テントを見ると既に6人はいない。まさかと思いコートを見ると……
「うっしゃぁぁ!!さっさと来いやぁぁぁ!!!」
「……勝ちは、頂く」
「飯!ご飯!!それもタダ飯!!ー」
「く、くまさんパフェ……ふわふわマシュマロ……グフフフ。勝つ(クワッ!)」
「勝ったら綿あめ天国♪勝ったら綿あめ天国♪みなさん、最高で完全勝利!最低でも勝利です!!負けは許しませんよ!!!」
「「「「「sir yes sir!!!!」」」」」
コートの中で臨戦体制に入っていた。返事をする時に至っては現役軍人顔負けの敬礼付きである。
「す、すごいやる気ですね。心なしか背景が歪んで見えるんですけど……気の所為ですかね?」
「安心してください神坂さん。私も歪んで見えます。まさかあの状態からこれほどのやる気を出させるなんて……流石は世界最強のb……ブリュンヒルデですね!!」
「……………(ダラダラダラ)」
「織斑先生?どうして黙ったままなんですか?心なしか汗が凄いんですけど……」
「い、いや何でもない(ま、マズい。物を間違えたか?嫌な予感しかしんぞ)。そ、それよりも早く試合を始めろ!」
「はい、そうですね!では両チーム主将、前に出てコイントスでサーブ権を決めてください!!」
「ちなみに審判は私、天宮さんと同じく現役バレーボール部員で一年四組所属の田坂凛が務めます♪では、両者コイントスの表裏の選択を」
「俺は表で」
「んじゃっ、俺は裏でいいや」
「分かりました。一組が表、四組が裏ですね。では……(ピンッ)」
キィィンという音とともに上にコインが飛ぶ。
「(パシッ)はい。では、発表致します。コインは……」
会場から『ゴクリ……』と息を飲む音が聞こえる。果たして……
「裏でした!よって選択権は四組になります!!」
その瞬間一組方面からは『あーっ』という声が、四組方面からは『やったぁぁぁ!!』という声が上がった。
「皆さん、諦めるのも喜ぶのもまだ早いですよ。ねえ、解説の天宮さん」
「ええ、そうです。バレーはサーブが必ずしも有利とは言えませんから。相手がミスしてくれれば自分たちの点になるわけですしね」
「ありがとうございます。では、審判の田坂さん!試合開始をお願いします!!」
「では!試合開始!!」
(ピッピー!!)
上城冬真side
「「「「「「来い!!」」」」」」
コートの向こう側でファースト+ラバーズが叫んだ。そんなに欲しいのか?俺はその声に応えてあげるためにボールを上に投げてサーブに移る。だがな……
「フッ!(ズパァァンッ!!)」
軽く腕を振り抜く。気持ちいい音を生み出してボールは相手の陣地へ飛んでいった。うん、球速は120kmくらいか?後衛の中二病軍人が反応して落下地点で構える。
「だが、甘い!!その球は真正面からでは取れないのだよ!!!」
「何!?球が腕をっ!(バシッ!)」
「(ピッ!)四組のポイントです」
「先取点は上城チームだぁ!!しかし今のサーブは何なのでしょうか。天宮さん解s……天宮さん?」
「あ、あの、あの、あのサーブは伝説の!?」
『「伝説の?」』
「クール・ドライブですよ!!過去に数人しか出来なかったと言われるほどの難易度S級のサーブです!!」
そう、俺が打った球は某庭球王子のクールなドライブのあの球のサーブ版だ。つまりは相手が正面からボールをレシーブしようとすれば相手の腕を転がって顔面直撃!!な悪魔のサーブなのだよ!!」
「な、なんて卑怯な……それでも日本男児か!!」
「箒、落ち着いて。わざわざ声に出してその上対抗策まで自分から口に出してくれたんだよ?感謝しなくちゃ」
「む、そうだな。ありがとうシャルロット」
ありゃーまた口に出てたかー(棒読み)。しょうがない、しょうがない。二つ目のサーブだ!!
「うらっ!!(ズパンッ!)」
「?今度は普通の球に見えるけど……」
「油断するな!!」
「分かってるわ!!」
ふっふっふ、お次は……
「妙技………」
「なっ!?」
「ボールがネットの上を……」
『転がってる!?』
「綱渡り……なーんてね」
(ポトッ)
唖然とするファーストたちと驚く観客たち。
「(ピッ!)上城チームのポイント!!」
「おーっと!!上城チーム連続得点だ!!
ブン太さん最高っす!!綱渡り!綱渡り!綱渡り!芸術的だ!!!!
ふっふっふ、さてさて……
「こっからは更に加速してくぜぇー(黒笑)」
「……冬真、黒いオーラ出てるよ」
「ご主人様……」
「行くぜぇぇぇぇぇ!!」
ーーーーーーー少し経って……
「(ピッピー!!)上城チーム25、織斑チーム0で上城チーム1セット先取。上城チームの勝利です!!」
「あ、圧倒的!正にその言葉で充分な程の点差を付けて上城チームが勝ちました!!!」
「見事としか言えませんね。伝説級の技を幾つも見ることが出来ましたから!!」
「うっしゃぁぁぁぁ!!!」
「……よしっ」
「「「「やったぁぁぁ!!!!」」」」
『ま、負けた……』
さて、かなりカットされたが何があったか少しだけ回想しよう。
回想シーン
「ファイアートルネード!!」
「ボールが火を纏ってる!?」
「そんなの取れるわけないですわ!!」
とか、
「……エターナルブリザード」
「今度は氷ですの!?」
「避けられっ……」
「一夏さん!?」
「ひゃっはー!!ワンサマーの氷付けの完成だ!!」
こんなのや、
「行くわよ!皇帝ペンギン……2号!!」
「今度は地中からペンギンだと!?」
「どれだけ非常識なのよ!?」
などなど。果ては……
「「「「はぁぁぁぁぁ!!!」」」」
「今度は背後に何か出てきた!?」
「鬼に悪魔に騎士に……小さいトラ?あーもー!何なのですか!!」
「というか、これは最早バレーボールでないのではないか?」
「ってそんな呑気なこと言ってる間にボール来たよ!?」
(チュドーン!!)
『ギャァァァァ!!』
「これが超次元s、超次元バレーボールだ!!」
「……正義は、必ず勝つ」
「誰が小さいトラよ!!」
「というか私騎士なのですか?」
「「描写省かれた……」」
回想シーン終了
上城冬真side
「以上、試合の一部分である。ふっふっふ、超次元バレーボールの力を思い知ったか!!」
「……イ○ズ○イ○ブンの力は凄い」
「ルールとかは気にしたら駄目ですよ!」
「まあ勝ったから小さいトラの件は不問にするわ」
「アレ?私必殺技なんて出してないのに変態扱い?」
「書かれてないだけで普段が普段ですからねー」
イ○ズ○イ○ブンの力は凄いな。殆どの超常現象の説明がつく。アレは最早変態ゲームだな。
「勝利した上城チームには織斑先生より学食一食分の権利が渡されます!!」
「くっ!約束は約束だからな。ほら誓約書だ!!学食の方々にも連絡はしたあるから好きな時に使え!!」
「くっくっく、ふははははは、はーっはっはー!!皆ぁ!帰ったら学食でパーティーじゃあ!!好きなだけ飲め、食え、踊れ!!歌え!!金の心配はするなよ。"全部"織斑先生のお金だそうだ!!」
『ひゃっほーー!!!』
「なっ!?そ、そんなことは言ってないぞ!!それに参加した六人だけではないのか!?」
「何を言っているんですか?先生は一食って条件だけで料金も人数もその他も制限は付けてませんよ」
「た、確かにそうだな……」
「だr「それは屁理屈だろ!!」……何だよファーストくん?」
「常識的に分かるだろ!!普通は出た六人だけ一食分だけに決まってるじゃねーか!!」
「OH!常識なんてブラックホールにポイしたYO!それにちゃんと制限しなかった先生が悪いんだZE!!どんなのでも"何名様まで"ってのはあるもんだYO!!それをしっかりとしなかったお前の姉ちゃんが悪いんDA!!」
「だけd「もういい、一夏」千冬姉!?けど!!」
「もういいと言っている。上城、その条件でいいだろう。好きにすればいい」
「あざーっす!ほら皆も。せーのっ!」
『あざーっす!!!』
うん、ノリのいい子は冬真くん大歓迎です!!さてさて……
「はーい、カット!以上で本日の撮影は終わりでーす。皆さん、お疲れっしたー!!」
『お疲れっしたー!!』
「「「「「「撮影だったの((のか))(ですの)(かよ)!?」」」」」」
「んー、まあ始める直前に思いついたんだけどなぁー」
そんなのよくある事だし。ん?カメラ係が走って来た。
「冬真監督ー、簪ちゃんのいい表情撮れてますよぉ〜」
「何!?大変だ!!皆の者!!!今すぐ編集作業に移るぞ!!!」
『sir yes sir!!』
「声が小さいぞ!!!!!」
『sir yes sir!!!!!!!』
「よし、取り敢えずそのくらいでいい!急げ!!同志たちに……新党かんざしの皆に簪の姿を届けるのだ!!!総員第一種編集戦闘配備!!!総力戦だぁぁぁ!!!!!!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!』
(ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…………)
旅館の方に走り去って行く俺たち。さあ!今から全力全開で編集作業だ!!!
…………第十七話に続く?
《オマケ》
「……みんな、いつも元気だね」
「……ただの変態の集まりだと思いますよ?」
「玲音さんは……行かなくて、良かったの?」
「私はそこまで変態に染まっていませんから……」
「玲音さん……」
「簪さん……」
(ギュッ)
「「せめて私たちだけでも、マトモでいましょう!」」
なんて2人で抱き合いながら泣いていたりいなかったり。
じ、次回こそは!!
感想お待ちしておりまーす!!!